二次創作小説(紙ほか)
- Re: 探偵チームkz事件ノート * 11月まで人気投票中 * ( No.38 )
- 日時: 2016/10/29 21:03
- 名前: ミカン (ID: 98AXyywb)
【ハロウィン編 前編】
「よぉ」
チャイムを鳴らそうと思ったときに急に出てきた。
まるで私が来るのを待ってたみたい。
だから、驚いて固まってると、若武の後ろから、黒木君、上杉君、小塚君の顔が見えた。
「とにかく入れよ」
若武が前をつかつか歩くのを追いかけているときに、小塚君がそっと話しかけてきた。
「若武ね、アーヤ来るの待ってたんだよ。だから、僕たちだってわかった瞬間の顔はもう本当にひどかったんだよ」
あー、でも若武ってそういうのすごいよね。
とにかく派手に演出したい塊みたいで。
「あいつさぁ、あまりにも悲しそうな顔するぐらいだからよぉ、こっちが本当に悪いみたいにも見えたんだぜ」
上杉君が、やれやれという感じで言った。
待っててくれたんだ…。心の中で、若武が楽しそうにキラキラさせた眼をしながら待ってる様子を考えると少し私もうれしくなった。
書斎のドアを開けると、革のにおいが漂ってくる。
やっぱりこの部屋って大人っぽくて素敵。
「諸君、今回みんなを集めたのはあることをやろうと思ったからだ」
皆の目を見ると、目がキラキラしていた。
私は電話で「事件じゃない」って言われて、あんまり乗り気じゃないんだけど、みんなは知ってるのかな?
「今度、ハロウィンパーティーを行う」
ハロウィンパーティー?
大事なことなのかな?でも、大人の黒木君や、いつも事件以外はつまんなそうにしてる上杉君だって、楽しそうにしてる。
それに、私も、実は心はドキドキ!
「でも、仮装衣装なんて持ってないぜ」
た、確かに。
パーティーとか初めてだし、それにいつもは家でささやかにお菓子をもらうだけ、しくしく。
「そこはもう配慮してある。な、黒木先生」
「ああ」
大人の雰囲気を身にまとった黒木君は長い足を曲げて立ち上がる。
ガキの若武とは違って、かっこいいんだ。
「若武には事前に知らされてたんだ。衣装を何着か持ってきてほしいって。パーティーの日じゃ遅いから、今日もう決めておいてほしいんだ。あっちの部屋にある」
そして違う部屋に入っていくのを追いかける。
中に入ると、そこでは島崎さんが、ハンガーに衣装を何着かかけているところだった。
「ヒュー」と上杉君が尻上がりの口笛を吹く。
本当にすごくて、ドラキュラとかゾンビとか魔女とかたくさんの洋服が…。
「これ、もう趣旨違くない?」
「本当だ」
小塚君が持っていたのは、タキシード。ハロウィンにタキシードって合わない気が…。
「パーティーっていうからさ」
ずっと衣装を手にとっては「おお!」と声を上げていた若武は急に振り返ってゴホンとわざとらしい咳払い。
上杉君は、ウエッて顔をする。
「もう衣装を事前に知ってるのはつまらないだろ。だから一人ずつ着ていこう!じゃ、kzのリーダーである俺が…」
「最後だよな。ここお前んちだし。それとも?わざわざ最初に行くってわけじゃねーよな」
うぐぐ、とした顔を見せたらもうはっきり言って、その通りだって言ってるようなもんなんだけどね。でも、ここから好きな服を選べるって…楽しみ。
「ああ、もちろん俺が最後だ!で、最初は誰だ?!」
半ば逆切れの答え。
それに対して黒木君は、「じゃあ、じゃんけんでいいだろ」と大人の対応。
こーゆーのも、リーダーに必要だと思うんだけどな…。
そして、じゃんけんの結果、小塚君、黒木君、私、上杉君最後が若武になった。
小塚君を部屋において、私たちは下に降りた。前の人が終わるとどんどん次の人が入っていって、思ったより時間はかからなかった。
男子って決断力あるなぁ、って改めて思ったのは改めて私が部屋に入ったとき。
「立花さん、どれにしますか?」
島崎さんが話しかけてくれなかったら、ずっと見てたと思う。
でも、いいなって思うのはあったんだよ?
