二次創作小説(紙ほか)

影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン(その1) ( No.471 )
日時: 2018/03/31 15:39
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回はかなり長くなる&ちょっとシリアスになります!ちょっとしたオールスターになるっぽいです。それと伝えるのが遅くなりましたがフルートカービィ漫画2の第7話前編の動画をニコ動に投稿しました!






とある日のこと。チームクロードは依頼主からの手紙を見てそれをやるべきかやらないべきかで全員で議論し合っていた。


ロゼ(ミカエル)「私はちゃんと難しい依頼で作戦を立てるべきだと思うぞ」
ヒショウ「難しければいいってもんでもないじゃないっすか;ちゃんとおかしいと思うところを攻略しようっす!」
ロゼ(ミカエル)「私はこっちの盗みの依頼だ!」
ヒショウ「でも、みんなこっちの方がおかしいって!」
アクセス「・・・(シベリアンハスキーの姿でうたた寝」
杏「氷、絶対ヒショウさんが言ってる依頼の方が良いわねん?」
氷「僕もヒショウさんの意見には賛成してるけど・・・」


すると、当事者であるクロことクロードはため息を吐きながら言う。


クロ(クロード)「・・・ヒショウの出した依頼もロゼが出した依頼も悪くはないが・・・私はこっちの依頼の方が怪しいとは思う(その依頼を全員に見せる」
ヒショウ「えっ?これ・・・楽器ミュージアム?」
ロゼ(ミカエル)「確かいのり殿の通う東応芸術大学の音楽学部が主催する歴史の楽器の展示場だよな?」
クロ(クロード)「ああ。確かその展示場に吹けば不老不死とどんな世界征服でも願いが叶う伝説の楽器「月のフルート」があると情報が出た。前にも言ったとは思うが、私の怪盗としての目的は私の両親の死の真相究明と両親を殺したある謎の組織への敵討ち、そして「月のフルート」の発見と破壊。謎の組織については私もわからんが、いずれわかる時が来るだろうな・・・。・・・。とにかく先にこの依頼が優先だ。たとえツースト殿の式神クロス殿に嗅ぎつけられてでも!では解散!」


クロードは立ち去る中で会議は終わったと感じた義妹のエマはクロードに飛びついた!


クロ(クロード)「ぐえっ!?」
エマ「お兄ちゃーん!おかえりー!もー、帰ってきたら一番に僕に会いに行かなきゃダメなんだから!」
クロ(クロード)「ごめんなー、エマ。今会議は終わったから私と一緒に楽器演奏しようか」


義兄妹にも関わらずその仲睦まじさを見た他のメンバーはクロードに聞こえないように口々に言う。


ヒショウ「天下の大怪盗もエマの前には形無しだな」
杏「ドンマイですんロゼさん!」
ロゼ(ミカエル)「だっ、誰がクロードなんかっ(顔真っ赤」
アクセス「・・・でも、エマはミルキーウェイという国の王女様だから、いつか別れが来るんだろうね・・・」
氷「チョップ」
アクセス「痛い」
氷「そういうことは絶対に言わないであげてね。誰だってそれは認めたくない事実なんだから」


その翌日、人気漫画家の松乃いのりが通う東応芸術大学音楽学部主催の楽器ミュージアムが始まった!仲間達と来た音楽が大好きなゼオは大興奮する。


ゼオ「すっげぇー!!!ルイ・ロットのフルートまである!」
ププル「ゼオ、周りに迷惑かけないようにねー!」
クルミ(クルーク)「モーツァルトが使っていた昔のピアノまでありますー!」
アイオーン「ヴッヴッヴッヴッ!(大興奮中の仲間達をスマホのカメラで撮影」
サゴ「コラ;」←保護者の一人として付いてきた


すると、リデルもスマホを持ちながら昔のホルンを撮ろうとする。


リデル「でも、私も昔のホルンを撮ります!」
アミティ「昔の打楽器とかあるかなー?」
ラフィーナ「昔のヴァイオリンは今と変わらないかしら?」
シグ「虫はー?」
あやクル「お前ら迷子になるではないぞー!」
クロウ「お前らはしゃぎすぎて迷子になったら知らねーぞー!(手には楽器ミュージアムの購買で買ったあんパンなどの大量に入った袋」
レトリー「クロウもはしゃいでるじゃないか!!」


一方、シアンは展示されている昔のギターを見ながら感動する。


シアン「昔はこんなギターがあるなんてギタリストとして感慨深いにゃ〜・・・」
ヤイバ(後でレトリーに故に送ろう(シアンをカメラパシャリ)
チュチュ「ちょっとヤイバ、今レトリーへのアプローチのためにシアンを利用しようとしてますわね;」
ロム「諦めろヤイバでこういう奴だ;」
モア「昔の民族の打楽器もあるぴゅる〜!」


すると、誰かがロム達に声をかける。このミュージアムの係を任されているいのりだ。


いのり「やあ!」
ヤイバ「松乃先生!故に来てたんですね」
いのり「私も一応ここの学生だからね!まあ、管楽器科では一応首席だけどね(サックス専攻」
シアン「松乃先生とマーベットちゃんの「怪盗フルート」は大人気にゃん!しかも松乃先生は月刊クローバーで新作の吹奏楽漫画を連載するみたいだし」
いのり「音楽クエスト!は終わったからねー。ロム様も私の新作を見てほしいわ!」
ロム「ちょっとだけな」


松乃いのり先生のクローバーでの新作のタイトルは「オーボエは深窓の姫様のことである」です。東応芸術大学の音楽学部の音楽学学科のOGの音楽学者の沢田菜緒は主催者代表として言う。


菜緒「音楽の歴史をよりよく知られるためにこの楽器ミュージアムを作りました!生徒達のため、そして世界の芸術家達のために私達は日夜努力します!」


一方、楽器ミュージアムに来ていた一人であるツーストはあいりを守るために同じく来ていたチームクロードやレイト達、ガスパ達の目を逸らさせていた。あおいと一緒に来ていたぽぽかは言う。


