二次創作小説(紙ほか)
- 紅葉からの条件(その1) ( No.568 )
- 日時: 2018/07/17 22:11
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
- プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723
今回は紅葉さんからの条件とライバル校の詳細!その条件とライバル校とは・・・!?
紅葉「ーーーーーで?」
紅葉は正座するシグレ達と金城達四人組と夏目を前にして威圧しながらその説得を聞いていた。
紅葉「アイオーンに引き続いてお前も仕事を放り出すのか?ライブや取材やラジオなどの仕事もあるのに?ふーーーーーん・・・?」
シグレ「も、もちろん仕事しながら練習の時間を作ります!だから、お願いします!金城達と一緒にコンクールに出場させて下さい!」
紅葉「お前の言い分はわかる。だがな・・・」
すると、紅葉は堀本を見る。どうやらこの二人は星ノ宮学園時代の同級生らしい。
紅葉「まさかこいつが絡んでるとはな・・・(盛大なため息」
堀本「おい、数年ぶりに会ったというのにため息か?お前だってシグレの演奏の表現力は知ってるだろ?」
紅葉「・・・」
その言葉を聞いた紅葉はようやく承諾する。
紅葉「・・・いいだろう。その件を許してやる」
金城「ーーーーー!」
紅葉「ただし条件がある」
すると、紅葉はその条件を言う。
紅葉「今度のお前らの学校のミュージカル演奏会でこの五人はシグレと演奏しろ。それも私を納得させるほどのとびきりのやつだ」
シグレ「ミュージカル演奏会?」
金城「今度、星ノ宮学園で行われるミュージカル付きの演奏会だ。ミュージカルもあるけどソロでもアンサンブルでも出場可能となっているーーーーーいわゆる特に音楽科の奴の登竜門の演奏会だ。天川達もこれに出場することになっている」
紅葉「そして私も堀本とすみれと一緒に木管三重奏で演奏して大喝采を受けたことがあったからな、それ以上の演奏で大喝采を受けたら許可してやる」
その条件を金城は飲む。
金城「わかった、やってみよう。その条件をクリアすればいいんだな?」
宮島「ちょっと金城!相手は天川の従姉であの伝説の元ヤンキーだぞ!そんな条件飲んで大丈夫!?」
雨季「大丈夫よ。とびきりの演奏をすればいいだけよ」
まほろ「うんうん!」
夏目「なんてたってオーボエが三人で目立たなくてもシグレ君の表現力があるしなー」
シグレ「いや、俺はそんなに・・・」
金城「とにかく頑張ろう」
まほろ「ちなみにすみれさんは何の楽器やってたんですか?」
堀本「オーボエだな」
紅葉「おい(^ω^#)」
その条件を達成するために早速練習を開始する中で彼らは条件達成のために慎重に曲選びをする。
金城「じいさん(金城の祖父で高名なジャズ作曲家)の知り合いが混成管打楽器六重奏用に編曲してくれたんだ。この中から好きな曲を選べ」
金城は編曲してくれた3曲をシグレ達に選ばせる。すると、雨季は悩む。
雨季「私は絶対勝ちに行けるビゼーのアルルの女第2組曲のメヌエットがいいわ」
宮島「難しい曲を選べばいいってもんじゃねーぞ;やっぱりここはエルガーのエニグマ変奏曲のニムロッドをやろうよ!」
雨季「私は絶対メヌエットよ!」
宮島「でも、ニムロッドだっていい曲だよ!?」
曲選びで雨季と宮島がもめる中でまほろと夏目がそれを止めようとする。
まほろ「ちょっとー;やめなよー;」
夏目「どっちもいい曲だけどね・・・」
シグレ「ん?」
すると、シグレは最後の候補の曲を拾う。ラヴェルのボレロだ。
シグレ「ラヴェルの・・・ボレロ?」
金城「個性的な曲として知られる曲だな。この曲は単調だと思われがちだが、実は曲の要である世界一長いクレッシェンドにより色彩豊かな演奏が彩られる。どうする?」
シグレはラヴェルのボレロをミュージカル演奏会での紅葉達以上の喝采を湧かす運命の曲だと感じ、この曲を決める。
シグレ「あの!やりたい!ラヴェルのボレロ!」
シグレの意見に金城は賛成する。雨季と宮島はこれに反発するが・・・
雨季「ちょっと!絶対メヌエットの方が難度も高いしやりがいを感じるしいい曲よ!」
宮島「ニムロッドだって・・・!」
