二次創作小説(紙ほか)
- 猫と踏切と闇天使(その1) ( No.208 )
- 日時: 2017/03/31 18:01
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回からは闇天使主体編のお話です!まずはニナのお話。フルートカービィ漫画2の第2話投稿しました!彼女の過去は桜オリジナルですが、明かされます。
エドガー「ーーーもしもし。ニナですか。ヤイバの魂は未だに回収ができないんですか。やはり、アイオーンを監視して高すぎる音楽スキルを防ぐしかありません。実はボクの仕事も停滞気味でね、やはり現代の人間界はかなり強い。そのつもりで」
雨の中、ニナがゾフィスを通じて連絡する中、すると、声がしてゾフィスを叩くという名目で通信を切る。ヤイバだ。
ヤイバ「ニナ?」
ニナ「!」
ヤイバ「何をしておるのだこんなところで」
ニナ「ダイエット」
ヤイバ「嘘だろう!?」
ニナ「嘘。それより、ヤイバ君どうしたの?」
ヤイバ「あっ」
すると、ニナはヤイバが可愛い雑種の子猫を抱いているのを見る。
ヤイバ「実は猫を拾ったのだ!だが、拙者のマンションはペット禁止、故に;」
ニナ「首輪してんじゃん飼い猫でしょ」
ヤイバ「故っ!?あっ、本当だ!(首輪のリボンを見る)えーと・・・「リス」ちゃん」
ニナ「英名だって。無理に呼ばないでよね」
すると、ニナはある人が子猫を持って言ったこと、楽しかった日々を思い出した。
???『ほら、可愛いだろう・・・?』
ニナ「・・・(そういえば、あの人も、こんなことを言っていたわね・・・」
ヤイバ「ニナ!もし、お主らに危機があったら必ず拙者らで守ってやるから、何でも良いから故に合図しろ」
ヤイバの優しさにニナは雨の中で言葉を言う。
ニナ「出したら何かくれんの?」
ヤイバ「う゛っ;そりゃあ、拙者の魂以外なら故に何でもやるぞ」
ニナ「・・・リスちゃんいないよ?」
ヤイバ「」←リスがいなくなったことに気付く
ヤイバとニナは急いでリスを探す中、ニナは自分の過去のことを静かに思い出した。
闇天使にも家族はいるけれど、あたしには家族はいない。
両親が教師、学校にも家庭にも教師がいる。そんな家庭であたしは育った。求められるものは絶対。そうでなきゃ、
ビリッ(ニナの母親が娘ニナの97点のテストを破る)
あたしはあたしとして見てもらえなかった。
そんなある日、近所にあたしと同じ闇天使のパトリ君が引っ越してきた。
パトリ『あなたがニナさんですか?よろしくお願いします!』
裏表の二重人格はあったけど、その日からパトリ君はあたしにとって太陽や生きる希望となった。それからはあたしはコントラバス、パトリ君はヴァイオリンでセッションしながら遊ぶようになった。そしてちょっと成長したある日、あたしはパトリ君に言う。
ニナ『パトリ君はいいなあ。親が優しいもんね』
パトリ『そうですか?そりゃあ、お母さんは怖いけど、ちゃんとボクのために尊重してくれて考えて働いてくれてますし・・・ヴァイオリン弾きの父さんはボクが6歳の時に死んじゃいましたけどね』
ニナ『パトリ君はまだ恵まれた方よ・・・』
バシッ
ニナの母親『どうして私達が教えているのにできないの!!これじゃあ、私達の立場がないじゃない!!』
ニナの母親『ニナ、偉いわ。今回のテスト全部100点を取れたのね。天界の踏切事故で亡くなったお兄ちゃんに続いて私達の誇りよ。お兄ちゃんが拾ってきたあの猫を捨てて正解だったわね』
ニナ『・・・』
パトリ『あなたの亡くなった兄の件は本当に悲惨でしたからね・・・』
あたしの亡くなった兄はあたしがその場に居合わせた天界の踏切事故で亡くなったらしい。理由は駅員に非があった。それであたしの両親はさらにおかしくなったんだと思う。
パトリ『でも、あなたにはボクが一緒にいますし、これから世話をしますからね!』
ニナ『・・・。うん』
そして小学校卒業寸前にあたしはちょっとだけどまた成績が落ち、
ニナの母親『どうして小学校卒業なのに成績が落ちるの!!これじゃあ、お父さんの立場がないじゃない!!』
父親は子育てには関心のない人だった。母親はあたしを熱心に教育しようとした。そんな時。
ニナ『えっ?闇の学園?』
エドガー『はい。ボクはあなた達を見て確かに確信しました。闇天使の命取り専門の仕事のエリートになれる、と』
