二次創作小説(紙ほか)

ある日降り立ったウーベルチュール(その1) ( No.410 )
日時: 2017/10/29 22:23
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回はあの男の娘とシグレ君メインのお話です。最近はデジタル絵の仕方が大分分かって絵も描くことが楽しくなりました(もちろん小説はやめたりしませんが)






あのポケモンコンテストの日から数日が経ち、フラウトはまだシグレの演奏で受けた感動の衝撃がまだ消えきれぬままだった。フラウトは思う。


フラウト(決めた。僕は総帥に休暇を取らせて下さいって言う。あいつに会うために!)
ニンア「おーい、フラウト」
フラウト「なんですか?」
ニンア「総帥がお呼びだとさ。私も付き添いに行くから」


総帥室に呼ばれたフラウトはニンアに付き添ってもらい、ようやくたどり着いた中で総帥のトリルはフラウトに言う。


トリル「フラウト。これからキミにある重要な任務を告げることになる」
フラウト「なんですか?」
トリル「それはある本の解読だ」
フラウト「解読なら短い時間で・・・」
トリル「違う。ある天空の城にある「レビアータ」の長年見つからなかった古文書が日本にあるって情報が入ったんだ。キミにはこれからそのレビアータの古文書の発見と解読のために日本に行ってもらう。もちろん姿は変え、名を日本式に変えてな。日本の中に溶け込んだっていい。とにかく普通の人間としての生活を送りながら合間に古文書を見つけてほしい」
フラウト「(日本・・・龍笛とかがある国だって言ってた。もしかしたら日本に行ったら、あいつに会えるかもしれない!)行きます!その任務に!」
ニンア「待てフラウト!お前一人じゃ・・・」
トリル「大丈夫だよ。お供としてポケモンのエルフーンを連れてきたし、執事としてヴィオロンもいる。さぁ、フラウト。お前は日本に来るならなんの楽器がしたい?」
フラウト「(楽器・・・)龍笛がいいです!それにして下さい!」
トリル「・・・」
ニンア「・・・え?マジ?」
フラウト「はい!」
トリル「龍笛は元々はポピュラーな楽器ではないが・・・いいのか?」
フラウト「はい!」
トリル「龍笛ならフルートも付けるよ?」
フラウト「付けてください!覚悟はできてます!」


そしてトリルは本人も承知の上でフラウトを魔法陣に乗せ、トリルは言う。


トリル「ではどんな姿がいいかしっかりイメージしてくれ。おっと、くれぐれも存命の人物と同じ姿にはなるなよ?」
フラウト「はい!」


フラウトはしっかり姿をイメージする。青紫色を分けたメッシュで目が綺麗な緑色で可愛い男の子で背も元の姿と同じ・・・この時、フラウトは意識を失った・・・。






その1週間後の日本、普通の日本人としての姿のフラウトとエルフーンのエルフが普通の日本人としての姿のヴィオロンに連れられて走っていた。フラウトの日本名は「笛吹理人」。ヴィオロンの日本名は「新堂弦」。これから二人はエルフを連れて任務のために日本で前は空き家だった屋敷で普通の日本人としての生活を送ることになる。その日の翌日、ヴィオロンは寝起きのフラウトとエルフを呼びかける。


新堂(ヴィオロン)「理人様ー。エルフー。そろそろ朝食の時間ですよー」
理人(フラウト)「はーい」
エルフ「ご飯ご飯!」


フラウトとエルフは朝食を食べる中、新藤は言う。


新堂(ヴィオロン)「フラウト君、これからどうしますか?この屋敷にも長いことい続けるわけには行かないし・・・」
理人(フラウト)「あ。渋谷に行きたい!渋谷で会いたい人を見つけたいんです!」
エルフ「いこいこー!」


三人は早速渋谷に行く。その渋谷はいつも通り人がいっぱいだった。


新堂(ヴィオロン)「流石東京の中心街の一つ、めちゃくちゃ人がいっぱいですねぇ」
理人(フラウト)「ここに会いたい人がいるかもしれないから、龍笛で吹きます」
新堂(フラウト)「えっ?まあ、基礎は付けている最中ですけど、なんとかは人前で吹ける状態になりましたし、別に構わないですが」


フラウトが微笑む中、フラウトは龍笛で「いつも何度でも」を吹く。基礎はまだまだだが、フラウトの日本人としての姿と演奏に多くの人々が釘付けになり、フラウトの周りに集まる。フラウトは周りを見渡すが、まだ確認しきれないのかいないと思い込んだ。


理人(フラウト)(いない・・・か・・・)


すると、もう一つの龍笛の音が聞こえる。その瞬間、フラウトの耳にはあの時と同じような衝撃が走る。すると、その観客達の後ろには・・・






龍笛を吹いているシグレの姿があった・・・!






