二次創作小説(紙ほか)
- 第一章:小さな店で(その1) ( No.486 )
- 日時: 2018/04/11 20:40
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回は第一章です!金城はまるでエニシさんと同じようなタイプだと無意識のうちにキャラ付けしましたw
その翌日の星ノ宮学園、シグレはゼオ達一同の目を盗んで金城のことを遠くから探っていた。すると、シグレはペンキ塗りたてのベンチを座ろうとしている男子生徒二人を発見する。
シグレ(あっ;あのベンチ、ペンキ塗りたてなのに・・・気付いてないのか?)
すると、金城が男子生徒の肩を強引そうに掴んだ!
金城「ーーーお前ら。通行人の妨げだ。どけ(男子生徒を睨みつけそうに見る」
男子生徒二人「は、はい!!!(逃げる」
男子生徒二人が一目散に逃げる中、すると、金城はシグレを見る。
金城「何見てんだお前は」
シグレ「(ビクッ!!)あっ、あのっ!金城が昨日の女子生徒や他の子らのために冷たく告白を断って空さん達の前でもあの人達を天狗にしたくない理由で笑わなかったことをっ、誰にも言いませ、ん・・・」
すると、シグレは金城の顔を見る。その金城の顔は驚いた顔から照れて口元を隠した顔になっていた!
金城「〜〜〜〜〜っ!〜〜〜〜〜っ本当か?」
シグレ「え(嘘だろ?照れてる!?)もしかして見抜いたのは俺だけ?」
金城「ーーーっ同じ吹奏楽部の奴らしか知らないのにな;」
シグレ「!空さん達はこのこと知ってるのか?」
金城「知るはずがないだろう;あれでも辻宮は特に勉強のできる鈍感だからな;」
シグレ「(この人も人の子だったんだ)じゃあ、なんで女子生徒の告白に断ったり助けようとして睨みつけるようなことしたんだ?」
金城「・・・。一応先輩としてやらなきゃならないことはあるだろう。厳しく接しないのも体調が悪い時には優しくしないのも人として流石にないからな」
シグレ「ふーん・・・」
金城「それにな。俺にはちゃんと心に決めてる奴がいるんだよ」
シグレ「えっ!?誰だよそいつ?女子生徒には告白を冷たく断ったりしてるのに!」
金城「・・・。部活動(吹奏楽部)はさっき合奏が早く終わったし今から帰るから来い」
シグレ「えっ;(兄貴やエニシさん達や理人達、アイオーンやゼオさん達、大丈夫かな?」
シグレは金城にある場所に案内される。そこは地元では愛される小さな唐揚げ専門店「黄の鳥」だった・・・。
日常日和。特別編6 ーーーオーボエを巡るエールーーー 第一章
- 第一章:小さな店で(その2) ( No.487 )
- 日時: 2018/04/11 20:44
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
シグレ「ここの店、ゼオさんやアイオーン達がよく買い食いしてる店だよな?」
金城「ああ、ウィグルゥ達は「まほろの家の店」の常連客だったな」
シグレ「へー・・・って、えっ!!?」
なんとこの黄の鳥はまほろの家の店だった!金城はまほろの家に入る。
金城「まほろ。ご飯食べに来てやったぞー」
???「けいちゃー!(金城に抱きつく」
シグレ(うおっ、可愛い!)
