二次創作小説(紙ほか)

月長石と星の水晶と黄玉物語(その1) ( No.283 )
日時: 2017/06/20 19:56
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回からブタのヒヅメの決着編になります!全10話。タイトルの意味は英訳すると、ムーンストーンとスタークォーツとブルートパーズです。まずは長い序章みたいなものです。






星華(王ドラ)「ゼオ君、リデルちゃ〜ん!」


ある日、星華の姿の王ドラはゼオとリデルを呼び出した。ゼオは聞く。


ゼオ「何すか?」
星華(王ドラ)「なんと、ゼオ君とリデルちゃんはマスティアソロコンクールに出場が決定しましたっ」
リデル「?」
ゼオ「は?何言ってんだ社長っ。大体ソロコンクールに出場したら騒ぎになるってウーノが」
星華(王ドラ)「チッチッチッ。知り合いが警備にいるし、何よりマスティアソロコンクールは業界にも寛容的だから、きっと大丈夫よv」
ゼオ「バカじゃないのか」
リデル「素敵です社長!」
星華(王ドラ)「そう?」
ゼオ「褒めるなよリデルっ」
星華(王ドラ)「そ・れ・に。いざという時の強力なコーチ兼警備を呼びました。どうぞー!」


すると、その人物が入る。ぷよクエのサゴだ。


リデル(わ・・・この人が、私達のマスティアソロコンクールに向けてのコーチ・・・)


バチッ


すると、ゼオとサゴの間に火花を散らす。ゼオは珍しく気味悪い顔をした。


ゼオ「げ」
リデル(ん?)
星華(王ドラ)「さっ、張り切って行きましょー!」


えっ、何?この感じ?ここでマスティアソロコンクールを説明しよう。


「マスティアソロコンクール」
今が旬の管楽器・打楽器のアーティストが集う管打楽器のための二次までの予選と本選付きのソロコンクール。賞は金賞・銀賞・銅賞があるが、金賞を取れれば次の予選・本選へのチャンスの可能性もあり、さらに本選で上記の賞を含めて審査員特別賞をもらえれば、その審査員から認められた話である。しかし、場合によってはダメ金も存在し、金賞を取っても枠があぶれば次の予選には行けないのである。


リデル(°Д°)
ゼオ「出たな。青人間カッパもどき男」
サゴ「相変わらず幼い顔だな。精神年齢10歳男」


ゼオとサゴの乱闘が続く中、王ドラはニコニコと笑いながら言う。


星華(王ドラ)「プップクプーwww相変わらず元気ですねぇ、サゴさんはwww」
リデル(!サゴ・・・さん。綺麗な人・・・)


すると、王ドラがホイッスルを鳴らす。乱闘を止めたサゴは二人に楽譜を渡す。


サゴ「というわけでこれな」
リデル「モーツァルトのホルン協奏曲第1番第一楽章・・・?」
ゼオ「俺のはヴェネツィアの謝肉祭?」
サゴ「そうだ」
星華(王ドラ)「ごめんなさいサゴさん、こんなこと頼んじゃって・・・」
サゴ「いいんだよ。クルミの秘密の共有者じゃないか」
ゼオ「は?王ドラ、喋ったのか?」
星華(王ドラ)「喋ったも何もクルミちゃんのプロフィールに疑問を持ったみたいで・・・;」
ゼオ「このバカ、すげー;」
サゴ「誰がバカだ」


リデルはぎゃいぎゃいと騒ぐ二人の関係に疑問を持ち、王ドラに聞く。


リデル「あの・・・ゼオさんとサゴさんってどういう関係なんですか?」
星華(王ドラ)「私はサゴさんとは私が旅をしていた時からの仲です。その時にはすでにはぐれた仲間がいたんですけど、ゼオさんに至っては・・・ゼオさんを迷子になった子供だと思って、交番に連れ出したんですよ」
リデル「」
サゴ「一生の不覚!!!」
星華(王ドラ)「バカですねー;」


一方その頃、ミイはあるチケットを持ってパトリを誘おうとしていた。マスティアソロコンクールの観覧チケットだ。


ミイ(♪既に空姉達誘ったけど、パトリ君も誘わなきゃ。今度のライブのスケジュールもあるし)


すると、ミイがこけそうになった!


