二次創作小説(紙ほか)

慕う気持ち、向上心と小さな籠(その1) ( No.292 )
日時: 2017/06/27 18:34
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回はいろんな視点から交えます。今回はある人物に注目。






クロスやカービィ達がタイムマシンでたどり着いたのはツーストの前世であるロビンのいた時代。そう、この時代のペールノエルを倒した後だ。


シェゾ「なんとかはたどり着いたが・・・まずはこの時代のペールノエルの史跡を聞いて確かめるしかない」
アルル「ん?」


すると、この時代の人達が全くと言っていいほど偏見の目で一同を見ていた!この時代の人達は武器を持って一同を囲む。


メタナイト「うわっ、囲まれた!」
カービィ「なんとかしなくちゃ!えーと・・・ボク達はドールリペアの女王様の使いだよ!」
街の人A「えっ・・・?」
街の人B「ドールリペアの女王様の使い・・・?」
???「見たところ、確かにドールリペア女王の使いだね」


すると、ある人物がやってきた。その人物を見て大半の一同は驚愕する。


シェゾ「王・・・ドラ!?」
???「王ドラ?ぼくはカナタなんだけど?」
クロス(カナタ・・・)
カナタ「まあいいや。女王の使いならロビン様の屋敷に案内するよ」


タキシードを着た王ドラの姿をしたカナタはロビンのところに案内する。そこでカナタから話を聞いていたのかロビンから歓迎され、食事も出された。


ロビン「初めまして、俺はロビン」
クロス「・・・はじめまして。「俺」はクロウリー」
シェゾ「(クロス・・・偽名を使ってまで気まずいんだな)あのー、あんたに式神がいるって聞いたんだが」
ロビン「クロス?ああ・・・今はペールノエル戦の怪我が治った後に旅に出ているよ。まだ幼かったから心配はしているが」
アルル「キミは・・・ペールノエル戦に出て先に帰って後から残った大事な人のことを待ってるんでしょ?しかもこんな街で」
ロビン「・・・!ああ。ミレイはルーンロードを封印したからきっと生きている。だから・・・きっと帰ってくる。その時が来ることが俺の生きる支えとしている。しかし・・・キミ達に問いたい」


ロビンはこう質問する。


ロビン「俺は・・・キミ達がもしも未来から来たのならばこれから先、俺はミレイにもう一度会えるだろうか?」
シェゾ「!!!・・・。残念ながら未来のことは答えられない。俺達は占い師ではないからな」
カービィ「えっ!?答えないの!?」
ロビン「・・・(!そ・・・そうか・・・」
シェゾ「だが、クロスはきっと生きている。父親とも和解して幸せに生きている!きっと!」
ロビン「!そうか・・・幸せな未来だな」


シェゾはクロスの気持ちを察して涙を堪えた。そしてまだ用事があったクロスを残してロビンの屋敷を出た時に懸命にペールノエルの史跡を追うが、そこには「赤猫を連れた魔導師」が目撃されたことのみだった。


シェゾ「情報はこれだけ・・・」
メタナイト「残念だが引き上げよう」
カービィ「ねぇ!なんでロビンの未来を教えなかったの?教えたっていいじゃん!」
シェゾ「・・・」


一方、クロスも一同と合流するためにロビンの屋敷を出ようとする。そこにロビンとカナタとその使用人が見送る。


クロス「では俺は仲間達のところに向かう」
カナタ「うん。気を付けてねー」
クロス「・・・カナタ」


クロスはカナタに跪き、そして言う。


カナタ「クロウリーさん・・・?」
クロス「俺はいつまでも待っている。だから、元気にやってくれ」


もう戻れない気がする。でも、ずっとずっと、忘れない。
その様子に気づいたロビンはある名前を呼ぶ。


ロビン「クロス・・・?」


その名前を呼ばれたクロスの動悸は早くなる。すると、ロビンは咳き込み、血を吐く!


