二次創作小説(紙ほか)
- 第三章:夢涙(その1) ( No.115 )
- 日時: 2017/01/23 19:02
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回は物語は動き出します!吹奏楽漫画や吹奏楽の小説は好きですね。
最終セレクションからあと五日。その日に向けてみんな練習があるために家になかなか帰れないのだ。空の家では今最終セレクションに向けて仲間全員でカン詰めをしている。そのカン詰めの中でミイがみかんを持ってきた。
ミイ「みんな、少し休憩にしよう。差し入れ!みかんでーす!」
琴「わぁ!やっぱり疲れた時には甘いものだよねー」
ミイ「のだめさんがおすそ分けでくれました!」
パトリ「「頑張って下サイ」ですって」
太陽「つか、さみーんだよ;」
スザク「空さん、お金持ちなんですから、明日の空さん(空は1月27日生まれ)の誕生日プレゼントとして床暖房取り入れて下さいよー」
空「そんな金あるなら楽器買ってるよ;」
セイリュウ「寒さに弱い勇飛に何かあっては遅いぞ」
勇飛「サム・・・;(ブルッ」
空「・・・!!!Σ(;°Д°)」
セイリュウの何気ない一言の意味にパトリは気づく。パトリは何か気付いたように言う。
パトリ「あー!セイリュウさん!みかんの汁、服に垂れてます洗いに行きましょう!(セイリュウを連れ出す」
セイリュウ「!?なんだ!?」
キリン「みかん、セイリュウ君、綺麗に食べてたような・・・?」
パトリは洗面台でみかんの汁の付いた服を洗う中セイリュウは呆れたように言う。
セイリュウ「みかんの汁でシミ作ってるのはそちらではないか」
パトリ「いやー、あはは」
セイリュウ「変に気遣わなくて良い。空のことは恋愛として好きではない」
パトリ「えー。なんでですかー」
セイリュウ「・・・空は、勇飛と付き合ってるのだ」
パトリ「・・・。別に闇天使含め天界では一夫多妻とか一妻多夫がありますから関係ないですけどね。なのに、見ただけですけど、あなたが空さん達のことで香宮さん?っていう人に怒るなんて・・・」
パトリ「それはもう空さんのことが恋愛として好きということでよろしいですよね?」
セイリュウ「俺は好きではないっ(ズキッ)・・・?」
パトリ「そうですかー?まあ、あなたの勝手でしょうけど、そしたら応援してあげたいですよね。あなた、空さんの親友ですもん」
パトリはそう言って元の場所に戻った・・・。
日常日和。特別編5 ーーーCello Eccentric Nocturneーーーー 第三章
- 第三章:夢涙(その2) ( No.116 )
- 日時: 2017/01/23 19:05
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
その翌日、星ノ宮学園ではコンクール出場者全員が猛練習の日々の中、空の誕生日パーティで空ファンの全員がワクワクしていた。空ファンの女子生徒からたくさんの誕生日プレゼントをもらった空の前に香宮が現れる。
香宮「天川君!今日もまたプレゼントかい?相変わらずモテモテだねー」
空「いえ。今日は私にとって特別な日なんです。コンクール前にこんなことを言うのもおかしいですし、学校でのパーティが終わったらスマブラ屋敷で祝って下さいますけど」
香宮「ああ!あの噂の・・・「空姉ー」
すると、ミイが現れる。ミイは言う。
ミイ「紅葉姐さんも学校での空姉の誕生日パーティ、吟遊月華とdevilを連れて来るって!」
空「そう。ありがとう!」
香宮「えっ・・・?今日、天川君の誕生日・・・?」
空「えっ?はい、そうですけど・・・」
香宮「じゃあ、その誕生日パーティ、僕達八奇人も祝っていいかな?」
空「えっ」
ミイ「当然です!ぜひ来て下さい!」
空「ミイ;でも・・・」
香宮「お願いだ。僕達もお祝いしたいし。参加させてくれたら・・・八奇人メンバー入りの話はなかったことにするよ。いいでしょ?」
空「・・・。・・・わかりました」
