二次創作小説(紙ほか)

第二章:シグレの覚醒(その1) ( No.492 )
日時: 2018/04/19 17:10
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回は第二章です!まほろ達の父親の離婚した理由、そしてその目的とは・・・!?そしてラストで重大発表があります。






一方、シグレは金城とともにまほろ達の家に向かっていた。シグレは聞く。


シグレ「今日はみちるさん、何の料理を作ったんだ?」
金城「あー、鶏肉の甘辛煮とポテトサラダって言ってたな」
シグレ「食べる!」


どうやらシグレはみちるや宮島の料理が気に入ったらしく度々足を運んでいた。すると、まほろ達の家の店の黄の鳥に雨季が立っていた。


金城「朝倉?どうしたんだ?まほろを待ってたんだろう?」
雨季「金城。すぐにまほろやちえりを公園まで避難させなさい。まほろは今居残りの個人練が終わってちえりを迎えに行ってるところよ」
シグレ「?どうし・・・」
金城「!わかった。シグレ、しばらくは別行動だ」
シグレ「えっ!?金城、どうし「ガシッ」


すると、雨季はシグレを捕まえながら言う。


雨季「あなたはおかしいと感じた時はすぐに阻止して」
シグレ「えっ、何を・・・」
雨季「まほろ達の父親が訪ねてきたのよ!」


その言葉を聞いたシグレは一瞬何かを予感したーーー・・・。






日常日和。特別編6 ーーーオーボエを巡るエールーーー 第二章

第二章:シグレの覚醒(その2) ( No.493 )
日時: 2018/04/19 17:14
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

シグレ「どうしたんだ?」
雨季「実は・・・」


すると、まほろ達の伯母の花の怒声が聞こえた。


花「この子達の心にあんたは取り入れさせないわ!!帰りなさい!!」
シグレ「!?」
雨季「花さんの声ね」


すると、誠之介が部屋の外に出てきた。


誠之介「まあ、また来るからみちる、その時まで考えてね。じゃあ、また」


すると、誠之介は一瞬シグレの方を見たが、シグレは条件反射で目をそらす。そして誠之介はその場から一旦去っていった。


雨季「花さん、もう終わったの?」
花「ええ、一旦は・・・」
シグレ「みちるさん・・・そんな歯痒い顔になって・・・どうしたんだ?」
みちる「・・・」


すると、みちるは静かに言う。


みちる「・・・お父さんが、お父さんの新しい家族と一緒に同居したいって・・・」
シグレ「・・・!どういう・・・ことだ?俺にははっきり分からんけど・・・」
雨季「シグレ。ちょっと黄の鳥の近くのマックまで一緒に来なさい。奢ってあげる」
シグレ「えっ、でも、夜はみちるさんの料理が・・・」
雨季「今はそれどころじゃないわ。大丈夫、マックのある程度高いものでも奢ってあげるから」


シグレは雨季にマックに連れ出される。シグレは雨季にチーズハンバーガーを注文して、それを奢ってもらい雨季が自分の注文をしたものを持った後に座るまで待っていた。


雨季「チーズハンバーガーでよかった?」
シグレ「あ、うん」
雨季「まあ、嫌と言っても食べてもらうけどね」
シグレ「ええ・・・。・・・」


シグレは花の誠之介に対しての怒号を思い出す。雨季は聞く。


雨季「今思い出してんでしょ?」
シグレ「ギクッ;」
雨季「安心して。シグレに対して責めたんじゃないわ。ただこれを聞いてあんたが揺らがないかによるけど」
シグレ「えっ?」


雨季はようやく話し出した。


雨季「まほろ達の父親、一見穏やかそうでしょ」
シグレ「ああ、穏やかそうだったな」
雨季「そう。でもね、そういうやつほどどんどんダメ男になっていくものよ」
シグレ「・・・もしかしてまほろ達の父親、初めは優しかったのか?」
雨季「そう。最初はあるライブハウスのスタッフとして働いてたんだけど、でもね・・・」






雨季「そのライブハウスの出演者の大半のバンドともめて退職しちゃった」






シグレ「もめたって・・・」
雨季「いえ、そのバンドが悪いんじゃないわ。ただそのバンドのメンバーの女性にまほろ達の父親が手を出したって噂は聞いた」
シグレ「・・・それ、ちょっとやんちゃならこんなものじゃないのか?」
雨季「そのバンドの演奏は上手くてかなり激しいけどやんちゃってほどでもなかったわ」


すると、雨季は次に話しだす。


雨季「まほろ達の父親はその後に黄の鳥で手伝いを始めたわ。優しかったし黄の鳥の客の女性にも人気が高かったけど、でも、耕爺さんと折り合いが悪くて手伝いを止めたわ」
シグレ「どうしてだ?」
雨季「耕爺さんは人の本質を見抜くことに優れてまほろ達の父親がやらかしたことを見抜いてたのよ。耕爺さんにはそれだけでもしてやられたけどね。手伝いを止めた後のまほろ達の父親はそれから働かずに最終的に別の女に浮気してまほろ達と妻の糸さんを捨てて出て行ったわ。まほろとみちるさんはそれで傷ついたわ。その心労で糸さんと初代さんが亡くなったから」
シグレ「・・・」
雨季「まほろは特に傷ついて父親に会うのも拒絶しているわ。それで金城がまほろの心の傷を癒そうとしていたわ。私達が小学校に吹奏楽部に入って楽器を始めてからまほろの心の傷は結構マシになったわ。数年経ってそこに星ノ宮学園中等部にエスカレーター制で来た天川さん達が彗星のごとく現れて頭角を現して・・・金城がそれで天川さん達が天狗にならないようにわざと嫌われ役を買ったりしたけどね」
シグレ「・・・」