ミイ「きゃっ・・・」


すると、こけそうになったミイをある男の人が助けてくれた。甘いルックスと緑髪の優男だ。


???「大丈夫?怪我はない?」
ミイ「は、はい、大丈夫です」
???「!マスティアソロコンクール?」
ミイ「はい」
???「僕、コンクール観覧に興味があってさ、ファゴットを演奏するのも興味があるんだよね!」
ミイ「そうですよね、何より音楽は熱いですから!」
???「ああ、僕、音楽貴族の13人目の息子のローレン=ルクアールです。よろしく」
ミイ「椿美夜です。ミイって呼んで下さい」


ローレンとミイは良い友人関係となった。一方、徒然のダル太夫は阿と吽が付いて誰かを待っていた。すると、その誰かがようやく現れた。徒然は気付く。


ダル太夫「遅いでありんす!待ちくたびれたでありんす。ハマル」
ハマル「久しぶりだね。ダル太夫」
ダル太夫「会えると聞いた時は正直驚いたでありんす。大丈夫でありんすか?」
ハマル「大丈夫だ。私達は天界の再調整とともにブタのヒヅメを調べている。今はブタのヒヅメはある魔導師が付いているはずだ」
ダル太夫「(魔導師・・・でありんすか)またチームクロードやエルマ達に近づくつもりでありんすか」
ハマル「わからない。だが、戦力が明らかに落ちてブタのヒヅメのリーダーのマウスはかなり悪意に満ちたような顔をしていた。何か恐ろしいことが起きそうな予感がする。今はブタのヒヅメはスパイを二人私達に紛れ込ませたはずだ。私達はブタのヒヅメの調査を引き続き続けるつもりだ」
ダル太夫(スパイでありんすか。急がねば・・・ではないと予感がするでありんす・・・何か、恐ろしいことが)


一方、ブタのヒヅメは幹部とリーダーのマウスと赤猫を連れた魔導師が会議に出席していた。今までクロード達に邪魔され失敗したことや今後の対策だ。


バレル「あーあ、ことごとく失敗はするしなー」
ママ「なんとかあいつらに勝つ方法はないのか・・・」
ブレード「まあな」
マウス「それが分からないから今こうして会議を「チョンチョン」なんだ、黄泉か」


なんと、赤猫を連れた魔導師、つまりブタのヒヅメについていた魔導師は実は生きていたペールノエルの7番目の紅い月の黄泉だった・・・!!黄泉は言う。


黄泉「そういえば、金の狼に変身する式神はいなかったか?」
バレル「あいつだ!」
黄泉「その式神と一緒にアシアワールドに来ていたあの娘は、ーーー」
マウス「!ふっふっふっ、敵として申し分はないな」
バレル(ボスが笑った恐ろしいことが起きるぞ;)
マウス「久々に燃えるぞ!ガッハッハッハッ!!!」


一方、ロムとシュウ☆ゾーはサウンドワールドの砂浜に来ていた。本来ならばロムが短い期間のオフで一人旅するはずであったが、シュウ☆ゾーが付いてきたのだ。


ロム「なんでテメェは毎回毎回と付いてくるんだ!(ワナワナ」
シュウ「だって、映画出演の時知らせてくれなかったじゃねーか!これが付いてこられずにいられるか!」
ロム「それは・・・(あー、同じバンドだった頃に酒を飲みすぎたせいで酔った勢いでこのバカを抱いたなんて少なくともあのバカウーノに知られたくなかったんだよ;」
シュウ☆ゾー「あっ、先客?」


すると、ある人物を見て二人は驚く。ミカエルの姿をしたロゼだ。


シュウ☆ゾー「ミカエル・・・!」
ミカエル「海水浴でなくともまた旅で海に来たのだろう?元アマテラストの現ライバル同士」
ロム「こいつがいつも短い期間の旅で付いてくるんだよ!!」
シュウ☆ゾー「僕は早く撮影を終わらせて来てるんだけどなぁ」
ミカエル「ところでロムはどうしてこんな砂浜に来るんだ?水浴びなら他にできているだろうに」
ロム「そろそろあとちょっとで海水浴も始まるからなぁ。静かな砂浜の海を今のうちに見てみようかと思って」
ミカエル「そんな長い距離で歩くのか?」
ロム「社会人の給料で買ってきた車で飛ばすんだ。そこにシュウが忍びで来るんだ;場合によってはMEIKOもな」
ミカエル「あははははっ。MEIKOさん、元気にしてるかなぁ」
シュウ「相変わらずロムの追っかけ兼家畜をやってるよ」
ロム「お前もだろうが;(それにしても・・・ミカエル、本当に成長してる。本当にこいつ、男装してる女子なのか!?ルネは騒がしい感じだが、ミカエルの方がまるで・・・」
ミカエル「ん?」