ぽぽか「ツーストさん、流石にここではあいりちゃんに手を出すことはしませんよー;」
ツースト「いや、ぽぽかちゃん、こいつらは俺の目を離したらあいりをゴーカンするよ!!?」
あいり「最初に会った時のツーストが言えることでは・・・;」
サン「大丈夫アル。私達が全力であいりを守るから」
ガスパ(本当なら私があいり様を掻っ攫う予定でしたが・・・流石にこの場所では・・・)
レイト(ちょっと変なこと考えないで下さいよ;)
あおい(僕の姉さんだぞ(ガスパに威圧)
クルスト(あいりさんの双子の弟は悪い人ではないが・・・実は怖いのか?)
ボーン(怖い人じゃないよー)
キャラメル「わぁ、昔のトロンボーン!(クロスに抱っこされている」
クロス「騒いだら追い出すぞ;」
ショコラーナ「でも、私もルイロットのフルートの写真を撮ろ!」
ラビ「私もこの手の楽器は興味ある」
ヒショウ「おい、二人ともあんまり他の人に迷惑かけないようにな;」
クロ(クロード)「大丈夫だ二人は礼儀は弁えている」
アクセス「昔のオーボエだー」
杏「アクセスさん、興味ありますの?」
アクセス「興味はある。占いに効果あるって王ドラが言ってたから」
氷(ウソだな;)
エマ「昔のピッコロー!」
ロゼ(ミカエル)「!」


すると、ロゼはロムと目が合った。ロゼはロムの元気な様子に一安心する。


ロゼ(ミカエル)(元気そうで安心したよ)
ロム(ああ。お前もな)


そして二人は視線をそらす中、一方、ゼオはあのミュージアム内の有名な山宮楽器にたどり着く。


ゼオ「ここで新しいフルートを買えればいいのかー。今の俺の相棒、今は治ったけどまた壊れる可能性が高いってユーリ(ポップン)が言ってたからなー・・・」
ステラ「うん。ボクに半分の魔力を分けちゃったからねー」
リスト(ステラはそんなに強いのか・・・)


すると、同じミュージアムに来ていたランとしほみに遭遇する。


ゼオ「ラン、しほみ!」
しほみ「あっ、ゼオさん!とうとう買い替えの時期ですか?」
ゼオ「ああ、普段の演奏用にな。しほみもランも何してんだ?」
ラン「私は2本目のフルートを選んでいるところです(この前の合同文化祭で使った楽器は学校用」
しほみ「わたしはバリトンサックスがほしいから買おうと思ってます!」
ゼオ「えっ、お前サックスやってんの?」
しほみ「うん、小遣いでコツコツ貯めたからこれでいのり姉のバリトンサックスを借りずに済むんです!陸上と並行しながらやってますけど」
ゼオ「すげーなー。ところでドラリーニョ達と紗智とふわは?」
ラン「ドラケロ防衛隊は調べたいことがあるってどこかに向かいましたー」
しほみ「紗智は演技の練習、ふわはヴァイオリンの練習ですよ」
ゼオ「二人は仕方ないとしてドラケロ防衛隊はまた調べ物があんのかな?ん?」


すると、ゼオはあるフルートを目にする。カンタービレの名が刻まれたリングキイの総銀フルートだ。ゼオはなんとなく気になった。


ゼオ「すみませんこれ、試奏はできます?」
店員「できますよー」


すると、ゼオは試奏の最中にめちゃくちゃ綺麗な音が出る!二人はこれに驚く。


しほみ「普通のフルートでも吹けるんだ」
ラン「すごい・・・」
ゼオ「・・・。これ現金で払うので下さい(手には仕事で稼いだ50万」
店員「ありがとうございまーす」
ラン&しほみ「はやっ!!?」


すると、ゼオは買った最中で誰かにぶつかる!


ゼオ「あっ、すまん」
???「いいえ、こちらこそ。幸いにも私のオーボエは傷つけられてませんので。行きますわよディック!」
ディック「OK」


その少女はディックと名付けられたポケモンのスリープを連れながら立ち去る。ステラとリストはスリープのディックを見る。


ステラ「スリープだ!」
リスト「どうせああいうタイプを相手にしたら色々と厄介なんだろーなー;まあ倒せんことはないがオレらには関係ねーよ」
ゼオ(あの子、オーボエ吹けるんだ。今買ったのは確か最低ランクメーカーの楽器だよな。それほど才能を持ってるってことか・・・)


一方、わいわいがやがやと騒いでいた一同だったが、サゴは言う。






今回はちょっとシリアス話!

影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン(その2) ( No.472 )
日時: 2018/03/31 15:47
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

そして事件が・・・






サゴ「いやー、千秋達も来ればよかったなー(千秋達は現地の大きな音楽祭に行ってます」
あやクル「そうだな。シグレ達も結局仕事で来なかったしな」
アイオーン「ここには松乃先生の顔を見に来たミューモンの漫画と音楽好きの者達も多いしな」


すると、何かしらの音が聞こえた。これにワイワイガヤガヤと騒いでいたアイオーン以外のシンガンクリムゾンズとプラズマジカとロゼを含めたミューモン達が聞こえた。


アイオーン「変な音だな・・・おい、小動物。貴様の好きな牛乳も・・・」


すると、クロウがアイオーンの手を強くはねのけた!


アイオーン「クロウ!?」
アミティ「クロウ、みんな、どうしたの!?」
エマ「きゃあああああー!!!!」
ラフィーナ「!?エマちゃん!?」


ラフィーナが横を見ると操られたロゼに攫われたエマの姿があった!


クルミ(クルーク)「しまった!ロゼさんはミューモンでした!」
クロ(クロード)「エマ!!」


すると、クロードに何者かがメガトンパンチを繰り出す!これにクロードは避けるが、そのメガトンパンチを繰り出したのはアンジェラのディックだった!


クロ(クロード)「スリープ!?」
ディック「ぬっほっほっほっ。ちょっとあんたの愛しの妹はもらうぜ〜」


すると、笑い声がした。ディックに指示したぷよクエのアンジェラだ!