シグレの姿にフラウトは心躍る。シグレの姿にシグレファンも黄色い声を上げる中、ようやく演奏が終わり、集まった観客から拍手を送られた。シグレはフラウトのところに向かいながら言う。


シグレ「ーーーお前、いつから龍笛をやってる?」
理人(フラウト)「えっと・・・先週から。今もちゃんとやれてるかは不安だけど・・・」
シグレ「そうか。なら基礎練はもうちょっとした方がいいぜ。基礎は何よりも大事だからな・・・」
理人(フラウト)「・・・」
シグレ「・・・基本をぶっ飛ばしていきなり曲とかするバカは見たことがない。何か特別な理由があるのか?」
理人(フラウト)「えっ?・・・。・・・ただみんなに聴いてほしいから。それだけ」


理人の答えにシグレは何も言わない中、シグレは聞く。


シグレ「ところで、お前ら家はあるのか?」
理人(フラウト)「うーん・・・」
新堂(ヴィオロン)「私と理人様とエルフは各地を転々としてますよ」
エルフ「理人の家はイタリアン料理屋!」
シグレ「・・・。じゃあ、うちの寮に来い」
三人「えっ?」


フラウト達はシグレにリトルモンスターに連れられる中、社長室では吟遊月華のチーフマネージャーの紅葉がリトルモンスター社長のつむぎに先日のポケモンコンテストの件で請求書を机にぶつける。


紅葉「先日のポケモンコンテストで雲のエフェクトを出させて請求する刑です」
つむぎ「えー?それはやるけどさー、そもそも今度応募させるジュニアのオーディションには影響が出てないはずでしょー?」
紅葉「ウサギのフードを被っている見た目12歳&実年齢私と同い年の奴には言われたくない!!それにオーディションにも応募者側から電話で断られるなどの影響が出てるんですよ!!」
つむぎ「チェー」


すると、シグレとフラウト達が入ってきた。シグレは言う。


シグレ「あの、それなら影響が出ても、大丈夫だ・・・です」
理人(フラウト)「シグレさんと同じく龍笛とそれと一緒でそれとは別のフルート希望でーす」
つむぎ&紅葉「・・・」
つむぎ「歓迎します」
紅葉(やった、ジュニアだ。オーディションの応募者側からどんどん断られてるからな・・・;)


突然現れたただ一人のジュニアのフラウト(日本人の笛吹理人の姿)を見て他の吟遊月華メンバーとdevilとマオなどのリトルモンスターメンバーが珍しがる中、ストルナムはフラウトに聞く。


ストルナム「坊や、お名前は?」
理人(フラウト)「僕は子供じゃありません。とにかく大人と平等にさせて下さい」
バーテブラ「ああ、わかった・・・(まだ小さいのにしっかりした子だなぁ」
新堂「すみませんね。理人様は昔から大人に囲まれた生活でして」
ヤマト「ああ、そういうことっすか」
紅葉「とりあえず、龍笛とフルートを教えるが、龍笛とフルートを教えるには今は他のバンドのギタリストと掛け持ちしている吟遊月華のプロデューサーと学生時代の吹奏楽部でフルート経験者の私とナルカミとシグレしかいないんだ。まあ、私の知り合いにはフルートのプロフェッショナルが数人いるが、それは後で頼むことにしよう。まあ、お前は飲み込みが早そうだから大抵は上手くなるだろう」
エニシ「適当なこと言ってやるなよ;まあ、シグレが連れてきたんなら、その飲み込みの早さを見させてやる」
理人(フラウト)「・・・(まあ、それが逆に燃えるってものだよね」
ナルカミ「理人君、寮は紹介しますよ」


すると、フラウトはシグレの方に隠れた!