金城「ちえり。寂しくなかったか?」
ちえり「うん!おにいちゃん、だあれ?」
シグレ「あ・・・俺は吟遊月華っていうバンドで龍笛を担当してるシグレだ。同じ龍笛を担当してる兄貴ほど上手くはないかもしれないが・・・」
ちえり「えっ?ちえり、シグレおにいちゃん好き!」
シグレ(うっ。理人も小さい時はあんな感じか!(良心が抉られる)
まほろ「あっ、景吾君来たんだ!って、この人もしかして吟遊月華のシグレさん!?なんで景吾君と一緒にいてるの!?もしかして、景吾君が他人に厳しくする心境をわかったとかーーー「騒ぐなまほろ」(´◯ω◯`)」
景吾「で、みちるさんは?」
まほろ「今仕事終わって家に帰る最中。っていうか景吾君はみちる姉ちゃんのままでいいのにー」
景吾「そういうわけには行かんだろう。あっ、耕爺さん」
シグレ「えっ!?」
すると、「耕爺さん」が現れた。耕爺さんは金城とシグレを出迎える。
耕爺さん「おー、こいつがシグレ坊主か!景坊主に話は聞いとるぞ!」
金城「シグレ、耕爺さんはいい人だから大丈夫だ」
耕爺さん「シグレ坊主、よく来たなあ。おかえり」
シグレ(あ・・・)
シグレはリトルモンスターの人達以外で誰かに温かく出迎えた上での「おかえり」と言われたのは初めてだった。その言葉にリトルモンスターの人達とは同じようで違う「家族」のようなものを感じる。すると、シグレはまほろの母と祖母の写真と仏壇を見る。
シグレ「・・・えっ?まほろさんのお母さんとおばあさんは・・・?」
金城「・・・おばさんとおばあさんは・・・」
金城「6年前にまほろ達の父親のせいで亡くなったんだ」
シグレ「!?」
金城「まほろ達の父親はマイペースかつ無責任極まりない性格だった。でも、おばさんとおばあさんが亡くなって泣いたまほろを見て俺が守らなきゃと思ったんだ。・・・俺がもっと、強い人間だったら・・・!!」
ダンッと金城はその畳を叩く。まほろ達が夕食の準備で忙しい中であることからまほろ達は父親のことを少ししか知らない可能性は高い。耕爺さんは言う。
耕爺さん「孫と孫娘は可愛い。だが、初代と糸の人生を私利私欲で潰したあんな奴がワシらはとても許せん・・・!!」
耕爺さんは吐き捨てるように言い、シグレはその言葉を初めて聞いただけで本当であるかのように感じた。すると、シグレは何かに気付く。
シグレ「あれ?孫が三姉妹の他にもいるのか?」
耕爺さん「ああ、夏目か。あいつはオーボエでドイツに留学に行ってるから、本当はまほろも一緒に行くはずじゃがなー、まほろがせめて高等部を卒業するまでは景坊主のそばにいたいということでな、ワシにとってもいい話じゃけど・・・(金城にチラ見」
金城「・・・;」
シグレ「あれ?金城、もしかしてまほろさんのこと・・・」
金城「ま、まほろとはただの幼なじみだ!それにあいつには好きな奴がいるんだよオーボエの王子様っていう奴!」
耕爺さん「ほー」
そしてシグレは金城とともにみちるが帰ってきた後に夕食をご馳走してもらう中、みちるはシグレに聞く。
みちる「シグレ君、景吾の内心を見抜いたんですって!?景吾はああ見えてもしっかりした子なのに両親が普段海外での仕事でいないのに!」
シグレ「えっ、そうなんですか?」
金城「やめろそういう話題・・・;」
みちる「いいじゃない小学校以来久々にできた景吾の友達なんだから!シグレ君、どんどん食べてねー」
シグレ「あ、ありがとうございます・・・」
そしてシグレはご馳走してもらった後に帰路に着こうとするが、その前に耕爺さんにお礼を言う。
シグレ「今日はありがとうございました。お邪魔しました」
耕爺さん「いんや、いいんじゃよシグレ坊主。景坊主が自分から人を連れてきたのは初めてじゃから自分の家だと思っていつでもおいで」
金城「耕爺さん、シグレは暇なときに奴らとの遊びとバッディングしなければ来るよ」
耕爺さん「そうか!じゃあ、奴らとバッディングしない限り来いよ!」
金城「シグレ、次に遊びに来る時は龍笛を教えてやるから来い。俺は知識は少しあるから大丈夫だ」
シグレ「・・・ああ。じゃあ、また!」
シグレは金城の嫌味な態度に秘めた内面にある優しさを見抜けたことが嬉しかった。金城が嫌味だけど根は照れ屋で優しいことに。シグレはそう感じていた・・・。
その翌日、シグレは仕事が終わった後に星ノ宮学園に遊びに来ていた。土日なので初等部であるフラウトもいない中、シグレは金城達の部活動の終わりに遭遇していた。
シグレ(あっ、部活動の終わりか。金城、まほろさん、頼られてる流石部長と副部長。俺が声をかけても迷惑かな・・・)
シグレは立ち去ろうとする中、金城とまほろはシグレに気付く。
金城「シグレ?」
シグレ「!」
金城「悪い俺達帰るわ。合奏でできなかったところは個人練で練習しておけ」
合奏でできなかった部員全員「はい!」
金城とまほろがシグレと一緒に帰る中、金城は言う。
金城「別に俺達の部活動ぐらい聴講に行けばよかったのに。この学園は外部OKだからな」
シグレ「あの、あの部員達は・・・」
まほろ「あの子達は別に自分の悪いところを自分で考えて直すことができるからいいんだよ。それにうちの部員達は文武両道がモットーだから週に木曜日と日曜日がお休みなんだよ(この日は土曜日」
シグレ「ああ、だから木曜日と日曜日は黄の鳥のお手伝いをしてるのか」
金城「俺は暇だったから暇つぶしにな」
シグレ(金城とまほろさん、テストの成績がいいのかな?)
