二次創作小説(紙ほか)
- ウサギランド出現(その1) ( No.231 )
- 日時: 2017/05/09 20:41
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回からは闇天使主体編クライマックス!フルートカービィ漫画の第二期の第三話を投稿しました!
ーーーとある遊園地。人影が集う中の人気の中、シンガンクリムゾンズとプラズマジカとcantabileはその遊園地を歩いていた。シアンは言う。
シアン「ねえねえ、クロウちゃんここはどこにゃん?」
クロウ「ヘンダーランド・・・ここのヘンダーランドは不思議な遊園地という感じでおもしれーぜ?まあ、なんで不思議な遊園地なのか不思議なくらいにな」
すると、警報が鳴った!ロムが慌てる。
ロム「おい警報だぞ!!怪獣だ!!」
ゼオ「えっ?じゃあ、自衛隊の服に変身!」
BGM:まどマギ戦闘シーンBGM
3バンドは自衛隊の服に変身する!3バンドは戦闘機に乗って現れた怪獣を撃つ。しかし、その怪獣はなかなか効かなかった。
ヤイバ「故になかなか;」
レトリー「!あっ、あれ!」
すると、現れたのは正義のウサギの戦士である夏美ウサギが現れた!夏美ウサギは持ち前の戦闘力で敵を圧倒するが・・・
アイオーン「ヴッ!夏美ばかりずるいのである!この神も!(ミューモン姿で戦闘機から飛び降りる」
クルミ(クルーク)「あっ、アイオーンさん!!」
アイオーン「神をこのような扱いをしたことは許せん!(ミューモン姿で怪獣を蹴る」
夏美「あっ、アイオーン!!」
すると・・・
監督「カーット!」
なんと上記のシーンはオリジナルDVD制作の撮影でした(笑)監督はおちゃらけたように言う。
監督「アイオーンさん、興奮しちゃったのかな?」
怪獣役の人「アイオーンさん、強いねー」
夏美「ごめんねー;ロム(ミューモン姿のアイオーンをロムに引き渡す」
ロム「いや、大丈夫だ」
監督「じゃあ、シーン25から!」
そして再び撮影が始まり、夏美ウサギは傷つきながらも怪獣をようやく倒す!そしてププルは夏美ウサギにお礼を言う。
ププル「ありがとー!夏美ウサギ!」
夏美ウサギはププルの言葉に微笑んで、また飛び立った・・・。そして撮影が終わり、夏美ウサギこと日向夏美は言う。
夏美「あー;こんな恥ずかしいの二度とやりたくない;」
ヤイバ「似合っているではないか(夏美の姿を撮影する」
レトリー「後ろでギロロが鼻からケチャップ出して気絶してるよ(同じく夏美の姿を撮影する」
夏美「ギロロがなんで気絶したのか心配だけど、ヤイバとレトリーはキャラをスマホで撮影するのはやめてくれない?(^ω^#)」
イチイ「じゃあ、次は俺とゼオな」
ゼオ「えー。お前と?(嫌そうな顔」
イチイ「嫌そうな顔をしたって仕方ないぞ」
そして撮影となり、撮影舞台はウサギ学園の裏庭。イチイは言う。
イチイ「俺、お前の喧嘩の腕前がどんなものが確かめたくてな。ここに呼んだのだよ」
ゼオ「ふーん。そっかー(棒」
夏美「すみません。ちょっとカットいいですか?」
監督「いいですよー」
夏美(▼益▼###)棒読みしたゼオに対して睨む
ゼオ「ふん。そうか(仕切り直す」
アイオーン(ふふ、棒読みが玉砕・・・だが、可愛い!)
