二次創作小説(紙ほか)
- 悲しみよりも深く優しく(その1) ( No.629 )
- 日時: 2018/10/17 23:56
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回はついにエルドゥール戦です!彼の王ドラやエターニャ達への憎しみの底先に見えるものは・・・?最近またポップンを始めました。
その戦いの同時進行の数分前。エルドゥールは挑みにきた王ドラ達をモニターで見て、彼はそれを少し疎ましく思っていた。
エルドゥール(・・・あいつらが直々に乗り込んで来たということか・・・ちょうどいい。あいつらの武器ごとかき消してやろう)
すると、それをポルックスが見ており、エルドゥールに声をかける。
ポルックス「お兄ちゃん・・・こんな勝ち方で本当にいいの・・・?」
エルドゥール「・・・・・・ああ、いいんだ。安心しろ。お前も俺が守ってやる」
エルドゥールがポルックスの頭をポンと撫でた後に彼はキングサイズのベッドに行く。あいりがいる場所だ。あいりは黄色の派手な装飾を付けたドレスに着替えさせられており、あいりは彼に気付く。
あいり「あっ」
エルドゥール「・・・・・・すごく似合ってる」
あいり「エルドゥールさん!?お願いです、みんなのところに帰して下さい!話ならどこだって・・・「・・・・・・何も心配はいらない」
すると、エルドゥールはあいりを抱きしめながら言う。
エルドゥール「・・・・・・俺がお前にできることはなんでもしてやる。それで、お前の中からあいつのことを忘れさせてやる。それができたら、また、二人でーーー・・・」
すると、エルドゥールはあいりの身体を離した後にあるものを持ち出す。それは少しは古くなっている昔のあいりが持っていたヴァイオリンだった。
あいり「それは・・・!」
エルドゥール「・・・・・・?何か思い出したか?」
あいり「いえなんでも。それは私が妙な弾きグセで弾いていたヴァイオリンですわ。母様に怒られることもしばしばでしたけど」
すると、エルドゥールはその話を聞いてあいりに優しく微笑んだ。これにあいりは懐かしい幼いエルドゥールの顔を少しだけ思い出した。
あいり「・・・あなたは」
すると・・・
エターニャ「ここだーーーーー!!!」
バキッ!ドッゴォーーーーーン!!!
なんとエターニャに部屋の壁が壊されていました(笑)すると、その壊した壁の外から王ドラやクロード、エージェントが出てきた。
王ドラ「あいりさん、大丈夫ですか?NTRされてないみたいですね」
クロード「おお!あいり殿、美しい・・・!」
あいり「王ドラ!クロード!それにエージェントまで!」
エージェント「俺も王ドラの作戦に戸惑ったが、好機なことにエターニャがあいりがエルドゥールにNTRされると思ってスマホのカメラとビデオカメラを持って走り出して・・・」
エターニャ「とりあえず間に合ってよかったな。さぁどうぞ、続きを」
あいり「何もしてないし、するつもりないですわ」
エターニャ「ガーン!!!(ピアノ低音」
すると、エルドゥールが武器の斧を持ちながら啖呵を切る!
エルドゥール「・・・・・・チッ、なんなのだお前達!月島あいりに近づくなーーー」
すると、誰かがエルドゥールの首元を突いていた。そう、彼らの中にもう一人いたのは・・・!
ツースト「ーーーそれはこっちのセリフだ」
ツーストの怒りの顔にエルドゥールは鼻で笑う。
エルドゥール「・・・・・・自分のお姫様を置いてけぼりにした奴が言うセリフじゃないな」
ツースト「ーーーお前みたいな既に滅亡した国を復活しようとした奴に言われたくない」
エルドゥール「・・・・・・じゃあ」
エルドゥール「じゃあ、お前は自分のしたこと間違ってないって言いたいのかよ!!!」
ツースト「テメェほど間違った覚えはない!!!」
エルドゥール「ーーー俺は絶対にエンジェルミュージックを復活してやる!!!」
すると、エルドゥールは自分の斧に魔力を込めながら彼らと戦う!最初にエルドゥールがエージェントに攻撃しようとする!
