二次創作小説(紙ほか)
- ドタバタ☆アクション!(その1) ( No.741 )
- 日時: 2019/10/13 08:27
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回は前回の特別編の続きでドタバタギャグなお話です!
桜「その日、私がいつものようにフルートを吹いていた。しかし、吹いている途中から喉がちょっとおかしくなって何と右の喉が扁桃痛に。さらに言うならその最中に今度は口の中が痛いと思って虫歯かと思いきや何と、口の中に口内炎ができていた。つか、その口内炎は虫歯だと間違えるぐらい痛いのよね。うん、虫歯と間違えるぐらい痛いわ。右の扁桃痛は数日で治りましたが」
王ドラ「桜、今すぐ病院に行きなさい;」
それではどうぞー!
ツースト「えー!?フィアさんが日本に留学しに来てる!?」
特別編7の終章での出来事から翌日、エージェントはツーストにアリシアの姉のフィアのことを話していた。エージェントは言う。
エージェント「とりあえず今日はうちの屋敷に泊まらせてやったが・・・流石にホテル暮らしをさせるわけには行かないしな」
ツースト「フィアさんが住む家を探してるならどんなところがいいんだ?」
エージェント「まずはタタミ。これだけは譲れないってさ。ワビサビの趣がいいんだって。それから駐車場完備。うるさくて空気が悪いのはごめんだって。でも、故郷の味が恋しくなると思うから近くに洋食料理店がないと困ると。あとは何より近くにフィア様が教わるクラリネットの教室がないとダメだと。ギターもいいと言ってたけど」
ツースト「・・・わかった。俺がフィアさんをそのピッタリな住居に案内するから文句は言うなよ?あと、お前は来るな」
エージェント「何で!?」
ツースト「あそこにはお前の商売敵の奴がいるからだろ?」
エージェント「あっ、そっか」
そしてツーストはフィアと彼女の直属の執事のセインをその住居に連れて行った。フィアは聞く。
フィア「彼女さんとは仲直りしたばかりなんでしょう?」
ツースト「残念ながらあいり以外に浮気するつもりはない」
フィア「なら、安心ね!」
セイン「それを聞いて安心したよ」
ツースト「(こういう出来すぎな女は苦手だ・・・)着いたぞ」
二人がたどり着いたのはケンジ達が暮らしているアパートだった!フィアは最初は綺麗なアパートを想像していたが、そのアパートを見て目をキラキラと輝かせていた。
フィア「素晴らしいじゃない!」
セイン「しかもすごい安いな」
ツースト(気に入りやがった!?てっきり罵られるかと思ったのに!!)
すると、住む部屋を見ている最中にケンジが大学から帰って来ていた。
ケンジ「あれ?ツースト君じゃないか。今日はどうしたの?」
ツースト「ああ、この人らの住む部屋を探しに」
ケンジ「えっ?うちのアパートならあと数室はあるから大丈夫だけど、女の人が大好きな実家がリンゴ農家みたいな人がいるからなあ」
ツースト「えっ;リンゴ農家って・・・もしや・・・」
ケンジ「エミーリオさん?いつも僕にもリンゴをくれるんだ。リンゴ料理も差し入れてくれるんだよ。流石実家がリンゴ農家だねー」
ツースト「(実家がリンゴ農家って・・・;)あ・・・」
すると、ツーストはケンジの目を覚まそうとして説得する!
ツースト「あいつ、エージェントの商売敵だって知ってんだろ!?リンゴは好きだから片手に持ってるだけだよ!」
ケンジ「えっ?エージェント君とエミーリオさんは同じリンゴ農家のライバル同士だと思ってるよ」
フィア「えっ!エージェントはうちのアリシアの使用人で闇に生きるス「あんたは言わなくていいから!!」
ツースト「あいつ、アリス団やチームクロードを追ってる私立探偵だよ!?ああ見えても有能な探偵だから、エージェントや俺達も大変なわけで・・・(目を覚ませ!ケンジ!!」
ケンジ「エミーリオさんがそんな無茶なことをするわけないじゃないか」
ケンジはそう言い放った後に自分の住む部屋に入る。ツーストは言う。
ツースト「あいつ、無茶なことする私立探偵なんだって!!」
セイン「あのー、やっぱり僕達も他を当たって来ようか?」
ツースト「いや、俺らの話だ。せっかく見つけたのに棒に振っちゃもったいないだろ;」
フィア「ありがとう!ここの大家さんに会って住まわせてもらうわね!」
すると、フィアは何かに気付いた。その人物を見る。
フィア「もしかしてあれが大家さん?」
ツースト「え?」
すると、現れたのは・・・
おとこマン「おーおー、うちに入居希望かー?」
ツースト(おとこマンじゃん!!しかもなぜかこいつがこのアパートの大家だし!!)