そして放課後になり、星ノ宮学園の体育館では空の誕生日パーティで賑わっていた。すると、紅葉が吟遊月華とdevilを連れて来てくれた。
紅葉「よっ、空、ミイ!」
ナルカミ「この度はおめでとうございます」
バーテブラ「料理作ってきたぞ!」
空「ありがとう、紅葉姐さん、みんな!」
空がパーティの出席者全員に挨拶に回る中、セイリュウは言う。
セイリュウ「貴様らちゃんと祝え」
エニシ「お前もな;食うだけ食いやがって;」
ストルナム「あっ、じゃあ、先輩の香宮さんから何か一言!」
香宮「僕かい?そうだなぁ・・・天川君は運動神経抜群だし、チェロも上手いし、僕にはもったいない後輩だけど、これからもよろしくね!なんて、照れちゃうな」
ペルヴィス「香宮さん、かーわいーv」
セイリュウ「・・・(ムスッとしながらジュースを飲んでいる」
ヤマト「じゃあ、勇飛!彼女に何か一言!」
勇飛「えっ、俺!?おめでとう・・・」
空「勇飛、祝う気ないでしょ(^ω^#)っていうか、私のイチゴ食べたな!?あれ、最後に取っといたやつなのに!」
勇飛「先に食べない空が悪い」
シグレ「ふふっ。本当に仲いいな」
すると、香宮が何か思いついたように言う。
香宮「僕、ちょっとトイレに行ってくるね」
黒尾「・・・いってらっしゃい」
香宮はトイレに行き、そしてスマホを操作する。そこには第二セレクション後に撮った写真だった・・・。それをツイッターに送る。一方、ミヤビとペルヴィスと紅葉とビャッコはスマホを操作しながらツイッターをしていた。
紅葉「このフルート担当の奴、恐らく星ノ宮学園の吹部員だな」
ミヤビ「紅葉さん、星ノ宮学園の音楽科卒ですもんね」
ペルヴィス「・・・?何これ?」
ビャッコ「?」
ミヤビ「・・・えっ!?これって・・・」
ペルヴィス「小さな傷を負った空と、見せられたビャッコ君・・・?」
ストルナム「ちょっと!これ、俺にも送って来たよ!」
エニシ「あっ、俺にも!」
シグレ「コラ画像じゃないか?」
ナルカミ「でも、これ、星ノ宮学園の制服ですよね?」
ビャッコ「し、知らない!こんな・・・」
空「ビャッコ君?」
ビャッコ「・・・空せんせ・・・」
空「・・・!」
ミイ(・・・笑い飛ばしたいのに声が出ない。なんで「違う」って言わないの?こんなの誰かの悪戯だって、いつもみたいに笑い飛ばしてよ。空姉ーーー)
香宮「・・・どういうこと?これ」
八坂「香宮会長!」
香宮「仲いいとは思ってたけど、そうやって二人で、僕や辻宮君のこと笑ってたのかい・・・?」
空「・・・ビャッコ君は悪くない」
ストルナム「えっ・・・マジ?」
ヤマト「でも、それってさ」
ヤマト「・・・小さな傷と言えど傷を見せるなんて気持ち悪くないすか・・・?」
ヤマト「だって、傷っすよね?ありえな・・・」
紅葉「おい!やめろ!」
エニシ「えっ・・・マジでヤバいんじゃないのか?」
柿崎「勇飛君だって騙されてたってことじゃないの!?」
飛鷹「人気者のフリしてさぁ、一番ヤバい奴じゃん!ね・・・」
セイリュウ「ーーー「気持ち悪くねーよ!!」
ヘド「えっ、勇飛!?」
勇飛「いいんだよ別にっ。こんなことしたって」
空「ちょっと、勇飛!」
勇飛「空は!」
勇飛「天使族との混血の不老不死なんだから!」
勇飛の宣言の後に彼は空とビャッコを庇うように言う。
勇飛「・・・だから、そういうんじゃねーから、二度と言うな。いいな」
勇飛はそう言い放って黙る。ミイは空に聞く。
ミイ「空姉・・・よく分からないんだけど・・・どれがホントで、どれが嘘・・・?」
空「ーーーどれも、本当」
勇飛「ミイ!」
ミイはそう言われ、走り去る。セイリュウは自分が先に空とビャッコを庇えなかったことにショックを受け、立ち去る。
勇飛「・・・紅葉姐さん、知ってるわけなかったんだよな。あんたがずっと守ってきたんだから・・・」
紅葉「・・・」
セイリュウは走る中で彼は勇飛とピタリと当てはまったものがあった。それはパトリに言われた言葉・・・。
