二次創作小説(紙ほか)
- 神様も止められない紅蓮の羽四つ(その1) ( No.227 )
- 日時: 2017/04/28 18:14
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回でパトリ編最後!次回はようやく・・・!?
「・・・パトリ君のお父様が亡くなったのは、パトリ君のせいよ・・・」
小学校の時の先生が言った。その時は何なのかわからなかったし、ボクも子供だったと思う。だけど、ある満月の日。ボクは泣きながら寝て思う。ボクだってお父さんに生きていて欲しかったよ・・・。
ヤイバ「ーーーもしもし、シュウ☆ゾーか?すまないな、拙者のせいで・・・」
シュウ☆ゾー「ううん。キミは悪くない。僕もこういう事態は予測してたんだ。だから大丈夫」
一方、パトリとニナとゾフィスは犯人を見つけ出すためにパトリが直談判をしていた。
パトリ(裏)「俺達で見つけるぞ!」
ニナ(チュパカプラ!)
ゾフィス(ドラゴンボール!掴もう!)
パトリ(裏)「おい!!犯人だ犯人!!」
ニナ「これ、人間界の奴らの問題でしょ!?介入しちゃダメだよ!」
パトリ(裏)「じゃあ、ニナはヤイバ達が陥れられてもいいのか!?」
ニナ「そりゃよくないけどさ、しょうがないじゃん。天使からも人間界のことは介入するなと忠告されてるんだよ。それはヤイバ君達が解決すべきじゃないかな?」
パトリ(裏)「・・・間違ってるぞ」
ニナ「見守る勇気は必要かもね・・・」
一方、ロゼはシュウ☆ゾーのセレブすぎる住まいを訪ねていた。シュウ☆ゾーはロゼに気付いてドアを開けるが、ロゼの格好はミカエルの姿だった。
シュウ☆ゾー「痴女!?だね!」
ミカエル「誰がだー!!」
シュウ☆ゾー「わぁ、ミカエル!今日はどうしたの?下のボクの夢銀河ツーリストに気付かれたら大変だよ?」
ミカエル「・・・。ロムの伝手でばんそこえーどと、あと見舞い品いっぱい持ってきた」
シュウ「結構大した傷だよ?」
ミカエル「ぎゃっ!!!わ、私、帰ってやる!お見舞い品は食べていけ!」
シュウ「スイーツの生ドーナツとコーヒーがあるけど食べるか?」
ミカエル「・・・」←スイーツの生ドーナツ好き
シュウ「でも、幼い時のミカエルも、こういう口癖だったな」
ミカエル「!ふーん・・・」
一方、BRRとピアニッシモの共同で握手会があり、そこにシンガンクリムゾンズも参加していた。司会の朝海の姿であるタママが進行する。
朝海(タママ)「次は所属バンドからの一言です!まずはcantabile、ーーー」
レトリー(ヤイバ。二列目の女達夢銀河ツーリストだよ。気を付けて)
ヤイバ(!あやつらか・・・)
すると、ある帽子を被った謎の男が水の入った瓶をレトリーに投げ狙う!これにヤイバが気付いてレトリーを抱き寄せる!
ヤイバ「!レトリー!!」
レトリー「えっ!?」
クルミ(クルーク)「レトリー!!」
すると、瓶が何か浮きながら回っていた。観客が驚愕する中これに謎の男は気付く。
謎の男「!」
そして水の入った瓶はクルミに的中した!幸いにも割れた瓶は袋だったらしいが、観客は大混乱していた。
観客A「きゃあああああー!!!」
観客B「何!?」
観客C「塩酸!!?」
ヤイバ「あ・・・」
朝海(タママ)「な・・・なんでもありません!ただの水です!落ち着いて下さい!」
すると、ヤイバはすくっと立ち上がり、観客に聞く。
ヤイバ「今・・・誰だ・・・今袋の瓶を投げたのは、誰だ!?」
ゼオ「ヤイバ!!」
ヤイバ「拙者を狙うって・・・言ったくせに・・・」
すると、クルミの安否を確認していたゼオが混乱するヤイバを止めようとするが・・・
ゼオ「ヤイバダメだ!こっちに来い!」
ヤイバ「拙者を狙うって言ったくせに!どうしてだ!?・・・っどうしてだよ!!!」
その翌日の夜、そのことがスクープ記事として新聞に載っていた。ピアニッシモの社長の星華の姿の王ドラがその記事を読む。
星華(王ドラ)「「シンガンクリムゾンズのヤイバ、握手会で大混乱。家畜の中の犯人に一喝」これはよろしくないわね」
ヤイバ「・・・」
星華(王ドラ)「あなたはそんなことは気にしないで私達に任せなさい。才能あるバンドを一つも潰すさえさせないんだから」
ヤイバ「だが・・・拙者らのファンなのに・・・」