そしてこのアパートに入居を決めたフィアはその夜、エージェントとアリシアの住む屋敷で絵本を読ませながらアリシアの添い寝をしていた。
今回はドタバタギャグ
- ドタバタ☆アクション!(その2) ( No.742 )
- 日時: 2019/10/13 08:30
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
アリシア「フィア姉様、住むところ遠くじゃないわよね?」
フィア「ちょっと遠くなるけど、ここから近くの距離だわ」
アリシア「よかった・・・」
フィア「はいはい。続きを読んであげるわ、もう寝なさい」
そしてその翌日、星ノ宮学園では今日も生徒達がドタバタと過ごしていた中で金城と宮島が互いの思う音楽面で話し合っていた。
金城「この曲はこんなリズムでティンパニを叩いて、トゥ〜トゥートゥーと」
宮島「でも、それだとノリが乗らねえな」
金城「じゃあ、もっと歯切れよくやった方がいいんじゃないのか?」
宮島「それがいいかもな!」
シグレ「あそこ、本当に平和だなあ」
雨季「景吾は意見ははっきりと言ういわゆる部長の仕事ができるけど、持ち場の意見も聞き入れてるからねー。ただどうも性格的に不器用って言うか・・・他の部員達もそれはわかってるみたいだけど」
シグレ「その辺を上手くまとめていたのは副部長のまほろさんだったってことですね」
雨季「まあ、金城のことを案じた前部長と前副部長の指名だったからねー」
すると、誰かが声をかけた。フィアだ。
フィア「ヤッホー!」
シグレ「って、フィアさん!?」
金城「あんた、なんでこんなところに・・・?」
宮島「あっ、うちの学校のその高等部の制服!もしかして・・・!」
フィア「そう!なんでも日本には飛び級制度がないらしくて高校から通うことにしたの!まあ、先輩後輩ということでよろしくね!」
雨季「よろしくお願いします先輩」
フィア「いや、私達もう友達なんだから気安くしてもらっても構わないわ。ところで高等部の吹奏楽部の部室はどこ?」
金城「あー、あの赤い校舎棟が高等部だぞ」
フィア「ありがとう!」
フィアは高等部の吹奏楽部の部室に向かった後にシグレは言う。
シグレ「そういえば、高等部の吹奏楽部ってどんなところだ?」
雨季「連続で出場した全国大会で金賞を取り続けてると言われる超強豪校よ!しかもなんと部員数が140名以上の大所帯!」
宮島「それでオーディションに合格したメンバーはかなりの腕前を持つ人達ばかりだ!」
金城「俺達の前の世代の人達も大半はその高等部の吹奏楽部に入部している」
シグレ「へー!フィアさん、そんな吹奏楽部に入って大丈夫・・・だそうだな」
金城「高等部の吹奏楽部の現部長は楽器の腕前はプロ級だがかなり気さくでフランクだから見学は許してくれるはずだ。ちなみにその現部長の担当楽器はバリトンサックスで、高等部の音楽科在籍だ」
シグレ「へー。ゼオさん達にも見学をしに行かないのかと聞いちゃおう!」
一方、星ノ宮学園の中等部校舎の2年生の教室棟では中等部の制服を着ていたとある金髪の毛先を巻いた長いツーサイドアップのどこか浮世離れした美しい少女がとあるところに向かっていた。その金髪の少女は言う。
???「ここの学園の生徒達はみんな部活動やイベントに励んでいるんですね」
すると、その少女の目に二人の男子生徒が仲良くじゃれあっていた。その男子生徒の一人の松原は言う。
松原「今日もサッカー部の練習に励もうぜ!現部長、頼もしくて好きなんだ!」
西岡「ああ、俺もその部長、めっちゃサッカーが上手くて好きだ!(嫌々入ったサッカー部の練習、つらくてしんどいな・・・」
松原「だろ?あの部長、サッカーのシュートも強烈なんだよなー」
すると、金髪の少女は彼らに言う。
???「サッカー部の練習が好き・・・ホントですかねえ?」
松原「あ?なんだよお前、見かけないけど転校生か?ちょっと可愛いからって西岡が嘘ついてるように言うんじゃねーよ!」
西岡「おい、やめろよ松原!」
???「すみません。忘れて下さい。本当にそうじゃないならですよ」
その金髪の少女が立ち去った後に松原は言う。
松原「なんだあいつ。西岡が嘘ついてるように抜かしやがって。なあ、西岡・・・」
西岡「あ・・・うん!そうだな!」
松原(え?西岡が動揺してる?嘘・・・だよな!?)
