二次創作小説(紙ほか)

未来への絆(その1) ( No.313 )
日時: 2017/07/11 19:20
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回からはいよいよブタのヒヅメ決着編ラストに向けて走るだけです。そろそろ設定集更新しないと・・・;






その翌日。勇飛は昨日のショックから立ち直れずにいた。その証拠より彼らしくないボケーっとしている。


勇飛(°△°)ボケーっ
ビャッコ「勇飛兄ちゃん・・・」
シェゾ「早くできなかった俺達もだけど、精神的ショックが随分と酷かったみてーだな;」
クルミ(クルーク)「なんとか元気付けないと行けませんが、普通の方法が効果的だとは思えませんし・・・;」
ゼオ「・・・」


すると、ゼオがステラを連れてBRRに向かい、BRRにいたロゼを気にかけに行ったロム以外のシンガンクリムゾンズ、プラズマジカ、クリティクリスタ、同じくロゼを気にかけに行ったシュウ☆ゾー以外のトライクロニカにある提案を持ちかける。


シンガン&プラマジ&クリクリ&トラクロ「みんなで曲を作ってそのパワーをスターフルートとスターヴァイオリンに補充してゾーアの人格を滅ぼす!?」
ゼオ「ああ。幸いにもそのスターヴァイオリンはププルが、スターフルートは俺が持っている。今黄泉達がゾーアを連れて逃げた場所にアークサイドが向かってる。後から来いと言われたし、それまで何でもいいからお前ららしい曲を作れ。できるな?」
アイオーン「できないわけがない。空を救えるならなんだってする」
ゼオ「それでいいんだ。じゃあ、俺達は勇飛を元気付けに行ってくるから、お前らはその曲作りしろ!」
ステラ「バイバーイ!」


ゼオとステラがテレポートをする中、4バンドは空を救うための曲作りに意気込む!


クロウ「よっしゃー!!!空を救う曲を作るぞおおおおおー!!!」
大半の全員「おおおおおー!!!!!」


一方、クロードの屋敷ではヒショウはロゼが無事に帰ってきたことに安心感を抱きつつ心配もしていた。そのにはクロードの屋敷で勇飛を元気付けるために図書室に行こうとしたあいりとロムとシュウ☆ゾーがいた。


ヒショウ「ロゼさん、あいつらから無事に帰って来てしかもあの筋肉ババアと互角で戦うなんてすげーよ!でも、疲れたんなら無理すんなって・・・」
ロゼ「無理なんてしてない。ブタのヒヅメを壊滅させるためなら・・・クロードを守る命のためなら、私はなんだってする。・・・もう、向こうに行ってくれないか?」
ヒショウ「・・・わ・・・わかった」


ヒショウは冷たく突き放されたことに落ち込み、あいりはヒショウを追おうとするが、ロムとシュウ☆ゾーがロゼが立ち竦んでいることに気付く!


ロム「ロゼ!大丈夫か!?」
あいり「!?」
シュウ☆ゾー「ロゼ、立てる!?今血が出てるのに無理するから!ほら、運ぶから・・・」
あいり「ちょっと二人とも!あまりロゼさんを揺らさないで!傷口が酷くなったらどうするんですの!?(ロゼを運ぶ」
ロム「待て!あいり!あいりは運ばなくていいから!」


すると、あいりがロゼを運び終えた後に何かに気付く!


あいり「!ロゼさん・・・あなた、もしや・・・」


一方、ブタのヒヅメのアジト本部にいたバレルは部屋にいた。すると、ママが部屋に入る。


ママ「おい。ちょっと聞きたいことがあるんだが」
バレル「ロゼのことか?あいつらにもう用はねーからほっとけ」
ママ「そのロゼのことで申したいことがあるんだが?」


一方、あいり達と同じくクロードの屋敷にいたクロスはクロードに誘われて紅茶を飲んでいた。その部屋の外にツーストが待っていた。


クロ(クロード)「クロス殿は今日も紅茶ですか・・・」
クロス「は?」
クロ(クロード)「いかがです?たまにはコーヒーは」
クロス「生憎だが好きではない」
クロ(クロード)「ふっ。案外子供舌なのですな」
クロス「(カチン)お前こそ少し身長が縮んだのではないか?」


ツースト(・・・なんか二人とも、いつもよりさらに火花散らしてるような・・・;)