使用人A「ロビン様!?」
カナタ「ロビン様、今すぐお医者に・・・!」
ロビン「いや、いい。・・・クロス」


背中を向けたクロスにロビンは言う。






ロビン「・・・こんな時代まで来てまで愛してくれて、ありがとう」






ロビンの言葉を受け、クロスは涙を流しながら走る。一方、ロビンの未来を聞いたカービィは驚愕する。


カービィ「ええっ!!?ロビンが結核で死ぬって・・・じゃあ、ロビンはミレイと・・・大好きな人と会えないの!!?」
メタナイト「・・・ツーストのためだ。残念だが、私達には過去の奴の運命は変えられないんだ」
カービィ(そんな・・・)


すると、突如四人の前に理性を失った悪竜が立ちはだかる!これに四人は気づく。


カービィ「!?竜!!?」






クロウ「あー、雨が上がったなー」


一方、現代のBRRにいるクロウとヤイバはスタジオに向かおうとするが、そこにもめている声が聞こえた。


シュウ「だから、絶対にダメだと言っているだろ!!?」
ヤイバ「!?(シュウ☆ゾーの声!?」
ロム「もう決めたことだ!!とにかく、俺はロゼをあの魔界怪盗から引き離すためになんでもする!!(スタジオから出る」
クロウ「!?ロム?」


すると、ロムは二人と目を合わせるが無視して向こうに行く。ヤイバは聞く。


ヤイバ「ロム?帰るのか?」
クロウ「シュウ☆ゾー?入るぞ?」
シュウ☆ゾー「!」
クロウ「シュウ☆ゾー、また破天荒を起こしてロムに殴られ「ごめんなさい・・・」
シュウ☆ゾー「ロムも・・・ミカエルも早く助けなくて・・・ごめんなさい・・・」


シュウ☆ゾーが泣いている姿を見てただ事ではないと感じた二人はシュウ☆ゾーの話を聞く。一方、アイオーンはツアーに行っていたポップンのユーリのところに行き、彼にロゼの名を伏せた上で話した。

慕う気持ち、向上心と小さな籠(その2) ( No.293 )
日時: 2017/06/27 18:37
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

ユーリ「ふむ、女子使用人禁制の貴族の屋敷に執事の男として紛れ込ませた娘か・・・確かに私の知り合いの屋敷にそのような人物がいたことは覚えている」
アイオーン「本当か?」
ユーリ「ああ。だが、それは昔々の話で昔は身分の違いや女性の低地位など今よりは厳しかったからな。今はそれほどなくなったが」
アイオーン「ホーリーさんの昔の話か・・・ヴ」
ユーリ「みながいる前以外は構わんよ。だがな、これだけは変わらないことを言う。今も昔もその主人が大切にしている執事がどんな秘密を知っても受け入れなければならないことだ」
アイオーン「その主人が・・・」


アイオーンはそれだけを聞いて自宅の高層マンションへ帰る時にクロードのことを考えていた。


アイオーン(果たしてクロードの方は・・・)
ヘド「あれ?アイオーンじゃん?どうした?」
アイオーン「ヘド・・・」


アイオーンはウサギランド事件の時にヘドが言ったことを思い出す。アイオーンはそれで感じたことを言う。


アイオーン「・・・あの」
ヘド「?」
アイオーン「ヘドは「自分のせいだから」って聞いたが・・・お前に何かあったのか?」
ヘド「ーーーえ?」
アイオーン「だから・・・秘密を暴こうとしてるわけではないが、俺が力になればと・・・」
ヘド「・・・」


すると、ヘドは突如アイオーンの手を掴み、走りながらある場所に向かう!アイオーンはこれに驚く。


アイオーン「ヴッ!!?(まさかメンバー全員で神を焼き入れ!!?」
ヘド「・・・うっかり喋った俺もだ。俺の秘密を知りたいんだろ?来い!」


二人はある場所に向かう。ヘドの手にはマイナスな花言葉が付きやすいが、実は「生きる」の花言葉もあるマリーゴールドの花束があった・・・。二人がたどり着いた場所は王ドラが担当している病院だ。


アイオーン(ここは王ドラが担当しており、教会がある病院・・・そしてカレンと深く関わった満月(みつき)という娘がいた最後に入院していた病院・・・)
看護師「あら、ヘド君、今日も花束を持ってきてくれたのね。美形なお友達も連れてvさっ、早く病室に入りなさい」
ヘド「はい」


