二次創作小説(紙ほか)

全ては「キミ」のため ( No.289 )
日時: 2017/06/23 18:06
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回は話作りに詰まってて、流石にやんわりとストーリーが浮かべてませんでした;前回で再登場した黄泉の行動に気付いた方もいました。◆小林麻央さんのご冥福をお祈りします・・・。






「ありえないだろう。クロードは私の主人なのだから」






ロゼが通り過ぎようとする中、アイオーンはロゼを引き止める。


アイオーン「待て!!ミカエルが誰だとか勝手なことを言うな!」
ロゼ「勝手なことって・・・」
アイオーン「いいか、よく聞け!男と女に“ありえない”はありえない!」←いつものポーズを取りながら謎の説得力
ロゼ「・・・;」
アイオーン「最っ初から降りてるフリをして勝ち逃げするなよな!お前だって立派にクロードのことを守っているだろうが!」
ロゼ「守っているって、私はーーー」


すると、会話の内容を知らないキッドが来た。


キッド「コラー。決戦前に喧嘩しちゃダメだろー」
アイオーン「・・・;」
キッド「?どうした?」
ロゼ「いや、何でもない。・・・余計なこと、クロードには言うなよ」


ロゼはアイオーンにしか聞こえないように伝え、その場を去る。キッドはアイオーンを気にかける。


キッド「アイオーン、どうした?なんか調子が悪いんならドクターに・・・」
アイオーン「いや、なんでもない」


アイオーンはそう言ってロゼとは別方向に去る。何も知らないキッドはロゼの様子が一瞬おかしいと思いつつも気にしないことにした・・・。






その2週間後、クロスの過去と向き合うと同時にブタのヒヅメの核心を掴むためにカービィ、メタナイト、アルル、シェゾ、クロスがタイムマシンで過去に旅立つことになった。のび太は言う。


のび太「いいですか?ドラえもん達には内密ですから、もしバレた際にはこちらでごまかしますから」
シェゾ「ああ。行ってくる!」
カービィ「行ってきまーす!」
のび太「行ってらっしゃい!」


五人はタイムマシンでクロスのいた過去の時代に旅立った。一方、ゼオとリデルのマスティアソロコンクールの予選は金賞で全部通り、星ノ宮学園の練習室を借りて本選の練習をしていた。


ゼオ「本選まで進んだし、もう銀賞ぐらいでもいい」
サゴ「何言ってんだお前は;吹奏楽部も全国でも金賞を取れるように頑張ってるんだから」


ゼオとサゴのやり取りを見る中、リデルは本当にホルンを吹くのが楽しくなったと感じていた。


リデル(やっぱり、ホルンを吹くのは楽しいです。その本当の楽しさを一番に教えてくれたのは・・・)


リデルがアイオーンの姿を思い浮かべる。サゴが気付く。


サゴ「リデル?」
リデル「すみません!今のところちょっとダメ出ししてもらっていいですか?」


リデルのホルンが聞こえる中、ミイと空と勇飛はその透き通る音を聞いていた。


ミイ「リデルさん、好きだった人の影響を受けてホルンを始めたんだってね。もうこんなに吹けててすごいなぁ」
空「そうだね」
ミイ「きっとそうだよ!ねっ、勇兄。あっ、じゃなくて辻宮先輩」
勇飛「・・・いいよ別にもう」
ミイ「でも、私、後輩だから!」
勇飛「っぽくないけどな」
ミイ「もー」
勇飛「ハハッ」
ミイ「・・・昔に比べて笑うことが多くなったね」
勇飛「年下のくせにガキ扱いするな」
空「それは変わってない」
ミイ「それにしてもみんなとこんな風に再会するなんて・・・私がドイツに行ってからそれきりだったもんね。だけど、勇兄はどうしてどうしていい意味で変わったの?」
勇飛「!・・・あー、理由は特にないな」
ミイ「そう。あっ、そうそう!本選ではパトリ君とこないだ友達になったローレンさんも誘ったから!」
空「ローレンさん?」
ミイ「うん。パトリ君とローレンさんがお互いに会って友達になってくれればなーって。二人とも気が合いそうだし」
空「・・・」
勇飛「それはそうだけど・・・;」
ミイ「?何?」


空はローレンのことを知っている素振りを一瞬見せたが、何も知らないミイが心配するだろうからあえてその素振りを見せないことにした。一方、ロムはロゼのことで考えていた。