すると、クロードはクロスが今父のトーガによりフルートを習っていることを思い出し、曲を渡す。樹の乙女のフルート編曲だ。


クロ(クロード)「そういえば、貴殿は今父にフルートを習っているんでしたな。樹の乙女をフルート用に編曲したから吹いてこい」
クロス「!・・・」


すると、クロスは言う。


クロス「・・・そういえば、名門執事の家は男児が生まれていたのだったな」
クロ(クロード)「ああ」
クロス「お前は何も知らなくてよかったのだが、ここまで私が知らんふりをするのは感じが悪いな」
クロ(クロード)「何が言いたいのだ?」


すると、クロスは言う。


クロス「実はな、問い詰めたところその家は本当は「男児は生まれなかった」らしいのだ」


クロスの言葉に部屋の外で聞こえていたツーストは驚き、クロードは立ち上がる!


クロ(クロード)「男児は生まれなかったと言いたいのか!?」
クロス「その子供の髪の色は美しい緑だった。まあ、これは言わなかった話だが、お前の屋敷は昔メイドが病に持ち込んでたくさんの使用人がそれに倒れ、それ以来女性の使用人は入っては行けないと決まりがあるらしくてな。お前の使用人、男ばかりだろう?」
クロ(クロード)「それは母と一緒に事故で亡くなった父が浮気防止のために・・・!!まさか!!」
クロス「嘘つかれてたらしいな。さらに幼い頃のパーティで会った娘がいただろう?」
クロ(クロード)「まさか・・・!!」
クロス「そう。この歌に登場する樹の乙女がその時のあの執事一家の長女・・・。お前の執事だよ」


ツースト(今、なんて言いやがったんだ・・・!!)


クロードはさらに真実を追求する!


クロ(クロード)「その執事はどこにいる!?」
クロス「・・・昨日、無事に帰ってきた。勇飛達を救いに行った時のことだ」
クロ(クロード)「それはどういう・・・!!!」


クロードはようやく真実に気付く。クロスは言う。


クロス「ようやく真実に気付いたか?」


クロードは自分が気付いた真実と夢なら覚めてほしいという思いの間を彷徨っていた。


ロゼ。
私の屋敷の執事。
口うるさい執事。
いつも私達を守る執事。
いつも土日に休む執事。
あいつが・・・!!






バレル「なにぃ!!?ロゼが女!!?」
ママ「ああ」


それを聞いた瞬間、バレルは高笑いをした。バレルは言う。


バレル「じゃあ、サキュバスはわざと言わなかったのか?」
ママ「サキュバスは帰ってきた首藤の手駒だというのに・・・だが、この秘密はただの気休め・・・」
バレル「お前バカか?相手が女ならそれなりの攻め方があるってもんだ!ハーッハッハッハッ!」


一方、あいりはロムとシュウ☆ゾーを帰らせ、ロゼの看病をしていた。あいりはロゼことミカエルに王ドラお手製の漢方薬を渡す。


あいり「はい。この薬、王ドラお手製の(まともな)傷薬ですから、すぐ治りますわよ」
ミカエル「・・・(傷薬を飲む」
あいり「あとは寝てれば大丈夫ですわ!でも、どうしてこんなことを・・・?」


あいりの問いにミカエルは自分のこと、そしてクロードの家柄のことを話す。


ミカエル「私の両親の間に子供は私一人しか生まれなかった。本来ならば第一子の男がクロードの家に使用人として行くはずだった。クロードの家は女を使用人に入れると災いを呼ぶから。だけど、女の私が第一子として生まれて・・・それで父上は私を男として育てようとした。だけど、鍛錬してる時に私を巡った紛争になり・・・父上と母上は私を守るために・・・」


ミカエルはこれ以上は思い出したくなかった。ロゼことミカエルの両親はその紛争により自分を守るために亡くなったのだから。あいりは聞く。


あいり「どうしてクロードの屋敷に女の使用人を入れては行けませんの?」
ミカエル「女が使用人として働いたらクロードの家に災いを呼ぶからだ!所詮女はクロードの家にとって災いの元だ!」
あいり「そうかしら?それは昔のことであり古く間違った考え方ですわ」
ミカエル「!・・・あなたにはわからない。もう出て行ってくれ!」
あいり「はいはい」


あいりは部屋を出て行こうとするが、ミカエルに声をかけられる。


ミカエル「・・・ありがとう。あいり様」
あいり「!いえいえ」


あいりはそう言って部屋を出て行った。一方、ボケーっとしている勇飛を元気付けるために大半がなんとかしようと頑張る。

未来への絆(その2) ( No.314 )
日時: 2017/07/11 19:23
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

キッド「勇飛!お前が食べたがってたホットドッグ食べようぜ!」
千秋「ほら!勇飛が欲しがってたシュトレーゼマンのブラームスの交響曲第1番のCD!」
のだめ「勇飛君、プリごろ太見マショウ!」


勇飛(°△°)ボケーっ
シェゾ(バカかあれは;)
アルル(空関連じゃないと元気出ないのに;)
セイリュウ(?)