パトリ『あなたは空さん達のことで香宮さん?という人に怒るなんて・・・それはもう空さんのことが恋愛として好きでよろしいですよね?』
セイリュウ(大当たりだった。図星だった。全部全部、俺は勇飛と一緒だった)
セイリュウ(俺は、空が好きだ)
セイリュウ(だけど、勇飛も俺と同じ気持ちだった。気付いたからにはこの気持ち全部をなかったことにして、空と勇飛の恋を応援する)
セイリュウはそう決意する。一方、ミイはスマブラ屋敷の図書室である本を見つける。それは「天使族の元英雄ゾーアの秘密」。そこには・・・
「ゾーアは後世、子孫である生まれたばかりの天川空の身体を乗っ取って不老不死にした」というまるでおとぎ話のような逸話で実話だった・・・。
ミイと紅葉は治癒能力は高いが、不老不死とは行かなかった。ということは・・・
ミイ(・・・空姉は・・・ゾーアと言う人に意識じゃなくても身体を乗っ取られてるんだ・・・!そしてゾーアは空姉の意識の奥底で眠り続けている・・・)
ミイはその真実を知り、驚愕していた・・・。
- 第三章:夢涙(その3) ( No.117 )
- 日時: 2017/01/23 19:07
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
そしてその最終セレクションの当日。理事長であるライオン兄妹のおばあちゃんはミューモンなためにそこまで気まずいとは言えず、空ファンの人達はみんな気さくな態度で接していた。しかし、吟遊月華とdevilは聞きに行ったものの空にどう接していいか分からなかった。
ストルナム「まさか空ちゃんが不老不死だったとはね・・・」
ヘド「俺は最初から知ってたけどな」
シグレ「えっ!?」
ヘド「アイオーンから聞いたんだ。「空は確かに不老不死だけど」」
ヘド「「普通の人間とは変わらない」って」
そのヘドの言葉にようやく一同はたとえ秘密を知っても今まで通りに接していいことに気付く。シグレは言う。
シグレ「バカだな・・・ヘドさん」
ヘド「?」
シグレ「教えてくれてありがとう」
吟遊月華とdevilは舞台裏まで走る。空は出番がまだもうちょっとなためにチューニング室で練習していた。空は思う。
空(・・・そろそろかな。出番は・・・)
シグレ「空ー!!(バンとドアを開ける」
空「!?みんな、どうし・・・」
吟遊月華&ヘド以外のdevil全員「ごめん!!」
空「えっ!?」
ヤマト「俺達突然のことで戸惑ってそれであんなこと言ってしまったんだと思うっす;」
ミヤビ「ごめんなさい!!」
エニシ「空は空で何にも変わりはないと思ったのにな;」
空「あー、もういいよ。私の方こそ、ごめん」
空達の仲直りにそこに香宮達八奇人が立ち会わせていた。香宮は秘密を知っても崩れない絆を目にして動揺し、本性をさらけ出す。
香宮「・・・なんで、お前達はそんな絆があるんだ!?違う人間なのに・・・!」
空「!?」
一方、パトリはある人物を探していた。今日来てくれるアイオーンとクルークだ。すると、二人を見つける。
パトリ「アイオーンさーん!クルークさーん!」
クルーク「あっ、パトリ!」
アイオーン「パトリ、どうしたのだ?」
パトリ「・・・まだアイオーンさんに言ってないことがあって」
アイオーン「?」
パトリ「・・・アイオーンさんと出会うまでヴァイオリン・・・音楽では自分が一番だと思ったんです。周りも特にライバルがいなくて、いい気になってたかもしれません。ですが、アイオーンさんのギター演奏を聞いた時・・・初めて負けました。ですが、アイオーンさんはそのことに全然鼻にかけてなくて、むしろまだまだだって悩んでてすごいなと思いました」
アイオーン「パトリ・・・?」
パトリ「だから」
パトリ「僕も星ノ宮コンクールで1位を取りたいです!アイオーンさんに、負けたくない・・・!!」
アイオーン「パトリ・・・」
パトリ「1位取りますから、演奏聴いて下さいね?」
アイオーン「・・・ああ」
パトリはそう言って舞台裏まで向かった・・・。今回はここまで。次回、第四章です!
感想OK