「これって…」
「かわいらしいですね、一回着てみますか?」
腕を通していき、鏡で自分を見てみると、自分が自分じゃなくなったみたい。
私は、ほかの服も気になってたけど、すぐに決めれたんだ。
ちなみにそれは、部屋で待ってるときに、私が「早く決められなかったらごめんね」って先に上杉君に言っておいたんだ。
だって遅かったら、コレだから女はとか言われそうで嫌なんだもん。
でも、切れ長の目にフッと笑いを含んでこう言ったの。
「迷わなくていいさ、他に着たい服があったらまた来年もやればいい。そうだろう?」
私は来年もあるって保証されてるみたいでうれしくて「うん」って答えたんだ。
* * * * * * * * * * * * * * *
これは前編。
中編つくろうかな…。でもなー…。
ちなみに後編だけだとはもっとおびただしい量になるから気を付けてね(o^—^o)ニコ
今日から、三日間最初に「ハッピーハロウィン」ってつけてね!
これは全部アーヤしてんだから面白くないかもしれないし、ちょーー、鈍感だから甘々にならないかもしれません…。
よろしくです…。
- Re: 探偵チームkz事件ノート * 11月まで人気投票中 * ( No.39 )
- 日時: 2016/10/29 21:49
- 名前: うさぎちゃん (ID: 8vrZrWdo)
皆様、ハッピーハロウィン☆
おひさのうさぎですー☆わあっ!ハロウィン!!やった~~♪♪皆の仮装気になるーー(>_<♪
アーヤは可愛い衣装かなっ?男子組もかっこいいよね、絶対!!!きゃーーー(≧∀≦☆
めちゃ楽しみーー♪
量多くてもぜんっぜんおっけーですー!!!書いてもらえるだけでとっても嬉しい☆
ちょーーーー鈍感だから少し難しいんですよねー!!なんとなくですけど分かる気が・・・(笑)
続きファイト、オー(*^^*∩
- Re: 探偵チームkz事件ノート * 11月まで人気投票中 * ( No.40 )
- 日時: 2016/10/30 15:17
- 名前: ミカン ◆v14FA1Ogmc (ID: 98AXyywb)
ハッピーハロウィン!!
うさぎさんありがとうございます!
続きかくぞ−!!ファイト、オー(*^^*∩
* * * * * * * * * * * * * * *
今日、若武の家に持っていくのは、なんだろう…。
お菓子?いるかなー…。ノートも持っていくかわからないし…。
そうだ!!
「ママー、カメラってどこだっけ?」
「あそこの引き出し。あ!!いいところだったのに…」
うげっ、あとでなんか言われませんように、と祈りながらカメラを探す。
今日の一枚を撮ってね、ノートに張ろうと思うんだ!
そしたら、ぱらっとめくったとき、なんか嬉しくなりそうじゃない。
「あった」
カメラと、ノートをバッグに詰め込む。
そういえば、結局お菓子持っていこうかなー、どうしよう…。
あ、でも島崎さんの方がうまいし…。まぁ、いっか。
空はまだ明るい。若武の家も、ハロウィンって感じがする。
かぼちゃのランプみたいのとか置いてあって、すっごくかわいい。
これを若武が置いたのかと思うと、少し笑いが漏れた。
チャイムを押すと、いつものように島崎さんが出てきて、みんなはもう着替え始めていると言っていた。
「あの、何時から始める予定なんですか?」
「そうですね、この一時間後当たり…五時くらいだったと思います」
ちゃんと、着替えられるかな…。
それに、今回は髪形もちょっと気にしたいし。
「皆さん、立花さんの仮装を楽しみにしていますよ」
「え?!本当ですか」
そんな…なんか意識しちゃうなぁ。
黒木君は、ドラキュラとか似合いそうだよね、かっこいいし、背高いし。
上杉君は、白衣?なんだろう、いつもクールって感じだから想像しにくいなー。
小塚君は、怪獣とか?あ、でもゴジラとかじゃなくてもっと穏やかな怪獣。
で、若武は…なんかもう全部詰め込んできそう。
「立花さんはこちらで。何かお手伝いしてほしいことがあったら呼んでくださいね」
「お願いします」
中の部屋は小さく家具もテーブルとソファーとベッドと鏡であまり置かれていない。
もしかしたら客人用かも。
ベッドの上には衣装が置かれている。
選んだのは、くるぶしくらいのドレス。パニエっていう、ふんわりしたスカートを穿くの。
色はかぼちゃのようなオレンジで、所々に黒いレースが入ってたり、黒いリボン、コウモリの小さい絵が描かれてたりして結構かわいい。
あとは、おそろいの長い手袋、といっても冬に使うのとは違って、薄い布でできている。。
頭につける小さなオレンジのバラ。そして、両目の周りから頬にかけて隠れる、半分の布でできた黒い仮面。
急いでパニエを穿いて上からドレスを着る。
でも…ファスナーが届かない…。島崎さん今平気かな?忙しかったらどうしよう?!
