二次創作小説(紙ほか)
- 果てなき命の宴(後編)(その1) ( No.139 )
- 日時: 2017/02/01 21:44
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
後編です。前回の前後編がギャグだったので今回はシリアス回に。今フルート実録2と前編を確認してみたところピクシブのシリーズ名が間違ってました;混乱させて本当にすみませんOTL
あれから翌日が過ぎ、ツアー中のガウガ以外のBRR一同はセッションの練習を重ねていた。特にシンガンクリムゾンズはそうだ。
ロム「よし!今日はたくさん練習したし、今日はこのままでいいだろう」
クロウ「基礎練が効いたな」
ヤイバ「ところで、他のバンドも故にちゃんと基礎練しているだろうか?」
アイオーン「ゼオからしていると聞いていたな」
すると、パトリがケーキを持ちながら来た。
パトリ「ハッローンっ。疲れた時のケーキを持ってきましたよー!」
クロウ「おお、ケーキだ!どこで手に入れたんだ?」
パトリ「気付けばBRRの前に置いてあったそうです」
ロム「なんか怪しいな;食べ・・・」
アイオーン「ヴッ?(ケーキの箱を開ける」
ドチュッ、ガッシャーン!(ケーキが爆発した音)
シアン「クロウちゃん!!みんにゃ!!大丈夫にゃ!!?」
ロージア「何があったんですか!?」
パトリ(裏)「ニナが置いてあったケーキの爆発に巻き込まれた・・・;ぐふっ;(倒れる」
クロウ「アイオーン!!てめーが開けるからこんなことに・・・!!」
アイオーン「わ、悪かった!だが、生きてるから別に・・・」
ロム「よくねーわ!!」
アイオーン「神、窓を開けるぞ・・・って、わっ!!(ニナが陰で起こした風に飛ばされて飛び降りる」
ジャクリン「アイオーンさーん!!!」
アイオーン「神は無事だ!なぜか地にピラニアがいたが」
チュチュ「よかったですわー!!」
ホルミー「いや、よくないですよ!?なんで地にピラニアが!!?」
一方、これを見ていたニナはアイオーンのタフさに驚いていた。
ニナ「チッ。そのへんのじゃ効かないみたいね・・・」
それから三日間、アイオーンは落とし穴に落とされたり、家畜の波に飲まれて争奪戦を開始されて骨が折れそうになったり、MIDICITYの駅ホームで落とされて電車に轢かれそうになったが、どれも周囲の助力で無事だった。プラマジとシンガンとクリクリとレガとパトリがニナを警備する上で歩く中、アイオーンはクロウに謝る。
アイオーン「クロウ、すまない・・・こんなことになってしまって・・・」
クロウ「気にすんなよ。喧嘩友達とはいえ仲間を助けることは当然だろうが」
アイオーン(友達・・・)
すると、ラウタヴァーラのコントラバス協奏曲「黄昏の天使」の音が聞こえた。一見ただの上手い演奏だが、これに共鳴を感じた大半のミューモン全員は思わず頭痛が鳴り耳を塞ぐ。
レガ「ツキノ!!」
パトリ「この音は・・・!アイオーンさん、共鳴を感じなかったですか!?」
アイオーン「!?少しだが、そんなに痛くは・・・」
すると・・・
カチャ
何者かがアイオーンに蛇の首輪にかけた。これに大半の全員は驚く。
アイオーン「!?」
レガ「その首輪は・・・!!」
ニナ「そうよーん☆予めいわくつきと買っておいたの。その首輪は蛇の首輪と言って首輪を買った買い手(あたし)しか外されないわ」
すると、ニナは機械のボタンでアイオーンの首を少し絞めようとする!アイオーンはこれに苦しむ。
アイオーン「ヴッ!!!苦しい・・・!!!」
レガ「アイオーン!!」
パトリ(裏)「・・・ニナ!!」
ニナ「?」
パトリ(裏)「・・・あの蛇の首輪は確かに買い手しか外せねえ。だが、アイオーンの死期が近づいたことは死期名簿にも書かれていない・・・」
パトリ「ーーーいい加減にしねーと、ニナ、お前を仕事の規約違反として会長に訴えることになる」
ニナ「!!!」
ニナ「やーだーなー、あたしがそんなことで規約違反になるわけ・・・」
パトリ「・・・(変わらずニナを睨む」
ニナ「っ!!〜〜〜〜〜っ」
すると、ニナは鎌のコントラバスを持って涙を浮かべながら言う。
ニナ「ただじゃ外さないよ!!ゲームを施行してあげる!!あたしが今からこの鎌のコントラバスを天界のどこかに隠すからパトリ君達はこれを探して!!ヒントも教えないっ!!見つけたらあなた達の勝ちだよ!!」