アンジェラ「おーほっほっほっ!きっとこのミューモン達とミルキーウェイの姫君はきっといいものね!私がもらっといてあ・げ・る。あら?」
アイオーン「!?」
アンジェラ「あなたは操られてなかったのね。まあいいわ。この人達をいただくわよ!」
ツースト「待ちやがれーーーーー!!!」


ツーストがアンジェラとディックに特攻しようとするが、彼女達はテレポートとともに去る。ツーストは彼らを逃してしまったようだ・・・


ツースト「チッ!逃げたか・・・!」
クロ(クロード)「エマ・・・!ロゼ・・・!」
アイオーン「クロウ・・・!ロム・・・!ヤイバ・・・!プラズマジカ・・・!」
ゼオ「おい、なんか変な音したけどなんだった!?(ランとしほみとともに来る」
サゴ「お前ら楽器を買うのに夢中で見てなかったんだな・・・;」


そしてその数分後、三人は見た人達から事情を聞かされ驚く。


ラン「うそっ!?レトリーさん達が・・・!」
しほみ「なんて卑劣なの!!」


すると、激昂していたしほみは何かに気付いた。


しほみ「でも、ゼオさんとぶつかった女性にさっきの騒動の女性と似てたような・・・?」
サン「マジアルか!何かされなかったアルか?」
ラン「何もされてませんでしたよ?ただーーー」
ゼオ「最低ランクのメーカーのオーボエを持っていたな。それでも吹けたりするのがすごいところだが(キラキラ」
ププル「はいはい、キミはちょっと黙ろうねー;」
菜緒「とにかく私のOBとOG仲間を集めてミューモン達やエマちゃんを助ける作戦を練りましょう。いのりちゃんも在学生を集めて情報を持っているかはどうか聞き込みをして!」
いのり「はい!あ、それと・・・」


いのりは言う。


いのり「クロ君とツースト君とあいりちゃんとあおい君とクロスさんとキャラメル君はどうか奴らが拉致したここの地下に潜入して張り込みを続けて!」
クロス「えっ!?なんで私らはともかくクロが・・・!」
いのり「あんたら仲良いでしょ?だから友達のよしみで行きなさいよ」
クロス&ツースト&あおい「友達じゃない!!!」
あいり「しょうがないですわねぇ・・・;キャラメル行きましょう」
キャラメル「はーい!」


クロはクロードに、あいりとあおいはアリス団のペールノエル編の時にラビから与えられた新たなコスチュームに変身し(アリスとウサギ)、なんとかは地下の天井裏に潜入することに成功する。クロスはクロードに聞く。


クロス「本当にロゼがミューモンだったのか?」
クロード「多分操ることに成功したからきっとそうだろう」
アリス(あいり)「でも、なんでミューモンであるアイオーンはみんなと同じように操られなかったんでしょう・・・?」
ウサギ(あおい)「そういえば、パトリから聞いたんですけど、ニナ騒動の時に超音波でみんなは効いてたんですけど、アイオーンさんだけあんまり効かなかったらしいみたいなんです」
アリス(あいり)「アイオーンは普通のミューモンではない、と言いたいんですの?」
ウサギ(あおい)「まあ、シェゾと同レベルの耐性持ちなんですかね」
クロス「・・・(アイオーンが耐性持ちとは言っても、それにしては違和感がありすぎる」
クロード「・・・」
キャラメル「潜入潜入♪」


そして一同は地下の本場所にたどり着く中、一同は僅かな隙間からその様子を見る。


アリス(あいり)「何を言ってますの・・・?」
ツースト「聞こえないな・・・」


すると、ディックがそれを見て射的で一同に放つ!


アンジェラ「ディック、どうしましたの!?」
クロス「痛い!」
クロード「しまったバレた!!」


一同が逃げる中、アリスは射的で左頬に命中した!


アリス(あいり)「きゃあっ!!」
ツースト「アリス!!」
クロード「気絶しているアリスを連れながら隠れるぞ!」


一同をアンジェラの部下達が探し回る中、一同は気付かれるのも時間の問題だった。


ツースト「しくじったな・・・」
クロス「エマがどこにいるかもわからんな・・・」
ウサギ(あおい)「しかし、こんなみじめな捕まり方はごめんです・・・」


すると、あるものが一同の前に出る!炎のカタツムリらしき生物だ。


ツースト「か、カタツムリ?」
クロード「おい、ついて来いと言っているな」


一同が導かれるがままにカタツムリについていく中、ある部屋にたどり着く。


ウサギ(あおい)「ここは・・・?」
キャラメル「ちょっとドアが閉められてるよ!」
ツースト「なんだと!?何事・・・」


すると、カタツムリが着いた先にはある男がいた。エルドゥールだ。


ツースト「!!!(睨みつけてる!?」
エルドゥール「・・・・・・驚いたか?初めまして、俺はエルドゥールだ」
クロード「まさか貴殿に捕まるなんて大手柄だな」
エルドゥール「・・・・・・勘違いしているようで悪いが、俺はお前らを捕まえる気はない」
ウサギ(あおい)「は?」
エルドゥール「・・・・・・俺はお前らの動向を観察していたいだけで断罪者になる気は全くない。むしろ観察対象が早々に捕まえるなんてもったいない話だろう?それにそこの気絶している女にも興味がある。俺のわがままに付き合ってもらう。だから、地下ルートの分かれ道を教えるから逃げるぞ」
ツースト「・・・なんでだ?」
エルドゥール「・・・・・・驚いたか?お前らが俺達とは別の戦士であることは知っている。早くしないと奴らの部下が来る」
ウサギ(あおい)「ええ・・・」


エルドゥールに導かれるがままに一同は地下ルートの分かれ道を辿っていく中で一方、エマは閉じ込められた牢屋の中で義兄のクロードを待っていた。


エマ「お兄ちゃん・・・早く助けに来て・・・」


すると、エマに寄り添うかのように♀のニンフィアがいた・・・。


ニンフィア「どうしたの・・・?」
エマ「あ・・・今お兄ちゃんを待ってるんだ。キミも閉じ込められたの・・・?」
ニンフィア「うん。でも、大丈夫よ!私もこうだから」
エマ「ありがとう。優しいんだね・・・」