それに、この下にはTシャツとかも着てないし…。
とにかく呼んでみないと始まらないわ!
「し、島崎さん!」
「はい?あら…」
忙しくなかったらしく、すぐに入ってくると、私の姿を見て驚いた。
その後すぐに微笑んで「きれいですよ」と言ってくれる。
「ファスナーお願いできますか?あと髪とかも・・」
「いいですよ、ではあちらを向いて…」
ジー、と少しずつファスナーが上がり、ドレスはOK。
でも、髪どうしよう。迷っていると、島崎さんが、提案をしてくれた。
「髪がきれいですから、わざわざ結ばないで編み込みをしましょうか」
「編み込みですか?」
そういえば、学校でもやってる子いたなぁ。
私の髪の長さでもできるのかな…。
「お願いします!」
「じゃあ、両側から編み込みをして、下で結んでカチューシャみたいにしましょう。たぶん、見えないはずですから」
鏡の前まで連れてかれ、椅子に座りながらにらめっこしていた。
でもはっきり言ってここからだと髪の編み込み部分がちょうど見えない!!
でもすっごい気になる…。頭を動かしたら島崎さんの迷惑になるし…。
「できましたよ、はいどうぞ」
「わぁ、ありがとうございます…」
ドレスを着て、頭もよくセットしてもらって…。大人になったみたい。
この上に、ピン止め式のバラと仮面をしたら、まるで私が私じゃないみたい…。
最後に、オレンジのバラがついている黒いあまり高く無いヒールを穿く。
廊下にでると、さっきより騒がしい気がする。
まぁ、時間ちょっとすぎちゃったからなぁ。
改めて、仮面をつけた後、長い裾を踏んで転ばないように、早歩きで下に降りる。
確か、いつもの部屋でやるって言ってなかったっけ?
でも、大きな机とかあるし、椅子とかもあるけど平気なのかな?
途中にあった窓に目を向けると、もうあたりは暗くなっていた。
でも、逆にそれもいい気がする。
ドアの隙間から温かな光が漏れている。笑ってる声や、話している声が聞こえる。
ここでがっついたらこの服装もあれだしね、大人で行かなきゃ。
コホン、と軽く咳払いをして、優雅にドアを開けた。
* * * * * * * * * * * * * * *
でも、やっぱり分けさせてもらいますね。
多分、今回はアーヤちゃんに関してのことしか書かれてないから、面白くないかも(笑)
今回、書いててグダグダしてるって思ったので(笑)
一応、アーヤちゃんはドレスです。ご想像してみてね(o^—^o)ニコ
明日でラスト!!
- Re: 探偵チームkz事件ノート * 11月まで人気投票中 * ( No.41 )
- 日時: 2016/10/30 16:39
- 名前: うさぎちゃん (ID: 8vrZrWdo)
ハッピーハロウィンなのですー♪
最初のとこ私が言った言葉アレンジして出てきて、びっくり!!なんかうれしい!!
アーヤの仮装、想像しました!仮面舞踏会みたいな感じなんですね♪
他の4人はどんなのだろうかと、楽しみです〜☆
アーヤの髪型、あれすっごい可愛いですよね!!アーヤ、あの髪形絶対に似合う!
島崎さんもさすが!いいなぁ、いろいろ器用で。
明日は、ハロウィン!平日で大変かもだけど、更新頑張ってください♪
フレフレ、ミカンさん☆ファイトだファイトだ、ミカンさん☆
- Re: 探偵チームkz事件ノート * 11月まで人気投票中 * ( No.42 )
- 日時: 2016/10/30 19:13
- 名前: 立山桜 (ID: ???)
きゅんきゅんしまくってたいへんなことに…← あぁ。私も彼氏と別れなければハロウィーンパーティーできたのかなぁ…。
- Re: 探偵チームkz事件ノート * 11月まで人気投票中 * ( No.43 )
- 日時: 2016/10/30 22:26
- 名前: ミカン ◆v14FA1Ogmc (ID: 98AXyywb)
明日中には無理そうなので、今日もう上げちゃいます!