パトリ(裏)「なっ・・・!!ニナ!!」
ニナが逃げる中、鎌のコントラバスによる共鳴が止まり、事情を話されたロムはなんとか蛇の首輪を外そうとするが、強力な魔力が込められており、外されなかった。
ロム「くそっ!!強力な魔力かよ・・・!!!」
レトリー「魔力が微弱なボク達ミューモンは魔力を音楽スキルで変換することしかできないし・・・」
パトリ「みなさん。すみませんでした。今回のことの責任を持ってボクは鎌のコントラバスを探すために天界にーーー」
シアン「天界の行き方分かるにゃ?」
パトリ「は!?まさか天界に乗り込むつもりですか!?」
クロウ「当たり前だろうが!!バンドメンバーがこんな目に遭わされて黙っていられるか!!」
ロージア「それにパトリ君はもう仲間でしょ?もし、仲間が起こした責任ならロージアちゃん達も責任持つんだから!」
パトリ「・・・」
BRR組の懇願を感じたレガはパトリに目で聞いてくれるよう合図する。パトリはようやく折れた。
パトリ「・・・分かりました。ただし、他の闇天使に見つからないように行きますし、見つかったら命の保証はありませんよ」
アイオーン以外のBRR組「それでも行く!!!」
パトリ「・・・分かりました」
ロム「アイオーン安心しろ、お前の命を失わせりゃしねーぜ」
アイオーン「あ・・・ありがとう・・・」
レガ「それではテレポートで行くぞ!」
BRR組とパトリとレガはニナが隠した鎌のコントラバスを見つけるために天界にテレポートで乗り込む!その道中でツキノはある光景を見ていた。
ゆらり、ゆらり。
浮いた意識は高く高く、どこまでも高く。
森を越え、海を越え、雲さえも越えて。
そこにあったのは、小さなアメリカという国のテキサスという町。
直後、今度は落下する。
落ちる、落ちる、どこまでも、落ちる。
ペールノエルの軍隊に襲われた時よりもはるかに高いところから、遥かに速いスピードで落ちて、落ちて、落ちた先に待ち構えていたのはーーー「女性」。
倒れていた。何かに押しつぶされていた。手にはサックスの楽譜を持っていた。
すると、やっと天界にたどり着いた。
今回は後編
- 果てなき命の宴(後編)(その2) ( No.140 )
- 日時: 2017/02/01 21:48
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
レガ「・・・着いた」
すると、BRR組とパトリとレガは天界の街にたどり着く。この天界の街は天界の空の島全体の街でここでは天使や闇天使、天騎士などが暮らしていた。
ホルミー「すごいです・・・流石天界、天使だらけです」
レガ「まずは俺の知り合いの天騎士のハルトマンに鎌のコントラバスの居所を聞いてもらおう」
BRR組とレガとパトリは早速ハルトマンの家に訪ねる。半獣でも人間でもあるミューモン組を流石にハルトマンに見せるわけには行かないのでパトリに見張りを頼んでレガだけでハルトマンの家に入ることにした。すると、ハルトマンが迎え入れる。
ハルトマン「おお!レガムント君じゃん!人間界に行ってからちっとも連絡してこないからみんな心配してたよ」
レガ「ハルトマン。今日は訪ねてきた理由は・・・(事情説明中」
ハルトマン「えっ?ニナちゃんが?うーん・・・信じないことはないけど、鎌のコントラバスとニナちゃんは一心同体だからね。離れたということは初めてだから、鎌のコントラバスの居場所は知らないよ」
レガ「そうか・・・お前のことだから、どうせニナの行くところを知っているわけでも・・・」
ハルトマン「知ってるよ」
レガ「!本当か!?」
ハルトマン「俺、ニナちゃんが、ーーー」
ハルトマンの言った通り、レガはみんなと合流し、一同はその場所へ進む。すると、そこには迷いの森という誰も通らない森を近道しなければいけなかった。
ロム「天界にも迷いの森があったのか・・・」
ロージア「その森を通るよりもタケコプターで行けばいいんじゃないの?」
レガ「行けない。それでは他の闇天使や天使に侵入罪として見つかる。だから、迷いの森を近道として歩くしかないのだ」
チュチュ「そうと言われましても・・・」
アイオーン「ヴッ・・・」
パトリ「アイオーンさん、大丈夫ですか!?」
アイオーン「平気だ。大丈夫・・・(首には少しの絞め跡」
