二次創作小説(紙ほか)

ラブナの隠されたとある秘密 ( No.826 )
日時: 2020/08/08 15:39
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回はリップちゃんメインのある人物が登場の話!リップちゃんの主役話は定番のようで案外楽しげがありますね。






リップ「天気予報の嘘つきー;まだ雨じゃーん;」


ラブナを集める魔法少女は学校の用事で自分一人で遅く帰ることになったのだが、この日は雨で天気予報では夕方は晴れるはずだったのに外れていた。リップは傘をさして帰ったら実家のパティスリー店を手伝うために急いで走っていた。


リップ「こんなうろちょろなんてしてられない。早く帰って実家のパティスリー店を手伝わなきゃ!ちょうど店舗も増やしてきて忙しくなってきたしね!」


すると、リップは走ってふと目を横にやると、小さいのが倒れていた。一寸子のような小ささの女の子だ。


リップ「?一寸子・・・?って、こんな雨の中で倒れてたら大変じゃん!すぐに連れて帰って手当てしないと!」


リップがその一寸子の少女を連れ帰った後にリップはようやく帰宅する。そこに実家のパティスリー店のアムールのバイト店員として働いている男性店員の乃木沢広大が出迎えてくれた。


乃木沢「リップちゃん、おかえり!今日は雨の中で遅くに帰宅か?」
リップ「うん。ちょっと学校の用事ができちゃって」
乃木沢「店長達には帰って来たことを伝えとくからあとで手伝いに来いよー」
リップ「わかってまーす」


リップは部屋に入ると、その一寸子サイズの少女をかつて自分が人形遊びをしていた時に使っていたドールハウスの小さなベッドを使って寝かせていた。リップはため息を吐きながら言う。


リップ「まさかヒップ以来にまた拾うだなんて・・・でも、小さいから放っておけないんだよね・・・あ、アタシも店の手伝いに行かなきゃ!」


リップが立ち去った後にそのリップの実家のパティスリー店のアムールを手伝いに訪れたチャラ王とルートが来た。


ルート「リップ、手伝いに来たぞー」
チャラ王「もうそろそろこの時間だよな?」
リップ「うん!この時間の恒例のアレをやろう!」


すると、アレの準備を整えるリップ達に彼女達のアレを観に来たアムールの常連のお客さんが来た。


常連の客「こんばんはー。今日もここのケーキ買うからいつものアレやるよね?」
リップ「はい!じゃあ、やりますね!」


すると、リップがアムールの前で構えたのはクラリネット、ルートが置いて手を構えたのはピアノ代わりのエレクトーン、そしてチャラ王が構えたのはチェロだった。彼らはチャラ王がその三重奏用に編曲した「モーツァルトのきらきら星変奏曲」を奏でる!


BGM:クラリネット・チェロ・ピアノの三重奏版モーツァルトのきらきら星変奏曲


チャラ王が編曲し、彼らが演奏したきらきら星変奏曲を道行く大半の人達全員がそのクオリティの高さに耳を研ぎ澄ませていた。その人達は後にアムールのケーキを買いに行くのだ。そう、これは彼らのアムールの手伝いの一つである楽器の演奏を使ったデモンストレーターの一環だったのだ・・・!もちろん演奏を終えた後はリップ達はいつも通りに店内でキッチンやカウンターを担当している。
一方、その演奏を聴いた一寸子の少女がそっと目を覚ました。彼女は雨の中で倒れていたはずなのにいつのまにか知らない空間に連れて行かれたような気分になっていた。


???「・・・きらきら星変奏曲?」


そして店が今日も繁盛した中で一寸子の少女がこの部屋から出ようとするが、ドアノブには届かずにいた。


???「こんな一寸子の小ささだからねっ。あの時、あの時のことの償い代わりに一寸子の血を飲まなければなあ・・・」


すると、ドアが勝手に空いて一寸子の少女は驚く。ドアを開けたのはリップ達三人だ。


???「!」
リップ「ん?あ、よかった!目を覚ましたんだね!」
チャラ王「リップが言ってたのはこの子かあ。確かに可愛いけど一寸子のような小ささだな」
ルート「お前、雨の中で倒れてたところをリップが拾って助けてくれたんだぞ」


