二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【東方二次創作】幻想復興録 ( No.2 )
- 日時: 2016/10/03 20:27
- 名前: 孤独人 (ID: .Vo2i2Gg)
〜とある朝〜
チチチ・・・
ベッドで寝ていた俺、
【水井 翔】(みずい しょう)は、鳥のさえずりで目が覚めた。
しかし俺は朝に弱く・・・
翔「・・・う〜ん、あと五分」
いつもそう言ってもう一度布団に潜り込もうとする。
この五分、割と重要。
「郵便で〜す!」
翔「・・・はぁ」
しかし起床したての五分間は、郵便兄ちゃんの元気な声でカットされてしまった。
仕方なく玄関まで行き扉を開けると、郵便兄ちゃんは次の配達に行ってしまったようで、
そこにはポストに無造作に突っ込まれた封筒だけが残っていた。
翔「しかし一体誰からだ?俺の知人は大体この辺りに住んでるし・・・」
そう言って少し考えたが、開封すればわかる、という結論に達し、
翔「とりあえず、開封してみるか」
包みを破り、中身を確認してみると・・・
翔「・・・手紙?」
差出人不明の、一通の手紙が入っていた。内容は・・・
翔「「幻想郷が危ないの」?・・・はぁ?」
意味がわからなかった。
朝だから寝ぼけているわけでもなく。
翔「どうせいたずらかなんかだろう」
さっさとゴミ箱にでも捨ててもう一度寝よう。
そう考え、後ろに振り返ると。
翔「え?」
そこにあったのは、神社とかでよく見られる大きな鳥居だった。
翔「は、はぁ!?お、俺の家は一体・・・」
突然のことに驚き、慌てていると、
???「あら、どうやらおいでのようね」
後ろから声が聞こえた。声の質からして多分女性だろう。
翔「誰だっ・・・て」
もう一度後ろに振り返ると、そこには・・・
???「貴方かしら?この幻想郷を救ってくれるのは?」
巫女さん&神社のアンハッピーセットが目の前に広がった。
・・・嬉しくねぇー!!!
この状況でこんなセット渡されても全然嬉しくねぇ!!!
???「あら、もしかして私に見惚れてる?」
翔「見惚れてねぇから!確かに可愛いけど、状況が状況だからね!?」
???「そ、そんなこと言われても、全然嬉しくなんかないんだからね!?」
翔「まさかのツンデレ!?・・・じゃねぇ!ここどこ!?」
???「・・・説明がまだだったわね、私は【博麗 霊夢】(はくれい れいむ)
この幻想郷で巫女をやっているの///」←少し恥ずかしい
翔「そうそれ。その幻想郷ってなんなの?」←落ち着いた
霊夢「幻想郷というのは、この世界のこと。手紙が来てたでしょ?」
翔「来てたけど・・・」
霊夢「幻想郷・・・忘れ去られた者たちが辿り着く未開の地。
ここでは忘れさられこの地に来た妖怪と少数の人間が共存・・・していた」
翔「していた・・・?」
霊夢「つい最近のこと、突然妖怪達が自我を失い暴走したの」
翔「暴走!?それじゃあ、人間は・・・」
霊夢「力の無い人間は、全滅。私や私の、知り合いのような能力のある者以外はね」
翔「ち、ちょっと待ってくれよ!それじゃあ俺も・・・」
霊夢「いいえ、貴方には能力がある。この幻想郷は訪れた者の能力を覚醒されられるの」
翔「お、俺の能力って一体・・・?」
霊夢「《創造を司る程度の能力》。この幻想郷を救うために、探し求めていた能力」
翔「救うための能力・・・?じゃあ俺は」
霊夢「ええ、それを決めるのは貴方よ」
幻想郷復興のために現実を捨てるか、幻想郷を捨て現実に戻るか、ね。
第2話 >>04