すると、雨季は次に言う。


雨季「・・・ピエロならまほろ達の父親よりも天川さん達の方が似合わないって金城が言ってたわ。だってあんな楽しそうなピエロは絶対にいないもの。まほろ達の父親の方がピエロみたいで気持ち悪くない?」
シグレ「・・・それは確かに」


すると、雨季はあることを言い出す。


雨季「・・・痛手」
シグレ「え?」
雨季「だから、痛手。まほろは特に痛手に弱いわけよ。まほろは今は前向きになっただけで状況は何一つ変わってない。だから、自分の傷を癒してくれる王子様を探してるのよ。「オーボエの王子様」ね。自分を助けてくれたオーボエの人は、「オーボエの王子様」と呼びたいらしいわ」
シグレ「自分を助けてくれた王子様、か・・・」
雨季「多分まほろ達を守ってくれた耕爺さんが検査の入院でいない時にまほろ達の父親が訪ねたんだと思う。耕爺さんがいない隙を見計らってね。まほろ達の父親は口から生まれた男なのよ。まあ、私はまほろ達とは関係あるけど、シグレが揺らぐか揺らがないか関係ないけどね」


その言葉を聞いたシグレは雨季の話したことに言い返せないような気持ちになる。すると、雨季は窓の外の景色が夜になっていることに気付く。


雨季「あ。そういえば、寮の門限があったんじゃない?」
シグレ「あ!ありがとう、チーズハンバーガーを奢った上でまほろ達の家の事情を話してくれて。・・・少し考える時間をくれないか?」
雨季「いいわよ。それで自分が何をすべきか自分自身で決めて」


シグレは帰路に着く中であることを思う。


シグレ(きっとどの家も幸せそうだけど、でも・・・)


シグレは寮に帰ってメンバー達とまほろ達の家の事情とは別の話題で話し込んでフラウトとゲームで遊んでやっとベッドで休む中、シグレはまほろ達の家の事情とメンバーや仲間達への想いの板挟みで悩んでいた。

第二章:シグレの覚醒(その3) ( No.494 )
日時: 2018/04/19 17:18
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

シグレ(どうしよう。どうすりゃいいんだよ俺は。俺ができることは何?エニシさん達に伝える?でも、ゼオさん達や空さん達は多分金城を嫌っている・・・どうしたら部外者の俺が口を出す勇気が出せるんだ)


すると、ドアのノックが鳴る。フラウトだ。


理人(フラウト)「シグレぇー・・・眠れないの?ホットミルク飲む?」
シグレ「ああ、作ってくれ・・・俺だとミラクルクッキングになるからな」
理人(フラウト)「ごめん・・・;」


フラウトはシグレに作ったホットミルクを持ってくる。受け取るシグレは力なく笑う。


シグレ「あ、ありがとう・・・」
理人(フラウト)「・・・喧嘩でもしたの?あの中等部の吹奏楽部の部長さんと」
シグレ「ぶっ!!いや、喧嘩はしてない!!つか、なんでそんなこと知ってんだ!?」
理人(フラウト)「金城さん、僕達の初等部の吹奏楽部にとっても憧れだもん。金城さん、本当に完璧な人で誰も寄せ付けさせないイメージだったから、シグレと仲良くなって逆に知った一部の吹奏楽部部員も驚いたぐらいだよ」
シグレ「!・・・いや、そんなことない」


シグレはそう答えた後の真剣な目をフラウトは見る。フラウトはその本心である言葉と目を嘘を言っているわけではないと感じ、フラウトは次に話す。


理人(フラウト)「・・・なんかちょっとホッとしたよ」
シグレ「え?」
理人(フラウト)「金城さん、まほろさんを大事に想っていたから・・・何かあったんじゃないかなと思ったんだ。金城さんや雨季さんは僕達にはそのことに関して何も言わないけど」
シグレ「!そうか・・・じゃあ、全てを話すから、理人も自分のことを話してくれないか?」
理人(フラウト)「うん」