一寸子の少女が戸惑うが、リップは彼女を自分の手に乗せる。リップは聞く。


リップ「そういえばキミ、名前は?名前言わないんじゃわからないから」


リップに諭された一寸子の少女は名前を言う。


???「ーーーーーモイモイ」
ルート「モイ?」
モイモイ「モイモイ!それが名前!だけど、今は追われてる最中だからここでしか本名は言えないけどね」
リップ「えっ!?モイモイちゃん、誰かに追われてるの!?」


すると、リップの部屋のクローゼットでの昼寝から目を覚ましたヒップが出て来た。


ヒップ「ヒップとリップが集めてるラブナの完成形のラブナノートを狙う謎の組織ップ」
チャラ王「ラブナノート!?なんだよそれ!?」
ヒップ「ラブナノートはラブナを集める毎にそれぞれの小節を完成させるハート音符のことップ。世界を奴らの魔の手から救うにはこのラブナノートを集めた伝説の曲の楽譜が必要ップから、奴らもそれを狙ってるップ。この子は恐らく奴らとの関連があるかはわからないけど、多分何らかの原因で一寸子となって行こうとした目的地までの途中で雨の中で行き倒れたんじゃないかップ」
ルート「謎の組織・・・」


すると、モイモイがヒップの言ったことは図星なのか彼に聞く。


モイモイ「な、なんであんたがそんなこと知ってんの!?」
ヒップ「実はキミを助けたリップがそのラブナを集める魔法少女ップ」
モイモイ「えっ!?」


リップは自分の方を見るモイモイにこう説明する。


リップ「実はアタシはラブナを集め終わった後はアタシが叶いたいある願いを叶えるのと引き換えに魔法少女をしてるの。でも、そのラブナの使い方をモイモイちゃんが来るまではまだよくわかってなくて・・・」
モイモイ「そうだったの・・・」


すると、リップは笑顔になってモイモイに言う。


リップ「でも、キミが謎の組織やラブナのことをもっと教えるきっかけを作ってもらえるなら、なんて言わないけど!もう友達だからアタシがちゃんと守ってあげるからね!」


すると、モイモイは頭の中にふっととある人物を思い出した。その人物は今は離ればなれになった赤いヘッドバンドを着けた幼き少年。モイモイは彼とリップを重ねながら言う。


モイモイ「・・・あ、あり・・・がとう・・・」


モイモイのツンデレな態度にチャラ王はクスッと微笑いながら言う。


チャラ王「なんだお前、ちゃんと素直になったら可愛いじゃねーか」
モイモイ「!!変なことを口説くんじゃないわよこのチャラ男!!」


その翌日、モイモイはリップ達以外の前では自ら「おぼろ」と名乗って今日はアムールも学校も休みなため彼らと共にプールをしに新しくできたプール場に来ていた。


おぼろ(モイモイ)「プールはちょっと気持ちいいわね♪」
リップ「ここ最近、近所に新しくできた今人気の温水プールなんだよ!」
おぼろ(モイモイ)「ふーん」


一方、チャラ王はルートと一緒にリップとおぼろにアイスを買ってきていた。ルートは言う。


ルート「お前、リップの水着姿を完全に見なかったな。恥ずかしがったけど素直にはなれなかったのか?」
チャラ王「はあっ/////!!?リップの水着姿は完全に公害だから見たくねーだけだし!!」
ルート「アホめ」


すると、彼らを見かけた人物がチャラ王の頭をプール場のマップ図で軽く叩いた。仲間と共にプールに遊びに来た金城だ。


チャラ王「いって!」
金城「よう。お前らもプールに遊びに来たのか」
ルート「それはこっちが聞きたいセリフだな。お前の幼馴染の嫁はどうした?」
金城「嫁って言うな;今はプールのスライダーで楽しそうにしてるぞ」
ルート「ああ、あの人気のスライダーか」