星華(王ドラ)「そんなに人になりふり構ってたら身が持たないわよ。それともこんなことする人が本当にあなた達のファンかしら?分かってくれる人だけ分かってくれれば、それでいいじゃない」
ヤイバ「その言葉、なんだか逃げているみたいで、嫌いだ」
ヤイバはそう言って出て行く中、王ドラは言う。
星華(王ドラ)「おーおー、若いわねー。いつまで経っても染まらない奴らねえ」
メイプル「それがシンガン共の魅力なんですぞ」
アンゼリカ「じゃあ、私達は失礼しますね」
メイプルとアンゼリカが出て行く中、星華の姿の王ドラはメガネを取りながら言う。
星華(王ドラ)「浮く袋とは、よくこんな魔力を込めましたねえ」
その翌日、シンガンクリムゾンズはメイプルが運転する車に乗り、ヤイバは窓の外の景色を見ていた。メイプルは言う。
メイプル「シンガン共!我がBRRにチームクロードが来ているらしいですぞ。寄って行きませんかですぞ?」
ロム「・・・ああ」
メイプル「あっ、また来てますぞ、三人の夢銀河ツーリスト!嫌だなあですぞ・・・;」
ヤイバ「・・・。メイプル社長、拙者らは徒歩で行くから後は故によろしく」
メイプル「えっ!!?」
クロウ「ヤイバ!?」
シンガンクリムゾンズが三人の夢銀河ツーリストの前に現れる。三人の夢銀河ツーリストは拒否するがごとく威嚇する。
熱狂的な夢銀河ツーリストC「・・・っ」
熱狂的な夢銀河ツーリストB「何よ・・・」
熱狂的な夢銀河ツーリストA「何よ!!」
ヤイバ「ごめん」
熱狂的な夢銀河ツーリストA「そんな謝ったって・・・!」
ヤイバ「ごめん」
熱狂的な夢銀河ツーリストA「うるさい!!あんた達のせいでシュウ☆ゾー君は・・・!!」
ヤイバ「もし誤解しているならわかって欲しい。ライバルだが、拙者らにも最低限の礼儀はわきまえている。それに拙者らがこんなことしたら、好きな人が悲しむからな」
熱狂的な夢銀河ツーリストA「・・・!」
ヤイバ「その想いは未だに、報われんが・・・」
一方、クロことクロードはBRR内を歩く中、ヤイバを見つけた。クロードは聞く。
クロ(クロード)「ヤイバ殿?どうしたのだ?またレトリーに振られたのだろう?それともゲームで大敗を喫して・・・「クロード」
ヤイバ「拙者はもうシンガンを抜ける」
ヤイバはメンバーにも言ってないようなことをクロードに口にした。クロードはこれに呆れ果てる。
クロ(クロード)「・・・。はぁ?いきなり今更なぜこんなことを言うのだ?それともこれ以上私達に危害を加えさせないため?間違っておるぞヤイバ殿」
ヤイバ「・・・(なぜって、もうこれ以上周りが辛い思いをするのは見たくないのだ。だから・・・」
クロ(クロード)「・・・そうか。本気で言っているのか?」
クロードの問いにヤイバはこくんと頷く。てっきりクロードは煽るかと思いきやこんなことを口にした。
クロ(クロード)「・・・正直爆発で怪我した時怖かった。顔に後遺症が残ったら、あいり殿にまで心配かけたらどうしようかって・・・だが、まだロゼにしか言っておらん。私は本当は貴殿らにはNo.1になって欲しかったんだぞ!?なってほしくて、辛い時も頑張ったのに・・・!!」
クロードの泣きながら怒る姿にヤイバは言う。
ヤイバ「わかっている・・・」
クロ(クロード)「わかってないぞヤイバ殿!」
ヤイバ「わかっている!!」
クロ(クロード)「ヤイバ殿!!」
ヤイバが走る中、あの時のシュウ☆ゾーが言ったことを思い出す。
シュウ☆ゾー『わかったらパトリ君達のことを考えた方がいい』
わかってる。わかってる。わかってる。
シュウ☆ゾー『考えた方がいい』
そんなもの、わかっておる!
レトリー『ヤイバ』
レトリーの優しい笑顔を思い出したヤイバは涙を流しながら思う。
わかっておるぞ。誰よりもーーー・・・。
- 神様も止められない紅蓮の羽四つ(その2) ( No.228 )
- 日時: 2017/04/28 18:22
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
一方、レトリーはある実況のことでヤイバに話すために彼の家に向かっていた。しかし、そこには誰もいなかった。
レトリー「ヤイバー。あれ?しょうがないなあ。スマホいじりながら待つか」
すると、何者かがレトリーに抱きついた!