シグレは金城は本当は悪い人なんかではないこと、そしてまほろ達とその父親の誠之助の問題のことをフラウトに話した。


理人(フラウト)「そうだったんだ・・・僕、あそこの唐揚げ好きなんだけどなぁ。宮島さんがシグレに教えてくれてエニシさんに作ってもらったニンジンライス今も気に入ってるし」
シグレ「気に入ってんのかよ。ニンジン嫌いなくせして」
理人(フラウト)「あれは美味しいと思ったんだよ!そういえば、僕のお母さんも宮島さんみたいに強気だけど根は優しくて、料理が美味かったよ。お父さんの顔は全く知らないけどお母さん、一人でイタリア料理店切り盛りしていたから、みんなに愛されてたよ。その通り、イタリア料理も美味かったね」
シグレ「そうか。じゃあ、お前のお母さんのイタリア料理店、今も続いてんだなっ」
理人(フラウト)「・・・今は無くなったんだけどね・・・」
シグレ「!?」
理人(フラウト)「僕が5歳の時・・・イタリア料理店に来た地上げ屋による放火で・・・」






フラウト『お母さん!!お母さあああああーん!!!』






理人(フラウト)「お母さんがそれで死んで、イタリア料理店もなくなった後に僕は母方の名家の親戚に引き取られたけど・・・その親戚とはお家存続の道具のために日々教育をするされる側の関係で・・・幸せとは程遠かった・・・」
シグレ「・・・お前も、随分大変な人生歩んでたんだな」
理人(フラウト)「・・・シグレ?」


すると、シグレは理人に言う。


シグレ「俺も大変な人生を歩んでたことがある。実家が雅楽の名門だけど、俺は落ちこぼれで、それで愛されなくて・・・でも、エニシさんに叱咤されて、兄貴と一緒に家出して、それでインディーズ雅楽師バンドとして活動していたけど、今のマネージャーの紅葉さんに実力を認めてもらった。まほろさんも理人も大変な人生だけど、その苦しみは一時だからーーー」


すると、シグレは言う。


シグレ「苦しんだ人は、人の辛い気持ちがわかるような人なんだよ」
理人(フラウト)「・・・!」


フラウトはその言葉に自分の存在意義をシグレが知らしてくれた瞬間だった。フラウトはただ笑みを浮かべながら言う。


理人(フラウト)「(ああ、本当にこの人はーーー)じゃあ、今度はシグレがさらに成長して、僕が誰かの苦しみを救う番だね」


すると、フラウトの目には透明な雫が流れていた・・・。フラウトは言う。


理人(フラウト)「シグレがまほろさん達の問題を解決するまで待ってる」
シグレ「ああ。必ずまほろさんや金城にも存在意義を知らして助ける。金城達も理人も兄貴達もアイオーンもみんなも・・・大事な奴だからな」


シグレはこの時自分の中で眠っていた勇気が覚醒した瞬間だった・・・。






その数日後。シグレはある資料を持って黄の鳥の前に来ていた。その資料はハッカー組にネットで調べてもらった書類・・・。シグレはその資料を持ちながら言う。


シグレ「待ってろ。金城、まほろさん、みんな!」


シグレは黄の鳥を訪ねようとしていた。自分の中の勇気の灯火は長く付いたまま・・・。
今回はここまで。次回は物語が動き出します。

第二章:シグレの覚醒(その4) ( No.495 )
日時: 2018/04/19 17:20
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

おや?まだ続きが・・・?


桜「みなさんに重大発表があります」
ププル「重大発表って何?」
桜「それは・・・」






桜「フルートカービィ漫画と並行してフルートぷよクエ漫画を描くことが決まりましたー!」
ぷよぷよ組「えっ!!?」






桜「もちろんぷよクエ漫画ですので本家ぷよキャラやぷよクエキャラが出ることもあります。あ、フルートカービィ漫画はもちろん継続します」
マスハン「というわけで主人公となるキャラをルーレットで選ぶぞ」
大半のぷよぷよ組(主人公は責任が重いので3Aだけで十分なので選ばれませんように・・・;)
桜「では行きます!」


桜はルーレットを回す。ルーレットが回る中、そして主人公に選ばれる針のところにあるルーレットの絵が止まった!


桜「では決定しました!フルートぷよクエ漫画の主人公となるキャラは・・・」






桜「クロード!!さんです!!」
クロード「はぁっ!!?」






桜「おめでとう。さぁ、フルートぷよクエ漫画の主人公よ!」
クロード「ちょっと待て!!アニメシアン殿と同じように一部オリジナル設定を入れたり、別のバックボーンにする気じゃないだろうな!?」
桜「もちろんそうさせていただくわ。だけど、さすがにファンに怒られ覚悟をしているわ」
クロード「意味がわからない!!それに小説版の私は管楽器が苦手で・・・!!」
クルーク「あ、ごめん、桜が気負いしすぎて桜のツイッターのアカウントでこのことを発表してしまったんだ(手には緑のメッキが施されたフルート」
クロード「お前えええええー!!!!(激怒」
シェゾ「うわ・・・;あ、フルートぷよクエ漫画は俺達も出るぜ。場合によってはぷよぷよの原点の魔導物語から作った聖魔導物語のキャラも出る確率も高い」
ゼオ「何はともあれよろしく頼むぞ!」
シェゾ(最後だけカメラ目線で決めるのかこいつは・・・;)


ただいまフルートカービィ漫画と並行してニコ動にうpする予定のフルートぷよクエ漫画制作中です。ではよろしくお願いします!






フルートカービィ漫画も制作中のフルートぷよクエ漫画もよろしくお願いします!感想OK