二次創作小説(紙ほか)
- 四葉宮高校との対面(その1) ( No.578 )
- 日時: 2018/07/30 20:05
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
- プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723
今回は雨季の実家の詳細と四葉宮高校との対面です!今フルートぷよクエ漫画の制作を進めてまーす。
シグレは雨季の家のことを知り、彼は平安遷都一家の若頭代理補佐の大林藤一達に捕らえられた。藤一は案の定怯えるシグレに睨みを効かせながら言う。
藤一「まさかうちのお嬢を尾けるとはなー・・・まさか、お前、うちのお嬢が平安遷都一家の孫娘だということを知って追ってきたのか?」
シグレ「いえっ!雨季さんの家庭環境は複雑かなーと思ってのことで・・・!!」
藤一「余計な口を利くな。さもないとーーーーー・・・」
シグレ「ヒイッ!!!」
すると、雨季が藤一を説得しながら止める!
雨季「待ちなさい藤一!!その人は私の友達よ!」
藤一「えっ!?そういえば、うちのお嬢が友達ができても家に連れて行くのは初めてだった気がするなー・・・」
すると、誰かがシグレ達の前に現れる。仁義ある平安遷都一家の三代目組長で雨季とその兄の祖父である雨野総一郎だ。
総一郎「まあまあ。雨季が友達を連れてきたのは初めてだなー・・・まあ、雨季の友達なら危害を加えたりしなければ安心だろう」
雨季「じいちゃん・・・」
シグレ(た、助かった・・・この人、ヤクザの平安遷都一家のボスだけど根はいい人だ!!)
総一郎に許してもらい、シグレは雨季に連れられ食事の支度をする若い衆達を待ちながら彼は言う。
シグレ「いやー、驚いたよ;まさか雨季さんがあの仁義ある平安遷都一家の孫娘だったなんて!でも、名字が違うような・・・?」
すると、雨季はシグレの問いに答える。
雨季「私と兄は父方の姓なんだけど、母親がじいちゃんの娘なの。だから、世間に秘密にするために名字を別にしてるわ」
シグレ「!それで・・・雨季さんのご両親は?」
雨季「車の事故で二人とも亡くなったわ。私と兄も事故に巻き込まれたのに幸いにも無事だったけど」
シグレ「そう・・・だったんだ」
バツの悪そうな顔をするシグレに雨季は言う。
雨季「つか、平安遷都一家は世間的には立派なヤクザだけど、悪い方のヤクザじゃないのよ」
シグレ「そうだったの・・・か?」
雨季「平安遷都一家は悪徳商法で金儲けをしていた資産家や他のヤクザを懲らしめたり・・・関係ない土地を奪おうとしていた地上げ屋もじいちゃんの鶴の一声で地上げ屋は一切やめてたわ」
シグレ「へえ・・・」
すると、どこかの部屋から謎の声がした。
???「すみません。総一郎さんはいます?」
雨季「?今じいちゃんは趣味の盆栽の植え替えしてますよ」
???「じゃあ、人影はいますか?」
雨季「ありませんけど」
シグレ「少なくとも声はしなかったよ」
すると、その部屋から誰かが来た!
王ドラ「いやー、助かりましたー。実はシェゾさんのスイカをこっそり食べたのがバレちゃって、総一郎さんのところに・・・」
シグレ&雨季Σ(;°д°)
王ドラ「えっ!?」
すると、三人の元に総一郎が来ていた。
総一郎「おお、逃げ切れたか」
雨季「じいちゃん!これ、どういうこと!?」
王ドラ「これとはなんですか失礼ですね」
総一郎「ああ。美紀貴ももうすぐ帰ってくるし、夕飯の時に話そう」
そして雨季の兄の美紀貴が帰ってくる中で彼は夕飯の時に雨季に言う。
美紀貴「雨季、じいさんが王ドラさんと内通していたこと知らなかったのか」
王ドラ「それよりもシグレさんがいたことはどういうことですか?」
雨季「あれもこれもこっちが聞きたいわよ!」
総一郎「まあまあ。王ドラとはある地上げ屋を倒す時に利害の一致で共闘をしたことがあるんだ。その縁でこの家を彼の逃げ場にさせてある」
シグレ「確かにこの家、俺以外は誰も寄って来ないもんなー・・・;」
総一郎「まあ、記者が来るよりはまだマシだろう」
すると、美紀貴が雨季のシグレに話す時の安心してるような顔を見て何かを勘付いて彼は雨季に言う。
美紀貴「雨季。家は俺が任せるからお前はオーボエと彼と幸せになりな」
雨季「え?」
美紀貴「シグレ君。雨季の今後をよろしく頼むよ」
シグレ「えっ?は、はい・・・?(全国学生音楽コンクールの件かな?」
