二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【銀魂】佐多くんは今日も能天気 / 祭り篇 \ ( No.7 )
- 日時: 2016/11/04 23:21
- 名前: 杏子 ◆EZhnkW6cPU (ID: kRzIGuhz)
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「うわ〜カラクリの山だ。これ全部平賀サンがつくったんですか?」
勝手に引っ越しの準備を始めるため平賀のラボ内に入った一同は、そのロボットの多さに驚かされた。
四方どこを見てもロボットだ。完成されているものから、作成途中のものまで、いろいろある。
柱にくくりつけられている平賀は猛抗議をしているが、佐多達はおかまいなしだ。
「オイ佐多、サボってないでとっととこのカラクリ運べヨ」
「いやぁちょっと肩の調子が悪くてですね〜」
「アレアルか、もやしすぎてこんな軽いロボットも運べないアルか。ププッ、だっせぇ〜こいつだっせぇ〜」
「純度100パーセントのウザさですね」
寧ろこんなに重いものを軽々と運べている神楽の方がおかしいのだが。
そんなこんなでなんとか平賀のお引越しが完了した。
河川敷にガラクタ同然に積み上げられた、平賀によって開発されたロボット達。そのまま運ぶつもりだったのが、なんやかんやでほとんどバラバラになっている。
「これでよし、と。ここなら幾ら騒いでも大丈夫だろ。好きなだけやりな」
「好きなだけってお前…みんなバラバラなんですけど…なんてことしてくれたんだテメーら」
「大丈夫だヨ、三郎は無事アル」
『御意』
「御意じゃねーよ!!あ゛あ゛あ゛どーすんだ!これじゃ祭りに間に合わねーよ!!」
「祭り?」
平賀曰く、三日後に鎖国解禁二十周年の祭典がターミナルで行われるそうだ。そこには将軍も参加するらしく、平賀はお上からカラクリ芸を披露するよう命令されているらしい。
「それってアレですよね、間に合わなかったら……」
「切腹もんだ。どーしてくれんだ」
「……」
「あ、ヤベ。カレー煮込んでたの忘れてた」
「てことで解散でーーーす」
「オイぃぃぃぃ!!待ちやがれテメーらァァァ!!!」
一斉に帰宅していった銀時や佐多達の背中に向かって、平賀は必死に叫んだ。が、奴らに何をいっても無駄である。
平賀が一人頭を抱え込む中、佐多達はおかまいなしに歩いていた。
「で、本当にこのまま放っておくんですか?冷血ですかほんとに人間ですか」
「一緒に帰ってきてるテメーが言うな脳内スッカラカン!!」
「でも銀さん、本当にどうしますか?僕らが手伝わないと、平賀サン首とんじゃいますよ」
「三郎もピンチアル」
「……ったくしょーがねぇなぁ、とりあえず戻ってやるか」
「あ、すみません、僕このあと友達と会う予定があるのでお先に帰りますね」
「オメーがなんやかんやで一番ひでーやつだよ!!!」
「ていうか佐多さん友達いたんですね……!」
「新八さんそれ失礼じゃないですか?」