その夜、金城の家でシグレは金城に龍笛を教わっていた。金城は的確に指摘しまくる。
金城「違うここは少し速い。もっとちゃんと譜面を見ろ。息継ぎはいいが、もっとその息継ぎを応用させなきゃならないんだよ。大体息継ぎしなきゃいけないところまでしなきゃならないんだぞわかるか?」
シグレ(ア、アイオーン以上にねちっこい・・・;でも、自分に何がダメなのかよく分かる・・・)
金城「ほら、もう一回最初から」
まほろは金城とシグレを家族のような感じで温かく見守っていた。すると、電話がかかる。雨季だ。
まほろ「うーちゃん?」
雨季「ちょっとまほろ!聞いたわよ金城が吟遊月華の龍笛の弟をまほろの家に連れてきたって!聞けば金城はその弟を名前で呼んでるじゃない!大丈夫なの!?」
まほろ「大丈夫大丈夫。だってシグレさんなんだもん」
雨季「ぐはっ;(あの弟は・・・一体・・・!!?」
まほろ「それよりも私のオーボエの王子様の目撃情報は!?」
雨季「心配するところそっち!?」
一方、宮島は耕爺さんにシグレのことで問い詰めていた。
宮島「おい耕爺さん、奴は本当に大丈夫か!?シグレの奴、他に友達がいるのに・・・!」
耕爺さん「大丈夫じゃ。だってシグレ坊主なんだもんv」
宮島「ぐはっ;」
耕爺さん「それにしても花(糸の姉でまほろ達の伯母に当たる)にも同じようなこと聞かれたな。シグレ坊主じゃから大丈夫って言っといたけどな」
宮島「ああ、花ば・・・花さんのことか」
耕爺さん「明日花が来るからお前らも食べに来てええよ。なんてたって部活動のアンコンでお前ら四人は1年前の全国で金賞を取ったもんな」
宮島「うっ・・・;何日祝う気だよ・・・;」
その翌日、花と雨季と宮島も夕食を黄田家で共にする中、雨季と宮島は金城が一目置くシグレがどんな人物か知ろうとしていた。
雨季(容姿は合格、吟遊月華のキャリアはまだそこそこ・・・問題はシグレがどんな人物かよね)
宮島(そもそもロクでもない奴は金城は一目置いたりしないだろ)
花「シグレ君!どんどん食べてってよ!あたしとみちる(みちるさんは週二回ほど勤務してます)が働いているスナックにもロムさんとシュウ☆ゾーくんに似てた人も来るから!」
シグレ「(それ、まんまシュウ☆ゾーさんじゃん;あの二人の関係って一体・・・;)あ、ありがとうございます;ん?」
すると、めっちゃ美味しそうなニンジンライスがシグレの目の前にあった!位置から要するに明らかにまほろ達が作った料理ではない。
シグレ「このニンジンライス、誰が作ったんだ・・・?(パクッ)うまっ!誰だこれ作ったの!?」
宮島「あー、まほろじゃなくて悪かったなそれは俺だよ」←悪そうな見た目の割に女子力高い&いい人
シグレ「えっ!?これ、エニシさんにもレシピを教えるから理人にも食べさせるからレシピを教えてくれないか?」
宮島「いいけど、お前作る気がないのか?」
シグレ「俺のはなぜか味は美味しいのに違う料理を作ってしまうミラクルクッキング持ちなんだ!」
宮島「それ本当なら最早一種の才能だな!?」
金城(なんか宮島は最初シグレを怪しがっていたのにシグレと仲良くなってる?)