そして夜になり、シグレと王ドラを雨季と美紀貴と総一郎が見送る。
シグレ「今日はありがとう・・・ございました」
王ドラ「シグレさん、明日も仕事と練習があるので私が送りますよ」
美紀貴「いいんだよシグレ君。自分の家だと思っていつでも来い。な、じいさん」
総一郎「そうだな。雨季の友達が来てくれてよかったなー」
雨季「ちょっと!じいちゃん、お兄ちゃんっ」
そしてシグレと王ドラが帰路に着く中で雨季は一瞬寂しそうな顔をしたが、すぐに元のポーカーフェイスな顔に戻した。
美紀貴「おっや〜?雨季、シグレ君が気になるのか?」
雨季「はぁっ!?なんで?」
美紀貴「べっつにー(無自覚にシグレ君にあんな恋する乙女のような顔して兄ちゃんとじいさんが気付いてないわけないだろう」
総一郎「ワシも知らん。今度、耕一にLINEで聞いてみるか」←まほろ達の祖父、耕一こと耕爺さんとは昔からの旧友
そしてその翌日、シグレは仕事を終えてから練習のために星ノ宮学園に向かっていた。
- 四葉宮高校との対面(その2) ( No.579 )
- 日時: 2018/08/07 00:16
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
- プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723
シグレ(遅くなっちまった;昨日は嵐のような一日だったなー・・・;)
シグレが走る中ですると、彼は音にある気付く。それはまるで喰らい尽くすかのようなかつ透き通るようなトランペットの音。シグレはその音が気になり見に行くと、そこにはある深緑色の学ランを着た青年がトランペットを吹いていた。青年はややジト目のフレームのメガネで青色の長い髪を一つ後ろにまとめていた。
シグレ(他者の音を喰らい尽くすかのような音・・・なのに引き込まれるーーー)
すると、その青年は演奏を終えた後にシグレに気付く。
???「ん?」
シグレ(気付かれたっ!)
???「お前、吟遊月華のシグレ?兄を越えるために龍笛をやってるのか?」
シグレ「は、はい」
???「シグレ。いきなり初めて出会って悪いが、セッションしたい」
シグレ「えっ、龍笛で?できるのか?」
???「始めるぞ、六段の調べでいいな?」
シグレ(聞いてない!つか、できるのか・・・;)
すると、その青年のトランペットと自分の龍笛で六段の調べをセッションする。すると、青年のその演奏にシグレの龍笛が喰らい尽くされそうになっていることにシグレは気付く。
シグレ(そのトランペットで他者の音を喰らい尽くしても演奏は上手い。・・・。ちきしょう。喰らい尽くされてもちゃんとついて行く!)
シグレの演奏の忍耐強さに青年は無表情ながら驚きと興味を抱く中で演奏を終えた後にそれを見ていた人達から喝采を浴びた。トランペットを片付けていた青年は聞く。
???「龍笛の音楽歴は?」
シグレ「自分が四歳の頃からだけど・・・」
???「その吹き方だと自分が疲弊するぞ。周りの人間は喜ぶかもしれないが」
シグレ「えっ?やっぱり息が強すぎ?」
???「そうとも言えるな。あ、練習の時間だ。呼び名だけは言っておこう。俺のことはキョクでいい」
青年ことキョクは立ち去る中でシグレはその日の練習で試すが、なんと流れるように今までよりも澄んだ音で奏でることができたのだ。
堀本「ああ。シグレ、前よりもよくなってる」
金城「シグレがまさか音がさらに進化するとは思えなかったが・・・何かあったのか?」
シグレ「えっ?・・・うーん・・・他者の音を喰らい尽くす音を奏でる天才らしい人に会ったからかな・・・」
金城「え?他者を喰らい尽くす音を奏でる奴はごく一部しかいないから本当だったらお前、疲弊してたな」
シグレ「いや、喰らい尽くされかけたけど、持ち前の忍耐強さで耐えた!」
金城「はいはい」
その翌日、シグレは練習で星ノ宮学園に向かう中で喉が渇いたからジュースを買おうとしていた。
シグレ「今日はカルピスの気分・・・」
すると、何者かがシグレの肩に触る!シグレは驚き振り向くが、彼の肩を触った人物は昨日の青年ことキョクだった。
シグレ「!!?」
キョク「・・・そんなに驚かなくても」
シグレ「キョ・・・キョクさんはそんなところで何してるんですか?」
キョク「ここのすぐ近くの公園でトランペットの自主練をしていたんだ。あるコンクールで地方大会を突破するためにな」