セイリュウは勇飛についてやや疑問を持った。セイリュウは聞く。


セイリュウ(勇飛は空がいなくてもちゃんとやっていたぞ。なんで勇飛はいつもじゃないんだ?)
シェゾ(・・・勇飛は誰かと仲良くするのも全て空のためだからな)
セイリュウ(空のため?)
シェゾ(性格はかなり丸くなったがな。実質空の存在が勇飛にとって大きかったしな)
セイリュウ(それならやっぱり勇飛がーーーん?)


すると、ピアノの音が聞こえた。勇飛を元気付けるために弾いたクルミのラヴェルだ。


シェゾ(ちょっ、クルミーーーーー!!!)
クルミ(クルーク)(えっ!?弾いちゃダメですか!?)
シェゾ(それは勇飛と空の思い出のーーー)
勇飛「・・・っ!!」
ゼオ「勇飛!」


勇飛はその曲を聴きたくないために部屋から出ようとするが・・・力強く優しいトランペットの音出しが鳴った。フレッドのトランペットの音だ。勇飛はこれに気付き、後ろを振り向く。フレッドは言う。


フレッド「・・・あの時のケルスとの戦いの時、空は名前は言わなかったけど、大事な奴のことを話してたんだ。チェロを弾いてくれた上でな。今でも空が前向きになっただけで、状況は変わってない。その彼氏が空のことから逃げてどうする気だ」






フレッド「空がチェロを弾いていたのは償いのためじゃないと、テメェも知っていただろ!?」






フレッドの自身のトランペットを使った一喝が勇飛の心に響き、勇飛は空との思い出と「あの子」のことを思い出す。すると、ドクターが駆け出す!


ドクター「勇飛!ミイの様子が変だ!」
大半の全員「!?」


医務室ではゾーアの魔法の影響でミイの赤髪が少しずつ白くなっていた。彼女を看病していたパトリが言う。


パトリ(裏)「・・・お前・・・本当に・・・バカ野郎・・・」
ミイ「・・・ごめん・・・」
シェゾ「おい!失礼する!(医務室に入る)ミイ!こんな髪色になって・・・その魔法を解かすには「真実の友」「真実の恋慕」が必要だが・・・」
パトリ(裏)「!」
シェゾ「ブタのヒヅメとの決戦までに時間はないし、こないだミイと友達になったローレン=ルクアールのところに行かせるべきだが・・・」
パトリ「・・・ボクが・・・」


すると、パトリがその役目を買って出る!


パトリ「ボクがミイをローレンさんのところに連れて行きます!」
シェゾ「えっ!?ローレン、知っていたのか!?」
パトリ「はい!ミイが紹介してくれて・・・」
シェゾ「それなら安心できるな。ただ闇天使だということは我慢して・・・わかった。お前に役目を任せる」
パトリ「はい!」


その会話を医務室の外で聞いていた紅葉は顔が真っ青になっていた。なぜなら・・・。






・・・音楽は楽しいものだよね。
なんでかって?それは、


クロウ「いいけど、綺麗な言葉ばかりだからボツだな;」
シアン「にゃっ!!?」


それはどんな国を、どんな種族を、どんな価値観を、音楽があればそれを越えた上で本当に楽しいものじゃないかな?
分かり合えないと思う人と分かり合えたり、魂がある音楽を聞いて心揺さぶられたりそれだけでも空をゾーアから救えるものじゃないかな?
って、こんなのは当事者しか分からないがな。






アーク「ーーーこちら、アーク。ブタのヒヅメのアジト本部を見つけた」
桜「OKです。場所はどこですか?」
アーク「場所は」






アーク「クロード達がいた魔界のドートゥリシュ王国の修羅幽玄殿だ!」






シェゾ「桜から連絡が届いた。クロウ達バンド達の曲も完成したし・・・」
クロス「では行くぞお前らあああああー!!!」
大半の全員「おおおおおー!!!」


ブタのヒヅメを討伐し、空を救いに行く大半の全員は飛行船に乗る!飛行組も飛びながら飛行船に付いて行った・・・。


続く・・・!






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