西岡(ヤバ・・・急に言われて焦っちゃったじゃん!一体どこから!?もっと、ちゃんと・・・嘘吐かなきゃ!)
ああ、あの人も、この人も、同じような人間(ひと)か。あの方ならただ純粋にそんなことは抱かないのに。ああ、これもその一環か。あの方達が魅かれて遊びに行く学校の偵察。ああーーーーー
すると、少女はある写真を持ちながら言う。その写真に写っていたのは・・・
地球に来る前の幼年訓練所時代のタママだった・・・!
???「さて。吹奏楽部の部室はどこですかね?」
- ドタバタ☆アクション!(その3) ( No.743 )
- 日時: 2019/10/13 08:34
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
ゼオ「で?高等部の吹奏楽部の奴ら、本当に楽器が上手いんだろうな?」
金城「まあ、任せろ」
ゼオ達やシグレは金城達に連れられて高等部の吹奏楽部の部室に向かっていた。運動部の助っ人から帰って来たまほろは言う。
まほろ「知ってる?高等部の吹奏楽部って、「鉄壁の盾」って言われてるんだよ」
クルーク「鉄壁の盾?」
雨季「すごい澄まして微笑む顔してその演奏で東京代表に選ばれるための3枠の一つを押さえてしまうからね。あれが全国大会常連での全国レベルかーって思うから」
宮島「あの人らは人間の顔を被った化け物だよ。ちなみに八奇人の何人かはその吹奏楽部に所属してる」
クルーク「八奇人の人達か・・・(でも、そんなすごい人達と会えるのは楽しみだな・・・」
すると、ジャガーが何かしらの音が聞こえた。トランペットの音色のようだ。
ジャガー「なんかトランペットの音が聞こえないか?」
アイオーン「ロングトーンのハイトーンか。相当上手いな。これは高等部の吹奏楽部の奴か?」
金城「いや、あの人らは時間は厳守みたいだから流石にサボって吹いたりはしていない」
ゼオ「へぇ・・・」
すると、まほろは何かに気付いたように言う。
まほろ「そういえば・・・天川さんと辻宮君の所属するクラスにすごい上手いトランペット奏者が転入するという噂をバスケ部の子らに聞いたな・・・」
金城「本当か!?あいつがトランペットがすごい上手いならうちの部にーーーーー」
シグレ「いや、まだ手続きが済んでないだろ!?まだここの生徒じゃないはずだ!」
アイオーン(おばあさまはこのことを知って引き入れてるのだろうか?)
宮島「着いたぜ」
宮島がそのドアを開けると、そこにはレベルの高い練習風景があった!とはいえレベルの高い練習風景と言ってもみんなどこか何かのアットホームな雰囲気だった。
宮島「やっぱすげーなー!俺も必ずこの吹奏楽部に・・・!」
???2「あれ?金城達じゃん!友達も連れて!」
???3「あれ?その人がいつかの夏の室内楽コンクールで金城達と一緒に演奏していた奴?」
金城「ええ、まあ」
まほろ「小城先輩、月子先輩、お久しぶりですー!ほら、シグレ君も!」
シグレ「あ、どうも!まだまだペーペーですが」
小城「じゃあ、あのめっちゃ上手いクラリネット奏者の子を連れてきたのはお前ら!?これはこれから大波乱になるぞー!」
すると、クルークはクラリネットでめっちゃ上手い音出しをするフィアの姿を見かける。
クルーク(フィアさんだ・・・)
月子「あれ?キミらは?」
金城「こいつ、ゼオ・ウィグルゥ、ププル、クルーク、アイオーン、ジャガー。特にクルークはピアノが弾けて音楽には妙に詳しいんです」
クルーク「ちょっと金城!」
小城「えっ!?今すぐこの高等部に入学してうちの吹奏楽部の指揮者補佐に欲しい!」
クルーク「えー;あ、指揮者って・・・」
小城「うちは高等部の吹奏楽部のお飾り顧問の代わりに編曲の才能に優れた学生指揮者がいるんだ。まだ2年生の先輩だけどな」
ププル「編曲ができる学生指揮者ってどんなかなー?」
すると、とある背丈の小さな少年が来た。アイオーンが気付く。
アイオーン「?お前、初等部の童だな?どうしてここにいる?」
宮島「バカ!この人が高等部の吹奏楽部の学生指揮者の先輩だぞ!」
アイオーン「ヴッ!?」
ジャガー「ヘタレオンが無礼な口を利いてすまなかった」
学生指揮者の先輩「いいえ、よく間違われるからいいんです。はじめまして、僕は学生指揮者の黒河内淳です。今これから全体合奏の時間なので見ても構わないですよ」
まほろ「わー!ありがとうございますー!」
そして高等部の吹奏楽部の部員達が定位置に座り楽器を構え、黒河内が指揮棒を持つ。そして黒河内の指揮のもと音楽が鳴り始めた!