シグレ( °ω°)←少し驚いてる
ナルカミ「ガーン・・・OTL」
ペルヴィス「ナルカミ、きっと理人はシグレに対して心を開いてるんだよ;」
シグレ「じゃあ、寮を紹介してやる。新堂さんも一緒に住むんだったら、来い」
理人(フラウト)「うん!」
新堂(ヴィオロン)「はい」


シグレはフラウトとヴィオロンを寮の部屋に紹介する。


シグレ「ここが談話室。寮でテレビが見れるのはこの部屋だけだ。ここが捕食室。簡単な料理はできるから、夕飯の食事をするのは大抵この部屋だ。ここが洗面室、ここが洗濯室」
理人(フラウト)「???(大人びてもまだ子供なので状況判断がしにくい」
新堂(ヴィオロン)「一気に説明しすぎましたねぇ」
シグレ「んで、ここが理人とエルフ?の部屋」


フラウトの部屋は割と綺麗な部屋だった。フラウトは初めての一人部屋に驚いていた。


理人(フラウト)「一人部屋だ!」
エルフ「わーい!」
シグレ「んで、新堂の部屋もあるから荷物をここに運ぶなら勝手にしてくれ」
新堂(ヴィオロン)「寮は人数が少ないのですか?」
シグレ「そりゃあ、うちは中小企業だから人数は少ないが・・・俺達やマネージャーの紅葉さんやすみれさんみたいに寮で暮らしている人もいれば、松田さんみたいに寮で暮らさない人が多いな」
新堂(ヴィオロン)「なんと!マネージャーも住んでいたのですか?しかも女子と共同で?」
シグレ「そりゃあ、男女混同寮だから仕方ないが・・・監視カメラもあるし、不貞なことをしようとするならばすぐに殴り込む人がいるからな・・・;(元ヤンの紅葉とすみれを思い出す」
新堂(ヴィオロン)「それが本当なら安心ですね」


その夜、ようやくフラウトと新堂とエルフの歓迎会を終えたシグレは吟遊月華のプロデューサーの桜都ことシンガンクリムゾンズの天才ギタリストであるアイオーンに電話をしていた。


シグレ「えっ?明日来るのか?(ぱあっ」
アイオーン「ああ。ようやく吟遊月華の曲を書き終えたからな」
シグレ「じゃあ、明日寮に来い」
アイオーン「寮に?なぜ?すっかりご機嫌だな」
シグレ「ああ。なんか弟分ができたなーって」


その翌日、フラウトが起き上がる中で自分で身支度をしていた。


理人(フラウト)「日本ではこういうボタンがある服を着るのかー・・・まあ、外して着替えちゃおっかな・・・」
シグレ「理人ー(ドアを開ける」
理人(フラウト)「うわぁっ!シ、シグレさん、ちゃんとノックして下さいよ!」
シグレ「ごめん・・・;あ、これフルートの基礎練集と龍笛の基礎練集の本。子供用に役に立つかなーと思って・・・」
理人(フラウト)「やめて下さいよ、僕はもう10歳ですし、子供じゃありません!」
シグレ「10歳はまだ子供だ。お前はまだ子供なんだから、これくらいはわかりやすい方がいい。そりゃあランみたいにしっかりしてる奴ならいいけど、理人みたいな子供がしっかりしてて隙がないのは俺がハラハラする」
理人(フラウト)「・・・(そんなこと、初めて言われたよ」


その昼、フラウトは聴講として吟遊月華の合奏練習を聴いていた。フラウトはこれにパワーを感じていた。


新堂(ヴィオロン)「?どうしました?」
理人(フラウト)「このバンドもさ、一流ってわけじゃないんだけど、感情を動かすだけのパワーがある。少なくとも今まで感情が動かなかった僕にはわかる!」
紅葉「ありがとう・・・力一杯。だがなー、実力はあるが、ミヤビ以外は性格的な意味でなー・・・;」
理人(フラウト)「えっ!?あんな素敵な演奏をしてるシグレさんに問題があるんですか?こんな優しくて龍笛バカで誰よりも一生懸命なのに・・・(顔真っ赤にしたシグレに口を塞がれる」
シグレ「いや・・・そんなことないから;力一杯で力説するのはやめろ・・・;」
紅葉(なあ、お前・・・夕飯はシグレが見つけてくれたあんないい子のためにすき焼きにしようかと思うんだがいいか?)
ミヤビ(いいんじゃないですか、紅葉さん。むしろ私からもお願いします)


