二次創作小説(紙ほか)

果てなき命の宴(前編)(その1) ( No.132 )
日時: 2017/01/29 23:46
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回は三人の天界人とBRR組がメインの前後編です。闇天使と天使と天騎士可愛すぎますv






星ノ宮コンクールが終わり、日常はまた平穏へと戻っていた。ロムはようやく帰ってきたレガが数週間いなくなったことについて聞く。


ロム「レガ。この数週間どこに行ってたんだ?ツキノ、探してたぞ」
レガ「いや、少し知り合いに会いに・・・」
ロム「?」


ロムが疑問に思う中、ツキノはレガと会ってから彼によく懐き、レガはツキノに一方的に振り回されているように見えるが、実際にはツキノの契約者の天騎士としての役目を楽しそうに果たしているように見えた。すると、ツキノがレガを見つけて嬉しそうになる。


ツキノ「レガさん!おかえりなさいなの!」
レガ「ツキノ。あの・・・」
ツキノ「帰ってきたから怒らないの。ほら、前言ってた駅前のたい焼き食べに行くの!」


レガはツキノに流されるままに駅前のたい焼き屋に連れて行かれる。ツキノは聞く。


ツキノ「レガさん、あんこかカスタードどっちがいいの?」
レガ「あっ、じゃあ、あんこを・・・」
ツキノ「オッケーなの!」


すると、レガは走っているミューモンの子供を見かける。


イノシシ族の子供「お母さーんっ。わっ(こける」
レガ(あ・・・;)
イノシシ族の子供「うわあああー!痛いよぉ〜!(泣く」
レガ「・・・。大丈夫か?ほら、泣くなよ。カッコ悪いぞ」
ツキノ「レガさん!?ゆ・・・誘拐は行けないの(勘違いでびっくりしている」
レガ「何でそうなるんだ」


子供を迎えに来たイノシシ族の母親がレガにペコペコと頭を下げながらお礼を言う中、ツキノはたい焼きのカスタードを食べながら言う。


ツキノ「転んだ子助けてあげたの」
レガ「・・・まあ」
ツキノ「レガさん、優しいのー」
レガ「!泣いてる子供見て見ぬ振りするのはなんか目覚めが悪いだろう。別に優しいわけではない」
ツキノ「ぷはっ、あははは」
レガ「!?なっ、何・・・」
ツキノ「レガさんって面白いのー」
レガ「は!?」
ツキノ「転んでる子助けるのにもいちいち理屈つけたり、ひねくれた言い方しちゃって。シャイボーイなの!」
レガ「っ・・・誰が・・・(顔真っ赤」
ツキノ「あっ」


すると、ツキノが何か思い出したように言う。


ツキノ「レガさんのサックス!また聴いてみたいの!」
レガ「・・・本当に少しだけだぞ」


レガはアルトサックスを持ち、ドヴォルザークの新世界よりを吹く。このサックスの音色に街にいた全員が聞き惚れて見に行き、ツキノも気付かぬまま箱を置き、少しの金を渡す。すると、終わった後に一人の拍手の音が響く。メイプルだ。


メイプル「素晴らしいですぞ、レガさん!キミにそんな特技があったとは・・・」
レガ「!すまない!街で大きな音を出して・・・」
メイプル「いや、いいですぞ。ところでレガさん、サックスは好きですぞ?」
レガ「あ、ああ」
メイプル「そうでしたかですぞ。では明日から街中でも好きなだけサックスを吹いていいですぞ」
レガ「えっ?」
メイプル「アイオーン君のおばあちゃんに頼んでサックスの教師を付けますぞ。キミにはその技術をより磨いてもらいますぞ」
レガ「どういう・・・意味だ?」
メイプル「それは後のお楽しみにですぞ。さっ、ツキノちゃん、レガさん、みんなが待ってますぞ」


メイプルは満面の笑みだったが、その笑顔は何か企んでいるように見える。そして半月後、レガはBRRのライブでサックスをお披露目することになった。


シンガンの家畜「今日のクリクリ、とっておきのサプライズを用意するって言うけどさ、どんなんかな?」
プラマジファン「さぁ?その人って、かなりの美少年のサックスプレイヤーらしい」
クリクリファン「これは許せんが、サックスプレイヤーなら許せる・・・!!」
ガウガファン「めっちゃ見たいなー」


