二次創作小説(紙ほか)

勘違いにご用心!(その1) ( No.528 )
日時: 2018/06/11 23:40
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723

今回はアイオーン様メインの物語です。ややギャグ強めかも?






とある日のBRR。メイプルは自身がサイドビジネスをしているカフェで何か嬉しそうな顔で言う。


メイプル「みんなに紹介したい人がいますぞ!」
アンゼリカ「入りなさい」


すると、その人物はBRRに入る。呪われた五英雄の一人のマッペラが変装しているジョルジュ=サンドだ。


ジョルジュ(マッペラ)「ジョルジュ=サンドと言います。クロウさんとシアンちゃんにここの事務所を紹介されました。みなさんのマネージャーとして頑張りますのでよろしくお願いします!」
ツキノ「レガさん、あの人可愛いの!」
レガムント「あ、ああ(ツキノの方が可愛い」
ロージア「ロージアちゃんの次に可愛いけど、なんか手袋してるよね」
チュチュ「人にはいろんな事情がありますから、そういうことは言いませんの;」
アイオーン「・・・。小さくて可愛い奴ではなかった・・・OTL」
ロム「こら;」
メイプル「ちなみにジョルジュちゃんは内気そうなので・・・」






メイプル「ジョルジュちゃんを悪く言う奴はバンドごと解雇しますぞv」
一部のツッコミ組全員「」






キンタ「待って!!?それ脅しですから!!そんなことしたら大問題になりますよ!!?」
デーヤン(そういえば、有栖川さんは可愛い女の子が好きって言ってたな・・・ジョルジュも例外じゃないな;)


その日の夜、アイオーンはスマブラ屋敷で自分が大ファンの松乃いのりの新作の「オーボエは深窓の姫様のことである」のコミックを読んでいた。アイオーンはジョルジュのことで気にかかる。


アイオーン「新しく入ったジョルジュは小さくないな・・・せめてクルミみたいな身長であれば・・・」
いのり「何話してんの?」
アイオーン「新しく入ったマネージャーのことで・・・ヴッ!!?」


すると、アイオーンはいのりの出現に驚嘆する!


アイオーン「ヴーーーーーッ!!?(訳:松乃先生!!?」
いのり「今月の締め切りが終わったから来ちゃった。ロム様、来てないの?」
アイオーン「ロムは今仕事です・・・」
いのり「ははっ、敬語になってるwそうだ、ちょっと私に付き合って!」
アイオーン「ヴッ?」


アイオーンはいのりに楽器店に連れて行かれ、木管楽器のリードコーナーを見る。アイオーンは思わず憧れの漫画家がリード買いに付き合ってもらうために自分に頼んだことを安堵する。


アイオーン(なんだリードか・・・)
いのり「ごめんね、アイオーン君が当たりリードは何なのかを知りたくてね。あなた、しほみから聞いたけど未来予知能力を持ってるんですって。当たりリードに遭遇する予知はできる?」
アイオーン「そういうことならできるな。流石に卑怯なことには使わないが」
いのり「ほんと!?次の画材店にも付き合ってくれる?」
アイオーン「ああ、もちろんだが・・・」


その会話を間近で聞いている人物がいた。友人の女性と連んでいる女性。その女性はいのりに気付く。


???「!ねぇ・・・あれって松乃?」
友人「同じ学校では赤城だよ;あー、あれ?なんかスマブラ屋敷とかいうところに行き来してるらしいよ。漫画の取材にいいんだって」
???「でも、あの人どう見てもうちの学校の人じゃないよね?」
友人「あの人のこと知らないの?痛い厨二病バンドのシンガンクリムゾンズのアイオーン様だよ。オーボエ一筋でトップモデルの凛音は知らなかったんだっけ?赤城さんと話してるってことはそういう仲じゃない?」
凛音「ふーん・・・」


すると、凛音がニヤッと笑いながら言う。


凛音「すごいいいこと聞いちゃった♪」

勘違いにご用心!(その2) ( No.529 )
日時: 2018/06/11 23:43
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723