撮影が終わり、夏美は言う。
夏美「じゃあ、私は医務室にいるギロロの様子を見に行ってくるから、あんた達はこのウサギランドでお好きに!」
チュチュ「はーい」
このウサギランドは最近出来たばかりの話題の遊園地で開業間もなくして大人気となった遊園地だ。3バンドが歩く中、すると、遊園地の屋台を食べているドラえもんズと医務室にいるギロロ以外のケロロ小隊、アミティ達が現れる。
モア「王ドラ達も来てたぴゅる?」
王ドラ「多分あなた達と同じ理由ですよ。ギロロさんはすぐにいなくなりましたけどね」
チュチュ「(絶対あれですわ;)そういえば、チームクロードとかツーあいとかクロスさんとか吟遊月華とかdevilとか紅葉さんとか聖獣拳士とか子孫五人組とかミイちゃんとかパトリとか光の学園生徒会は?」
タママ「チームクロードと吟遊月華とdevilとクロスさんは行かないって渋ってツーたんとアイルーが説得中で聖獣拳士とか子孫五人組とかミイは暇ができたら行くって。パトリさんと光の学園生徒会はいなくなったニナさんを探してるんじゃないですか?」
ロム「ふーん」
キッド「しんのすけ達もウサギランドに夢中になってるけど・・・そりゃあ、ランとチュチュは別として・・・可愛いウサギってそんなにいいものなのか?ハマり方も普通じゃねーし・・・」
マタドーラ「キッドもそのうち分かるぜ?」
キッド「そのうちじゃおせーんだよ;このままだとウサギランドにハマってるドラミもドラミじゃなくなる気がする・・・」
ドラえもん「そりゃあそうだよぼくの妹とはいえドラミだって女の子なんだよ。一緒にいすぎて忘れちゃったの?」
キッド「・・・(顔真っ赤」
ヤイバ「ヒューヒュー!ところで孫はできたか?」
ラフィーナ「キッドをはやさないでくれます!?」
ミューモンと動物型の人物などの人外からはウサギランドの評価は高くはなかったが、大半の人間の子供から大人までの老若男女のウサギランドの評価は高かった。ウサギランド。そこはウサギの愛らしさをテーマパークで伝える遊園地だ・・・。
街の人A「最近、ウサギに関するグッズが多くない?」
街の人B「みんな猫ブームで飽きたんじゃない?」
街の人C「あたしもウサギのペンケースに替えようかなー?」
一方、そんな最中でパトリは光の学園生徒会とともにあの日以来いなくなったニナを探していた。
パトリ「ニナさーん」
ロコ「ニナちゃーん」
フローレ「ニナー」
シエル「・・・いませんね」
ルクス「あの日以来どこに行っちゃったんだろう・・・?」
アビス「まあ、腹が減ったらそのうち戻るさ」
一方、夜のスマブラ屋敷では大半の人達がウサギの可愛らしいDVDを見にテレビを独占していた。ゼオのよく見るクラシック番組とヤイバのニンテンドースイッチのマリオカートがあるのに、だ。
ゼオ「おーいー!次は俺の時間だぞ!」
ヤイバ「そのゼオの次は故にスイッチのマリオカートだ!」
みさえ「ダメよ。次は子供向けアニメのウサギSFなんだから」
ゼオ「クラシック番組が終わったらお前らが見ていいから見させろー!」
ヤイバ「うぉい!ゼオ、約束が違うぞ!」
シェゾ「ゼオもヤイバも見とけって。クラシック番組やマリオカートよりもおもしれーって!」
ゼオ&ヤイバ「え〜(嫌そうな顔」
カービィ「女子組のみんなはウサギのラブストーリーアニメを見ようよ!」
ププル「え〜;」
レトリー「アニメは好きだけど、ラブストーリーアニメを見るのはちょっとなー;」
一方、深夜の誰もいないウサギランドのシアターでは闇の学園の生徒会の一人であるモーリスとリゼットがそのウサギランドのスタッフの正体である闇の学園生徒会の操作しているモニターを見ていた。モーリスは言う。
モーリス「この計画が一歩踏み出したら、パトリも本来の目的を思い出して、本来の自分に戻るのか・・・」
