二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【東方二次創作】幻想復興録 ( No.4 )
- 日時: 2016/10/03 20:30
- 名前: 孤独人 (ID: .Vo2i2Gg)
霊夢「幻想郷を選ぶか、現実を選ぶか、それは貴方次第よ。」
翔「ち、ちょっと待ってくれよ。いきなりそんなこと言われても・・・」
正直、戸惑いが隠せなかった。
いきなり見知らぬ世界に飛ばされて、
その見知らぬ世界を救うために現実を捨てろだなんて、意味がわからない。
それに・・・能力?とかも言ってたな。
翔「なぁ、霊夢」
霊夢「何かしら?」
翔「さっき、俺の能力がどうとか言ってたよな?」
霊夢「ええ、そうね」
翔「俺と全く同じ能力を持った人間が現れる可能性はないのか?」
そう聞いたものの、答えは何となく分かっていた。
俺と同じ能力を持つ者がいるのであれば、
俺と同じタイミングでこの幻想郷に飛ばされるはず。
それがないということは・・・
霊夢「その可能性はほぼないわ」
やはり霊夢からは、予想通りの返答が返ってきた。
翔「やっぱりそうか・・・あ、あと一ついいか?」
霊夢「?」
翔「どうして俺の持つ《創造を司る程度の能力》じゃなきゃいけないんだ?」
【物を作る程度の能力】とかでも復興は可能のはずだ。
霊夢「さっき、私が〔人間が全滅した〕って言ったこと、覚えてる?」
翔「ああ」
霊夢「確かに他の能力でも幻想郷の復興自体は可能だけれど、
そこに住む生物を創ることができるのは貴方が持つその能力だけなのよ」
翔「なるほど ・・・」
霊夢「説明できることは説明したわ。あとはあなた次第よ」
翔「そう言われてもなぁ・・・」
霊夢「無理はしなくていいわ。私自身、もう諦めかけているしね」
翔「幻想郷の復興をか?」
霊夢「いいえ、復興したその後のことよ」
翔「なんで?」
霊夢「さっきは、人間と妖怪が共存していた、なんて言ったけど
元々人間と妖怪は仲が悪かったのよ」
翔「ふぅん・・・」
霊夢「だから一度復興しても、もう一度同じことが起きるんじゃないかと・・」
翔「もういい、わかった引き受けよう」
霊夢「無理は・・・」
翔「別に無理してるわけじゃないさ。俺にしか出来ないことなら
俺がやるのが当然だろ?」
霊夢「それもそうね、感謝するわ」
翔「気にするな、それで具体的には何を?」
霊夢「とりあえずは能力の使い方ね」
翔「よろしく頼む」
霊夢「こちらこそ」
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