二次創作小説(紙ほか)

一旦の別れ(その1) ( No.215 )
日時: 2017/04/12 19:16
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回でレガさんことレガムント編最後!次回からはあの青の闇天使編が始まりますのでお楽しみに!






ツースト(あいり、パティシエの学校みたいだし、ひとまずはサウンドワールドで時間を潰そう)←狼の耳と尻尾が生えたミューモンになる


すると、ツーストはゼオを見つける。彼は声をかける。


ツースト「おーい、ゼオ!」
ゼオ「ツースト」
ツースト「お前、こんなところで何してんだ?」
ゼオ「ツキノが書いた曲が忘れてたから、レガに届けようと思って」
ツースト「お前、本当その気がなくてもツキノにも優しいよなー」


すると、ツーストはレガとハルトマンを見つける。


ツースト「その建物の屋上にいるのはレガじゃ・・・!!」
ゼオ「ツースト!?どうした!?」


ーーー前世と現世は、たとえ魂が同じであっても、別人であることは変わらないのだ。たとえ似ていても、今までもこれからも。






ーーー今から100年ぐらい前のアメリカ。レガはかつての主人であった「サリア」という少女と恋愛関係はなくとも暮らしていた。レガが天界での戦いから帰って来た後、彼女は心配しながらも出迎えてくれた。


サリア「レガムント!どうしたのその傷!?」
レガ「なんでもない。・・・それよりも、サリアのサックスが聞きたい。それを聞けば俺は癒せる」
サリア「ーーーわかった。その代わり、レガムントも一緒にサックスを吹いてくれる?」


レガはそう頷き、帰って来てからレガはサリアとサックスの二重奏を吹くことが唯一の楽しみだった。そんなある日、レガはサリアのサックスの演奏会を聴く。無理はない、彼女はサックスのプロ演奏家なのだから。一緒にいたハルトマンは言う。


ハルトマン「・・・何か可愛いね、サリアちゃん。って、レガムント君・・・?」
レガ「綺麗だなぁ、サリア・・・このまま遠くに行ってしまうのだろうか・・・」
ハルトマン(あれ?レガムント君って、サリアちゃんのことーーー)


そんな冬の日のサリアの演奏会。レガはサリアの演奏会を終えたら、彼女に「あなたを想い続けます」という意味を込めたイタリアンホワイトの小さな花束を渡そうとしていた。すると、レガにハルトマンからのテレパシーがかかる。


レガ「何だ?」
ハルトマン「レガムント君・・・落ち着いて聞いて・・・!さっき、サリアちゃんがキミが待ってると思って走ったんだけど・・・その後に・・・」






ハルトマン「ば・・・馬車にはねられたって連絡がーーーーーー」
レガムント「!!!」






サリアは優秀な医師が懸命に治療をしたが、助からなかった。そしてそのサリアの葬儀の時、レガは轢き逃げ犯のことで怒り、当たり散らしていた。


レガ「轢き逃げ犯どこだあああああー!!!殺してやる!!殺してやる!!!殺してやる!!!!」
ハルトマン「レガムント君!!落ち着いて・・・!」


俺が待とうとしたから。俺が困らせたから。俺が心配させるようなことをしたから。どれだけ泣いても罪は消えない。大事なものはこんなにもいなくなってしまうのかーーー・・・!?
レガはサリアを亡くして以来誰とも馴れ合わない無気力な日々を過ごしていた。すると、偶然手違いで会ったツキノの笑顔を見てサリアの生まれ変わりだと気付いた。それ故にレガはまた自分から大事なものが消えて行くことが怖いのだ・・・。






ハルトマン「・・・それをレガムント君の過失だと言うのはあまりにも極端だよ」
レガ「・・・(首を横に振る)いや。あいつの亡骸を見た時、自分が自分じゃなくなりそうで怖かった。手にはイタリアンホワイトの花束を、握りしめて・・・」






レガ「この手は汚い!俺はおかしい心が冷たい!!」






レガが耳を塞ぐ中、すると・・・


ツースト「んなことでいちいち怖がるなーーーーー!!!(曲刀をギャグ風にレガの頭に投げつける」
レガ「!?(レガの頭が刺さる」
ハルトマン「えっ!?ツースト君!?」
ツースト「お前だって、ツキノとそのサリアは別人だと見抜いてるじゃねーか!!何を怖がる!!?」
ゼオ「おい、ツースト!きっとレガだって混乱して「それに」
ツースト「・・・俺もあいりと結ばれる前はお前とちょっと違うが、苦しかったからな・・・(ある写真を出す」
ゼオ「!?」


すると、ゼオとレガとハルトマンが見たのはツーストとその事故で亡くなったツーストの兄とその恋人のルリ。ルリはあいりとよく似た女性だ。


ゼオ「!これは・・・」
ツースト「・・・事故で亡くなった俺の兄貴とその恋人のルリ先生だ。ルリ先生は俺があいりと出会う前に想っていた人だ・・・」
ハルトマン「ツースト君!そんなに辛いなら話さなくても・・・」
ツースト「いいんだ。レガに言いたい。俺もあいりと出会って別人であることに気付いて苦しかったんだ。ルリ先生の代わりとして想っていいのかって・・・だけど、あいりはそれを受け入れてくれた。レガにも手遅れになる前にツキノにちゃんと想いを伝えるチャンスがある。それを決めるのはレガ本人だが、違うか?ツキノもお前がいなくなったら寂しいと思う。だって、お前といる時のツキノはいつもよりも楽しそうだからな」
レガ「・・・。俺が・・・ツキノに伝えたいこと・・・だが・・・」
ゼオ「レガ」