BGM:星ノ宮学園高等部吹奏楽部版歴代ディズニーメドレー
その演奏は一瞬にしてゼオをも引き込まれた!軽快なテンポ、重厚なハーモニー、そして楽譜を見て自分達なりによく読み取って自分達なりの音楽を追求した人の心に響く表現・・・合奏に参加したフィアも合奏が初めての割にはよくテンポに付いてきていた。
ゼオ「すっげー・・・」
金城「だろ?」
ププル「?あのホルンを吹いてる人、八奇人の陽菜南さんだよね・・・?」
クルーク「あっ、あのファゴットを吹いてる人、八奇人のエミリーさん?」
アイオーン「ヴッ、本気か?」
すると、八奇人の一人の陽菜南と有野エミリーは彼らに気付くが、彼女達はそれを介さずに演奏を続ける。一方、エージェントとアリシアは遅れて星ノ宮学園に編入するセインから頼まれてフィアの様子を見に行こうとしていた。
- ドタバタ☆アクション!(その4) ( No.744 )
- 日時: 2019/10/13 08:38
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
エージェント「星ノ宮学園に来たのはいいが、高等部の校舎のことはまだ知らないな」
アリシア「とにかくフィア姉様のいる吹奏楽部に行くわよ!」
???4「あら?」
そんな二人に声をかけた女子生徒がいた。中等部の吹奏楽部のトランペットパーリー、西村紗江子だ。
紗江子「何か面白いことをしてるみたいじゃない」
エージェント「ち、違います!俺達は怪しいものではなくて・・・!(この子、中等部の女子生徒にしてはいいボンボンがあるなー」
紗江子(このスパイの男、私の胸をガン見してる・・・あの人の情報通りね!)
その1日前、紗江子とトランペット副パーリーの友近央が帰り道の途中でシグレを話題にしていた。
央「しかし、金城君は実力主義だし、ちゃんとシグレ君の成長を認めて金城君も成長してるんだねー。もうシグレ君はうちの吹奏楽部の人気者じゃない?」
紗江子「はあ?金城が実力主義だからって認めていいものじゃないわよ!」
央「でもね・・・「そこのお嬢さん達」
エミーリオ「その内容、俺にも教えてくれませんか?」
エミーリオはエージェントを倒すという目的で紗江子と央に近づいて、シグレの周りから固めた方が良いとして狙うならボンボン派のエージェントがオススメをしてくれたのだ。つまり、紗江子がエージェントに近づいたのはシグレを追い出すため・・・!そして現在、紗江子はこう口にする。
紗江子「あのー、ちょっとお願いが・・・」
エージェント「えっ、な、なんだ?何の御用で・・・」
すると、彼の隣にいるアリシアが何かに気付いた。それは央がハンマーでエージェントの頭を粉砕しようとしているからだ!
アリシア「エージェント!!」
その同じ頃、高等部の吹奏楽部の演奏を聴き終えたゼオが耳の良さで何かに気付く。
ゼオ「何か誰か殴られてないか?」
ププル「でも、争う声は聞こえてないよ?」
金城「でも、また天川がやらかしてるかもしれないから、一応確かめるか」
すると、金城達がふと高等部の校舎の中庭を見ると、そこにはハンマーで頭を殴られて気絶しているエージェントだった!