一方、地下ルートにいた一同はクロスがクロードに聞く。


クロス「もうそろそろいい加減に教えてくれないのか?お前が怪盗になった理由を」
クロード「言えるわけがないだろう」
クロス「お前のことだから、死んだ両親を殺した奴の敵討ちでもあるんだろう」


そこでクロードに笑みは消えた。クロードは観念したかのように言う。


クロード「やはり貴殿にはお見通しだな。実は月のフルートの発見と破壊をするために怪盗をしているのだ。一時的にはブタのヒヅメの元に付いていたがな」
クロス「月のフルート・・・!?存在するのか!?」
クロード「信じられないなら信じなくても良い。それで私の両親を殺した謎の組織と月のフルートの争奪を繰り広げているのだよ。結果的にはいつもハズレだがな」
クロス「謎の組織・・・その手かがりはないのか?」
クロード「手かがりがあってもいつもハズレだ」
クロス「ほう・・・」


もちろんその会話はあいりのことで口喧嘩を繰り広げているツーストとあおいには聞こえなかった・・・。しかし、エルドゥールにはその会話を聞いてないふりして聞いていた・・・。






ガスパ「すみませんが、作戦は練りました?」


一方、作戦組の一同はなんとか作戦を練っていた。サゴは言う。


サゴ「まだだ。せめて地下に潜入できればいいんだけど・・・」
ゼオ「・・・(本当にさっき会った時と雰囲気を一変させる子だったかな?」
アミティ「あっ、あたし、いい方法があるよ!荷物の中に入って地下に入れるように運ばせればいいかな?」
いのり「あー、それいいかも!変装したOB・OGの子に運ばせてもらってー」


作戦会議に盛り上がる中、あやクルは菜緒に聞く。


あやクル「突然でなんだが、お前の兄はすでに病死したオーボイストの沢田秀雄だったよな?」
菜緒「ええ。私の兄は才能を嘱望された「天の神」と言われるオーボイストだった。兄に勝てないとされる「才能の暴君」と言われたオーボイストの奥戸杏樹が最後まで唯一勝てないほどにね。杏樹さんは10年前のコンクールでも兄に負けたショックで失踪してしまったけど・・・」
あやクル「そうか・・・今となってはあいつらに勝てるオーボイストはいない。プロのオーボイストの黒木でもな」
菜緒「そうね」


そして大半の全員が荷物に運び込まれ残った者が運ぼうとする中、唯一荷物に入らず彼らの帰りを待つことにしたクルミは彼らを送り出す。


クルミ(クルーク)「じゃあ、頑張って下さいね!くれぐれも見つかったり気付かれたりしないで下さいね!」
ヒショウ「ああ、頑張ってロゼさん達を助けるぜ!」
クルミ(クルーク)「行ってらっしゃい!」


クルミが彼らを送り出した中、クルミはゼオの言葉を考えた。


クルミ(クルーク)「そういえば、あの時のあの子、最低ランクメーカーのオーボエを持ってたよね・・・ゼオの気まぐれに言っただけかもしれないけどーーー」

影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン(その3) ( No.473 )
日時: 2018/03/31 15:45
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

一方、荷物として運び込まれた人達はなんとか地下に潜入することを成功した。荷物から出たアクセスは言う。


アクセス「で、これからどうする?」
アイオーン「クロウ達ミューモン達を探すしかあるまい。なんとしてでもあやつらを助け出したいのだ」
???「みなさん」
大半の全員「!?」


すると、そこに現れたのはクルミだった。変わらぬ様子のクルミにゼオは聞く。


ゼオ「クルミ!お前、来ていたのか!」
クルミ(クルーク)「はい。やっぱりみなさんについて行きたくて来ちゃいました」
サゴ「そういうことなら行動を共にしてもらおうかな。付いて来い」
クルミ(クルーク)「はい!」


すると、氷はある声が聞こえた。エマの声だ。


氷「エマ様!?」
杏「じゃあこの近くにいますのね!?」
あやクル「すぐ行くぞ!」


一同はエマのところに急ぐ。すると、そこにいたのは寝ているエマだった。


ヒショウ「エマ!?」
アクセス「エマ!」
杏「エマ様!」
氷「エマさまっ!!」


すると、エマはその声に反応したかのように起きる。


エマ「なんちゃって。びっくりした?」
ラフィーナ「エマちゃん・・・!」
エマ「さっきの声はそこのニンフィアがやったんだよ。すごいでしょー?ところでお兄ちゃんは?」
ショコラーナ「今張り込みに行っているわ。待ってて、すぐに助け出すわ」


ショコラーナはすぐに鍵開けの魔法をかけ、牢屋の鍵を解く。救出されたエマはニンフィアに聞く。


エマ「ニンフィアは来なくていいの?」
ニンフィア「私はずっとここにいるから。こんなのへっちゃらよ」


その言葉にニンフィアの寂しさを感じたエマはすぐにニンフィアを連れ出そうとする!


