二次創作小説(紙ほか)

Re: 【東方】霊夢の声が出なくなった ( No.7 )
日時: 2016/09/20 10:48
名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)

朝。窓の外から聞こえる蝉の声で脳が目覚める。

ボーっと目を開けると、自分の部屋の天井が目に飛び込んできた。

ああ…昨日あのまま寝ちゃったのか…。

目をごしごしとこすり、七割ほど目を覚まさせる。

床で寝るなんてなあ……それも、普段着で…そう呟き、起き上がろうと床に両手をつけると……


むにゅ


「…ん?むにゅ?」


普段では…特に家ではありえない感触が、手から脳へ伝わった。

なんだろうと思い、謎の感触があった方に目を向ける。


「——————!!!!」


私は、声にならない叫び声をあげた。

これで私の目は100%目覚めただろう。

そう、そこにあった…いや、いたのは、黒いボディと、気持ち悪い見た目、そして、生物の中で最も長く生息している


ゴキブリだった。


「い…いやあああああぁぁああぁあああ!!何!?何なの!?あぁぁあああ!!手が!手にゴキブリのエキスが!いやぁああぁあああああああぁぁぁあああ!!!!」


本当に自分なのか?と思うほど高く、女子っぽい叫び声が家中に響いた。

…いや、まあ、女子だけどさ。

まて、それよりもまずはゴキブリだ、ってこっち来たあああああ!!

お前速いから嫌なんだよ!来るな来るな!来るなアア!


チーンさあ始まりましたぁ、魔理沙VSGの戦い!まずはG選手、攻めていきますねえ。
それに対し、魔理沙選手はただ逃げています!いきなりの攻撃にひるんだのでしょうか!?
おおっと!ここで魔理沙選手、壁に追い詰められたアア!絶体絶命!どうするのか、魔理沙選手!?


くそっ…こうなればこの手を使うしかねえ…。

無意識で片手に持っていた黒帽子をかぶり、常にスカートのポケットに入れている、ミニ八経路を取り出す。

…いくぜ。

こっちに向かってくるゴキブリに、ミニ八経路を構える。


「ファイナル…」


ミニ八経路に、魔力と気合を溜めていく。


「マスター…」


虹色の光が輝きはじめる。

ゴキブリとの距離…あと30㎝。

…よっしゃあ!火力全開!!


「スパーク!!」


ミニ八経路の何十倍、いや、何百倍あるだろう虹色の光線がゴキブリに直撃する。

だが、この技はこれだけで終わらない。

家の壁を破壊し、さらに森の木々までも破壊していった。

技を出し終わるころ、森の一部が直線上に無くなっていた。


「っしゃあ!!ゴキブリ退治成功だぜええ!!」


よろこびのあまり、両手を上にあげ、ジャンプまでして喜んだ。




「…というわけで家が無くなったんだ。アリス、同居させてくれないか?」

「いや、どんなわけよ」