ヘドが病室を開けると、そこには今は昏睡状態となっている少女がいた。アイオーンはこれに驚く。


アイオーン(ヴ・・・?だ、誰・・・?)
ヘド「こいつの名前は上条真央(マオ)。三年間も眠り続けている俺の幼なじみのオーボイスト。昔・・・俺がメンバーだった前の不良バンドの抗争に巻き込まれて・・・事故に遭ったんだよ」
アイオーン「ーーー・・・(そんなーーー・・・)どうして・・・「俺のせいなんだ」
ヘド「こいつは将来を嘱望されてたオーボイストなのにアホ程お人好しでな、俺を助けるためにわざわざあいつらに立ち向かったんだ。俺がもう少し大人だったら、マオをこんな目に遭わせなかったのにって・・・後悔したよ」
アイオーン「!!」


アイオーンはようやくヘドがグリムライブのナルカミとシグレの喧嘩の時に「どうでもいい」と発言した理由が分かった。
だから、マオの居場所を守るために「devil」を立ち上げて、マオを助けるために・・・。


アイオーン「・・・俺は、ヘドが言いたくないことを言わせるなんて、とんでもない馬鹿だな」
ヘド「いや?それに気付いただけでも十分すごいよあんたは」
アイオーン「ヴ?」
ヘド「自分のことを最低とか馬鹿と言う奴は心底悪い人間じゃない。自分のことを馬鹿とか言ったアイオーンは自分の弱さを誰よりも知っている奴なんだ。もちろんアイオーンは本当に弱いわけじゃねーけどな、だから、もし一人で何かを抱えていて自分以外の誰かが気付いた場合はそいつに話しとけばいいと思う。たとえ早かろうが遅かろうが、俺は思うよ」


アイオーンはヘドの言葉を聞き、自分が今何をしたいのかに気付いた。それは・・・


アイオーン(・・・ロムに俺が子供の頃にアマテラストのことを知っていると話す。たとえどんなに罵倒されていても)






そして翌日のマスティアソロコンクールの本選。ゼオとリデルは控え室にいた。すると、前からゼオにやっかみをしていた審査員の一人の首藤壮平が言う。


首藤「やぁ、ゼオ君」
ゼオ「・・・何すか」
首藤「キミの予選での演奏は素晴らしいよ。だが、これぐらいで金賞が取れるとは思わないことだね」


首藤はそう言い放って去る。リデルはこれに嫌悪感を抱く。


リデル「なんですかあれ。ゼオさんのことを馬鹿にして・・・」
ゼオ「リデル。言わせておけ。名声を得たなら一部からのやっかみを受けるのも当然だ」
リデル「・・・」


一方、パトリはマスティアソロコンクールの会場のロビーでミイを待っていた。すると、ミイが来た。


ミイ「パトリ君!」
パトリ「ミ・・・(って、あれ?」
ミイ「こないだ友達になったローレンさん!」
ローレン「パトリ君、よろしくね」
パトリ「・・・はい、よろしくお願いします(聞いてない・・・」


ズキッ


パトリ(あれ・・・ミイに友達増えたことは嬉しいはずなのに・・・怒れないどころか悲しい・・・神様、これが「恋」ですか?)


そしてマスティアソロコンクールが始まり、ロゼは前からロムと約束していたその会場の待ち合わせ場所の庭園に向かう。


ロゼ「ロム?どこ行った?」


すると、ロムが現れてロゼは気付く。


ロゼ「ロム!こんなところにいたのか・・・」


すると、ロゼは何かに吸収される。すると、ロゼはある場所で目を覚ます。


ロゼ「?ロム?どこだ・・・?」


一方、ロムはロゼを閉じ込めた小さな籠にキスをした。そこにサキュバスが現れた。


サキュバス「満足した?」
ロム「・・・ああ」
サキュバス「なぜ迷うの?あなたが音楽とメンバーを捨て、ライバルを捨てでも手に入れたかったものじゃない。ちょっとぐらい切り捨てたって構わないのよ。全部欲しがったらそこで失うものだから」
ロム「・・・ああ。そうだ「ゴォッ」


すると、何かが飛ぶ音がして・・・






ネネ「だっ、めええええええー!!!(ミューモン形態のアイオーンを投げてロゼを閉じ込めた籠を奪わせる」


ガーーーーーンッ!!!(ロムとアイオーンがぶつかる音)






サキュバス「な・・・何・・・」
王ドラ「アイオーンさんがロムさんを探すのをお手伝いしてたら勝手なことを・・・そんな友情は間違ってます!!」


ロゼを閉じ込めた籠はアイオーンに奪われ、形勢は逆転したかに見えた・・・。
次回に続く・・・!






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