リゼット「パトリもニナもヤイバの魂を奪う仕事を忘れてるからね」
スタッフA「これより明日ウサギランドに来たチェリーワールド中の人間にウサギウイルスを拡散する。書記のモーリス様の訓辞だ聞け!モーリス様!」
モーリス「ああ。これより明後日、ウサギウイルスにより負けを喫して絶望するヤイバの魂を奪う。ウサギウイルスに侵された奴らの活躍を期待しているよ。以上だ仕事に戻れ」
スタッフ全員「はい!」
リゼット「ニナの様子を見に行かないとね」
モーリスとリゼットはニナが閉じ込められている部屋に行く。そこには何らかのトラウマを思い出してそのフラッシュバックにより疲れきっているニナとランによく似ているが、ちょっと大人で胸元がほんの少し開いた黒いワンピースの上に紫のマントを覆っており、小さな瓶が載っているトレーを持っている少女がいた。少女は言う。
ランによく似た少女「また兄との辛い思い出でしたね。哀れなニナ・・・あなたが忘れたことも忘れた思い出はあと六つ・・・さぁ」
ニナ「くっ・・・」
ランによく似た少女「まだ期待するつもりですか?あなたを見捨てた兄に」
すると、ニナは瓶の一つを割り、また兄が亡くなった踏切事故を思い出す。ニナはこれに絶望して叫ぶ。
ニナ「いやあああああー!!!」
ランによく似た少女「クックックッ。絶望で天涯孤独になったあなたの祈りは誰も届きません。闇天使ならば黒に染まるべきです。知らぬは冒涜。落ちては徘徊」
ヤイバ『虹が綺麗だな。いつかこの虹をレトリーと故に見たいな』
今回からは闇天使主体編クライマックスです!
- ウサギランド出現(その2) ( No.232 )
- 日時: 2017/05/09 20:44
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
綺麗な虹も雨上がりの闇のない空も本当は好きじゃない。綺麗な世界はあたしを蔑むから。だけど、キミ達が綺麗な世界で生きている時、あたしの心は綺麗でいいのか、汚れたままでいいのかと戸惑って、あたしは還る。あの世界に色褪せない純粋を見つけたから。
一方、スマブラ屋敷の就寝した夜にゼオがお気に入りのクラシック番組を見れなかった愚痴をアイオーンに零していた。
ゼオ「あーあ。結局あの後もテレビを独占されて見れんかった。数日間のオフが終わったらcantabileの仕事なのになー」
アイオーン「大丈夫だテレビを独占されて見れないのはよくあることだからな」
ゼオ「でも・・・」
アイオーン「DVDができたら総集編もあるから、その時は見とけばいい。な?」
ゼオ「・・・うん・・・」
その翌日、ゼオは珍しく寝不足だった。ゼオは起き上がる。
ゼオ「ねみー・・・ご飯でもたーべよっと・・・「んーっ!!」!?」
ププル「ゼオ!!助けて!!」
すると、ゼオとステラが見たのは足を噛まれて気絶するクルミと取り押さえられたププルと、そして彼女を取り囲むウサギ・・・
の耳が生えたよく見知った人々だった。
ゼオ「・・・何してんの?」
ステラ「なにー?」
メタナイト「!!犬だ・・・」
ゼオ「えっ?」
マルク「ぎゃあっ!!犬だ!!」
グリル「逃げろー!!」
ゼオを犬だと呼ぶ見知った人々は恐怖を感じたのか一目散に逃げた。気絶したププルとクルミにゼオが駆け寄る。
ゼオ「二人とも!大丈夫か!?ん?何らかの毒だな・・・まずクルミが噛まれた足の傷の毒を吸おう」
ゼオは毒ヘビの毒を吸うかのごとくクルミの足の毒を吸い、ペッペッと唾を外に吐く。ゼオはププルの口に入っていた何らかの毒を見る。
ゼオ(これか・・・)
すると、ゼオはププルの唇に自分の唇を重ねた。そしてププルの入っていた毒を外にペッペッと吐き、ゼオはようやく安心したかのように言う。