我に返ったロムは後ろを向く。前までも会っていた三人だが、それからも交流は続いていた。その1週間後(つまり土曜日)、砂浜に行くロムにクロウが声をかける。

月長石と星の水晶と黄玉物語(その2) ( No.284 )
日時: 2017/06/20 19:59
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

クロウ「あれ?ロム、どこに行くんだ?」
ロム「(ドキッ;)ちょっと砂浜にな」
クロウ「ああ、待って俺とシアンも時間が空いたから一緒に(ロムが忽然といないことに気付く)あれ?」


ロム「頼むから後ろの荷台に乗った上でついてくんなシュウ!!(車を運転している」
シュウ「これなら夢銀河ツーリストにはバレないよ」


ミカエル「ロム、シュウ!」
ロム「ミカエルはどうしてこんなところに週一で行くんだ?サボったことクロードの屋敷の奴にバレたら危ないし」
ミカエル「大丈夫だ。私は土日は休ませてもらっている。週一の日曜日にはsolのライブがあるからどうしても海水浴シーズンまでは静かな砂浜に行きたいんだ。それにクロードはあいり様に心が向いている。ただ盗むという目的のための女遊びをしていたのに今はあいり様しか目がないんだ・・・」
シュウ「・・・。ミカエルは本当にクロードが好きなんだな」
ミカエル「好き。クロードは優しい人だ」
ロム「どこがだよ!「盗む」という目的のために男女見境なく心を弄んでる!」
ミカエル「それは昔の話だ!クロードがああなったのは生まれつき人とは違う影が付いていたからだ」
シュウ「それは・・・それも理由になってることは、確かにあるけど・・・」
ミカエル「私はクロードがいないと心配する。だから、クロードはいつも私をそばに付く。クロードはとても忙しいのに・・・」
ロム「クロードがロゼを大切に思っているのは、お前が男として生きてきたからじゃねーのか?」
ミカエル「!わかってる!!」


声を荒らげたミカエルは自分の感情を露わにする。
そんなこと誰よりもわかってる。


ミカエル「所詮私は男として生きてきたんだ。だから、クロードは大切に思ってくれる、笑いかけてくれる」


痛いほど。ありのままの自分を私に見せられる度に男と女の狭間の罪悪感とあいり様に対する小さな嫉妬で胸が張り裂けそうになる。ありのままの自分を見せてくれるのは私じゃない。好きなのは私じゃない。全部あいり様のために。


ミカエル「自分が生涯あの家に仕えれば、クロードにようやく恩を返せる。私は今のままで良いのだ。ありのままの「クロード」を私に見せられなくなって欲しくない」


本当の「クロード」を・・・。
その1週間後の日曜日、ロムはじっとBRRのカフェに遊びに来ていたあいりを見ていた。あいりは気付く。


あいり「?ロム、なんですの?」
ミカエル『私は今のままで良いのだ。ありのままの「クロード」を私に見せられなくなって欲しくない』
ロム「(クロードはどうしてロゼが女のミカエルであることを知らないんだ・・・どっちにしたってあいりとミカエルの両方が可哀想だ)なんでもねぇよ、あいり。砂浜に行ってくる(こういうどうにもならないことは口を出しちゃいけないんだ(砂浜に行く」
あいり「ロム、最近土日に一人で行くようになりましたのね」
アンゼリカ「ええ。ちゃんと平日にはメンバーに食事を奢ったり、スタジオ代も払ってるみたいだけど・・・。最近様子が変よ」


ロムはsolのライブに行くためにいつの間に荷台に乗っていたシュウ☆ゾーにツッコミを入れながら彼と共に向かっていた。ロムとシュウ☆ゾーは変装しながらsolのライブ会場でキョロキョロしていた。


ロム「客が多いな。流石人気バンド」
シュウ☆ゾー「あっ、ロム、登場するよ」


そしてsolが登場し、観客は歓喜に包まれた。ミカエルがヴァイオリンを弾きながら歌う姿にロムは見惚れていた。


シュウ☆ゾー「あれー?ロム、もしかして見惚れてるのかい?」
ロム「ちっ、ちげーよ!!」
ミカエル「!」


そしてそのライブが終わり、ミカエルはメンバーを先に打ち上げに行かせてロムとシュウ☆ゾーに会う。


ロム「ミカエル。昨日は来なかったからもう来ないかと思ってたぜ」
ミカエル「どうして?ロムとシュウが私達のライブに来るのに来ないわけがない」
ロム&シュウ☆ゾー「えっ」
ミカエル「二人と仲良くするのは、私は楽しいぞ」
ロム「!」