あたしとパトリ君は闇の学園に受験することにした。そしてパトリ君とともに合格したけど、もちろん親は反対した。もちろん「命を奪う仕事だから」とそういう心配ではなく、
ニナの母親『教師の子供がそんなモノになるなんて、恥ずかしいじゃないの!!』
ニナ(恥ずかしいのはどっちだよ。ヒスババアめ)
「恥ずかしい」が口癖の母親は、人にどう見られているか常に気にする人だった。
ニナの母親『あなたがそんなモノになったら近所の噂になっちゃうでしょ。パトリ君のお家とは違うの。いい加減に付き合うのやめなさい。だから嫌だったのよ。あなたはまだ小学生なんだし、私立中学の受験を控えてるんだから馬鹿なこと言わないでちょうだい』
ニナの母親『私達に恥かかせないで』
あたしは世間体を保つための道具だった。
リゼット『えっ・・・家を出る?』
あたし達と同時期に入学して知り合ったリゼットにあたしは相談した。リゼットはエドガー会長が病的に好きだが、人の相談にはちゃんと乗る根は善良な人だった。
ニナ『うん・・・このままじゃよくないし、リゼット、あなたの知り合いで安い家を売る不動産業の人はいない?』
リゼット『そうは言われてもね・・・ここら辺じゃ・・・あっ。ニナ、うちの女子寮に来なさい』
ニナ『えっ・・・』
闇の学園には光の学園同様に寮があり、遠方の闇天使はそこで暮らしている。リゼットが暮らす女子寮には一室が空いたからそこであたしを誘ったそうだ。
ニナの母親『命取り専門の仕事なんて許してないわよ!!最悪だわ!!ご近所の噂にもなっちゃうじゃない!!どうせ成功しないんだから諦めなさい!!』
あたしはそれを言われて初めて決意した。ただ檻から出るだけではダメだ。この腐った世界(親)にあたしという存在を思い知らせてエリート闇天使になってやる。
それからはあたしは必死に勉強して5番以内に入れる成績になった。闇天使の命取り専門の仕事も順風満帆になった。だけど、あたしは今でもあの時の踏切の中。あいつらの力で兄同様に氷になった。
ニナ『未整理書類?』
パトリ(裏)『なんか大量に見つかったみたいなんだ・・・それを整理するのが俺達の仕事!生徒会も手が空いてる人は整理しろって!』
ニナ(つまり、天界で死ぬ人を科別地域に分けろということか;)
すると、ニナはある名前を見つけて驚く!それは・・・
ニナ(あたしの両親の名前だ・・・)
モーリス『おーい、ニナ!こっちも手伝え』
ニナ『・・・うん。・・・あの人達も、死んだりするんだ・・・』
もう一度会えば何かが変わるかもしれない。書類には一応病死とあるが、記憶を失っているからか精神病と書かれても分からないほど痩せていて、あたしが見たかった笑顔を、浮かべている。だけど、
ニナの母親『まあ・・・お客様・・・?どなた・・・?』
だけど、やっぱり救われることはなかった。
ニナ『命取り専門の仕事をしている、あたしですよ。父さん、母さん・・・』
解放も満足も、その時この手で消した。闇天使の呪縛はどう足掻いても消すことはできない。光の学園と和解できるか永遠の秘密。会長はそれが闇天使だと悟るけど、
初めてあたしの力になってくれた、パトリ君を守る力が欲しいだけなのに。
今回からは闇天使主体のお話、まずはニナのお話。
- 猫と踏切と闇天使(その2) ( No.209 )
- 日時: 2017/03/31 18:05
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
ヤイバ「おーい、リスー」
ニナとヤイバが懸命にリスを捜索する中、ニナは思う。
ニナ(だけど、パトリ君もお兄ちゃんの影は求めてない。お兄ちゃんは所詮思い出に変わったんだから。それはもう変わらないことをーーー)
ヤイバ「!リス!!」
すると、ヤイバがようやく踏切の中のリスを見つける!踏切の音が鳴る中、ヤイバが必死に助けようとするが、ニナに止められる。
ニナ「危ない!電車が来るよ!」
ヤイバ「リス!早くこっちに来い!リス!」
ニナ「猫なんだし、流石に危機を感じるよ」
ヤイバ「だが、猫はこういう時動かないと、シアンから聞いたことが・・・」
ニナ「・・・(くそ、音が、イライラする」
ヤイバ「!?ニナ!?大丈夫か!?」
すると、ニナは過去を思い出してフラッシュバックに陥る。
ニナ(フラッシュバック。痛い。痛い。お兄ちゃん。あたしの名前、覚えてる?)