レトリー「ぎゃああああああー!!!痴漢!!(何かに気付く)!ヤイバ?どうしたの・・・?」
ヤイバ「・・・別に(馬鹿みたいだな。逃げ場所なんて最初からないのに」
すると、ヤイバの異変に気付いたレトリーは彼に抱きつく。ヤイバはこれに胸が高鳴る。
レトリー「ヤイバ。本当にどうしたの?」
ヤイバ「いや、それは・・・」
レトリー「どうしたの?」
レトリーの強い瞳にヤイバは観念し話す。
ヤイバ「・・・クロードやシュウ☆ゾー、クルミが被害に遭ったのは全部拙者のせいだと思うのだ。だから、拙者がシンガンを抜ければ、もう周囲が被害に遭うことはないだろうと、思って・・・(死ぬことなんて怖くない。だが、周囲が被害に遭うことは怖くて、怖くて」
レトリー「・・・言っとくけど」
レトリーはヤイバの額をコツンとして言う。
レトリー「別にそれはキミが思ってるだけで、誰もそんなの思ってないんじゃないかな。クルミだってあの時はキミを助けようとしたんだから、そのことで傷ついたりしないで。強いて言えばクルミは顔が溶けてない!」
ヤイバ「それはそれで怖いな;」
レトリー「ボクはキミを見てると落ち着くけど、他のシンガンは違うの?」
ヤイバはレトリーの問いに首を横に振る。
シンガンクリムゾンズがNo.1のバンドにさせたいと思ったのは、きっとアイオーンだけではない。拙者もクロウもロムも同じだ。だから、アイオーンが何か夢があるなら叶えてあげたい。どんなことがあっても・・・。
一方、パトリとニナは犯人探しをしていた。パトリは言う。
パトリ「・・・結局犯人を探してるんですね」
ニナ「だって〜;クロード君が「あやつのせいではない!貴殿らの力で何とかしろ!」って泣きながら電話してくるんだもん。ヤイバ君は自分がみんなに愛されてるんだって知らないんだよ!もー!」
パトリ「・・・そうですね。ヤイバさんはそれぐらいの魅力がありますもんね・・・」
ニナ「!!」
パトリ「ボク、何か変なこと言いました?」
ニナ「はぁっ!!?」
パトリ(裏)(先日の仕返しだバーカ)
その数日後、BRRとピアニッシモで合同フェスティバルがあった。これにクロことクロードはシンガンクリムゾンズがちゃんと上手くやるかで緊張する。
クロ(クロード)「あ〜;あいつらちゃんと演奏できるのか;」
ヒショウ「大丈夫だよ;あいつら上手いを越えてるレベルだし」
ロゼ「あいつらなら大丈夫だ」
クロ(クロード)「ロゼ・・・」
一方、ヤイバはクルミにあの時のことを謝っていた。クルミは許す。
クルミ(クルーク)「いいんですよもう。別にヤイバさんは悪くないでしょうし」
ヤイバ「・・・ありがとう」
レトリー「・・・ヤイバ。ボクは「シンガンクリムゾンズのみなさーん。そろそろ出てきて下さーい」
ヤイバ「すまぬ。今は故に何も言うな。弱くなってはならん時だから」
シンガンクリムゾンズはステージに姿を現す!ヤイバの姿に記者達は挑発してでも言わそうと写真を撮る。記者の一人は言う。
記者「いやー、ヤイバさん、先日は大変でしたねー。調子はどうですか?ヤイバさん、家畜の方々に一言どうぞ!」
ヤイバ「・・・(首を横に振る」
記者「えっ?」
すると、シンガンクリムゾンズは演奏のスタンバイをする!そして曲を奏でた。
BGM:Knocking′ the nextーdoor
ププル「よかった。いつも通りにやってるみたい」
シアン「みんな、カッコいいにゃん!」
ゼオ「・・・」
ゼオはアイオーンの演奏を初めて聴いた時から彼のただならぬ実力に危機感を覚えていた。いつか自分を越えてしまうのではないのかと。ゼオはさらに磨いたアイオーンの演奏に自分の基礎練と曲練を見直してランニングも追加しなくてはと思った。一方、夢銀河ツーリストが内二人はシンガンの曲にウザさを感じていた。
夢銀河ツーリストC「ウザ。何この曲」
夢銀河ツーリストB「変なの」
夢銀河ツーリストA「・・・(情熱的だけど、どこか切ない曲。こっちが切なさを感じるぐらいに)・・・叶わない願いを叫ぶように、書いてたの?」
すると、共感覚の持ち主であるププルはシンガンの音楽に赤い羽が見えた。そしてシンガンの空中から赤い薔薇の花が舞い降りたのが見えた。これに観客と所属バンド組は驚き、一部がその赤い薔薇を受け取っていた。
拙者は、これからもずっと、シンガンのベースとしてやりたい。「シンガンクリムゾンズ」が拙者の居場所となるなら、拙者らは「おかえり」とは言われてくれない奴らに居場所を与えたい。
そしてシンガンの出番が終わった後、クリティクリスタの出番に変わった時にレトリーはヤイバに声をかける。
レトリー「ヤイバ!」
ヤイバ「!」
レトリー「バカ・・・ありがとう」
すると、チュチュが何やら急ぎながら駈け出す。
チュチュ「ちょっと!警察が来ましたわよ!」
ヤイバ「警察・・・?」
アイオーン&cantabile(まさか・・・)
???「犯人だよ。僕が捕まえたんだ☆」
ロム「シュウ!!?」
すると、ヤイバを狙った犯人を捕まえたシュウ☆ゾーが来た。ヤイバは聞く。
ヤイバ「お主、どうして・・・」
シュウ☆ゾー「僕は犯人の顔は覚えてたからね。変装して犯人のところに近づいたんだ」
ロム(サングラスとアフロ?)