観客がレガのことで話題にする中、すると、クリクリが登場し、ロージアがある人のソプラノサックスの音色とツキノの旋律で「ソプラノサックスも付きアレンジver放て!どどどーん!」を歌う!そのソプラノサックスの主はレガだった。


シンガンの家畜「わぁ!綺麗な音色・・・!」
クリクリファン「流石BRR、こんな隠し玉を持っていたとは・・・」


レガはタイミングを間違えないように途中で音程を外してしまったが、何とか場を持ち上げることができた。綺麗なソプラノサックスの音色で観客全員が聞き惚れる。そして何とか曲を終え、観客はたくさんの拍手と喝采を送る。


プラマジファン「あたし、プラマジファンだけど、このアレンジは素晴らしすぎる〜!」
ガウガファン「めっちゃ最高だった!」


レガとクリクリは何とかこのライブを成功させる。すると、レガはある人物から声をかけられる。パトリだ。


パトリ「あなた、なかなかやるじゃないですか」
レガ「!!(パトリ!!」
パトリ「ボク、あなたのことはよく知りませんが、サックスの音色は綺麗だと思いましたよー」
レガ(あっ、そうか。パトリは監視の件を知らないのか・・・)


そしてそのライブを終えた時、全員は打ち上げに出かける。レトリーと後で合流する予定のヤイバにレガはツキノに通じて聞く。


レガ「あの・・・」
ツキノ「レガさんはヤイバさんがレトリーのことをどう思うのかってなの」
ヤイバ「ああ、そのことか。レトリーは拙者の未来の嫁だ(ドーン」
レガ(前から思っているが何だこいつ)
ヤイバ「・・・レトリーは故にクールを装っているが、本当は恥ずかしがり屋で危なっかしい娘なのだ」
レガ「!」


ヤイバはツキノとレガにレトリーとの過去を話す。


ヤイバ「アイオーンがシンガンに加入する前にシアンが賊に攫われた事件が起きてな、ファンのみなもシアンが殺されたと諦めていたが、クロウとレトリーがそれに反発してな、特にレトリーはまるでジャンヌ・ダルクのような表情だった。結局、拙者とロムが助けに来なかったら危なかったがな、拙者はレトリーの普段とは違う真剣な瞳に、恋をしたのだ。レトリーは拙者の気持ちに気付いても応えてはくれぬのだがな」
ツキノ「じゃあ、一生レトリーさんを好きでいるの?」
ヤイバ「その通りだ」


でも、ヤイバはいつか来るときっと信じている。レトリーが「ヤイバが好きだ」と言ってくれる日を・・・ヤイバは言う。


ヤイバ「まあ、アイオーンは加入した後に知ってから驚愕していたがな。まあ、世間知らずであるから・・・」
レガ(´;ω;`)るー
ヤイバ「レガ!?」
レガ「ヤイバ、ツキノ、ごめん・・・なさい・・・疑ったりして本当にごめんっ。レトリーに対してこんなに一途なのに・・・レトリーに好かれたくてシンガンとして音楽を続けているのに・・・空達に邪魔するようなこと・・・」
ヤイバ「えっ?」
レガ「香宮に空とビャッコが撮られた場所を教えたのは俺なんだっ!」
ツキノ「そうなの!?でも、それは終わったことだから、空達も最初はびっくりするけど、みんな許し・・・」
レガ「違うのだ!紫のドーナツのゴムで髪をくぐった娘の風紀委員が・・・」
ヤイバ「落ち着けっ;」






レガ「助けろ・・・!もう俺の手には負えない!助けて欲しいんだ!」






ヤイバがレガから事情を知り、ある人を探す中、ロムとクロウ、パトリはヤイバがいなくなったことに気付く。


ロム「あのボケはどこ行った!?(キョロキョロ」
パトリ「ターゲットが!」
クロウ「お前にヤイバの命はやんねーから!!」
レガ「知らんのだ」
ツキノ「レガさん、何にも知らないの」
ヤイバ『レガ、ツキノ!拙者が故に向かってるということはロムやパトリには話すな!拙者なら大丈夫だから、絶対言うな』


拙者が直接話して、手を引いてもらうのだ。
ヤイバはベースでロングトーンを鳴らす。すると、ある闇天使がそれに気付きヤイバを見る。零以外の八奇人が騒動を起こした一因であるニナだ。