その翌日、新しいCDジャケットの撮影にシンガンクリムゾンズは来ていた。メイプルと新しく入ったマネージャーのジョルジュを連れて。


ジョルジュ(マッペラ)「わぁ、みなさんカッコいいですね〜!」
メイプル「うちのバンドはさらなる可能性を秘めてますぞ。特にアイオーン君は」
ジョルジュ(マッペラ)「・・・ふーん・・・」


すると、撮影の現場に誰かが入った。その人物は人気雑誌「soprano」のトップモデルで才能ある新進気鋭のオーボエ奏者の凛音。撮影スタッフは凛音に声をかける。


スタッフ「凛音さん!?ここはCDジャケット撮影ですから、sopranoのトップモデルのあなたが入ることでは・・・」
凛音「今日は撮影を邪魔しに来たんじゃないわ。そこのライオン君に話しかけに来たのよ」
クロウ&ヤイバ&ロム「えっ!?」
アイオーン「ヴッ?」


すると、凛音がアイオーンに近づく。凛音は言う。


凛音「アイオーン君。あなたに興味を持ったわ。よろしく」
アイオーン「ヴッ?(トップモデルがなぜ神に?)よ、よろ、しく」
凛音「ははっ、戸惑わなくていいのよ」
スタッフ「あ、松乃先生」


すると、いのりが撮影現場に入ってきた。アイオーンに昨日のことでお礼を言う。


いのり「アイオーン君、昨日はありがとう!おかげで当たりリード見つかったわ!」
アイオーン「あ、ありがとうございます!」
いのり「あれ?凛音ちゃん?学校外で会うの初めてだよね!?感激だなあ」
凛音「・・・うん」


すると、ロムは凛音の言葉の中のいのりに対する敵意を感じ取った。何か変な予感がする・・・そう思った。


ジョルジュ(マッペラ)「あのー、まだみなさんは撮影途中だからちょっと待っててくれます?」
いのり「はーい!」
凛音「はい」


二人がアイオーンを待つために撮影現場を後にする中、クロウが言う。


クロウ「ヘタレオン、お前、あんなトップモデルに何したの!!?」
アイオーン「何も・・・あやつのことは知らなくて・・・」
ヤイバ「知らない!?故に凛音さんはsopranoのトップモデルでTVでも見ない日はないオーボエ奏者なのだぞ!!」
アイオーン「全く知らん」
ヤイバ「超美人なのに!!?」
アイオーン(でも、あの顔は誰かに似ているような気がするが・・・?)


そして撮影が終わった後に凛音の顔について思う。


アイオーン(誰なんだろうな・・・全く思い出せん・・・)
凛音「アイオーン君。撮影は終わったの?」
アイオーン「ヴッ。あっ、cantabileとリデル!」


すると、cantabileとリデルはアイオーンの顔を見て手を振った後に立ち去る。アイオーンも手を振る中で凛音は言う。


凛音「あの天使みたいな子達とは友達なの?」
アイオーン「ヴッ?特にあやつはーーー「そういえば、アイオーン君」


すると、凛音は聞く。


凛音「昨日見ちゃったんだけどさ・・・」






凛音「あの子と付き合ってるって本当?」






アイオーン「ヴッ・・・?(もしかして・・・」


すると、アイオーンはある思いをする!






アイオーン(昨日、松乃先生との用事が終わった後に我が愛しの恋人のリデルに会いに行ったのを見たとか!?)