ヒショウ「エマ!?」
エマ「みんな、お願い!ニンフィアも連れて行って!」
ニンフィア「えっ!?」
エマ「ちょっとでも今のニンフィアを一人にしておくなんてできないから!大丈夫、ずっと一緒だから!」
サゴ「・・・。わかったよ」


そしてニンフィアを含めた一同が走る中、一方ドラケロ防衛隊は何かしらの依頼である人物を探していた。


キッド「おい、王ドラ。本当にこんなところに失踪したオーボイストがいるのか?」
王ドラ「私のUFOカメラを信用して下さい。あっ、ここら辺電波が強い」
タママ「マジですかー?」


すると、ドラケロ防衛隊がたどり着いたのは東応芸術大学の前だった。


風間「東応芸術大学?」
マサオ「校内を隅なく探せって言いたいんですか?」
王ドラ「どうやら校内ではないみたいですね・・・」


ドラケロ防衛隊はUFOカメラの電波を頼りにある場所にたどり着いた。そこは東応芸術大学の秘密の本堂だった。


ギロロ「ここ、いのりが言う東応芸術大学版の魔の部屋じゃないか;」
ドラえもん「本当に大丈夫?」
王ドラ「大丈夫ですよ。通りぬけフープで行けばいいですしね」
ネネ「ネネ達を殺させる気?」


魔の部屋を歩く中で王ドラの足に何かがコツンと当たった。


王ドラ「なんですかこれ」


そこには・・・


大半の人達全員「ぎゃああああああー!!!!!」
しんのすけ&クルル「・・・!!」
キッド「うわっ!!?」
ドロロ「なんと・・・!」
王ドラ「・・・やっぱり」


一方、作戦組の一同はクロウ達ミューモン達をUFOカメラを使って探していた。


ぽぽか「うーん、どこですかー?」
サゴ「多分UFOカメラの辿りからするとここら辺・・・」
ゼオ「開けてみよう」


すると、そこにはスキル解放したミューモン達と王座らしき椅子に座るアンジェラとディックだった。


ププル「見つけちゃったーーーーー!!!」
アンジェラ「おーほっほっほっ!ここを見つけるなんて大したものですわ!」
ゼオ(・・・あれ?このアンジェラ、違和感を感じるんだけど・・・「あいつ」もいないし・・・)
アンジェラ「ま、前もって死を覚悟することねお行きなさい!(ディックのテレポートで逃げる」
あやクル「待て!!」


すると、あやクルに操られたシアンのストロベリーハートの力が阻まれる。あやクルは静かに舌打ちする。


あやクル「チッ!」
ゼオ「リスト、シャドーボールだ!ステラ、ハイドロンプだ!」
リスト「おう!」
ステラ「オッケー!」


作戦組の一同もミューモン達を助けるためにスキルを解放する中、しほみはある武器を持ちながら言う。


しほみ「わたしも手伝うよー!作者に作ってもらった武器のバリトンサックス「バリロア」で!魔曲「宝島」!」


しほみが武器のバリロアで魔曲を吹く中で操られたミューモン達は気絶しながら倒れる。ラフィーナはしほみのスキルに絶賛する。


ラフィーナ「しほみさん、やりますわね!」
しほみ「広範囲の技だったらわたしに任せて!」
ラン「しほみちゃん!私も負けてられな「ガッ」きゃあっ!!」
しほみ「ラン!?」


ランは紛れ込んでいたアンジェラの部下に人質に取られてしまう!


部下「そこを動くな!動くとこの月の巫女がどうなるか知らんぞ!」
ゼオ「チッ・・・!」


一方、張り込み組の一同は暴走した魔物の群と戦っていた。エルドゥールは言う。


エルドゥール「・・・・・・ここから先は俺から離れるんじゃないぞ!」
ツースト「そんなもんわかってる!」
キャラメル「お腹すいたー。なんかたべたーい」
ウサギ(あおい)「そう言うわけにはいかな・・・って、ああっ!!」


すると、キャラメルはあおいがカバンから落としたある石ときのみを受け取った・・・。






口で。


キャラメル「むぐっ!?」






ウサギ(あおい)「キャラメル!?」
クロード「ということはまさか・・・!」


すると、キャラメルの身体に変化が訪れた。その光にアリスも目をさます。


アリス(あいり)「キャラメル・・・?」


光を終えた時には・・・






キャラメルはイーブイからサンダースの姿に進化した!


キャラメル「わー!」






クロス「ウサギが持っていたかみなりの石を食べたな!?」
キャラメル「ねえねえ!雷できるよ!あいり、何か指示してよ!」
アリス(あいり)「オッケーですわ!キャラメル、ほうでんですわ!」
キャラメル「うん!」


すると、キャラメルはかなりの威力のほうでんを出し、魔物達は痺れながら倒れた。どうやらこの魔物達は雷が弱点だったようだ・・・。


ツースト「すげ・・・!」
クロス「キャラメル、お前って奴は・・・(感嘆の涙」
キャラメル「クロスお兄ちゃん、やったよー!」


すると、キャラメルは抱きついた途端にクロスに無意識のうちに雷を浴びせる!


クロス「あだだだだ(ry」
クロード「これはもう雷をあまり出さないように育てるしかないな;」
アリス(あいり)「そうですわね;あ」


すると、あいりはエルドゥールの姿を見る。あいりは聞く。


アリス(あいり)「あなたは・・・?」
エルドゥール「・・・・・・。知ってる。その声。聞こえていた。いつも、聞こえていた。お前の、ヴァイオリンの、パティシエールの音色・・・」
アリス(あいり)「・・・?」


すると、ツーストがあいりの前に出てエルドゥールを阻む。


ツースト「悪いがエルドゥール。助けてくれたことに感謝はしてるが俺の女には触れないでほしい」
アリス(あいり)「ちょっとツースト!?」
エルドゥール「・・・・・・。わかっている」


すると、キャラメルが言う。


キャラメル「みんな!一人だけだけど仲間と再会できたよ!」
アリス(あいり)「そうですの!?すぐに行きましょう!」
エルドゥール「・・・・・・じゃあ、ここでお別れ・・・・・・!?(そいつは・・・!!」
ツースト「ああ。再会ができることを祈ってやるよ」


エルドゥールは呪いの影響により大切な言葉も言えないまま張り込み組は行ってしまった。エルドゥールはその後を追いかける。


エルドゥール(月島あいり・・・!!)


一方、残っていた操られたミューモン達に囲まれた作戦組はランをアンジェラの部下に人質に取られたままにアイオーンは聞く。


アイオーン「神らは今回で終幕か?」
シグ「うーへー」
リデル「そんな・・・!」
部下「やれ!!」


すると、作戦組がミューモン達に皆殺しにされそうになるがーーー






クルミ(クルーク)「随分と「私」の機嫌を損なうことをやってくれますわねぇ?」






ダンッ


部下「ぐあっ・・・!!!」






アンジェラの部下を押さえ込んだのは他ならぬクルミだった・・・。


ププル「クルミちゃん・・・?」


すると、ゼオはそのクルミが持っていたオーボエを見る!


