二次創作小説(紙ほか)
- Re: 佐多くんは今日も能天気 【銀魂】 ( No.4 )
- 日時: 2016/10/29 18:59
- 名前: 杏子 ◆EZhnkW6cPU (ID: kRzIGuhz)
「ここで働かせてください」
依頼があると突然訪れてきた青年、つまりは佐多が発した言葉はそれだった。
あからさまに驚く新八と神楽、そして鼻をほじりながら聞いている銀時。
しばしの沈黙が万事屋の中を包み込んだ。
それを破ったのは佐多本人だった。
「あ、僕は佐多といいます。年は18で、今まで特に何もせずに親のすねをかじりながら過ごしてきました。働いたら負け、働かなくても食ってもよくね?という考えでいました」
「突然のカミングアウトだよ!かなりのクズだよこの人!」
「ですがある日親が僕を部屋からひきずりだして……職を見つけても帰ってくるなと言われました」
「いやそれもう完全に追い出されてますよね」
「というわけで、ここで働かせてください(住ませてください)」
「副音声が聞こえたアル」
佐多は深々と土下座をした。新八と神楽はまた面倒なのが転がり込んできたとあきれる。
新八が銀さんと呼びかけると、銀時はぎっと佐多を睨んだ。
「気にいらねぇな」
「え?」
「今まで働きもせず、挙句家を追い出されたクソガキが、都合よくここで働かせてくれかつ住ませてくれだァ?人生舐めてんじゃねーぞ!んなこれまでキャリアもクソもねぇガキをはいどうぞって働かせるか!住まわせるかァァァ!!万事屋なめんじゃねェ!!うちはそんな簡単なもんじゃねぇぞ!!」
「あっ、家を追い出される前最後に親から貰った20万を一応お渡ししようかと思うんですけど」
「佐野くん、ようこそ万事屋へ!!」
「佐多です!ありがとうございます!」
「めちゃくちゃ簡単じゃないですか!!」
佐多から金を受け取っている銀時に、新八の厳しいつっこみが入った。
どうやら本気で住み込みで働くつもりらしい。突然すぎて本当に迷惑だ。
「というか佐多さん、親から貰ったお金ですよね?こんなにあっさり渡していいんですか?」
「20万だけではこの先ずっと暮らしていくことはできないので、この際差し上げます」
「あと私の下僕になれヨ。お前使いがいがありそうアル」
「はい!!何なりと!!」
「よーし!!私のことは神楽様とお呼びこのもやし野郎!!」
「わかりました〜!神楽様〜!」
「アンタそれでいいのかよ!!!」
「新八ィ!うるせぇんだよてめぇは!だからお前は新八なんだよ!」
「僕が悪い!?僕が悪いの!?てかそれどういう意味ですかァァァ!!」
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佐多「僕こんなクソキャラでいいんですか?」
⊂((・x・))⊃ブーーーーーーーーンブーーーーーーーーン