なんとアイオーン様が壮大な勘違いをしました;あの合同文化祭の後にロムから注意されたもんね・・・;(日常日和。3の短編「合同文化祭編」参照)アイオーンは弁解しようとするが・・・


アイオーン「そ、そんなことはない!」
凛音「だって、あたし見ちゃったんだもん。松乃先生と「付き合ってるなんてヤバいもんね」と話してたところを」
アイオーン「!!!(リデルとの惚気を聞いたのか!!)ヴッ、ヴッ!」
凛音「そんなに慌てるのなら誰にも言わないわよ。あたし、口固いし」
アイオーン(よかった・・・)
凛音「でも」






凛音「アイオーン君の態度次第だけどね♪」
アイオーン「」←目の前が南極






凛音「じゃあね〜!」


凛音が立ち去った後にアイオーンは慌てながら今後のことを考える。


アイオーン(どうしようどうしよう!!バレたらロムに殺されるし・・・!!)
リデル「あれ?アイオーンさん、どうしたんですか?」
アイオーン「ヴッ」


アイオーンは何かを思い出したかのように言う。


アイオーン「cantabileの新曲の音源のホルン採用おめでとう」
リデル「あ、ありがとうございます!でも、アイオーンさんも嬉しいはずなのに、なんか元気ないですね」
アイオーン「(ギクッ;)な、なんでもない(リデルがこのタイミングでスキャンダルってことになれば・・・」






アイオーン(もう何がなんでもリデルには知らせないで解決するしかない!!!)






その数時間後、リデルがcantabileの新曲の音源のホルンのレコーディングに行った後にいのりに相談する。


いのり「そっかー、リデルちゃんのこと凛音ちゃんにバレちゃったか」
アイオーン「すみませんでした・・・OTL」
いのり「いいよ私が悪かったし。まあ、凛音ちゃん、怪しかったもんね」
アイオーン「ヴッ!?全然気付かなかった・・・」
いのり「あなたの頭はいいけど平和ね」
アイオーン「リデルがあんな嬉しそうな顔をされるとどうしてもスキャンダルになるようなことはしたくない。リデルの幸せは、神の幸せでもあるのだから・・・」


すると、いのりはため息を吐きながら言う。


いのり「・・・アイオーン君って、本当に馬鹿正直だね」
アイオーン「馬鹿正直ですみません・・・」
いのり「まだバレてもいないのに、ウジウジ悩んでたら意味ないでしょ。今次の話のネーム中なんだけど、ラーメンでも食べに行こうかしら」
アイオーン「ヴッ?」
いのり「アイオーン君、お腹空いてるからネガティヴになんのよ」
アイオーン「松乃先生・・・それって励ましてくれてるのか?」
いのり「べっつにー。アイオーン君を悲しますようなことがあったらロム様が黙ってないでしょ」
アイオーン「・・・クス(ありがとう、松乃先生」


アイオーンは今日について思い浮かぶ。


アイオーン「でも、凛音の顔が誰かに似てると思えば、あれだがな;まあ、些細なことではあるのだが・・・」


すると、いのりが何か思いついたかのように言う。


いのり「次のお話が恋愛も含まれてるのよねー。だから、凛音ちゃんから目を欺くためには・・・」






いのり「私達が恋人のふりをすればいいのよ!アイオーン君は私の彼氏役として!」
アイオーン「ヴッ?」





アイオーンはその方法に戸惑いを隠せなかった。その夜、アイオーンはいのりからLINEアドレスをもらい、彼女からのLINEを見る。


いのりからのLINE「凛音ちゃん、撮影現場を狙うと思うから私はそこに行く」
アイオーン(まさか、凛音を欺いてリデルを守るために恋人役をするとは・・・クルーク達には言えんし・・・シグレなら言えるかも)


すると、アイオーンはシグレにLINEをする。一方、シグレはそのLINEを見る。


シグレ「アイオーンからだ」
アイオーンからのLINE「凛音を欺いてリデルを守るために松乃先生の恋人役をすることになったが、どうしたらいい?」
シグレ「えっ!?」






紫の龍笛:詳しく聞かせろ


闇の太陽神:実はリデルとの仲がsopranoのトップモデルでオーボエ奏者の凛音にバレて松乃先生が凛音を欺くために恋人役をすることになったが・・・


闇の太陽神:つ凛音の画像


紫の龍笛:綺麗な人だな


紫の龍笛:でも、この顔誰かに似てるような・・・?