ヤイバ「ニナ。闇天使だな・・・」


ヤイバの問いにニナはクスクスと笑いキャンディを舐めながら言う。






今回は前後編

果てなき命の宴(前編)(その2) ( No.133 )
日時: 2017/01/29 23:48
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

ニナ「へぇ・・・本当に普通の人間でもあたし達のこと見えるんだ・・・ヤイバ君・・・」
ヤイバ「ああ」
ニナ「ところであなた、今打ち上げの最中なんでしょ?闇天使とはいえ女の子と一緒にいるとこ家畜に見つかったら知らないよー」
ヤイバ「心配はいらん!拙者はレトリー一筋だ!」
ニナ「意外に早かったね。もうあたしの仕業だってバレたんだ。で」


ニナはヤイバの心を見透かしたように言う。


ニナ「これ以上空達に近づくなって言いに来たの?」
ヤイバ「うっ;」
ニナ「それともレガムントを唆すなって?」
ヤイバ「うっ;だっ、大体そんな感じである・・・;」
ニナ「ふーん。いいよ」
ヤイバ「えっ」
ニナ「あたしに追いつくことができたら・・・ね。じゃ、スタート☆」
ヤイバ「おっ、おい!ロムに長引いたら怒られ・・・」
ニナ『あたしに追いつくことができたら・・・』
ヤイバ「がっ、頑張る!故に!」


ヤイバがニナを追いかける中、レガが言っていたことを思い出す。


レガ『すまない、ヤイバ、ツキノ・・・本当は自分が解決しないと行けないということは分かっている・・・だが、俺はニナにどうしても逆らえないんだ・・・ニナやパトリ達闇天使は力以上は俺達天騎士よりも上で・・・階級制で決められているのだ・・・だから、ニナに・・・どうしても逆らえない・・・すまない、ヤイバ・・・』
ヤイバ「(シビアな縦社会だな・・・)大丈夫だ、レガ!たとえ足は速いが、喧嘩は専門ではない拙者に任せろ!」
ニナ「こっちだよ〜♪」
ゾフィス「なー♪」
ヤイバ「待て!別々に行くなんてずるいぞ!」


ヤイバが追いかける中、BRRの人達やパトリは懸命にヤイバを探していた。他の仲間にも訪ねてみたが、甲斐なし。


ロム「・・・ったく、あのバカどこほっつき歩いてんだ!!」
ツキノ「知らないの」
ホルミー「ちょっと、ツキノ、レガさん、私達に何か隠しているんですよね!?」
ツキノ「何もないの!」
レガ(ツキノは今時間を稼いでいるが・・・愚かなヤイバ。闇天使に会いに行くのは危険だと分かりきっているのに。だが、俺は嫌われたくない・・・!いいんだ、悪い奴で・・・)


すると、レガは何かを思い出した。それは・・・


ヤイバ『シビアな縦社会だが、ちゃんと上を敬うのは故に素敵だぞ。それにこんな頼られたのはシンガン以来故にいつぶりだろうな・・・』
レガ「・・・」


一方、ヤイバは廃ビルの上でニナとその相棒であるカワウソのゾフィスを追っていた。


ヤイバ「ニッ、ニナはどこに行ったのだ;故に;」
ニナ「ここだよ(廃ビルの椅子の上に座る」
ヤイバ「!ニナ!」
ニナ「疲れちゃったし、もう終わりにしようか」
ヤイバ「良いのか!?」
ニナ「いいよ。今回のことからは手を引いてあげる。その代わり、あなたは仲間達とはお別れね」
ヤイバ「えっ?」
ニナ「だって、あたしの目的は」






ニナ「あなたの魂を奪うこと」






ニナは自らの目的を話した後にパトリのことを言う。


ニナ「パトリ君って、闇天使の中でも本当にエリート候補で、ヤイバ君のことがなければ闇天使幹部に昇進だってありえたんだ。ヤイバ君の魂を奪えれば幹部に昇進の可能性があってこの仕事を任せられたけど、どうやらあなたのバンドメンバーのライオン君や周囲の邪魔で他の闇天使の奴らも怯えを隠せない様子だった。だから、あなたをレトリーに近づいて死なせて魂を預かっていてあげる・・・」
ヤイバ「(レトリー・・・)それはもう・・・決まっていたのか?」
ニナ「いや?正確にはまだ誰も分からないんだ。運命の謎は巡り合う瞬間に解けるものだよ」


