二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【東方二次創作】幻想復興録 ( No.22 )
- 日時: 2017/07/14 23:35
- 名前: 孤独人 ◆ynfKNAqpLQ (ID: YQou4sy7)
翔「いてぇ・・・」
長い階段を進みつつ、翔は頭をさすりながら呟いた。
それを見ていた霊夢達は・・・
霊夢&魔理沙「クスクス・・・」
翔「笑うな!」
なぜ翔は痛がっているのか?
それは、この世界〈冥界〉の入口で頭をぶつけたからだ。
なぜかこの世界は、地面と空の位置が逆になっており、
それを知らなかった翔は侵入時に頭をぶつけたのである。
翔「ったく、知ってたんなら教えてくれたっていいだろ・・・」
霊夢「まぁ、次から気をつければいいじゃない」
魔理沙「そうだな〜」
翔「お前らなぁ・・・」
霊夢「ふふ・・・ん、見えてきたわよ」
翔「おお、あれが・・・」
何やら寺らしき建物が見えた。
あそこに行けば、手がかりが・・・
魔理沙「・・・お出ましのようだな」
霊夢「ええ、そうみたいね」
翔「?」
霊夢達がそう言ったので階段を見上げてみると
確かにこちらに向かって降りてくる人影があった。
翔「誰?」
霊夢「あの子がさっき言った・・・」
魔理沙「霊と話せる白玉だぜ」
翔「ふぅーん・・・
関心しながら降りてくる人影を眺めていると・・・
?「何か御用ですか?霊夢さんと魔理沙さん、あと・・・」
すぐに近くに来て、喋りかけてきた。
白髪のショートヘアーというかおかっぱというか・・・みたいな髪型の子だ。
翔「翔だ。よろしく」
?「どうもご丁寧に。それで、何の用ですか?」
霊夢「久しぶりね、妖夢。それで、用についてなんだけど・・・」
魔理沙「今回の異変で、死んでしまった人達から情報を集めるために、
霊と話せる妖夢を頼りに来たんだぜ」
妖夢「なるほど・・・よろしいでしょう」
翔「本当か!?」
思ったより素直に承諾してもらえたが・・・
妖夢「ええ。しかし、こちらからもお願いがあります」
霊夢「お願い?」
さすがに一筋縄ではいかないようだ。
妖夢「はい。幽々子様の気を抑えるのを手伝っていただきたいのです」
魔理沙「幽々子がどうかしたのか?」
妖夢「紫様が死んでしまったのはご存知ですよね?」
翔「ああ」
妖夢「幽々子様はそのことにとてもショックを受け、
そのショックに呼応して、西行妖が満開となりました」
霊夢「なっ・・・」
妖夢「・・・おそらく、能力のない人間が絶滅したのは、西行妖が満開になったからです」
翔「つまり、その幽々子の気を静めなければ、人間を復活させてもまた死んでしまうのか・・・」
妖夢「ええ、おそらくは・・・」
霊夢「わかったわ」
妖夢「よろしいのですか?」
魔理沙「ああ、そうしないと幻想郷が復興できないからな」
翔「俺たちにまかせとけ」
妖夢「ありがとうございます・・・!」
俺たちは妖夢とともに階段を登りはじめた。
これが、幻想郷復興の第一歩になることを信じて・・・
第11話 >>018