ゼオ「これぐらいでいいだろう。・・・。まあ、ププルのは人口呼吸だと思えば・・・」
ププル「ん・・・?ゼオ!(がばっと起きる」
ゼオ「おー、起きた・・・!」
すると、ププルにウサギの耳が生えた!周りを見ると、クルミもウサギの耳が生えている。
ゼオ「おい・・・なんか生えてないか?」
ププル「えっ?(鏡を見る)・・・。ウサギぃぃぃぃぃー!!!?(自分の姿に驚愕」
クルミ(クルーク)「・・・?何・・・(自分の姿を見て再び気絶」
ゼオ「クルミ!(クルミのよろけた身体を受け止める)つか、なんか知り合いがいなくなってないか?」
くぅちゃん「くー?」
そしてゼオは王ドラに電話し、ゼオと同じく異変を感じたドラえもんズとケロロ小隊とミューモンメインバンド組とウンディーネとアミティ達がスマブラ屋敷に向かう!そしてたどり着いた後に見知った人々がどこに行ったのかをリクが聞く。
リク「本当にみなさん、どこに行っちゃったんだろう・・・?」
カイ「さあな。ウサギランドに向かったっぽいけど・・・」
ラフィーナ「遊びにでしょ私達捨てられたのよ!!!」
ドラえもん「いやじゃあああああー!!!」
キッド「ドラミいいいいいー!!!」
ギロロ「夏美いいいいいー!!!」
ロム「うっせぇ!!!(叫ぶ三人の頬にグーパンチ」
叫ぶ三人「ぎゃっ!!!」
すると、クロウが何か疑問を持ち、王ドラに聞く。
クロウ「だが、何か毒があるなら何で俺達は効かなかったんだ?ププルとクルミがなぜ普通の状態なんかも気になるし・・・」
王ドラ「思うにミューモン達は動物の濃い血が入ってるからじゃないですか?」
クロウ「は?」
レトリー「確かにボク達は半獣半人のミューモンだけど、動物の濃い血が入ってるってどこが・・・」
王ドラ「動物の耳と尻尾が生えているのに、そのおかげで毒・・・ウサギウイルスが効かなかったんじゃないですか?ミューモンの魔力は微弱なのにそういう丈夫は尊敬します」
ミューモンメインバンド組「・・・」
ダイシゼン「ナ ン ダ ト ?」
王ドラ「落ち着きなさい!私はただ冷静な意見を・・・」
クルル「その意見の言い方が悪かったんじゃねぇのか〜?」
王ドラ「げっ;」
リデル「とにかく王ドラさんの意見は裏を返せば、ミューモンが動物形態のウイルスには最強に強いということじゃないですか?」
すると、リデルの言葉にミューモンメインバンド組は怒りが収まった。アイオーンは言う。
アイオーン「まあそういうことにはなるな」
アイレーン「私達ミューモンは動物形態のウイルスには最強に強いのだ!」
王ドラ(でかしたリデルさん!)
タママ(反省して下さいよ・・・;)
王ドラ「後はウサギウイルスが完全に侵される前に毒ヘビのごとく毒抜きをしたり・・・」
ゼオ「・・・」←心当たりがあった
王ドラ「昨日までウサギランドに来なかった人がウサギウイルスに効かなかったりしましてね」
???「つまり、動物形態の奴や昨日まで来なかった俺達には効かなかったってことか」
ゼオ「!吟遊月華とdevilと紅葉さん!それに子孫五人組と聖獣拳士とミイ、隠しトリオやフォックスとファルコ、ピカチュウとルカリオまで!」
ウルフ「なんか変だなーとは思ったからCOMの書類仕事ほっぽり出してきてみたら・・・」
すると、アイオーンはヘドの姿を見かける。あれ以来、アイオーンとヘドは話してない。何しろ・・・
ヘド『心の底からどうでもいいよ』
ヘド『どういう気持ち?』
アイオーン(ヘドのあの言葉の真意は一体・・・)
空「で?それから動物の耳が生えてない私達はどうすんの?」
ゼオ「我に策ありだ。ダークイリュージョン!」
そして動物の耳や角やしっぽが生えてない人達は犬耳と尻尾が生えた姿に変身する!ミイは自分の姿に驚く。
ミイ「わぁ!可愛い!」