シグレ「えっ、地方大会?(どこかの国際コンクールかな?一人でも上手いし・・・」
シグレはキョクと公園で話す中で彼は言う。
シグレ「あの・・・俺は外部だけど、仲間達と一緒にコンクールに出るんです」
キョク「一人ではやらないのか?」
シグレ「・・・一人だとちゃんとやれるけど、ただちょっとは寂しいから。だから、仲間達にアンサンブルに誘われた時は嬉しかったなーって・・・」
キョク「そうか。でもな、自分の演奏を貫きたいんなら自分のことも大事にしなくては」
キョクはそう言いながらシグレの髪をそっと触る。シグレは驚く。
シグレ「えっ!?」
キョク「!・・・すまない。俺は他人の髪が隠れているとどうしても見たくて・・・」
シグレ「いえ、いいんです。目に怪我は一度もしてませんし」
キョク「・・・。ーーー俺はあんなことを言っといて、俺の音を聞いても喰らい尽くされなかったのはお前が初めてかもしれないな・・・」
シグレはそう言われて自分が認められていることがちょっとは嬉しいと同時にさらに自覚が強まった。そしてその日の星ノ宮学園の放課後、いつものように練習に励んでいたシグレ達だが、すると、堀本が言う。
堀本「いい知らせが二つある。俺一人で説明会に行ったが、なんと案の定四葉宮高校と当たることになった」
宮島「やっぱりかー;」
堀本「二つ目は四葉宮高校がそれで研修と称しての合同練習にこっちに来ることになったから、お前らは四葉宮から吸収するといい」
まほろ「えっ!?あの四葉宮が来るんですか!?」
堀本「もうそろそろ来ると思うが・・・あ、来たな」
すると、四葉宮高校のアンサンブルメンバーが来た。四葉宮高校の吹奏楽部部長でアンサンブルメンバーのリーダー、服部城太郎が挨拶をする。
服部「はじめまして。僕は吹奏楽部部長で人呼んでMr.平均点(アベレージ)のホルンを担当する服部城太郎です」
小倉「俺はバスクラを担当する副部長の小倉康平です!よろしくね!」
紺野「僕はサックスを担当する紺野大輝です。よろしくお願いします」
火原「・・・俺はチューバを担当する火原、だ。よろしく」
服部「曲山、何をしているんだい?早く出て来なよ」
すると、現れた人物にシグレが驚く。そう・・・
曲山慎士ことキョクが現れたからだ・・・!
シグレ「ーーーキョクさん?」
曲山「シグレ・・・そうか、あの話はこのこと・・・」
宮島「他者を喰らい尽くすようなトランペッターはこんな人畜無害な奴か?」
まほろ「えええええーっ!!?もっと猛獣みたいな人じゃ!」
雨季「こら、あんた達!」
曲山「ああ・・・それはうちの部員が手違いで情報を寄せたんだ。情報をそのまま受け取らせたようだな・・・」
服部「すみませんみなさん;うちの部員には注意をしておきましたから;」
金城「いや、いいさ。その部員も反省しているようだし、あんたが謝ることはない」
すると、紺野がシグレをジーッと見つめる。
紺野「ふーん。キミが曲山の音を聞いても喰らい尽くされなかった噂の子か」
金城「えっ!?」
紺野「どんな人かと思ったけど、まさか人畜無害そうな顔をしてとんでもないキバ持ってそうな人とは」
金城「シグレ、どうして早く言わなかった?」
シグレ「言おうとしたけど、金城が聞いてくれなかったからじゃん!」
堀本「仲良い喧嘩はやめろ。まあ、とりあえず四葉宮高校のアンサンブルメンバーだけでもここで吹いてみろ」
服部「じゃあ、ラヴェルのダフニスとクロエの第二組曲を」
BGM:四葉宮高校アンサンブルメンバー版ラヴェルのダフニスとクロエの第二組曲
その音は五人ながら豊かで音程も揃っていた。とても混成五重奏とは思えない演奏だ。特に服部の平均点が全国レベルの演奏をしていることに堀本も驚いていた。
堀本「あの部長、凡庸なフリをして意外とキバ持っているな(舌打ち」
宮島「やっぱり平均点が全国レベルなのかー・・・;」
そして演奏が終わる中で服部は言う。
服部「荒削りな演奏ではありましたが、これからよろしくお願いします」
金城「ああ、こちらこそ・・・」
曲山「シグレ」
すると、曲山は言う。
曲山「俺はお前の音を今度こそ喰らい尽くして全国に行くからどんな練習しても喰らい尽くすから」
シグレ「・・・;はい・・・」
曲山はシグレに興味を持ってそうに言う中で全国学生音楽コンクールの東日本大会の日が近づいていた・・・。
続く・・・!
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