すると、ゼオはレガにツキノが作曲したサックスの練習曲の楽譜を渡す。ゼオは言う。


ゼオ「安心しろ。俺とツキノの互いにそんな感情はない。俺はププル一途だからな」
レガ「!・・・」


一方、ツキノは他のクリクリメンバーと一緒にMIDIハンバーガーを食べていた。しかし、ツキノは食欲がない。なぜならぷよクエのユーリにレガの過去を聞かされた上に言われたからだ。


ユーリ『私達はヤイバの魂を奪うのを止めさせる事を闇天使や天騎士の上層部に打診するために天界に帰りますよ。見送りたいのならどうぞ。・・・ただし、主人や友達としてではなく、女の子としてですよ。それができないのなら、もうレガムントのことはそっとしておいて下さいね・・・』


ツキノ「・・・」
ロージア「・・・。はい(食べてないポテトをあげる」
ツキノ「!」
ロージア「あげるわ」


ロージアの優しさにツキノは思わず気遣いさせてしまったと落ち込んだような微笑みを見せた。すると、店員がいろんな種類の大量のハンバーガーをツキノのところに運ぶ。


店員「お待たせしましたー!」
ツキノ「えっ!?頼んでな・・・」
店員「サービスですよ。食べてあげて下さい」
ツキノ「!」
ロージア「ツキノはレガさんの主人でしょ?バシッと言ってあげなさい!」
ホルミー「そうですよ!レガさんももう私達の仲間何ですから」
ジャクリン「そうやで!」
ツキノ「・・・!・・・うん!」


ツキノはそう言っていろんな種類の大量のハンバーガーを食べる。一方、レガは他の天騎士と一緒にヤイバの魂を奪うのを止めさせる事を上層部に打診するために天界行きの飛行船を待っていた。


レガ「・・・」


すると、ある人物の姿を見た。走ってきたツキノだ。


レガ「!」
マルス「レガムント」
ヴィオラ「おら達は先に乗るべ」


他の天騎士が飛行船に乗る中、ツキノはレガに対して謝る。


ツキノ「・・・ゼオさんとは本当に何もないの。ただそれで傷ついたなら謝るの。本当にごめんなさい・・・ツキノは・・・」
レガ「・・・みんな、お前のせいだ」
ツキノ「!・・・」


レガはその言葉の続きを言う。


BGM:Reminiscence






レガ「仲間を大切に思うようになったのも、サックスを続けたいと思ったのも・・・みんな、ツキノ(お前)のせいだ!」
ツキノ「!」






レガの涙を浮かべながらの本心の後、レガは飛行船に乗る前にあの練習曲を伝える。


レガ「・・・あのサックスの練習曲、よかったよ」
ツキノ「・・!」
レガ「俺達はお前の想いもヤイバの想いも踏みにじりたくないから」
ツキノ「!レガさん!」


レガは飛行船の入り口に入る中、ツキノに言う。


ヤイバ「・・・それを上層部に打診するために一旦は天界に帰る」
ツキノ「・・・そうなの」


そして飛行船の扉が閉まり飛行船が飛ぶ中、ツキノは飛んで行く飛行船に向かって走る。


ツキノ「レガさん!」


そしてレガは飛行船の窓を開き、初めて微笑みながらの涙を浮かべながら叫ぶ!


レガ「ツキノ!」
ツキノ「!レガさーん!!」
レガ「ツキノー!大好きだぁ!!!」


そして飛行船が空に飛び立つ中、ツキノは涙を浮かべながら言う。


ツキノ「待ってるの!ずっと!」

一旦の別れ(その2) ( No.216 )
日時: 2017/04/12 19:18
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

アビス(今日も規則違反はないな)


アビスは空を飛び、飛ぶ人が規約違反をしていないか見回っていた。すると、飛ぶパトリの姿を見かける。


アビス「(あの青髪のメガネは)パトリ」
パトリ「あっ、アビスさん!」
アビス「ヴァイオリンを持ってどうしたんだ?いつもと違うヴァイオリンみたいだが」
パトリ「ああ、古いやつをもらったんですよ。わざわざ小さいけど有名のヴァイオリン工房を紹介してもらって」
アビス「誰がだ?」
パトリ「ミイさんですよ。ミイさん、ヴァイオリン工房の経営者とは親戚同士みたいで」
アビス「!」


すると、アビスは何かに気付いたかのような様子を見せたが、パトリは言う。


パトリ「あっ、空さんや紅葉さんも親戚同士ですか」
アビス「・・・そうか」
パトリ「?何ですか?」


すると、アビスはこう答える。


アビス「・・・いや、何でもない」






続く・・・!






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