ゼオ「ウサギは犬に弱いと聞いたからな。多分大丈夫だろう」
ストルナム「あのー、俺達は・・・」
ゼオ「お前らは角やしっぽが生えてるから対象外だろう」
スザク「それはそれで何だか悲しいような・・・;」
クルミ(クルーク)「あの、一応言っていいですか?」
王ドラ「何ですか?」
クルミ(クルーク)「ミューモンには動物の濃い血が入ってるって言ってましたよね?なら・・・猫やカエルをモチーフにしているあなた達もその濃い血や緻密なシステムが入ってるんじゃないですか?ウサギウイルスに侵されたドラミさんは少なくとも最初から耳がなくてその猫らしいシステムも入ってなかったんだとしたら・・・」
クルミの言葉にガチョーンとドラえもんズとケロロ小隊が驚愕する。ウンディーネは言う。
ウンディーネ「クルミ、イイ指摘スルネ!」
クルミ(クルーク)「そうですか?」
ダル太夫「とにかくあるところに避難するでありんす!」
吽「お師匠、それはどこに・・・」
ダル太夫「サトーココノカドーでありんす。そこで食糧や明日までの戦いのプランを決めるでありんす!」
エニシ「流石ですお師匠様!」
無事だった人達は一斉にサトーココノカドーに避難する。一方、パトリはようやく少し違う様子のニナを見つけ、彼女に問い詰める。
パトリ(裏)「ニナ!!どこに行ってたんだよ!」
ニナ「別に」
パトリ(裏)「別にじゃ分かんねーよ!!・・・。それ、エドガー会長の懐中時計じゃねーか・・・どうした?」
ニナ「別に。思い出すわね・・・あなたの父親が事故で亡くなったのも曇りもない晴れの日だった。どうしたの?」
パトリ(裏)「・・・」
ニナ「痛みが恋しいならおいで。優しく傷つけてあげる」
パトリ(裏)「ニナ・・・?」
一方、無人のサトーココノカドーに入った無事だった人達はどの作戦がいいか考えていた。
- ウサギランド出現(その3) ( No.233 )
- 日時: 2017/05/09 20:46
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
王ドラ「ウサギランドが奴らの本拠地だと仮説としては考えますね」
キリン「そうだね、奴らが攻めてきたら傷つけずに元の状態に戻そう」
空「一人でもいいから情報を知っていたらちゃんと話してもらおう」
紅葉「一人でもいい。有力な情報を知らないならそいつは用があってもお役御免だ」
ロム「そうだな。何か有力な情報を知っているならーーー」
これをこっそり見ていたアイオーンは気付かれないように立ち去り、サトーココノカドーのソファに座る。アイオーンは思う。
アイオーン「・・・(もし俺にも何かできることがあれば、すぐにーーー」
ヘド「お疲れ」
アイオーン「!!ヘッ、ヘド・・・!!」
ヘド「あー、いいよ別に」
アイオーン「ヴ・・・グリムライブの時にされた質問なんだが・・・」
ヘド「ああ。もういいよ」
アイオーン「ヴッ!?」
ヘド「・・・やり直しとして開催したピアニッシモとの合同フェスティバルの曲、よかったよ。あんな演奏、真剣じゃないとできねーよ。試すようなこと言って悪かったな」
アイオーン「ヴッ・・・じゃあ、さっきの試すようなことの真意」
ヘド「?」
アイオーン「・・・お前はあの言葉の冷たいように見えてどこか寂しそうな気持ちだった。何が原因でああなったのだ?」
その言葉にヘドは一瞬驚くような顔をするが、すぐにいつもの表情に戻りながらも言う。
ヘド「・・・あいつは悪くない。だから、全てを俺が背負うつもりだった」
アイオーン(ヴ・・・?)
ヘド「!今の話はメンバーや他の奴らには内緒にしてくれっ。変な心配かけさせたくないしな。じゃあ、アディオス!」
アイオーン(・・・さっきの言葉、どういう意味だ・・・?)