ロム(みんなに言った方がいいのか・・・ロゼが女だってブタのヒヅメに知られたら狙われるって。ブタのヒヅメがそれを漬け込むかもしれないんだぞ!?今言わなければ大変なことになる!だけど・・・ロゼが、ミカエルが長い間隠してきた想い。踏みにじりたくなかったんだ。ミカエル・・・)


ロゼはそう言ってBRRに向かうが、すると、その空中からある女性が飛んでいた。エルマの使い魔の一人であるサキュバスだ。


サキュバス「あら!初めましてv」
ロム「!お前はエルマのところの・・・」
サキュバス「ちょっとお話があるの」


サキュバスはロムを異空間に連れ出す!ロムは聞く。


ロム「なんだ。エルマとは一緒じゃなかったのか?」
サキュバス「今回は私単独よ。どうやらあなたは恋しているみたいね」
ロム「は?誰が・・・」
サキュバス「あなたが、ロゼに。しかもロゼの秘密を知っているみたいね。まだ言ってないけど」
ロム「!!・・・。ああ、ミカエルが好きだよ!好きだからこそミカエルの想いを踏みにじりたくなかったんだ!それを・・・」
サキュバス「今回はそれを踏みにじりきたんじゃないの。あの魔界怪盗から」






サキュバス「ロゼを奪いたくない?」






サキュバスの言葉にロムは驚く。ロムは聞く。


ロム「・・・どういう意味だ」
サキュバス「あの魔界怪盗からロゼを助けるの。ちなみにある籠に閉じ込めておけば魔力が微弱なミューモンでも簡単な催眠ならその子を自分のものにすることができる」


この瞬間、ロムの中で何かが壊れるような音がしたーーー・・・。


サキュバス「ちなみに遠い昔から幼かったアイオーンのことを知っているんでしょう?それを逆手に取ることもできる」
ロム「・・・本当か?」
サキュバス「あなた次第だけどね。あなたがそれに乗れば、なんだってできるわよ」


サキュバスはロムを元の空間に戻し、その場を後にする。サキュバスが歩く中、ある声がした。インキュバスだ。


インキュバス「・・・悪趣味だね」
サキュバス「まあ。盗み聞きかしら?」
インキュバス「しょうがないだろ、ボクだって悪魔なんだよ?いやでも聞こえるさ」
サキュバス「そうね」
インキュバス「忠告するよ。当人達のことはあまり口を出さない方がいい。ここには怖い人達や怖いロボットなどがたくさんいるからね」
サキュバス「・・・どういう意味かしら」
インキュバス「さあね。止めはしないさ。それがキミの主人のエルマちゃんのためでもあるんだからね」


インキュバスはそう言って立ち去る中、サキュバスは自分の腕をぐっと掴む。
一方、あいりは製菓学校の音楽室でピアノの音がした。クロことクロードのピアノだ。あいりはそれを音楽室の外で聞いていた。


あいり(わ・・・クロードの音、綺麗な音・・・)
クロ(クロード)「むっ?(弾き止まる)あいり殿ではないか。ツースト殿を待っているのか?」
あいり「ツーストは今は私を迎えに行こうとしたところをファンの方に囲まれてますわ。綺麗な曲ですが、この曲はなんなのかしら?」
クロ(クロード)「ああ。この曲は音楽家の間では小さな有名だが、作曲者はクロス殿しか知らないのでな」
あいり「えっ?」
クロ(クロード)「何せこの私が作った唯一の曲だからな」
あいり「えっ!?すごいですわ!題名は?」
クロ(クロード)「歌もあるのだが、題名は「樹の乙女」だ。実際に言えば「樹ノ乙女」の話もあるのだが、昔小さな子供の時にパーティで一度だけ会った緑髪の綺麗な娘に会ったのでな、その姿が樹の乙女のようだったから、あの娘にちなんだ物語風の曲にしたのだ。なぜか尻尾の飾り付きだったがな」
あいり「ふーん。小さな頃に会った忘れられない人がいるなんて意外と可愛げがありますわね」
クロ(クロード)「うるさい;」


クロードがまたその曲をピアノで弾くと、あいりのヴァイオリンと、ギターの音が聞こえた。音楽室の外にいたツーストのギターだ。クロードは急に一緒に奏でてきたことに意を介さず、そのまま演奏する。その曲をクロードを迎えに来たロゼが聞き、手が震えていた。何せそのパーティに来た「樹の乙女」の正体は・・・。
一方、旅をしていたエターニャはようやくメロディシアンアルマースの居場所にたどり着く!


エターニャ(ここだな。みな、ブタのヒヅメとの決戦の時はすぐに行く!)






続く・・・!






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