闇の太陽神:神も気にしていたが、そんなことは今はどうでも良い。ところでリデルをお前が見てくれないか?リデルに浮気と疑われたら大変なことになるから


紫の龍笛:分かった。明日リデルさんに会えばいいんだな?


闇の太陽神:そういうことになる

勘違いにご用心!(その3) ( No.530 )
日時: 2018/06/11 23:50
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723

その翌日、アイオーンは単体での撮影のためにその現場に来ていた。いのりは言う。


いのり「アイオーン君!こっちこっちー!」
アイオーン「松乃先生」
いのり「会いたかったわ!(アイオーンの肩を組む」


演技とはいえいのりの行動にスタッフ一同がざわつく中で凛音が来る。


凛音「あら、アイオーン君?あたしと一緒に仕事することになって来たのかしら?」
アイオーン「ーーー・・・」
いのり「凛音ちゃん。私達は付き合ってるの。アイオーン君に近づかないでくれる?」
凛音「・・・」


すると、凛音は一瞬驚いたような顔をしたがすぐに元の表情に戻った。


凛音「そう」
いのり「さっ、アイオーン君、行きましょ」
アイオーン「あ、ああ」


アイオーンといのりが立ち去る中でアイオーンは聞く。


アイオーン「いいのか?恋人役だからって・・・」
いのり「いいのいいの。少なくとも抱きしめやキスやそれ以上のことはダメなんでしょう?あれぐらい大丈夫よ」
アイオーン「そうですか・・・」


アイオーンといのりが話しているのをロムが見かける。ロムはその光景に疑問に思う。


ロム「・・・え、なんだあの組み合わせ;」


一方、リデルはシグレと会い、アイオーンの近況について話していた。


シグレ「ーーーって感じだったよアイオーンは」
リデル「すごいですねアイオーンさん、吟遊月華の新曲を完成させたんですか!」
シグレ「そうそう(アイオーン・・・なんとか上手く撒く」


一方、いのりは凛音を欺くための一つとして持ってきた弁当のウィンナーをアイオーンの口にあーんをしていた。


いのり「はい、あーん」
アイオーン「あーん(パク」


こんな恋人役の状況が続く中でアイオーンは撮影の仕事をこなしていた。いのりはそのアイオーンの表情をスケッチに描く。


いのり「やっぱり、アイオーン君絵になるわねー」
凛音「へー。松乃先生、デッサンの勉強ですかー?」
いのり「うん、そうだけど。スケッチをするのは漫画家として当然のことよ」
凛音「ふーん」


そして撮影が終わった後にsopranoのモデル達は言う。


モデルA「ねえねえ、アイオーン様も松乃先生もいるし、打ち上げにカラオケでも行かない?」
モデルB「いいね、行こうよ!アイオーン様達は?」
アイオーン「ヴ・・・」
いのり「いいね、行こう!凛音ちゃんは?」
凛音「・・・いいね、行くわ」