その夜、ミイは一人でサトーココノカドーの屋上にいた。パトリを待っていたからだった。
ミイ(パトリ君・・・遅いなぁ)
すると、パトリが飛びながら現れた。これにミイの表情は明るくなる。
ミイ「パトリ君!」
パトリ(裏)「ミイ・・・」
ミイ「知ってたかな・・・?みんな、ウサギウイルスにやられて・・・」
すると、パトリは頭を下げながら言う。
パトリ「生きて帰ってきますので待ってて下さい。ボクは闇の学園の奥にある死期名簿のヤイバの名前を消すためにアビスさん達と一緒に向かいます。失敗すれば二度と帰れないけど、一応ニナさんにあなた達のことは頼みましたから、多分上手くはやれると思います」
ミイ「パトリ君・・・」
パトリ「・・・。これをボクだと思って持って下さい」
すると、パトリは小さな黒の十字架のピアスを渡す。それはパトリの父親の唯一の形見であり、パトリの着けなくとも肌身離さず持っているお守りだ・・・。そして涙を浮かべるミイにパトリは優しく微笑む。
パトリ「必ず生きて帰ってきますので待ってて下さい!では、行ってきます!」
パトリは飛び、ミイはそれを見ながら言う。
ミイ「・・・っ。待ってる!ずっと!待ってるからぁ!」
ミイは涙を流しながら叫んだ後にパトリと合流したフローレは言う。
フローレ「行くぞパトリ」
パトリ「はい」
フローレ「・・・」
必ず・・・!
翌日。無事だった人達は今回の黒幕と対決するために徒歩でウサギランドに向かっていた。ロムは言う。
ロム「恐らくウサギランドには今回の黒幕がいる。俺達は傷つけなくてもウサギウイルスに侵された奴らは全力で俺達に襲いかかってくるだろう」
そしてウサギランドの前に辿り着き、ロムは言う。
ロム「狙うは真上のタワーだ。最悪ウサギランドごとめっちゃくちゃにぶっ壊すぞ。死ぬな!仲間を元に戻すためにタワーに向かえ・・・!!」
大半の無事だった人達全員「オッケイ!!」
そしてウサギランドにゼオが呪文でその結界を破り、彼らが侵入する!一方、パトリと光の天使五人は闇の学園に向かう。アビスは言う。
アビス「ヤイバの名前がある死期名簿は多分恐らく闇の学園の奥にあるだろう。狙うは闇の学園の奥だ。最悪名簿ごと奪うぞ」
パトリ「・・・。みなさん・・・すみません」
ロコ「えっ?」
そしてパトリは中度の睡眠魔法で光の天使五人を眠らせる!そしてそこに他の闇天使が現れた。
パトリ「遅れてごめんなさい。お約束通りボクの職務怠慢の免罪と引き換えに光の学園生徒会をお連れしました」
闇天使「聞いているよ。ご苦労だった」
しかし、このパトリの裏切りは光の学園が他の闇天使を欺くために仕組んだ囮作戦であった。一方、無事だった人達は襲撃してきたウサギウイルスに侵された人達を見る。紅葉は目を閉じてそしてカッと開けた後に言う。
紅葉「行けーーーーー!!!!」
そして無事だった人達は戦う!一方、牢屋に閉じ込められた光の学園生徒会はアビスが起き上がる。
アビス「〜〜〜パトリのアホ!!!中度とはいえ睡眠魔法をかけやがってえええええーーーーー!!!」
闇天使看守「うっせーぞ光の天使!静かにしやがれ!」
アビス「アホ看守め!バーカバーカ!!(だが、上出来だ。重要な役割を任せたとはいえ負わせるようなことをしてしまったけれど、これで少しは欺ける。頼むぞパトリ!」
一方、タワーがあるセンターに一足早く侵入に成功したドラえもんズは機械室で無事だった人達をサポートしているクルルに連絡していた。
王ドラ「クルルさん!私達ドラえもんズはなんとか侵入に成功しました!」
クルル「そうか。なら気をつけろよ。この先ドラ・ザ・キッドの女が襲いかかってくるからな〜」
キッド「ドラミ・・・!?」
すると、ドラえもんズが気配を感じたのか後ろを振り向くと、そこにはショックガンを手に持っていたウサギの耳が生えたドラミが現れていた!これにキッドは驚愕する。
キッド「ドラミ・・・!!」
一方、プラズマジカとウンディーネと吟遊月華はウサギウイルスに侵された人達に苦戦していた。レトリーは言う。
レトリー「これは囲まれたね・・・;」
ナルカミ「こうなったら誰か囮になるしかないようですねぇ;」
レトリー「・・・。・・・ボ、ボクが囮になるよ!」
ミヤビ「えっ!?」
シアン「レトリー!?にゃんで・・・!」
レトリー「ボクはイヌ科だし、多分殺されないだろうね。だから、ボクを助けてくれるなら、ボクは囮で捕まってるってみんなに言って!」
ヤマト「わかったっす!死ぬんじゃないっすよ!」
レトリー「分かってる!」
一方、光の天使五人から重要な役割を任されたパトリは闇の学園の奥に向かう。あまり人のこないこの場所は魔力が制御されて姿を消せないのだ。
パトリ(もう少し・・・よかった・・・あまり人の来ない場所で。魔力が制御されてて姿消せませんから)
そしてようやくパトリは死期名簿がある場所にたどり着いた!