ロムがミカエルの言葉を聞いて安心する中、ミカエルはヴァイオリンを持ちながら言う。


ミカエル「じゃあ、ロム、シュウ。久々に私のヴァイオリンを聞いて下さい」


ミカエルはヴァイオリンでシューベルトのアヴェマリアを弾く。ミカエルの演奏に聞き惚れていたロムにシュウ☆ゾーは聞く。


シュウ「なぁ、ロム、どうしたんだ?」
ロム「・・・綺麗になったな」
シュウ「えっ?」
ロム「なんでもないっ」


その数分後、ミカエルと別れる中、ロムとシュウ☆ゾーはスマブラ屋敷に寄る。二人にマルクが気付く。


マルク「あっ、ロム、シュウ☆ゾー!どこに行ってたのサ?」
ロム「ああ、うん」
シュウ☆ゾー「ヒミツっ☆」
マルク「徒然が帰ってきたのサ。ハマルに会ったって!」
二人「ええっ!!?」


徒然の話を聞いたカービィ達はブタのヒヅメが水面下で動いていたことを確信する。


カービィ「やっぱり!ブタのヒヅメは水面下で動いてたんだ!」
ダル太夫「そうみたいでありんす。ハマルの話によればどうやらブタのヒヅメは赤猫を連れた魔導師が味方に付いているらしいでありんす。スパイも世界のどこかの民の中に紛れ込ませたらしいでありんす。スパイの一人が誰かを脅した上で」
ロム(ロゼ・・・)
シェゾ「ブタのヒヅメの幹部は探すのは難しいが、スパイはいつかボロを出す。世界のどこかの民の中にいるのなら探し出せる!まず手始めにーーー」
クロス「待て。ちょっと良いか?」
シェゾ「なんだ?」
クロス「ーーー手がかりを探すついでにロビンに何があったか知りたいのだ・・・タイムマシンでロビンが死ぬ前日に!」
シェゾ「その様子だとブタのヒヅメに脅されたわけじゃないようだな・・・。わかった。一応過去に行って、そこで探し出そう」


すると、シュウ☆ゾーが何かに気付く!それをロムに耳打ちする。


シュウ☆ゾー「ねえ・・・ロゼはクロード一筋だけど、それ故にブタのヒヅメに狙われるんじゃないのかな・・・?」
ロム「・・・!おい、シェゾ!」
シェゾ「なんだ?」
ロム「俺は・・・!」






小さい頃のミカエル『私、ロムとシュウの演奏が好き!だから、ずっと聴いていたい!』


ミカエル『それにクロードはあいり様に心が向いている。ただ盗むという目的のための女遊びをしていたのに今はあいり様しか目がないんだ』


ミカエル『好き。クロードは優しい人だ』


ミカエル『分かってる!所詮私は男として生きてきたんだ』


ミカエル『自分が生涯あの家に仕えればクロードにようやく恩を返せる』


ミカエル『私は今のままで良いのだ。ありのままの「クロード」を私に見せられなくなって欲しくない』


ミカエル『どうして?ロムとシュウが私達のライブに来るのに来ないわけがない』


ミカエル『久々に私のヴァイオリンを聞いて下さい』






ミカエル『二人と仲良くするのは、私は楽しいぞ』






ロゼことミカエルの笑顔を思い出して、ロムは何も言えなかった。メタナイトが気にかける。


メタナイト「ロム、シュウ☆ゾー?どうしたんだ?」
シュウ☆ゾー「あ・・・ううん、何も」
メタナイト「?」
ロム「何も・・・知らねえよ」


ロムとシュウ☆ゾーの様子を見たアイオーンはロゼのところに向かう。アイオーンは思う。


アイオーン「(ロムとシュウ、ロゼをかばうために本当のことを言わない気だ。だがーーー)ロゼ!」
ロゼ「?アイオーン、どうしたんだ?クロードが何かやらかしたのなら、私にーーー」
アイオーン「いや、お前に用があるんだ。陥れようとも思ってないが、俺は、ーーー」


アイオーンがロゼが女であることを知っていることをロゼに話した時にロゼは無表情ながらに驚愕する。アイオーンは言う。


アイオーン「黙っててすまない。だが、お前はクロードのことがーーー「ミカエル?なんのことだ?」
ロゼ「私がクロードを好きだと?ありえないだろう。クロードは私の主人なのだから」


ロゼがそう言って通り過ぎようとする中、アイオーンは納得できないでいた。一方、マスティアソロコンクールに向けて練習中のゼオが何かに気付く。


クルミ(クルーク)「ゼオ、どうしたんだい?」
ゼオ「いや・・・なんでもない(アイオーン・・・?」


歯車が動いて刻々と決戦の時が近づいていた・・・。


続く・・・!






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