すると、ニナはヤイバの方に歩きながら言う。


ニナ「ねえ、今日はいつからレトリーと合流してないの?シンガンがトップに立てたらレトリーを嫁にもらうと言ってたけど、覚悟があるならレトリーに会っても会わなくても、同じことでしょ?」


すると、ニナはヤイバの頬を掴む!これにヤイバは戸惑う。


ヤイバ「なっ、何を・・・」
ニナ「魂を取り出すには身体的ショックが必要なのよ。あなたも鎌で切られるよりはマシでしょう?」
ヤイバ「(なっ、何をーーーーー!!?)あ・・・いっ、嫌である!!ロム!!!クロウ!!!!アイオーン!!!!!レトリー!!!!!!」

果てなき命の宴(前編)(その3) ( No.134 )
日時: 2017/01/29 23:50
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

ヤイバがキスで魂を取り出されそうになる寸前、ある人物がニナの腕を掴んでいた。そう、それは・・・


レトリー「ボクのヤイバを離せ!離せよ」


そう、他ならぬレトリーだった・・・!すると、他のプラズマジカメンバーとシンガンとクリクリとレガとパトリが来る!シンガンはメンバーであるヤイバも加えて自己紹介をする。


クロウ「紅蓮の炎に抱かれて、クロウ降臨!」
アイオーン「俺は黒衣に身を包むブラックモンスター。アイオーン」
ヤイバ「拙者の獲物は荒ぶる龍たちへのレジェンド・オブ・レクイエム、故に龍剣伝ヤイバ参上」
ロム「大人の男には艶っていう武器がある。それが俺のリアル、俺はロム」
シンガン「俺達は真紅色の心眼でこの淀んだ世界を見続けル。シンガンクリムゾンズ。シンガンクリムゾンズ」


自己紹介にニナが呆気に取られる中、すると、パトリが裏の性格に変えてギロッとニナを睨む。


パトリ(裏)「ニナ・・・てんめぇ〜・・・」
ニナ「なんだ。バレちゃったんだ。つまんないの」
パトリ(裏)「つまんない問題じゃねーだろ!!こいつは俺の担当だぞ!!勝手なことしてんじゃねー!!!」
ツキノ「ヤイバさん、大丈夫なの?」
ヤイバ「ああ」
ニナ「あなたがヤイバ君の魂でちんたら仕事してるからよ」
パトリ「うっ;」
ニナ「大体、今回の仕事であなたの幹部に昇進をかけてるってわかってる?ターゲットを2時間33分も見失ってるあなたが言えることじゃないわね」
パトリ「うっ;」
ニナ「今回の怠慢、エドガー会長にバレてるのわかってる?まあ、エドガー会長なら、今回の仕事を当分あなたとあたしに押し付ける気だったみたいだけど」
パトリ「うっ;」
ニナ「馬鹿馬鹿しいね」
ゾフィス「ナ〜ンセ〜ンス〜♪」
パトリ(裏)「それ以上言うなぁ!!!」
レガ(ふふふ、玉砕・・・)


パトリが怒りながら泣く中、アイオーンは聞く。


アイオーン「パトリの幹部昇進ってどういうことだ?」
ロム「バカ!!アイオーン!!」
ニナ「アイオーン?・・・へぇ。じゃあ」


すると、ニナが鎌のコントラバスの弓を鎌に変化させて、アイオーンの首を突き刺そうとする。


アイオーン「ヴッ!!?」
ニナ「あなたさえ殺めばなんとかなるはずよねっ?あんまり痛くないように素早くやってあげるからvじゃあ、行くよ?」
ロム「やめろ!!!」


すると、ロムが拳でニナの鎌の弓を割る。これにニナは驚く。


ニナ「・・・あらら。本当に噂どおりね。まあ、いいわ。今回「は」見逃してあげるワ。じゃあね、パトリ君、ヤイバ君、アイオーンくんっ」


ニナはそう言って飛び去った。モアは聞く。


モア「パトリ、あの子、何を企んでるぴゅる?」
パトリ「・・・今のところはまだわかりません」


しかし、パトリはおろか一同も知らなかった。この後、ニナがある手を使ってアイオーンを殺そうとしているのを・・・
後編に続く・・・!






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