うさぎさん
うぐぐ、まねできない(笑)
立山桜さん
彼氏とデート…はぁ…(笑)
ごめんなさい、全然甘々じゃないです…(´;ω;`)
本編で頑張ります…。
* * * * * * * * * * * * * * *
「おお、アーヤが来たみたいだ…ぜ」
ちなみに私は、ここで一礼をした。
ほら、よくやるじゃない?スカートを持ち上げてやるやつ!
そして、顔を上げてみると、意外にも、みんなタキシードだった。
あ、若武だけヴァンパイアだけど…。
やっぱりみんなも、パーティーの方を意識したのかな?
そういえば、さっきからみんなの反応がおかしい…。
若武は、すっごい赤い顔でこっちをがんみしてるし、上杉君は、仮面で少し見えないけど、頬を赤く染めて横を向いている。小塚君は、ポット頬を染めてアワアワしている。
黒木君はというと…。
「おお、きれいな方だ」
片膝をついて、私の手を取り、甲に…キスをした…?!
どうしょう!!仮面をつけているからってばれちゃうよね?!
他のみんなもなんか目が怖いよぉ!!
「僕と一曲踊ってくれませんか?」
「え?」
焦ったときに、黒木君が耳元で「大丈夫アーヤ、リードするから」ささやいた。
いやいや、リードの問題じゃないんだけど…。
そう思ったときには、黒木君の手と私の手は繋がれ、もう一方の黒木君の手は私の腰に、私の手は肩に置いてあった。
「アーヤ、きれいだよ」
「黒木君もすごい似合ってる…」
細身で長身でいつもミステリアスな雰囲気をまとっているから、余計にタキシードと仮面の組み合わせがいいのかも…。
それより、すごいドキドキしてる…。
「ハイ上杉」
「えぇ?」
すっと手が離され、上杉君の方に私は流れていく。
ちょうど、ついた瞬間に、さっきのような態勢になっていた。
う、ここでミスったらコレだから女はとか言われそう…。
「もっとゆっくりだアーヤ。焦るなよ」
「う、うん」
仮面の中の切れ長の目はいつもより穏やかで優しさを増していた。
黒木君から上杉君って…これ学校だったらどうなってたことだろう。
「明るい顔の方が似合うぜ、お姫さん」
「う、上杉君?!」
普段彼が言わないようなことを言われて顔をハッと上げる、その時には小塚君にパスされていた。でも、顔が赤かったのは気づいてるからね。
「可愛いよアーヤ。仮面外しちゃえば?」
「ありがとう小塚君、小塚君も似合ってるよ」
いつもおっとりした性格の彼が、仮面をつけると違う人みたいで面白いの。
それに、緊張しないから肩の力が抜ける。
「みんなで、アーヤがどの服で来るか予想したんだ。で、見事に当たったのが…」
「当たったのが…?」
「ハイ若武」
え!そこすごい気になるんですけど!
ていうか、若武だけタキシードじゃないし、それに仮面を被っていないから思い切り顔が分かってしまう。
「アーヤ、やっぱりその服だと思った。その服が似合うと思った」
「え?」
もしかして当たったの若武?
若武の顔はいつもより硬い。緊張してんのかな?
「若武顔硬いよ」
「んな?!はぁ、お前はさぁ…。ま、いいや」
若武のその時の、キラッとした目がすごい素敵で…。
ドキッとした…。
瞳の中にまるで星があるみたいで、すっごく素敵だったの…。
くるくると最後に回り、踊りは終わった。
最後に若武が思い切り一礼をした。
やっぱり、いつもと同じだ…。
「アーヤ、可愛いよ」
皆でまた中央に集まったときに、黒木君が胸ポケットに入れていたバラにキスをし、私の髪に刺した。もう、さすがとしか言いようがない…。
上杉君も、ぎこちない感じで、キスはしなかったけど、髪にバラをさす。小塚君も。
ちょうど、島崎さんがいろいろ持ってきてくれた。
そうだ!今なら私の案聞いてもらえるかな?「どうする?」と話している中で提案をした。
「写真撮ろうよ!」
「お!ナイスアイデア」
そして私はあらかじめ持っていたカメラを取り出し、島崎さんに渡す。
私が立っていると、後ろで急にじゃんけん大会が始まり、一番で勝った上杉君が私の隣に、次に勝った小塚君は上杉君の反対の私の隣に。
その二人の横に、黒木君、若武と並んだ。
「いきますよー、はいチーズ」
家で、ノートをめくっていると下から私を呼ぶ声がした。
「はーい」と声をかけ下に降りる。ちょうどその時風が家に流れ込む。
ページはパラパラめくれあの日のみんなの写真のページにめくられた。