エルドゥール「・・・・・・回転斬り!」
エージェント「!」
あいり「エージェント!避けなさい!」
すると、エージェントは自身のスパイとしての腕前を生かして避けながら飛ぶ!これにエルドゥールはエージェントをたかが人間だと侮っていたことに少しだけ侮っていた。
エージェント「お前、あいりやツースト、エターニャや王ドラに拘ったあまり他の奴の経歴ををおそろかにしすぎたようだな?あいにく俺はスパイでもそれなり以上の腕前は持ってんだよ」
エルドゥール「・・・・・・チッ・・・!」
すると、王ドラが蹴りでエルドゥールに反撃する!
王ドラ「アチョー!!ホアチャア!!」
エルドゥール「っ!!」
すると、エルドゥールは反撃された反動で武器の斧を使って攻撃する!
王ドラ「!!」
王ドラは自身のヌンチャクを使って防ごうとしたが、ヌンチャクはエルドゥールの斧で壊された!エルドゥールはこれにニヤッと笑う。
王ドラ(ふーん。反動を生かした攻撃ですか・・・ならば!)
すると、王ドラを踏み台にしてツーストが飛び、曲刀でエルドゥールの斧に応戦する!
エルドゥール「・・・・・・チッ、やるな」
ツースト「俺の曲刀は防御に優れているからな。流石にあんたには攻撃で劣るけどなあ!」
すると、通信機が王ドラのところに繋げた!ゼオからだ。
王ドラ「はい。こちらエルドゥールさんと応戦中でーーー」
ゼオ「そっちにポルックスっていうハープを持ったオッドアイの女の子いなかったか?」
王ドラ「えっ?エルドゥールさんのところにいるんですか?」
ゼオ「ああ、ポルックスはエルドゥールの義妹だ。そのことをパトリに話したらなんかすぐにその子を自分達が探している人物だからってレビアッタに向かおうとしてて・・・」
王ドラ「えっ!?まさか,あなた達はーーー」
すると、ある声がこの戦いを止めようとしていた!ポルックスの声だ!
ポルックス「ダメ・・・!」
ツースト「!?」
エルドゥール「・・・・・・ポルックス!?」
ポルックス「喧嘩しちゃやだ!みんな仲良くないとやだー!!」
エルドゥール「・・・・・・ポルックス・・・」
すると、エルドゥールがポルックスを避難させようとするが、そこにある手が止める。先程までゼオの話を聞いたパトリだ。
パトリ(裏)「この子に何の用だ?」
エルドゥール「・・・・・・ポルックスは俺の義妹で、俺と出会う前に旅に出ていた頃の前の記憶を失っていて・・・」
パトリ(裏)「この子は記憶を失ったんじゃない」
パトリ(裏)「この子は天界で生まれ落ちるところを手違いで地上に生まれ落ちた星座の宮の一人の双子宮だ!」
大半の全員「!!?」
エルドゥール「・・・・・・ポルックスが星座の宮の双子宮・・・!?」
ポルックス「アタシ、地上で生まれたヨ・・・?」
パトリ(裏)「地上で長い間過ごした場合は命が二倍に削られる。最近、あんたは自分の身体が消えかかっていることに気付いたんだろう?天界にすぐにでも帰ればあんたの命を助けることはできるんだ」
ポルックス「アタシは・・・確かに身体が透けてるけど・・・」
パトリ(裏)「さぁ、大人しくあんた達の天界に一緒に帰るんだ」
ポルックス「アタシ達の・・・天界・・・」
すると、エルドゥールはパトリの説得を拒否する。
エルドゥール「・・・・・・天界など知らない!ポルックスは身体が消えかかってないし、ポルックスは俺の義理であっても大事な妹だ。俺は・・・エンジェルミュージックを復活することはできても・・・ポルックスがいないと・・・」
???「その必要はありませんね」
すると、パトリ以外の闇の学園と光の学園の生徒会がポルックスを連れ戻しに現れた。彼らはエルドゥールにある事実を言う。
エドガー「・・・確かにエンジェルミュージックはあなたにとっては大事な国だったでしょうし、復活しようとする気持ちは分からなくもありませんね」
フローレ「だがな、もう終わってしまったんだ。長い時をかけて根付いてしまったんだ」
シエル「それにその人達が犯人だという証拠はないですね」
モーリス「ないということは彼らはやっていない・・・もし犯人と決めつけたらそれはもう冤罪だな」
ロコ「それに彼らがやったという書類は何一つありませんでしたのよ」
リゼット「それにあなたはポルックス様がいなくてもちゃんと今の仲間とやっていけるはずよ」
ルクス「それにキミはスターチェロに選ばれた存在ではないしね」
ニナ「それにあなたはもう前を向ける人間よ・・・進むこともできるのに進もうとしない」
アビス「エンジェルミュージックの民の魂は既に輪廻の輪に旅立ったんだ・・・あの国の跡地にはいない、いないんだ」
聞けば聞くほどエルドゥールに絶望が降り注ぐ。認めたくない事実を突きつけられたエルドゥールは激昂する!