すると、ニナはその猫を自分の幼い時の姿に思い、その子は泣いていた。すると、ニナは指であることを書く。
ヤイバ「?何を・・・」
そこには・・・
ヤイバ「「27」・・・?」
27の文字があった。ニナは言う。
ニナ「名前・・・ちょっと違うけど逆さだったんだ。LS(リス)じゃなくて、27(ニナ)だった」
ヤイバ「!ニナちゃーーーーん!」
すると、リス改めて猫のニナはその言葉に反応してヤイバに駆け寄る。ニナは思う。
思い出は変わらないなんて、嘘だ。ちゃんとお兄ちゃんは私の心にいる。猫は雨でも探しに行こう。ずっとずっとあたしの自慢のお兄ちゃんはあたしの心にいるんだから。寂しいなら抱きしめて。ただ呼んでくれるなら、もう一度あたしを泣いて呼んで。その時は探し出すから。探し出すから。
ニナの兄『ニナ』
ただ今でもその名前で呼んでくれるなら、もう呪いは解けて光に変わる。
猫のニナはヤイバに駆け寄り、ヤイバは猫のニナを抱きしめた・・・。
そして猫のニナの飼い主をようやく見つけ、その飼い主はヤイバと闇天使のニナにお礼を言う。ヤイバは意気揚々に言う。
ヤイバ「普段は知らない街を見つけて故に楽しかったな。今日はニナと大冒険だったな!」
ニナ「・・・あたしはそんなつもりじゃないんだけど」
ヤイバ「ところで、何故にフラッシュバックに陥ったのだ?」
ニナ「・・・。兄が、踏切の溝にはまって事故に遭ったから。6歳の時。だからーーー」
ヤイバ「だから、SOSとして黄色いリボンなのだな」
ニナはヤイバの言葉に図星を突かれた。ニナははっきりと認める。
ニナ「・・・うん」
ヤイバ「ニナ!?どうしたのだ!?拙者、故に何かしたか!?・・・。では拙者はセッションがあるから・・・」
くいっ(ニナがヤイバの服の裾を引っ張る音)
ヤイバ「故?」
ヤイバはそのニナの手に彼女の意図に気付く。ヤイバはニナの後ろのベンチに座る。ヤイバは言う。
ヤイバ「・・・虹が綺麗だな。いつかこの虹をレトリーと故に見たいな」
「キミ達に似てるよ」
完全に考えが変わるわけじゃないけど、とても強く思ったよ。
ニナ「あっ、もしもし?エドガー会長?やっぱ、もう少しヤイバを監視することにしたよ。だから手を出さないで。だから・・・」
だから、もう少しこのままで。
ニナはドア越しから楽しそうにやっているパトリやヤイバ達の様子を微笑ましそうに見ていた・・・。
ニナ「チッチッチ(猫のニナを思い出したのかネコ族のシアンを誘導する」
シアン「にゃ?」
クロウ「・・・何してんだ;」
レガ(なんとかツキノと会う時間はできた)
レガは多忙の中でツキノと会う時間がようやくでき、歩く中でそこに天騎士のハルトマンに会う。
ハルトマン「レガムントー」
レガ「ハルトマン」
ハルトマン「キミ、ツキノちゃんのことが好きなんでしょ?」
レガ「!・・・ああ」
ハルトマン「ただの恋の好きならいいんだけどさー」
ハルトマン「もしかして、「あの人」のこととツキノちゃんを同一視してない?」
続く・・・!
感想OK