シュウ☆ゾー(ロゼがくれたんだ)
ヤイバ「でも、どうしてわかったのだ?」
シュウ☆ゾー「プロフェッショナルとインスピレーション☆そろそろ犯人行っちゃうよ?ヤイバ君、何か言いたいことがあるなら言ってあげてね?」
ヤイバ「ああ、故に分かった!」
シンガンクリムゾンズが走る中、一人歩いてきたロゼは言う。
ロゼ「ふーん。ロム達のことは良きライバルだと思っているんだ」
シュウ☆ゾー「若い芽は早く成長しないとね☆ロム達の可能性を嫌がらせなんかで潰されたくないんだ」
ロゼ「ふーん・・・」
一方、シンガンクリムゾンズは警察に連行される寸前の犯人のところに行っていた。ヤイバは彼のキャスケットを被り整った顔立ちの彼を見る。
ヤイバ「(こやつが・・・)あの・・・拙者のファンでいてくれて、感謝する」
ズケッ(ヤイバ以外のシンガンがずっこける音)
ヤイバ「だがな。拙者は一人なわけがないのだ」
ファンがいてくれたからこそ、仲間がいてくれたからこそ、大切な人がいてくれたからこそ・・・。
ヤイバ「だからもう、拙者の大切な人を傷つけるな。お主も、だから・・・」
お主も故に大切な人の一人だから。
パトカーの中で犯人はヤイバの言葉の中の決意に気付く。
犯人(ふーん。あの人、そういうことか)
警官A「!?なんだ!?」
警官B「煙幕!!?」
犯人は浮きながら空を飛ぶ。しかし、それはもう犯人ではなかった。そう、この事件の犯人は・・・
ニナ「ゾフィス!!」
なんと、ヤイバを狙った犯人は彼の魂の回収を急ぐ赤いカワウソであるゾフィスだった・・・!ニナは彼を叱責する。
ニナ「ずっといなかったから怪しいと思ってたの!あんたがやったのね!?あたしに許可なくそんなことするんじゃないよ!ヤイバ達に何かしたら、あたしが許さないわよ?」
ゾフィス「クスクス。すっかり手懐けられちゃって、可愛いもんだねニナ」
ニナ「!?」
すると、ゾフィスはニナを時計の能力でまるでロープかのように拘束する!
ゾフィス「形成逆転だね。主はボクだよ。ニナ」
モア「とにかく犯人を見つけてよかったぴゅる〜」
ルチル「これでしばらくは安心だろうな」
ヤイバ「ああ」
すると、ランがあるカワウソを抱っこしながら現れた。ゾフィスだ。
シアン「ランちゃん、ゾフィスちゃんどうしたにゃ?」
ラン「なんかニナさんが急用ができたからしばらくはゾフィス君預かれって言ってました」
ゾフィス「は〜い♪」
クルミ(クルーク)(まあ、カワウソに罪はないしな)
ーーークルミはこの時忘れていた。ランが出演した動物番組でカワウソが食べる姿を見て怯えていたこと。そしてカワウソであるゾフィスを見てランは「カワウソは苦手だ」とドラリーニョに泣きながら抱きついていたことを・・・。
ゼオ「そういえば、あの薔薇アイオーンの自腹なんだって?いくらしたんだ?」
アイオーン「50万円・・・(´;ω;`)」
続く・・・!
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