そしてカラオケ店では他のモデル達や凛音が歌う中でいのりとアイオーンはデュエットで歌う。


BGM:流星ドリームライン


モデルC「ねえ、アイオーン様、キョドッてるけどなんか可愛いよね」
モデルD「私もわかるー!」


そして歌う中で凛音は言う。


凛音「さっ、王様ゲームするわよ!」
モデルE「キター!」
凛音「さっ、行くわよー。王様ゲームだーれだ!あたしだ」


すると、凛音は言う。


凛音「2番の人があたしとキスね!」
アイオーン「あ、神は2番・・・!!?」


すると、アイオーンは凛音の企みに気付く。王様ゲームのくじが凛音によって仕組まれたことに。凛音は手をアイオーンの肩に乗せて言う。


凛音「しょうがないわよねぇ。王様の言うことは絶対だから」
アイオーン「ヴッ!?(どうしよう助けてリデルーーーーー!!!」


すると、何者かが机を叩く。机に並べられたものは二人分の参加費。この参加費を並べたのは・・・


いのり「これ、私とアイオーン君の参加費。なので王様ゲームに参加するのはやめておくわね。じゃあね」


いのりはアイオーンを連れてカラオケ店を後にする。その後に待っていたのは悪口大会ではなく・・・いのりの男前ぶりの賞賛だった。


モデルF「うっそ、松乃先生男前じゃん!!!」
モデルG「松乃先生が男だったらあたし惚れたよ!」
モデルH「つか、男前に見えて実は女は反則!!」


その賞賛を聞いた凛音は怒りで歯を食いしばっていた・・・。一方、リデルはシグレと近況を話す中で言う。


リデル「シグレさん、あんな嬉しそうに話してて本当にアイオーンが好きなんですねえ」←友達として
シグレ「えっ!?ち、違うから!!そんなつもりじゃ・・・」


すると、ロムが二人の元にやってくる。ロムは言う。


ロム「リデル、お前の男が大変なことになってんぞ。なんかお前を守って凛音を欺くためにいのりの恋人役やってるらしい」
シグレ「!!」
リデル「えっ?」


一方、アイオーンといのりは帰路に着く中で言う。


いのり「凛音ちゃんの顔はどういう意味だったのかしら?恋の気持ちってそうかもね♪」
アイオーン「・・・役に立ちました?」
いのり「役に立ったわー」


一方、まほろ達と一緒にクレープを食べていた金城はその二人の姿を目撃する。


金城「えっ?なんだあの組み合わせ;」
まほろ「ただ一緒にいるだけじゃない?」
宮島「そうだとしても松乃先生といるなんて羨ましいあの理事長の孫!!」
雨季「こら;」


すると、ある人物がアイオーンといのりの前に現る。凛音だ。


いのり「凛音ちゃん」
凛音「ふーん。二人は仲良いわねー。あたしをないがしろにして」
アイオーン「当然だろう。神が好きなのはリ・・・いのりさんだけだ」


すると、凛音はため息を吐きながら言う。






凛音「知ってるけど?」
アイオーン「ヴッ?」






すると、凛音は言う。


凛音「アイオーン君と松乃先生が二人で楽器店にいるのを見かけて・・・それで二人は付き合ってると確信したの」
アイオーン「ヴッ?ヴッ??(つまり・・・」


全部アイオーンの勘違い・・・;アイオーンは落胆する中でいのりは言う。


いのり「まあ、漫画家としていい経験になったわ」
凛音「ちょっとあんた。安心して言ってるけどさー・・・松乃!あたしはあんたが大っ嫌いなの!」


凛音の言葉にいのりは落ち込む様子を見せないまま言う。


いのり「そんなの知ってるわよ。私がこんな性格だからさー」
凛音「違うわよ!」


すると、凛音はいのりを嫌う理由を言う。


凛音「音楽高校で一番だったあたしは同じ芸大に進学してから、あんたのせいでいつも2番!!トップモデルでモテモテだったあたしはあんたと同じ芸大に進学してから男達は・・・」






男性モデルA「凛音ちゃんと同じ芸大の松乃先生の連絡先を教えてくれ!」
男性モデルB「あっ、これ松乃先生に渡してくれ!(手にはいのり宛のラブレター」






凛音「という感じで男達とあんたの連絡先のはしご係に!!あんたのせいでどれだけあたしが惨めな想いをしたのか・・・」
いのり「それ私悪くないじゃん」
凛音「だから、あんたとアイオーン君が一緒にいるのを見た時考えたの・・・」


すると、凛音はアイオーンの肩を組みながら言う!


凛音「松乃の彼氏落としたらあたしの方が上になるじゃんって!」
アイオーン「ヴッ?」
凛音「だからアイオーン君、あたしと付き合って!」


アイオーンは突然の状況に戸惑う中、凛音はなおも食いさがる。


アイオーン「ヴッ、あの・・・」
凛音「あたしの方が美人だし、オーボエ吹けるし、トップモデルだし!松乃なんて別れちゃいなよ!」
アイオーン「ヴッ、ヴッ(誰か・・・!」


すると、何者かが凛音から手を離させた。ロムに連れられたリデルだ!


