二次創作小説(紙ほか)
- 第一章:わがまま(その1) ( No.101 )
- 日時: 2017/01/16 21:08
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回からいよいよ星ノ宮コンクール!実は八奇人の一人である香宮会長は・・・?
ライオン兄妹のおばあちゃん「ーーーさて」
星ノ宮学園の理事長であるライオン兄妹のおばあちゃんは星ノ宮コンクール参加者全員に伝える。
ライオン兄妹のおばあちゃん「では今日、星ノ宮コンクール第一セレクションを開催します」
日常日和。特別編5 ーーーCello Eccentric Nocturneーーーー 第一章
- 第一章:わがまま(その2) ( No.102 )
- 日時: 2017/01/16 21:14
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
アナウンス「ではまずはプログラム第1番、星ノ宮学園の八奇人の一人である高等部3年生、香宮蒼音君です」
香宮はヴァイオリンを持ち、そしてある曲を弾く!
BGM:香宮版ツィゴイネルワイゼン
その音は超絶技巧であり、誰が見てもレベルは高かった。一方、空とビャッコは自分達の出番がまだ先なためにカフェでケーキを食べていた。ビャッコはようやく洋菓子にも慣れてきた頃だ。
空「演奏の前に甘いものをちょっと食べようねー!」
ビャッコ「うん!ティラミス、うまー!」
パトリ「うわぁ、ティラミス、いいですねー!空さん、頼んでくれますか?」
空「えー。自分で頼んでよ」
パトリ「しゅん(´□ω□`)(うるっ」
空「嘘だよ。わかったよ」
パトリ「ぱあっ(*□ω□*)」
三人がティラミスを食べる中、それを見た人物がいた。その人物の後ろにはレガがいた。彼女ーーーニナは言う。
ニナ「あーあ。すっかりほだされちゃって。闇の学園の奴らもこの子だけでなく、周囲の強さに怯えを隠せない様子だったワ。だから、当分あたしにもこの監視の仕事を押し付けるつもりだったのよ。パトリ君。ねっ、レガムント」
レガ「勘違いはするな。お前はエドガーからパトリの監視役を命じられていたからな」
ニナ「じゃあ、どうしてあのツキノワグマ族の女の子にほだされたのかなぁ、レガムント」
レガ「違う。奴が友達になれと言われたからずっとずーっと終わらない仕事をやってるだけだ」
ニナ「あははっ。わかったワ。パトリ君のために星ノ宮コンクール、めちゃくちゃにすればいい話でしょ」
レガは気のくわない顔をするが、ニナは何か企んだような顔をしていた・・・。
空「あっ、そろそろ出番!行ってくるね!」
ビャッコ「うん!」
パトリ「ボクもあと少しで出番なので余裕持って行きますね」
ビャッコ「はーい!」
ビャッコは出番が最後から早い方なのでカフェで譜読みしていた。すると、ある人物が出てきた。
香宮「ビャッコ君。ちょっといいかな?」
ビャッコ「?(なんだろ・・・」
ビャッコは花壇のところに呼び出される。ビャッコは疑問に思う。
ビャッコ「(なんだろ・・・ビャッコ様に用事って・・・あっ)本番の演奏、よかったですよ!超絶技巧だし、誰よりも正確だし・・・「・・・ビャッコ君のところは」
香宮「すごい師弟仲がいいね。僕は自分の母親が指導者でヴァイオリニストなんだけどさ、演奏旅行とかで家にはあんまり帰ってきてないし、見かけても別に声をかけないし、家でもあんまり喋らないんだ。けど、それぐらいが普通じゃないかい?・・・天川君、みんなからは世話焼き、お人好しって言われるけどさ」
香宮「ビャッコ君達が心配ばっかかけるから、天川君もあんまりコンディションが整ってないんじゃない?」
香宮「師匠と離れたくない気持ちはわかるけど、ビャッコ君も大人にならなきゃ、ね。話っていうのはそれだけ。いきなりごめんね」
香宮はそう謝り、向こうに行く。
ーーーそうだ。空先生と離れたくない気持ちは、ビャッコ様のわがままなんだ。そのわがままでスザク兄ちゃん達やアシアワールドのみんなに迷惑かけたし。
寂しいって思っちゃダメなんだ。
ショタコンの男子観客A「わー。白い虎ちゃんだー」
ビャッコ「?」
ショタコンの男子観客B「かーわいーねー、あ、俺ら、西瓜高校の一年生なんだけどー」
ビャッコ「えっ?」
ショタコンの男子観客A「あれっ?キミ、お目々が赤くない!?」
ショタコンの男子観客B「慰めてあげようかっ」
ビャッコ「や・・・」
すると、誰かがビャッコを助ける。勇飛だ。