宮島はすぐにシグレの本当は優しく努力の天才である性質を見抜いて二人は仲良くなる。その点を雨季は内心で呆れていた。
雨季(何よ。宮島は最初シグレを怪しがっていたのに。もしかしてまほろ達の離婚した父親のことも少しは知ってるのかしら?)
シグレ「?」
雨季「・・・(ふいっ」
シグレ(俺、この子に何かしたかな・・・?)
そして黄の鳥にお邪魔したシグレは花に金城も乗せた車で送ってもらった。シグレは花にお礼を言う。
シグレ「送ってもらってありがとうございました」
花「いいのよシグレ君。あたしはいつでも車で送るから大丈夫よ」
金城「ああ、それと。朝倉があの態度ですまなかったな。多分まだ認めてないんだろう」
シグレ「いや、いいんだ。それはこれからでもできるし」
花「じゃあ、またねシグレ君」
シグレ「はい」
シグレを見送った後に車が走った後、花は言う。
花「何よあんた自分から謝るって珍しいわね。よっぽどあんたの一部しか知らない優しさを見抜かれたから一目置いたのね〜」
金城「さぁな。シグレは俺が厳しくしごいても全くヘボらなかったし・・・あいつ、龍笛の才能と合わさって努力する才能と根性があるよ」
一方、シグレは帰ってきたのが門限後の30分後の22時だったため誰にも見つからないように歩いていた。そして自分の部屋に帰って来た後に安堵した。
シグレ「あー、よかった・・・」
エニシ「よかったのはこっちだ(暗闇で顔の方にライトを点ける」
シグレ「うわあああああー!!!妖怪チャラストイック!!ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(´;□;)┘」
エニシ「誰が妖怪チャラストイックだ!!」
そりゃこんなんされたら人によっては怖がります;エニシは逃げようとしてるシグレを捕まえ、尋問する。
エニシ「で、なんでお前は理人をほっといて門限破ったんだ?」
シグレ「そ、それは・・・(金城の優しさは俺を含めた一部しか知らないんだ!このまま言えばまたーーー・・・」
すると、シグレはある嘘を吐いた。
シグレ「ーーーク、クロウさんとヤイバさんにゲーセン付き合えって」
エニシ「あー、ゲーセンか。お前ゲーセン初心者だからあの二人に教えてもらったもんなー」
シグレ「そうそう!(クロウさん、ヤイバさん、ごめんOTL」
そしてその3日後の昼、みちるは健康診断のための検査で入院した耕爺さんを見送った後に黄の鳥を一人で切り盛りしていた。
- 第一章:小さな店で(その3) ( No.488 )
- 日時: 2018/04/11 20:47
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
みちる「いらっしゃいませー!」
みちるが一人で切り盛りしてでも客はそれでも来る。すると、みちるは今いる客の接客が終わる中、ある男が現れる。その男をみちるは知っていた・・・。彼の名は弓岡誠之介。そう、彼らがみちる達の・・・
みちる「・・・お父さん・・・」
誠之介「みちる。久しぶりだね」
一方、リトルモンスターではシグレ宛のファンレターがたくさん来ていた。マネージャーの松田は言う。
松田「紅葉チーフ!シグレ君宛にたくさんのファンレターが来てますが、やっぱりあの仕事行きます?」
紅葉「そうだな。もう少しシグレが成長したら考えてやる」
一方、シェゾは黒木にオーボエを教わり、もうすっかりなんとか難しい譜面まで行っていた。基礎はまだ必要だが、まあそれも改善するだろう。
黒木(それにしても厄介なのはやっぱりシェゾさんの彼女であるアルルちゃんのことだよね。シェゾさんは気付かないとしてももしシェゾさんが助けたあの子がシェゾさんを好きになったんだとしたら・・・まあ、あまり関わりたくないかな;王ドラ君にも内密にした方がいいかも;)
黒木はこの疑問を内に秘めさせることに決めた・・・。
今回はここまで。次回はシグレが覚醒し始める第二章!
感想OK