リデル「離してあげて下さい!」
アイオーン「リデル・・・!」
凛音「えっ;なんでっ、ホルンの天使様が・・・」
リデル「この人が好きなのは私ですから」


リデルの告白にアイオーンは顔を赤らめながらリデルを後ろから抱きつく。後からやってきたロムは言う。


ロム「こんなことだろうと思ったよ;」
いのり「ロム様!どうしてここに・・・」
ロム「なんかそこの女からお前に対して敵意のようなものを感じたのでな。社会人なめるなよ」
いのり「は、はい・・・(トゥンク・・・」


すると、全てを知った凛音は言う。


凛音「ふーん・・・ということはアイオーン君はあんたの漫画のファンで、そこのロムさんがあんたの片思いってこと?」
いのり「えっ!?(顔真っ赤」
凛音「ふーん。これは面白くなっちゃったな〜。安心してアイオーン君!ホルンの天使様とのことは誰にも言わないから!」
リデル「?」
アイオーン「か、感謝する・・・」


すると、シグレが後からやってきて言う。


シグレ「ロムさん、リデルさん、酷い!俺を置いていくなんて・・・」
ロム「シグレ」
凛音「!?」


すると、凛音がその名前を聞いて驚く。凛音はシグレに問う。


凛音「あなたがシグレ君!?」
シグレ「はい、そうですが・・・」


すると、金城達がシグレの元に来る。金城はロムに聞く。


金城「シグレ、どうしたんだ?」
ロム「話せば長くなるが・・・」
金城「!!姉貴!」
ロム「姉貴じゃねーぞ;」
金城「どうしてこんなところに?」
まほろ「えっ?」






凛音「景吾!久しぶりじゃない!」






ロム「まさか凛音が金城のお姉さん!!?」
大半の人達「えええええー!!!?」


なんと凛音が金城の姉だった!!(爆弾投下)つか、アイオーン様やシグレが凛音の顔に疑問を持っていたのは金城と凛音が同じ顔をしていたからなんですね;金城は凛音のことを苦手そうに言う。


金城「絶対に気付かれたくなかったのに・・・;」
雨季「あんた、凛音さんの弟だってことどうして隠すのよ!?」
宮島「そうだそうだ!うらやましー!!」
まほろ「凛音さん、お久しぶりですー。凛音さんが帰ってなくて代わりに従兄のタクトさんが景吾君の家に週三回で押しかけてきて景吾君、大変だったんですよー」
凛音「あらそうだったの。タクトには後で言っとくわ」


すると、金城がその場から逃げる!シグレは気付いたが時既に遅かった。


シグレ「金城!?」
凛音「あらー、やっぱり根に持っちゃったみたいね。まあいいわ時間も必要でしょうし。松乃!」
いのり「はいっ」
凛音「あんたには絶対に負けないから!覚悟しなさいよ!」
いのり「う、うん・・・」
ロム(いのりに次いで嵐のような女だな・・・;)


その数分後、シグレとアイオーンとリデルがまほろの実家の唐揚げ屋黄の鳥にご飯を食べに行く中で耕爺さんが一同の話を聞いて楽しそうに聞く。


耕爺さん「凛音、松乃先生をライバル視してるのか〜」
シグレ「なんか変な人間関係になっちまったな;」
宮島「でも、トップモデルの凛音さんが金城の姉ってうらやま」
金城「姉じゃないあんなのっ!」
大半の一同全員「!?」


すると、耕爺さんが金城にげんこつする!