エージェント「」
まほろ「エージェントさん!?」
ジャガー「あー、エージェントか。奴ならまず殺しても死ぬことはないだろうし、大丈夫か」
小城「おいおいおいおいおい;」
金城達が駆けつけ、エージェントの身体を起こしながらシグレが聞く。
シグレ「エージェントさん!?どうしたんですか!?」
エージェント「頭をハンマーで殴られて・・・毎度のことだけど三途の川が見える・・・俺よりも先に死んだ同期が見えるよ・・・」
雨季「毎度毎度川に渡って行くんじゃないわよ!!」
すると、フィアが何かに気付く。隣にいるはずの末妹アリシアがいないことに。
フィア「エージェント!私の大事なアリシアは!?」
月子「えっ!?妹さんがいるの!?」
紗江子「アリシアちゃんならちゃんといるわよ」
クルーク「!」
すると、彼らが目にしたのは縄を持っている紗江子と後ろにいる央、そしてその縄で縛られているアリシアだった!
フィア「アリシア!!あんた達、女だからって私のアリシアに手を出すことは許さないわよ!!」
紗江子「文句ならあの人に言っておくことね」
金城「あの人?」
すると、金城はふと視線を上にやると、自分の昔からの知り合いであるエミーリオがいた!
エミーリオ「チャオ、レディ達!」
クルーク「うげっ、エミーリオさん!?」
金城「エミーリオ!?なんかエージェントを巻き込んだと思ったらやっぱりお前が西村と友近を導いたのか!」
エミーリオ「よう、ケイ!相変わらず察しがいいな」
金城「どう考えてもこれは流石にやりすぎだ!今いるアリシアの姉貴がお前の住むアパートに住むそうだ!」
エミーリオ「えっ!?それを先に早く言ってよ!!」
ジャガー「フィアに嫌われること間違いなしだな;」
すると、紗江子が別の縄を使ってシグレから愛用の龍笛を奪おうとする!
シグレ「あ!!龍笛が!!」
紗江子「これはもらっておくわねvさぁ、あんたの目的も済んだし、報酬を・・・」
エミーリオ「それはできないな」
すると、エミーリオが事前に持っていた縄を使って紗江子と央の二人を捕らえた!
央「なっ!?」
紗江子「ちょっと!約束が違うじゃない!」
エミーリオ「イタリア人の俺なら約束をなかったことにするのは当たり前だよ?外国って時間や約束を守らないからね。キミ達二人は俺の女として協力してもらうよ!」
紗江子「クソォ!あぐっ!」
エミーリオのイタリア人ならではの軟派ぶりに紗江子と央の苦しむ顔を見たシグレは僅かながらに震えていた。
金城「エミーリオ、相変わらず軽薄だな・・・;ん?シグレ?」
シグレ「許さん・・・!!俺達日本をバカにして・・・!!」
金城(外国、特にヨーロッパではあるあるだぞ・・・;)←ヨーロッパの方の人達、ごめんなさい
すると、シグレは凄腕の忍者のように駆け出し、エミーリオ達がいるその屋上に壁を伝いながら上っていった!
ププル「うそ!?シグレ君が壁を伝ってる!?」
アイオーン「ヴッ!」
黒河内「へー、やるじゃないですか彼!ますます興味を持ちましたよ!」
それに気付いたエミーリオはシグレを止めようとするが・・・
エミーリオ「ジャパニーズだかなんだか知らないが、この俺の・・・「ゲシッ!」いでっ!!」
紗江子「!」
すると、紗江子は自分を嫌わないで助けようとしたシグレを見て心が動き始めた!
紗江子「シグレ・・・(私はあんたを嫌っていたのに、それなのに・・・」
すると、紗江子はふとシグレの方に手を伸ばして掴まれてシグレは龍笛を奪い返した上でアリシアや央までも救出した!
ゼオ「うおっ、すげー!」
ジャガー「やるな、あいつ!」
フィア「アリシアー!!」
フィアがアリシアを抱き止める中でジャガーはエミーリオの方を見ながら言う!
ジャガー「エミーリオ!!日本の流儀をなめるな!!エナジーロック!!」
そしてジャガーがエナジーロックを奏でて、エミーリオに大ダメージを与えた!