金城「お前らはどんな演奏をしたくて全国学生音楽コンクールに出たいんだ?堀本先生の言った通り、技術だけが大事じゃないだろ?」
雨季&宮島「う・・・;」
すると、誰かが金城の鶴の一声に拍手した。堀本だ。
堀本「なかなか言うな金城」
金城「堀本先生。今日は何の用ですか?」
堀本「実は全国学生音楽コンクールのライバル校の詳細を拾ってきたんだ。まずは・・・」
すると、堀本はライバル校の詳細を言う。
堀本「まずは吹奏楽部の超強豪の一つの群馬県の前橋にある男子校の四葉宮高校。四葉宮高校はお前らが全日本吹奏楽コンクールの中学の部の時の翌日の高校の部に出たことがあるから知ってるだろ?」
金城「知ってます。その時のあいつらは金賞で俺達は銀賞でした」←星ノ宮学園はここ数年全日本吹奏楽コンクールに出続けているものの銀賞で終わっている中堅の強豪
堀本「次に最近東京に系列校が新設された音楽学校の黒音学園の室内楽部。元は宮城県仙台に本校があるが、粗いが総じても実力のある奴が多い粒揃いだから、そんな学校の系列校だったら油断できないぞ」
宮島「そんな影はあるけど実力のある学校だったら、マジで油断できねーな・・・」
堀本「次に兵庫県の神戸にある月宮学院。金城の従兄が副部長をしている管弦楽部が選んだチームムーンライトが特に優勝候補の一角だ」
金城「!」
まほろ「タクトさんの・・・」
堀本「他に大阪府の新大阪にある名門の強豪の羽生芸術大学付属高校のオーケストラ部。長崎県長崎市にある九州大会で24連覇を成し遂げている強豪のカタリーナ女学院の管弦楽部。これほどの強豪がひしめき合っているが、東日本大会にはお前らと当たることになる超強豪の四葉宮に勝たないといけない」
シグレ「四葉宮・・・」
堀本「特に四葉宮は1年前に主力を手に入れたんだ。そいつらはトランペットの曲山慎士とサックスの紺野大輝。あいつらは特に演奏が全国レベルで上手く、四葉宮は奴らを主力として全国学生音楽コンクールに参加させるつもりらしい」
雨季「少しは状況が不利になりそうね」
夏目「でも、僕達は僕達で演奏する予定だからきっと大丈夫だよ!」
堀本「そうだな。せいぜい四葉宮の四葉まみれに飲まれるなよ?じゃあ、俺は行く」
堀本が立ち去り、金城は言う。
金城「まずは最初の目標、ミュージカル演奏会だ。俺達は練習したことをやるしかない。練習するしかないんだ。練習は嘘をつかない。だから、三軒屋に認めてもらうためにミュージカル演奏会で全力を注ぐぞ!」
大半の全員「おう!!」
金城達が練習する中で一方、同じ子孫五人組はミュージカル演奏会のために混成五重奏で練習していた。
- 紅葉からの条件(その2) ( No.569 )
- 日時: 2018/07/17 22:15
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
- プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723
太陽「ふう。当たり前だけどまだまだ完璧じゃねーな」←トランペット
樹「ミスのごまかしは効くけど流石にごまかしは効かないね;」←クラリネット
琴「まだ日にちはあるし、なんとか頑張りましょう!」←ヴァイオリン
勇飛「なんてたってな・・・」←ピアノ
空「ホルストの組曲惑星の木星が味方してくれるし!」←チェロ
同じ子孫五人組がやっていたのはホルストの組曲惑星の木星。すると、勇飛は聞く。
勇飛「ところで空。紅葉姐さんに聞いたんだけど、全国学生音楽コンクールの室内楽部門の金城先輩達のアンサンブルにシグレが入ることになったって?」
空「そうみたいだよ」
太陽「えっ;あの人ら、いつのまにそんな仲良くなったんだ?」
勇飛「さあな。大喝采なら俺達が受けるだけだ。俺達の演奏で金城先輩達を屈させるぞ!」
空「はーい!」
一方、シグレはクルークに期末テストのための勉強を教わっていた。期末テストで及第点を取らなければ補習となり練習には参加できないからだ。
シグレ「ごめんな、クルークさん・・・」
クルーク「ほっとくと空回りそうだしね。シグレの苦手なところには例題とポイントをイラスト付きでまとめといたから。あと、シグレの好きなアニメ「デザートアニマル」のキャラのプリンちゅうのノートにまとめといたから」