耕爺さん「姉に向かってなんじゃその態度は!!?」
雨季「そうよなんであんなこと・・・」
耕爺さん「“父親違い”でも“姉”は“姉”じゃろ!!」
アイオーン「ヴッ!?」
金城「おい耕爺さん・・・!」
耕爺さん「ここまで来て隠す方が感じ悪い!」


すると、耕爺さんは金城家の事情を語り出す。


耕爺さん「景坊主のお母さんは生まれる前に既に事故で亡くなった昔の恋人の子を妊娠して・・・それを知った景坊主のお父さんが我が子同然に育てることを決意して金城家の当主の大作曲家のワシの友人も結婚の経緯を知った上で賛成して・・・その子が生まれた後に景坊主が生まれた。その姉が父親違いの姉の凛音っていうわけじゃ。以上!」
金城「・・・人ん家の複雑な事情をハキハキと喋りやがって・・・(怒」
シグレ(耕爺さんが言うと悲しそうにしか聞こえないんだが;)


金城は凛音のことでムカつきながら言う。


金城「そんな事情は昔から薄々と気付いていたが・・・だんだんムカついて許せなくなってーーー」
まほろ「ガキだねぇ〜」
金城「は!?」
まほろ「傷つけまいと思って事情を隠してた身内やそれを吹っ切りながら頑張ろうとしている凛音さんの事情も察してあげないなんてーーー「分かりたくないそんなもん!!」


すると、金城はまほろに壁ドンをする!


金城「俺だったら本当に好きな奴にこのことを話すしかないだろ!!絶対にーーー」
シグレ(金城、まほろさんのこと本気なんだ。だけどーーー)


すると、アイオーンが金城の手を壁から離させる。彼は言う。


アイオーン「・・・お前の言う凛音と今の凛音は、多分・・・違う。金城の言う凛音は過去の人間だ。だからーーー今の凛音はそんなことで簡単に信頼を揺らいだりはしない。お前だってわかるはずだ」
金城「・・・。・・・頭を冷やしに帰るわ俺」


金城が帰る中、すると、買い物に行っていた夏目とみちるとちえりが帰ってきた。


夏目「あれ?景吾は?」
みちる「帰っちゃったの?」
ちえり「のー?」
リデル「あー;ちょっと色々あって・・・;」
夏目「まあいいけど。まほろ、とうとうオーボエの王子様が目の前に現れたんだって?」
まほろ「うん!シェゾ様って言って、魔法も使えるしオーボエも吹けるし、努力家だし・・・とにかく目つきは怖いけどすごくいい人なの。実はLINE交換もしちゃったの!」
夏目「へー。おめでとー」
リデル「えっ?シェゾさんにはかのむぐっ!!?」


すると、言おうとしたリデルをアイオーンが口を塞ぐ。雨季はシグレに聞く。


雨季「?リデルちゃん、何か言おうとしてた?」
シグレ「いや、なんでもない!本当に!(今の状態で言ったら最悪なことになりかねない!!」


一方、金城が高層マンションの一室に帰ろうとすると、そこにはサイレントヴァイオリンを持ったロックジャズヴァイオリニストの男が座っていた。その制服は明らかに他校の制服。そう、神戸にあるセレブリティな学び舎として知られる月宮学院高校の制服・・・!その妖しい色気が纏う青いロン毛を一つ後ろに縛った髪のメガネをかけた男に金城はため息を吐きながら言う。


金城「またお前か。何事だこんな夜に。タクト」
タクト「やれやれ・・・ほんまに嫌味な王子様やね。従兄の俺の自由や」


高瀬拓人。通称タクト。今や月宮学院高校の管弦楽部の音楽科在籍の副部長で、彼の従弟に当たる金城がライバル視しているロックジャズヴァイオリニストである・・・。


FIN






「後書き」


今回はまさかの金城の姉&従兄登場。タクトさんは元々金色のコルダ3(知ってるけどやってはない;)のライバル校出身のキャラをイメージして作ったオリキャラですが、タクトさんがこれから今回の物語の黒幕(!)に関する重要な鍵を握るキャラクターですので今後を見守っていただければ幸いです。
そのキャラは個人的には好きですが(可愛い・カッコいい声フェチなので声でやられた)、乙女ゲーなのでしたいようでしたくない気分になりますね;音楽がメインなのですが。






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