エルドゥール「・・・・・・そんなこと・・・!認めない!!認めなあああああーい!!!」
すると、エルドゥールは本当の心を封じたスターチェロを奏でる!そこには光ではなく闇のメロディーが奏でられていた。
- 悲しみよりも深く優しく(その2) ( No.630 )
- 日時: 2018/10/18 00:08
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
ツースト「なんだこの音・・・!?」
クロード「少なくとも光の癒しの音色ではないな」
エージェント「悲しみの音色・・・これにエルドゥールの今の悲しみの感情が込められているのか・・・!?」
その曲は全国学生音楽コンクールの東日本大会で月宮学院の管弦楽部が演奏していたヴィヴァルディの「冬」の第一楽章。すると、エルドゥールの音色の形である黒いロープに大半の人達が縛り付けられた!
王ドラ「!?」
モーリス「ぐあっ・・・!!?」
ニナ「なっ・・・これは・・・!?」
すると、彼らが見たのはエルドゥールの過去の記憶だ。エンジェルミュージックでの楽しかった日々、あいりに似たエンジェルミュージックの王女と想い合った日々、エンジェルミュージックが突然飛んできた噴石で滅亡した時にエルドゥールだけが生き残った時の記憶・・・。これらは全て突然大切なものを奪われた時の憎しみ、恨み、悲しみ、苦しみだ。
エドガー「彼はそこまで苦しんでいたのですねえ」
フローレ「なんとか奴を苦しみから解放させないと・・・」
王ドラ「ーーーエルドゥールさん。ちょっといいですか?」
すると、そこに弾いていたエルドゥールのチェロが止まった。エルドゥールは呪いの影響を受けながらも言う。
エルドゥール「・・・・・・なんだ。遺言なら言わせてやる」
王ドラ「そのスターチェロ、誰にもらったんですか?」
エルドゥール「・・・・・・それはあの赤猫を連れた魔導師からのーーーーーはっ!?」
すると、エルドゥールの顔に余裕が消えた。
王ドラ「あなた、黄泉にも利用されてるんですねえ。とことん傀儡(くぐつ)な人生ですねえ」
王ドラからの容赦ない宣告。
エルドゥール「ーーーーーっ黙れ!俺の人生は・・・俺のものだぁ!!」
すると、エルドゥールは王ドラに斬りかかろうとするが、そこにエルドゥールを密かに発動して包囲していたエターニャの束縛陣に止められる!
エルドゥール「ーーーーー束縛陣・・・!?いつのまに・・・」
エターニャ「さて。戯言はそれまでだ。クロス!」
クロス「了解した!」
すると、クロスが天羽々斬を退魔の剣に変えてエルドゥールの身体を貫く!貫かれたエルドゥールは倒れかけたところに粘るが、そこに助太刀に来た作者さんであるアークさんが飛んで来た!