ゼオ「あっ!お前・・・!」


そのクルミはクスッと笑い、正体を現す!その正体は押さえつけた部下の「主君」である人物・・・!これに作戦組はあまりにも信じがたい真実に驚愕する。


アミティ「ウソ・・・そんな・・・!!」


すると、通信機が鳴る!本物のクルミからだ!


サゴ「クルミ!?」
クルミ(クルーク)「みなさん、嘘かもしれないけどこれは真実です!本当はあの時のゼオさんの言葉通りだったんです!」
ゼオ「ウソだろ・・・じゃあ、真犯人は・・・!」


一方、張り込み組は自分達が知っている仲間に連れられてあるエレベーターに乗っていた。


アリス(あいり)「ここは地下のエレベーターかしら?」
???「ええ、そうよ。ここから行けば元のところに帰るわ」
ツースト「へー、随分詳しいんだな」
???「ええ。私はここのOGだからね。多少は顔が利くの「何をはぐらかしているんだ!」


すると、何者かが杖を使い、エレベーターの動きを止めた!エレベーターの動きを止めたのはゼオとサゴとあやクルとクルミに変装していた少女だった。


クロード「貴殿ら!?」
あやクル「アンジェラが犯人かと思いきや犯人は意外なところにあるみたいだな。水面下で動いていた奴を犯人に仕立てあげたんだ・・・!」
サゴ「それに上を見ろ」
クロス「?」


すると、上にあったのは棘だらけのワナだった!ゼオは言う。


ゼオ「水面下で動いていた本物のアンジェラを犯人に仕立てあげて自分は得をするとか何考えてんだ?」






ゼオ「沢田菜緒さん?」

影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン(その4) ( No.474 )
日時: 2018/03/31 15:50
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

クロード「えっ・・・?菜緒殿が犯人・・・?どういうことだ・・・?」
サゴ「信じられないと思うが、菜緒に付いていたスリープはメタモンだったんだよ。このメタモンが全て吐いてくれたよ」


すると、サゴが持っていたのは菜緒のスリープもといそのポケモンに変身していたメタモンだった!メタモンはゼオのリストの攻撃により伸びていた・・・。


ツースト「えっ?えっ?そんなこと今まで・・・」


すると、ゼオのスマホに電話が鳴った。ある調査をしていた王ドラだ。


ゼオ「はい(音量を大きくする」
王ドラ「ゼオさん?サゴさんが言ってた通りにさっき白骨化した遺体が発見しましたよ(今警察が捜査中で協力している」
クロス「それ、病死した菜緒の兄じゃ・・・」
王ドラ「いいえ?」






王ドラ「沢田菜緒の兄のオーボイストの沢田秀雄が殺した奥戸杏樹の遺体だと断定しましたよ。ーーー私達が探していた人でね?」
張り込み組全員「!!?」






すると、ゼオは王ドラに用件だけ伝えて電話を切る。ゼオは言う。


ゼオ「ーーーお前の兄は奥戸杏樹にオーボエの演奏試合で負けたな?」
アリス(あいり)「えっ!?」
ゼオ「お前の兄と奥戸杏樹はツートップと言われるほどのライバル同士だった。お互いの才能がお互いを切磋琢磨していたんだ。しかし、秘密裏で行われた演奏試合でお前の兄は奥戸杏樹に負けた。それで自分の才能を潰れると恐れたお前の兄は奥戸杏樹を椅子で叩いたんだ。もちろん奥戸杏樹はもちろん頭への一撃で亡くなった」


すると、ゼオは続けて言う。


ゼオ「それでお前は兄を手伝って奥戸杏樹の死体を東応芸術大学の魔の部屋に隠したんだ。もちろんその魔の部屋は暗いだけで何もなかったよ。それを逆手に取って隠したんだ。だが、その10年後の今にアリス団とチームクロードのことを知って奴らにバレると恐れたお前は水面下で調査していたアンジェラを偽の犯人に仕立てあげてメタモンをディックに変身させてミューモン達を操った。そうだろう?」
クロード「じゃあ、あの依頼は・・・!」






クロード「私達を陥れるワナ・・・!」






そう、チームクロードに依頼したそれ自体がチームクロードとアリス団を陥れるためのワナだった・・・!ツーストはそれでも食い下がろうとするが・・・


ツースト「で、でもよお・・・」


すると、観念した菜緒がツーストを制した。


菜緒「・・・。よくわかったわね。あーあ、誰にもバレてないと思ったのになあ」
張り込み組全員「!?」


一方、操られていたクロウに続いてミューモン達は目を覚ました。


クロウ「あれ?俺は何やってんだ?」
ププル「菜緒さんのメタモンに操られてたんだ。それで唯一操られてなかったアイオーンも助けようとしたんだよ」
クロウ「!アイオーン、悪かったな・・・」
アイオーン「ヴ・・・悪いのは貴様らではない・・・」
いのり「えっ!?ああ、わかった。あんた達、東応芸術大学のOBやOG達が菜緒先輩に伝えたいことがあるって!」
ププル「えっ?」


一方、観念した菜緒は全てを告白する。


菜緒「ゼオ君やサゴさん、あやクル君の言うとおり、私の兄は秘密裏で行われた演奏試合で杏樹さんに負けた。それで才能が潰れると恐れた兄は杏樹さんに手をかけた。その後のことはあなた達も予想したことだけど・・・ある日、私の兄が危篤状態になっていた。その時に私に向かって発したことは・・・」






「僕の観客に与えた夢を壊さないで」






菜緒「その言葉を聞いた瞬間に兄が観客に与えた夢を守らなきゃって思った。両親を早くに亡くしてから育ててくれたお兄ちゃんの夢のような話を語り継いで・・・私をよくしてくれた東応芸術大学のために仮面を被り続けた・・・哀れな女の成れの果てよ・・・」