一方、アイオーンは桜都としてリトルモンスターの事務所に向かっていた。アイオーンはバンド合奏で遅れたためにかなり急いでいた。


桜都(アイオーン)「相当迷走しているな・・・;まさか仲間と音楽を奏でてたら遅れてしまうとは・・・;」


すると、アイオーンはあるものを見る。


桜都(アイオーン)「ヴ?」


それは建物を行き来していたエルドゥールだ。エルドゥールは気付いたが、知らないふりをする。その直後に・・・






???「“オウン”・・・見つけたぁ〜」
桜都(アイオーン)「ヴッ!!?」






一方、フラウトはある予感がした。自分達の敵がアイオーンに接近していたからだ。


理人(フラウト)「ごめん、シグレさん、すぐ戻ってきます!」
シグレ「えっ!?どこに行くんだ?」
理人(フラウト)「行くよ新堂!」
新堂(ヴィオロン)「はっ!」


一方、アイオーンはポップンのユーリ達とは別の吸血鬼らしき敵が立ちはだかっていた。


吸血鬼「オウン・・・やっと見つけたなぁ〜」
桜都(アイオーン)「ヴッ!!?(神は・・・得体の知れない人物に殺されてしまうのか!?」


アイオーンが危機に遭う寸前で誰かが彼を助けた。建物を行き来していたはずのエルドゥールだ。


吸血鬼「お前は・・・あの時俺を倒した騎士・・・!」
エルドゥール「・・・・・・ああ、そうだ。・・・お前みたいなバカは俺に倒される・・・」
吸血鬼「うるさい!俺はお前を討ってやるだけだあああああー!!!」


吸血鬼はエルドゥールを倒そうとするが、エルドゥールは武器の斧で吸血鬼を倒す。これにアイオーンはかなり感動と青ざめの間の気持ちになっていた。エルドゥールは振り向きながら言う。


エルドゥール「・・・・・・大丈夫か?」
桜都(アイオーン)「ヴ、あ、ありが、とう・・・」
エルドゥール「・・・・・・もう二度とあんな「青の吸血鬼一族」の奴らとは遭遇するなよ。・・・さらばだ」


エルドゥールはそう言って立ち去る。そして新堂しかいないところでエルドゥールは正体を現す。なんとエルドゥールに変身魔法で変身し、本物のエルドゥールになりすましていたフラウトだった・・・!


新堂(ヴィオロン)「フラウト君、よかったんですか?あんな変身で」
エルフ「いいのー?」
理人(フラウト)「・・・うん。あの青い髪の奴ともう一度「笛吹理人」として会えることを楽しみにしているよ」


フラウトとヴィオロンはリトルモンスターに戻る。そこにシグレが迎え入れた。

ある日降り立ったウーベルチュール(その2) ( No.411 )
日時: 2017/10/29 22:26
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

シグレ「理人!みんな心配してたんだぞ」
理人(フラウト)「あ・・・ごめんなさい」
エニシ「ほら、今日はお前に紹介したい奴がいるんだ。おーい、こっち!」


すると、その人物が現れた。吟遊月華のプロデューサーの桜都の姿のアイオーンだ。


理人(フラウト)(あ・・・!さっきの!)
桜都(アイオーン)「・・・桜都だ。なんとでも呼んでくれ(小さな子供・・・怖い、聖域に帰りたい」
理人(フラウト)「(その様子だと気付いてないみたいだ・・・)僕は笛吹理人です!よろしくお願いします!」
新堂(ヴィオロン)「私は新堂弦です。新堂とお呼び下さい」
エルフ「ボク、エルフ!理人のポケモンのエルフーンなんだ!」
桜都(アイオーン)「・・・よろしく(そんな汚れなき小さな子供の顔で見つめられたら手出しができない・・・;」


一方、その様子を遠くから双眼鏡で見ていた人物がいた。フラウト達を見守りに来たニンアだ。


ニンア「・・・フラウト。長い任務だが、頑張れよ・・・」


クラウンと同様の天空の島レビアータの古文書の探索と解読の長い任務のために普通の日本人として紛れ込んだヴィラリンの二人の軍人、呪われた斧を持つ騎士であるエルドゥールとその仲間、双子怪盗のウサギの少女デザイナーへの恋、紫の雅楽師のさらなる成長の始まり、そしてこれから得られる結果によってそれに関係しているある人物のさらなる過去。これが後のレビアータの強大な魔力をめぐる事件の始まりに過ぎなかった・・・。


Fin






「後書き」


今回は理人ことフラウトのお話でした。吟遊月華ちゃんとdevilちゃんのデータは他のデータを含めてこの頃に描くと思います。申し訳ない;
それにしても私にこの大量のデータを書くことができるだろうか・・・;シグレ君もぷよクエ☆6プレゼントで手に入ったし、今はそれが心配ですね・・・;(つまり欲しいものを全て手に入ったある種の虚無感・・・;)






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