シグレ「あ、ありがとう・・・」
クルーク「シグレって甘いもの苦手な割にこういうのが好きなんだね。今は話してる場合じゃないから期末テストの範囲に出てくる問題を解くよ!」
シグレ「はい!」
シグレが学校の勉強と練習と仕事の両立で頑張る中でフラウトとヴィオロンがその頑張りを見ていた。
理人(フラウト)「シグレ、よく頑張ってるね。その代わりに紅葉さんの条件の達成中とコンクール中だから僕と遊ぶ時間が減ったのは残念だけど」
新堂(ヴィオロン)「フラウト君は寂しくないわけないですよね。僕がなんとかフォローしますから、あなたはシグレ君と少しの時間だけでも・・・」
理人(フラウト)「ううん、必要ないです。シグレが決めたんですから、シグレ達自身の力でやるしかないんです。そのためなら僕はどんな我慢も厭わないです。シグレの演奏の表現力は圧倒的ですごかったですから・・・」
フラウトの答えにヴィオロンは少し戸惑いを見せたが、それを隠しながら言う。
新堂(ヴィオロン)「・・・そうですか」
ヤマト「理人ー。シグレのためにご飯を作るから手伝えっすー!」
理人(フラウト)「はいはーい!」
フラウトが走る中でヴィオロンは少しだけ険しい顔を見せながら生けている薔薇を摘んでいた・・・。
その数日後、シグレに期末テストの結果が返ってきた。結果は・・・
シグレ「う・・・そだろ・・・及第点どころか平均75点取れてるーーーーー!!!」←こんな数字が初めてらしい(いつも平均55点)
ナルカミ「シグレ、おめでとうございます!」←平均86点
クルーク「よかったね」←頭がめちゃくちゃいい優等生のために平均100点
シグレ「クルークさんが勉強見てくれたおかげです!ありがとう!これ、お礼のチョコクレープです!」
クルーク「あ、ありがとう」←クレープが好物
シグレは補習を免れた中で一方、星ノ宮学園では音楽科の雨季が学年トップとして名前があった。
まほろ「うーちゃん、全部満点だ!」
金城「朝倉、本当に人間か?」
雨季「失礼ね。私はれっきとした普通の人間よ。それよりも補習を免れた宮島に喜びなさいよ」
宮島「期末テストクリアしたー!!!」
金城「お前がいつも赤点組だったのに平均の点数だったのは俺の指導があったからだな」
すると、金城にLINEが来る。シグレからであり、内容は「期末テスト、クルークさんのおかげで補習免れた!そっちはどうだ?」だった。
金城「「こっちも宮島が補習を免れた」・・・と」
すると、Dサーバントが金城に絡んできた。
Dサーバント「金城ー!」
金城「予鈴前にサボろうかな」
まほろ「そんなこと続けたら生活指導の山野先生に見つかるよ!景吾君、頭がいいから文句言われてないけど!」
金城「平気だ。で、何の用ですか?」
Dサーバント「中等部3年の期末テスト、うちの特進科を抜いてお前らの友達が満点1位だったらしいな!」
金城「それがどうかしたんですか?」
Dサーバント「朝倉、このまま行けばあの東応大学付属高校にも行けるってよ!そしたら・・・「やめて下さい」
金城「朝倉がそんなことするわけないじゃないですか。朝倉も俺達同様に高等部に上がる予定です」
Dサーバント「ちぇー。固いなあ」
すると、誰かが金城に拍手していた。八奇人のリーダー格で高等部の生徒会長の香宮碧音だ。
香宮「流石金城君!トロンボーンと頭同様に口も達者だね〜」
金城「香宮会長」
香宮「今度の全国学生音楽コンクール、頑張りたまえ!結果を期待しているよ!」
金城「はあ・・・」
香宮「それじゃあ、僕はミュージカル演奏会の運営をして来るよ。天川君達がキミ達と対決するみたいだから頑張りたまえ!」
宮島「天川達が!?」
香宮「じゃあ、アデュー!」
香宮が立ち去る中で雨季は紅葉の出した条件の意味に気付く。
雨季「そうか・・・紅葉さんが出した条件はそういう意味だったのね・・・!」
金城「とにかく天川達にも負けるわけには行かないから、シグレが来たら練習を開始するぞ!」
まほろ「はーい!」
猛練習の日々が続き、ついにミュージカル演奏会の当日がやってきた・・・。
続く・・・!
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