勇飛「ーーーこいつに、何か用か?」
ショタコンの男子観客A「い・・・;」
ショタコンの男子観客B「いえ・・・;」
ショタコンの観客が勇飛の目つきの悪さに逃走する中、心配した勇飛はビャッコを叱る。
勇飛「ーーーったく、ボーッとしてるからあんなショタコンに捕まるんだよ!」
ビャッコ「!?あ、ありがとう・・・でも、勇飛兄ちゃん、出番は・・・」
勇飛「もうさっき終わった。ビャッコ、もうすぐ出番だぞ」
ビャッコ「あっ、そっか(勇飛兄ちゃんは、空先生と付き合ってるんだよね・・・別に空先生が何をしようが遠くに行っちゃうわけじゃないし、師弟なことは変わりないし、後はビャッコ様がしっかりすれば)勇飛兄ちゃん、ビャッコ様、ちゃんとやる。ビャッコ様も心配かけないようにちゃんと演奏するしさ!」
勇飛「!・・・。言われなくともそうしますとも」
一方、空は出番が終わった後にビャッコのタキシード着替えを手伝おうと彼を探す。すると、八奇人の一人で高等部2年生の一人である八坂陽二と有野エミリーが空を気にかける。
八坂「天川!ビャッコ君、探してんだろう?」
エミリー「よかったら、私達にビャッコ君のことは任せて休んで・・・」
空「いや、いいです。勇飛もいますので大丈夫です」
空はそう言ってビャッコを探す。一方、タキシードに着替えたビャッコは「ベートーベンのチェロソナタ第1番」を弾く中、セイリュウはこれを星ノ宮学園の屋上から寝ながら聞いていた。すると、誰かに気付く。
???「あーあ、本当に何なんだって感じだね」
セイリュウ「?」
???「何とかは粘ってるのに断り続けるしね」
???2「マジですか?3ヶ月もよく続きますね」
セイリュウ(おやー、積極的な男が・・・ん?あいつって八奇人のーーー)
その人影の正体は香宮と八坂とエミリーだった。香宮は言う。
香宮「まさかここまで断るとはね。勉強以外の基本スペックはいいけども、そういうのは嫌いじゃないんだけどねー。しかも、彼氏に付いてあの弟子。さっきちょっとつっついたら涙目になってたし」
セイリュウ「!?」
香宮「こっちがいじめてるみたいじゃないか」
八坂「出ましたよ会長の毒舌〜;まあ、仲良いですよね。さっきの天川、ビャッコ君を探してたみたいですし」
香宮「本当かい!?釘刺したばかりなのに!(盛大なため息)ただ者なら楽勝に潰せるのに」
香宮「幼なじみとか子供とかほんと厄介すぎ」
香宮「まあ、上手くやるけどね」
エミリー「ですねー」
八坂「会長、器用ですし」
すると・・・
セイリュウ「いやー、ちょっと聞き捨てならんなー」
エミリー「えっ、誰・・・!?」
香宮「セイリュウ・・・くん!!?」
セイリュウ「いやー、整った容貌して結構言うな、香宮さん」
香宮「なっ・・・僕は間違ったこと言ってないだろう?キミだってあの三人がさっさと離れてくれればいいんじゃないのかい?」
セイリュウ「・・・確かに、「幼なじみ」は「恋人」よりもある意味特別な縁だから、俺が入り込む隙はないしな。だが、お前のような奴に空を八奇人に入らせたくない」
香宮「なっ・・・」
セイリュウ「もし、お前が本気なら気の毒だと思ったが・・・そういうことならよかった。さっさと諦めた方が良いぞ」
香宮「は?そんなものキミに言われる筋合いはない!どうするかは僕が決めーーー「バンッ」
すると、空の外面しか重視していない香宮に激怒したセイリュウは言う。
セイリュウ「その程度の気持ちで、あの三人に関わるな」
香宮「ーーー・・・っ」
セイリュウ「お前のことはチクったりしないから、安心しろ香宮さん。あ、でも、次ビャッコをいじめたら、その時は俺は本当に許さんからな」
セイリュウはそう言って立ち去る。香宮は自分の本性を知られたことに焦りを感じていた・・・。
星ノ宮学園コンクールの第1セレクション結果
第1位:香宮蒼音
第2位:ビャッコ
第3位:天川空
第4位:パトリ
第5位:椿美夜
第6位:辻宮勇飛
第7位:八坂陽二
第8位:有野エミリー
第9位:???
第10位:???2
第11位:???3
第12位:帝都樹
第13位:東太陽
第14位:神山琴
第15位:???4
第16位:???5
以下省略
今回はここまで。ちなみに???達は今回の星ノ宮コンクールに参加した残りの八奇人の人達です。ちなみに八奇人の元ネタはドラマの日テレの某ドラマの最大の権力者の八人のグループから。
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