アーク「悪いが俺もあんたを悲しみから解放させたいんでね。憤怒の力!」
アークさんの封印弱まってギリギリの攻撃でエルドゥールの身体を貫いた。エルドゥールは倒れかけるが・・・
ツースト「やったか・・・?」
王ドラ「ちょっと様子を確かめましょう」
すると、王ドラは手を差し出そうとするが・・・
エルドゥール「ウガァ!!!」
王ドラ「!!」
エージェント「王ドラ!!」
エージェントが王ドラをかばって軽い傷を負うが、肝心のエルドゥールは・・・
クロス「ダメだった。失敗した;」
エターニャ「それどころか狂暴化している;」
アーク「俺も憤怒の力の封印が弱まっていたからな;」
パトリ(裏)「え゛っ!!?」
万事休すの時に部屋内の隅の方に避難していたあいりはどうすれば事態を解決できるか悩んでいた。
あいり「エルドゥールさんを止めなきゃ・・・!!どうすれば・・・!!!」
すると、あいりにある声が聞こえた。それは野菜王国に訪れたまだ小さかった時の自分の・・・
小さかった頃のあいり「コキュトスですわ」
あいり「!」
小さかった頃のあいり「小さい頃、あの騎士さんと一緒にその曲を演奏してましたのよ。チェロとヴァイオリンで」
すると、小さかった頃のあいりはそのコキュトスの楽譜を持ちながら微笑い、あいりもようやく気付き小さかった頃のあいりは彼女にその楽譜を渡した後に幻となって消えた。そのコキュトスのヴァイオリン用の楽譜を見たあいりはエルドゥールが持っていたヴァイオリンを持ち、その曲を奏でる。そう、コキュトスは自分が小さかった時に一度だけ野菜王国に訪れてガスパに連れ去られる前にエルドゥールと一緒に演奏をした曲・・・!
BGM:コキュトス
ツースト「この音色・・・あいりのか?」
クロード「・・・凛と美しく、なんて綺麗な音色なんだ・・・」
その音色を聴いたエルドゥールは目を閉じて再び開けた瞬間にーーーーー
驚いたことにーーーーーエルドゥールの目から涙が溢れ出していた。
エルドゥール「ア・・・ア・・・アアアアアアアアアアァ」
その叫びはエルドゥールのものなのかあるいは彼を乗っ取ったスターチェロの叫びなのかはわからない。王ドラもエターニャも驚愕の顔を浮かべていた。
ああ、なんて美しい音色、懐かしい音色。
エルドゥールは叫ぶのを止めた後に憑き物が落ちたかのように気を失った・・・。
あいりは演奏をした後にツーストの姿を見る。不安が消えたあいりはツーストに抱きつく!
ツースト「あいり・・・!」
あいり「ツースト!」
ツースト「顔を・・・ちゃんと見せてくれ!痛いとこはねーか!?泣いてるじゃねーか!」
あんなに不安だった心がツーストが助けに来てくれたことに一気に解消した。
私はこんなにツーストをことを、愛していたの・・・?ツースト、大好き。
あいり「ツースト・・・!」
すると、エージェントが気絶したエルドゥールを抱えながら言う。
エージェント「あー、いちゃつくのはそれまでにして。時間がないよ。ゼオ達の方が今どんなことになっているのか・・・!!」
すると、エージェントが何かを撃つ!これにクロードは驚く。
クロード「何をする気だエージェント!!」
エージェント「いや、違う!お前らの後ろの方に・・・!!」
王ドラ「えっ?」
すると、王ドラは攻撃されかけたところを間一髪で避けた。すると、そこにはヴィラリン軍の総帥であるトリルの姿があった・・・!!
王ドラ「その帽子のマーク・・・あなた、ヴィラリン軍の・・・!!」
すると、通信機がなった。キッドからだ!
キッド「王ドラ!お前、そっちに別のヴィラリン軍の奴がいないか!?」
王ドラ「いますけど・・・それが何か?」
キッド「聞いてくれ!」
キッド「アルフォンスとルイが突然現れてオレ達に攻撃しやがったんだ!!」
大半の人達全員「!!!?」
王ドラ「クロラの奴・・・!!あの人らの記憶をさらに洗脳して・・・!!!」
次回、ヴィオロンになりすましたクロラ戦!
続く・・・!
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