二次創作小説(紙ほか)

Re: 【東方二次創作】幻想復興録 ( No.12 )
日時: 2016/10/15 00:44
名前: 孤独人 ◆ynfKNAqpLQ (ID: .Vo2i2Gg)

翔「・・・どうだ?」

あの後、俺達はすぐに博麗神社に戻り霊夢の手当てをした。
といっても手当てをしたのは魔理沙で、俺は
「女の裸を平気で見る変態じゃないなら、少しの間外にいてくれ」
と魔理沙に言われたので外でしばらく時間をつぶしていたのである。
たった今、魔理沙からの入室許可がでたので戻ってきたのだ。

魔理沙「おそらく文は霊夢の意識を奪うことを優先したんだろう。
傷は多いけど、どれも浅かったからな」

翔「今は?」

魔理沙「ぐっすり寝てるよ」

翔「そうか、ならよかったよ。だけど・・・」

密か胸を撫で下ろした。とはいえ、あれだけズタボロにされたのだ。
下手をすればトラウマになりかねないが・・・

魔理沙「トラウマにならないかって問題なら、それはない。
あいつは昔にもっと酷いことを経験してるからな」

翔「酷いこと?」

魔理沙「ああ。今回のように肉体的ダメージは無いにしろ、
あいつにとっては一番のトラウマ何じゃないか?」

翔「それは、一体・・・?」

魔理沙「それはな・・・」

魔理沙が話をしようとしたその瞬間・・・

霊夢「ん・・・ま・・りさ・・・?」

霊夢が目を覚ました。
魔理沙は霊夢の方に振り返り・・・

魔理沙「この話はまた今度な」

そう言って霊夢と話始めた。
なんだかお邪魔な気がするので、もう一度外にでた。
後ろからは嬉しそうな魔理沙の声と、
すっかり元気になった霊夢の声が聞こえてきた。
こっそり二人の話に耳を傾けてみる・・・




外に居る俺は、ぼんやりと空を見上げていた。

翔「俺も、仲のいい話相手が欲しいなぁ」

文「呼びましたか?」

翔「呼んでない。帰れ」

サラッと受け流したが、なんでここに居るんだよ・・・

文「つれないですねぇ。別に戦いにきた訳じゃありませんよ?」

翔「じゃあ何なんだよ」

意味がわからない。妖怪は皆こうなのか?

文「私はですね、貴方が気に入ったんですよ」

翔「ぶふっ。・・は?」

文「要するに一目惚れってやつですね」

こいつ、電波少女すぎるだろ。
昨日の敵は今日の友、って言うけど時間的にはまだ昨日の段階だし、
時間経過を無視しても、友達じゃなくて恋人だぞ!恋人!!

翔「バカかお前。俺達は敵同士だぞ。敵同士」

文「愛に敵味方の区別はないのです!」

翔「あるに決まってるじゃないですかやだ〜」

そんなやりとりをしてる内に異変を察知したのか、霊夢と魔理沙が外に来た。

魔理沙「どうしたんだ〜・・・って文!しょうこりも無く何しに来た!」

文「この翔さんを私の恋人にするために来たんですよ」

霊夢「そんなこと、あんたのとこのリーダーが許してくれる訳ないでしょ!」

文「この愛を成し遂げるためなら、死んでもかまいません!って言ったら
ため息付きながら許してくれました!」

霊夢「はぁ!?」

文「とりあえず翔さんは貰っていきます!」

魔理沙「あ!?」

翔「たーすーけーてー」

文は消え、後には翔の悲鳴がこだましていた・・・




・・・という夢を見たと霊夢が魔理沙に話していた。なんだそれ。




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