パトリ(裏)(ここだ・・・誰もいないみたいだ。なんて部屋なんだ。普通の部屋だというのに、立っているだけですくむような威圧感)
すると、音楽が聞こえた。パトリはこれに戸惑うが、それはフルートの音色だ。
パトリ「なんだ・・・ハマル様もこんなの聞くんですか(それはそうとしてこの女の子、女装したゼオさんに似てますね。まつ毛が長いところとか」
???「私が白羊に転生して、初めて聞いた少女の音楽だよ」
パトリ「?」
???「人を想い涙する、青の闇よ」
パトリ「!!!・・・ハ」
パトリ「ハマル、様・・・」
一方、ドラミと交戦していたドラえもんズは彼女相手に苦戦していた。何しろドラミは優秀だからなのだ。
マタドーラ「チッ!苦戦するなぁ、ホント!」
キッド「・・・!」
すると、キッドはクルミが言ったある言葉を思い出す!
クルミ『あなた達にもその緻密なシステムが入ってたから効かなかったんじゃないですか?ドラミさんにそのシステムが入ってなかったとしたら・・・』
キッド「!だったらこれだ!(手にはメロンパン」
ドラえもん「それ、メロンパン!?」
キッド「おうよ!へちゃむくれ!へちゃむくれはウサギの持ってる色気より猫が持ってる食い気が似合ってるぞ!」
ドラミ「!!!」
すると、キッドはメロンパンを投げ、ドラミは思わずそれに飛びつき、そして・・・
ドラミ「誰がへちゃむくれよーーーーー!!!」
キッド「ぎゃあ!!!」
我に返ったドラミがキッドを蹴り、王ドラは呆れたように言う。
王ドラ「メロンパンがあって助かったですね」
ドラメッド「つか、あれ限定品では・・・」
ドラリーニョ「でも、これでドラミちゃんは元に戻ったみたい」
- ウサギランド出現(その4) ( No.234 )
- 日時: 2017/05/09 20:48
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
そしてロム達が後から合流し、目を覚ましたドラミの様子を見る。キッドは聞く。
キッド「本当にウサギウイルスのことは覚えてねーのか?」
ドラミ「わからない・・・」
キンタ「覚えてないのなら、ゼオ君に頼んで・・・ん?プラズマジカちゃん、レトリーちゃんは?」
モア「レトリーは囮として捕まって行ったぴゅる。多分イヌ科だから殺されないと思うぴゅ・・・」
ガチャン!
すると、ドラミはその言葉に驚愕する。ドラミは言う。
ドラミ「・・・思い出した・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!」
キッド「ドラミ!?どした!?」
ドラミ「私、ウサギランドにハマるフリをして今回の黒幕のことを調べてたの。そしたら・・・ドラリーニョ、よく聞いてくれる?」
ドラリーニョ「うん・・・?」
ドラミ「今回の黒幕の目的は、ーーー」
ドラミから話された事実にドラリーニョは驚愕し、ヤイバ達も自分達がしたことに気付く。何しろ今回の黒幕の目的はーーー
ヤイバ「・・・レトリー・・・を捕まえること・・・だったのか・・・!!」
続く・・・!
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