エミーリオ「ぎゃーす!!!」
クルーク「やった!と言いたいけど、なんかちょっとダメージ与えすぎじゃないかい?」
ジャガー「しまった、力を蓄えすぎた!」
宮島「は!?今すぐなんとかしろ!!エミーリオさんが流石に死ぬぞ!!」
ジャガー「そう言われても・・・!」
すると、またトランペットの音色が聞こえてきた。先程聞いたトランペットの音色だ。
シグレ「この音色・・・さっきと同じ音色だ!」
ププル「・・・静かに」
ゼオ「え?」
ププル「しっ!このトランペットの音色から色が見えてる!黒い割には清らかな濁りのない色がね!」
アリシア「また色聴が聞こえたの?」
ププルが感じたのは清らかな濁りのない黒だけではなかった。その音色から紡がれるとある記憶。ププルは気付いたらその記憶の中にいた。
ププル(これ、あのトランペットを吹いてた誰かの記憶・・・!?あ、この街並み、建物が丸くて星の形がたくさんあって普通の地球じゃないな。一体、誰が・・・!!?)
すると、ププルはその記憶の中からある人物を発見した。それは・・・
地球に来る前に後輩達の憧れの的であり彼らを導いていたタママ二等兵だったからだ・・・!!
ププル「タマちゃん!!?」
ププルが目を覚ましたのはゼオの膝枕の上だった。周りには先程目を覚ましたエージェントやなぜか気絶していたププルを心配したクルーク達がいた。
ゼオ「ププル、大丈夫だったか?」
ププル「ちょっ、ゼオォ//////!!?なんでボクをキミの膝枕して・・・」
クルーク「ププルがあのトランペットの音色を聞いて気絶した時にゼオが心配したんだ。つか、膝枕をした方がいいとジャガーからゼオはアドバイスをもらってた」
ププル「ジャガーが神か」
ジャガー「かなりテンパってるな・・・」
ププル「あ・・・!エミーリオさんは!?」
金城「ああ、エミーリオならキッドに通報してお引き取りを願ったぞ。気絶した時に頭をかなりぶつけたみたいだが、打ち所がいいから無事でよかったな」
ププル「さっきの・・・記憶は、ゆ・・・夢だった・・・の?」
エージェント「?」
そしてその翌日、ププル達はいつものように仕事の帰りに星ノ宮学園に寄っていた。ゼオはまたシグレが一つ成長したことに賞賛していた。
ゼオ「まあ、シグレは紗江子や央からも認められたみたいだし、今はそれでいいんじゃないか?」
クルーク「うん。フルートパーリーの愛子さんやホルンパーリーの深雪ちゃんは最初からシグレを認めてくれたみたいだけど・・・」
すると、ドタバタと駆け足の音がした。金城達の後輩の天川空だ!
空「プーーーーープルちゃーんっ!!(後ろからガバッとププルに抱きつく」
ププル「!?空ちゃん!?」
空「会いたかったー!最近金城先輩ばかりでちっともうちの剣道部の部室に来てくれないんだもーんっ!」
クルーク(確か剣道部の新しく赴任した顧問、めっちゃ怖い女教師でしかも正体がヴィラリン軍の中佐のニンアさんじゃなかった?)
ジャガー(その先生が怖くて剣道部に立ち入れなかったんだよなー)
ゼオ「んで、今日は何の用だ?勇飛は・・・生徒会の仕事か」
空「うん、そうそう。じゃなくて!今日新しくうちのクラスに転入してきた子なんだけど、今はどこかにいるその子の好きな人の知り合いのキミ達に会いたいんだって!」
アイオーン「ヴッ?」
空「さぁ、早く来てー!」
すると、その転入生がププル達の前に現れた。その転入生は昨日の星ノ宮学園に中等部の制服を着て転入手続きを済ませていた金髪のツーサイドアップの美しい少女だ。
???「はじめまして。僕は昨日から転入してきた中等部の音楽科のトランペット専攻のトラン=ペーテと申します」
ププル「・・・え?」
ププルはそのトランのトランペット専攻の言葉になぜか恐怖を感じていた・・・。
FIN
「後書き」
さてさて、この後はどうなると思います?その前に今までのおさらい。
特別編7はなんかちょっと漫画スイッチガールみたいなラブバトルみたいなのが書きたかったのでツーあいやケイゴ☆、エリカ様をチョイス。ケイゴ☆もあれから反省はしてると思いますし、二度とカップル壊しなんてやらないでしょうね。
そして今回はフィアさんを日本に行かせたいなーと思い、特別編7の続きに利用。しかし結果としてはラストらへんに伏線たっぷりです。申し訳ない;
そして次回からはそう、みなさんのお察しの通りタママがメインです。果たしてタママになぜか執着するトランは一体何者なのか?そして星ノ宮学園の中等部に転入してきた彼女の目的とは?次回もそれらを交えつつ書きますので敢えて予想をしながらお楽しみ下さい!
感想OK