菜緒はその言葉を言った後に涙ぐんだ・・・。


菜緒「これまで兄の遺志を引き継いで自分一人で頑張ってきたのに・・・「違うのではないか?」


すると、クロードはゼオの推理から感じたことを言う。


クロード「魔の部屋の秘密を知っている奴は・・・他にもいたのではないか?」
菜緒「えっ・・・」


すると、ずっと黙っていた本物のアンジェラは言う。


アンジェラ「・・・奥戸杏樹はあなたの兄に追いつくために必死で練習していましたわ。それは恨みと言っても仕方ないかもしれないわね。だけど、それは恨みじゃなくて・・・ただ追いついてその後に告げたかったのにねぇ・・・」






アンジェラ「初恋の相手にねぇ・・・」
菜緒「!?」






なんと杏樹は秀雄の兄を潰したかったのではなく、ただ追いついて告白したかっただけだったのだ・・・!初恋の相手である沢田秀雄に・・・!


菜緒「えっ・・・?うそよ、だって・・・「菜緒ちゃん、ごめん!!」えっ・・・みんな、先輩達・・・!?」
OB「実は菜緒のお兄さんが演奏試合で杏樹さんに負けたことを知ってたんだ!魔の部屋の死体が杏樹さんであることも、菜緒のお兄さんが杏樹さんの初恋の相手だったことも・・・」
OG「本当は1年前の卒業式の時に魔の部屋に入って杏樹さんを救おうとしたの。でも、菜緒が音楽学者として頑張ろうとしている姿を見て・・・言い出せなくなって・・・」


菜緒はアンジェラに聞く。


菜緒「それ・・・本当?」
アンジェラ「・・・ええ」


その言葉を聞いた菜緒は謝罪するOB達を前に号泣する!その号泣の中で「ごめんなさい」の一言だけ謝罪して号泣した・・・。クロードは言う。


クロード「・・・だったら、もっと早く目を覚ますべきだったのだ・・・兄が観客に与えた悪い夢から・・・人によってはいい夢物語よりも厳しい現実を伝えなければわからないからな、杏樹殿はそれを知った上で必死にオーボエを練習したのだ・・・」


今回の事件は信じがたい真実、その結末は唯一の肉親である兄の夢を壊さないようにしていたことだ・・・。
これは才能の暴君を思い違いで殺した兄が悪いし、兄に早く想いを伝えなかった杏樹も悪い。だが、一人の少女の悲しみを無視してそれどころか東応芸術大学の将来全てを負わせた他のOB達にも責任がある。大学という小さなコミュニティ、及び人間は一度「夢」というものを作るとそれには執着してしまう甘い蜜の底なし沼にはまってしまうと抜け出すことができないということが人間社会の本当の闇から抜け出さなくなってしまうことであることは忘れてはならない。今回の事件で調査した全員はそれを知った・・・。






すると、警報が鳴る。地下の警報だ。


いのり「警報・・・?」
ゼオ「地下の爆発を予知する警報だ!菜緒が自分の罪を悔いたことで爆発が始まったんだ!」
サゴ「なんだと!?」


すると、クロスがドアを見つけた!


クロス「下はもう爆発が始まってるから行けん。だから、このドアから地上までの通路に行けば大丈夫だが、流石に人が多すぎるから全員を行かせた後に誰か一人でも脱出できる奴は・・・」


ざわざわと大半の全員が騒ぐ中、その様子を見たクロードは決意する!


クロード「・・・私が囮になろう」
アリス(あいり)「えっ!?」
クロード「大丈夫だ。私はこれ以外にも似たようなことがあるし、私の機転を効かせれば脱出するできるはずだ!だから、早く行けみなのためだ!」
クロス「・・・」


すると、クロスはクロードの担う役割を了承した。


クロス「・・・分かった、お前に任せる」
アリス(あいり)「クロス!?」
ツースト「でも、すぐに生きて帰ってこいよ!もし、あいりを泣かすようなことがあれば一生許さんからな!」
クロード「わかっている!」


そしてクロード以外の全員はドアを開け、そこから脱出する!アリスはクロードの名を叫びながら涙ぐんでいた・・・。


クロード「さて、どうやって脱出すべきか・・・む?」


すると、クロードの前に現れたのは彼らの後を追ってきたエルドゥールだ。


クロード「貴殿は脱出しないのかね?」
エルドゥール「・・・・・・お前達を追ってきただけだ。だが、一足遅かったようだな・・・」


すると、クロードはエルドゥールの呪いの象徴であるカタツムリを見る!


クロード「これだ!」
エルドゥール「!?」
クロード「貴殿も脱出するために協力しろ!」


BGM:名探偵コナンメインテーマ


すると、クロードはエルドゥールのカタツムリに魔法をかけて巨大に変身させる!


クロード「ここに乗って突進すれば土を燃やして道を作れるだろう!」
エルドゥール「・・・・・・そんなこと可能なのか!?」
クロード「確かに不可能かもしれん。だが、不可能を可能にすることだってあるのだ。ピンチはチャンスだ。突進!」


すると、二人を乗せたそのカタツムリは上に突進し、火で土を燃やす!二人は熱さと戦う中、結果は・・・

影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン(その5) ( No.475 )
日時: 2018/03/31 15:53
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

あいり「クロード・・・!」
ロゼ(ミカエル)「すまなかった。私が・・・!」
ツースト「お前らは悪くねーよ。だがな・・・」


ツーストが見やるとそこには東京都警に連行される菜緒を見送るために集まった大学中の在学生と歴代卒業生達の姿があった・・・。しかし、東京都警の警察署のある方はさっきから空は雷や大雨に遭うなどなかなか菜緒を東京都警に送り出すことはできなかった。まるで10年間も東応芸術大学を支えた菜緒との別れを拒むかのように・・・。
すると・・・