パトリ「!!絞め跡が!!」
クロウ「命が少しずつ蝕んでる・・・!!一刻も早いとこ行くぞ!!」
ヤイバ「故に!」
すると、アイオーンはその最中で夢うつつで夢を見る。そこには幼いパトリとニナと他の闇天使達。パトリが走って転けて泣く中、ニナはパトリをなだめるように言う。
ニナ『元気出して。あたしのオリジナルのコントラバス曲聴かせるからさ』
幼いニナが自作のコントラバス曲を弾く中、アイオーンはそこで目を覚ます。そこにはロムがアイオーンをおんぶしながら歩いていた。
ロム「アイオーン、気が付いたか!お前、意識失ってたんだぞ」
アイオーン「・・・パトリ。ニナの自作のコントラバス曲を聴いたか?」
パトリ「どうしてそれを・・・!?」
アイオーン「もしかしたら、鎌のコントラバスは見つかっても見つかってなくてもそれでニナを誘き寄せられるかもしれん。レガ、バリトンサックスで低音はできるか?」
レガ「それは構わないが・・・」
シアン「あっ、着いたにゃん!」
一同はようやくその場所へたどり着く。その場所は一本の樹の下でニナが落ち込んだ時によく行く場所・・・。そこに鎌のコントラバスはなかった。
ツキノ「ないの!どうするの?」
アイオーン「そのニナの自作のコントラバス曲を演奏するのだ。パトリ、そのメロディは覚えているか?」
パトリ「!はいっ!」
パトリとレガは鎌のヴァイオリンとバリトンサックスでニナの自作のコントラバス曲を演奏する。すると、その演奏に見覚えがあったニナはすぐに木の下に行き、鎌のコントラバスを取り出す。すると、その曲にニナのコントラバス演奏も加わった。
シアン「!」
そしてその演奏が終わり、ニナはアイオーンに聞く。
ニナ「よくあの曲のメロディがわかったね。パトリ君も・・・」
パトリ「当たり前です。大切な友達で幼なじみですもん」
ニナ「・・・!」
ニナはパトリの言葉に泣き、「ごめんね、パトリ君、ヤイバ君、レガムント、アイオーン君、みんな〜っ」と泣きながら謝る。そしてアイオーンの蛇の首輪は外され、アイオーンは死を回避した・・・。
騒動を終えた後、日常はまた平穏へと戻っていた。パトリはなぜ監視されることになったのか疑問に思った。
パトリ「何が原因で監視されることになったんでしょう、ね・・・」
アイオーン「きっと、その会長が我らの恐ろしさに怖じ気付いたようだな」
ロム「きっとそうだぜー」
パトリ(裏)「ムカッ!!!キーッ!!!」
パトリが激怒して揶揄する二人を追いかけ回す中、すると、その陰でハルトマンが人間名簿を見て真相を知る。
ハルトマン「ふーん・・・そういうことか。人間に介入して、人間界に気付きもせずに馴染んでる、か・・・」
ハルトマン「楽しくなりそー♪」
一方、ニナはゾフィスとともにアイオーンとアイレーンのおばあちゃんの計らいでアイレーンの高層マンションのレガムントの下の階に住んでいた。
ニナ「アイオーン君には悪かったとはいえめっちゃ豪華じゃん!」
ゾフィス「な〜♪」
おわり
「おまけ」パトリクイズ
モア「パトリクイズぴゅる〜♪」
シュウ☆ゾー「さて問題!パトリ君の最近の好物は?」
ニナ「これは分かるわ。トリュ・・・」
ミイ「カニ玉!」
ピンポンピンポーン
ニナ「ええっ!!?」
モア「正解ぴゅる〜」
シュウ☆ゾー「さて問題!パトリ君の最近のマイブームは?」
ニナ「これは分かるわ。背を伸ばすために牛乳を・・・」
ミイ「ヴァイオリンのポップスを弾くこと!」
ピンポンピンポーン
ニナ「ええっ!!!?」
モア「正解ぴゅる〜」
シュウ☆ゾー「さて問題!パトリ君の最近の好きな本は?」
ニナ「この問題は分かるわ。天使のてつが・・・」
ミイ「赤毛のアン!」
ピンポンピンポーン
モア「正解ぴゅ・・・」
ニナ「ちょっと!!先に解答権を取らないでよぉぉぉぉぉー!!!」
ミイ「!?!?!?」
ロム「シュウ、モア、後で説教」
この後、ニナの一方的なこの乱闘は王ドラにより鎮められた・・・。
「後書き」
今回はシリアス前後編でした。ニナちゃんが可愛いですv
オリジナル曲は絶対音感を養えれば作れるはずですよね。実は私もオリジナル曲をフルートで作ってました。人気の作曲家と比べると私なんてまだまだですがね;
さてさて、真相を知ったハルトマン、他の天騎士などが近々登場しますのでお楽しみに!
感想OK