ゼオ「!」
クルミ(クルーク)「どうしたんですかゼオさん」
ゼオ「・・・池だ」
ププル「ゼオ!?」


ゼオが池の方まで走ると、そこに地下から池に脱出して気絶していたクロことクロードを運ぶエルドゥールの姿があった・・・。


ゼオ「エルドゥール!お前、どうしてここに・・・?クロードを助けてくれたのか・・・?」
エルドゥール「・・・・・・大丈夫だこの怪盗は生きている。こいつはバカだがーーー大したものだ」
ゼオ「!」
エルドゥール「・・・・・・機転と不可能を可能にする力。こいつならきっと目的は果たせるだろう・・・」


すると、エルドゥールはクロードをゼオに渡す。


エルドゥール「・・・・・・お前達の努力だってきっと実を結ぶ。だから、頑張れよ・・・」
ゼオ「・・・ああ。ありがとう!」


ゼオはクロードを運びながら立ち去る中、エルドゥールは思う。


エルドゥール(月島あいり・・・お前の周りはいつからこんな優しい奴らに囲まれて・・・)
???「エルドゥール」


すると、呪われた五英雄の一人ヴァハトがエルドゥールを迎えに来た。


ヴァハト「騎士法違反だよ。すぐに野菜王国に向かいなよ。・・・キミは月島あいりには、ただ見るだけで極力関わらないんじゃなかったっけ?」
エルドゥール「・・・・・・」


一方、ゼオはクロードを抱えたまま仲間達の元に合流し、クロードが生きていることを確認した時に全員はクロードの生還を喜んだ・・・。まるで最初から仲間だったかのように・・・。


あいり「よかったよかったぁ!」
ゼオ「ったく、俺が聞こえなかったらクロードは溺死していたかもな」
サゴ「こら;」
アンジェラ「じゃあ、私はディックと一緒に行きますわね」
ゼオ「あっ、おい、アンジェラ」


ゼオはあることを聞く。


ゼオ「どうしてその最低ランクメーカーのオーボエを買ったんだ?」
アンジェラ「えっ?これは吹けますし、大して壊れませんでしたよ?」
クルミ(クルーク)(想像以上のオーボエの才能と鑑定眼のなさだった;)
アンジェラ「じゃあ、行きますわね」
ラン「あのっ、アンジェラさん!」


すると、ランはアンジェラに言う。


ラン「あの時助けてくれてありがとう!本当にありがとう!」


ランの言葉にアンジェラは少しだけ振り向いてランに優しげな微笑みを見せた。そしてアンジェラはディックと共に静かに去っていった・・・。ニンフィアは言う。


ニンフィア「私を助け出さなくてもよかったのに・・・」
エマ「ダメだよ!キミは菜緒さんのお兄さんの元パートナーだったんでしょ?」
王ドラ「菜緒さんのお兄さんにもポケモンがいたんですね・・・」
ドルチェ「ねー」←王ドラのモンスターボールから出てきた
エマ「寂しいなら僕のところにおいでよ。大丈夫、お兄ちゃんは僕が説得する!」
ニンフィア「ありがとう・・・」


エマと後にアヤテと名付けられたニンフィアは互いのパートナーになる中でクロードが夢の中に突入した時にゼオは彼を見て言う。






ゼオ「ったく、とんでもないバ怪盗だ」


おしまい






「オリキャラ紹介」


・沢田菜緒
東応芸術大学のOGの音楽学者。兄に10年前に病死したオーボイストの沢田秀雄がいる。
実は沢田秀雄は才能の暴君であった奥戸杏樹に秘密裏で行われた演奏試合で一度だけ負けて思い違いを起こした秀雄は杏樹を殺害した(なお、秀雄は杏樹にも一度も負けたことがないとされていた)秀雄は病死する寸前に妹の菜緒に「僕の夢を壊さないで」と言い残し、菜緒に秀雄の夢物語の東応芸術大学を支えながらの語り部にさせた。しかしながら菜緒が夢を壊す正義とされるアリス団とチームクロードの存在を知り、恐れた彼女は彼らを消し去るためにパートナーであるメタモンを使いわざとミューモン達を操ってアリス団とチームクロードを誘導していた。なお、彼女のメタモンは変幻自在に変身ができるが、調査していたアンジェラとスリープのディックにはバレバレだった。真相にたどり着いたゼオ達に全ての事実を突き付けられ、涙ぐみながら全てを明かした(しかしその後に仲間のOB達が事件の真相を知っていたことを知り彼らを前に号泣した)


・沢田秀雄
沢田菜緒の兄で「天の神」と呼ばれるオーボイストだったが、一度だけライバルの奥戸杏樹に負けて思い違いをしたことで彼女を10年前に殺害した。その後、精神を病み危篤状態で死の間際に妹の菜緒に「僕の夢を壊さないで」と言い残し、菜緒に後の事件の原因を作らせる。


・奥戸杏樹
沢田秀雄のライバルで「才能の暴君」とも呼ばれた女性オーボイスト。秀雄との関係はライバルで彼女の方が秀雄に敵愾心を抱いているかと思われたが、実は恋心を寄せていた秀雄に勝って想いを伝えるためにオーボエを必死に練習していた(なお、知らなかったのは沢田兄妹だけだったらしい)そしてついに秀雄に打ち勝つが、結果的にこのことが秀雄に想いを伝えるどころか自分の想いが死によって叶わない結果となってしまった。その10年後に調査したドラケロ防衛隊がすでに白骨化した彼女を発見した。


「後書き」


今回は前後編なしの長編です。アニポケの消えたポケモン達みたいな話が書きたくてアンジェラとスリープのディックとゲストオリキャラ達もチョイス。ちなみにどんな風になってたかというと・・・


↓オーボイストの奥戸杏樹が沢田秀雄に打ち勝つ
↓思い違いをした秀雄に杏樹が殺害される・・・
↓菜緒が兄のために杏樹の死体を運び、事件に加担
↓その数週間後に兄が危篤状態になる。菜緒は兄の遺言を聞く。
↓菜緒が兄のために完璧な兄の夢物語の語り部となる・・・
↓そして今回へ・・・


でした。今回の話はライバル絡みがヤバすぎるなー・・・;






長かった・・・;感想OK