一方、リップはおぼろと一緒に流れるプールを楽しんでいた。


リップ「おぼろちゃん、小さくても楽しそうだねー♪」
おぼろ(モイモイ)「まあ、はぐれない限りは悪くないかもね」


すると、リップの魔法少女の道具であるラブナ察知機が反応した!大量のラブナ察知から生まれたラブナがリップに届いていた。


リップ「このプールで告白するカップルがいるみたいだね!」
おぼろ(モイモイ)「それがラブナなのね・・・!」


すると、おぼろは完全に何かの気配を察知し、それをリップに伝えた!


おぼろ(モイモイ)「リップ!ちーと一緒にすぐに逃げて!」
リップ「ふえ!?どうしたの?」


すると、何かがそのプール場に降りてきた!何かの猪型の魔物を連れてきた小さな少年のような子供だ。


プール場に遊びに来た男性A「えっ!?猪か!?」
???「ぴゃっ!?あのお方にあの魔界の怪盗をついでに見かけたら殺せと言われたけど、ラブナを集める魔法少女なんて本当にいるのかなあ?」
リップ「猪型の魔物を連れた・・・小さい子供?」


すると、その少年はリップの方を見る!見つけた少年は言う。


???「ラブナを集める魔法少女、発見!これから猪型の魔物を使って暗殺するよぉ〜!!」
リップ「うわあっ!!?」


すると、その突進してきた猪型の魔物をリップのピンチに駆けつけたチャラ王が蹴り飛ばす!リップはチャラ王を見ながら喜ぶ。


リップ「!ちーくん!」
チャラ王「リップ!それよりもアレ、お前らの命を狙ってる奴の一人か!?」
おぼろ(モイモイ)「・・・一応そうね」


すると、その少年は立ち直した猪型の魔物の上に跨り、自分の名前を言う。


???「ぼくはぐわんぜさま!いずれこの世界の神のMZDを倒す神であのお方の組織の配下の一人だよ!くらえ!」
チャラ王「うわっ、突進しやがった!!」
リップ「ちーくん、任せて!ヒップ!」
ヒップ「ップ!」


すると、リップはヒップをハンマーに変えてそのハンマーでぐわんぜさまが跨る猪型の魔物の突進の攻撃に当たる!


ぐわんぜさま「ふん!そんな攻撃じゃ突進は止めることはできないよ!」
リップ「だったらそれ以上の攻撃だったらどうなってた!?えーい!」


そしてリップのハンマーの攻撃が増幅魔法で上がり、ぐわんぜさまもろとも猪型の魔物を野球の如くぶっ飛ばした!ぐわんぜさまは星になる途中で言う。


ぐわんぜさま「くそっ!あのクソ怪盗と同じように強いのかよーーーーー!?」


そしてぐわんぜさまはロケット団のように「やなかんじーーーー!」と叫んで向こうに飛んで行った・・・






リップ「ラブナの大量回収完了。さっきの件で外野で惚れた人が続出したから結果オーライ☆」


リップ達はプールの帰りにリップがラブナの大量回収した数を数えていた。彼女の言う通り、さっきの件で外野で惚れたカップルが続出したからだろう。


おぼろ(モイモイ)「でも、これでもまだまだあの楽譜を完成させるのに足りないわね・・・」
ヒップ「あの楽譜は単純な割には拍数が多いことで知られているップ〜」
チャラ王「つまりあの楽譜を完成させるのはまだまだ先だと言うことじゃねーか・・・;」
ルート「まあ、リップのラブナ集めは気長にやって行こう。またあのちびっこ神みたいな奴がリップに襲いに来るかもしれないしな」


リップ達が歩いているのとすれ違いに買い物帰りのエージェントとサクソンことサンソン、アレクが歩いていた。


エージェント「アリシア達の奴、人遣いが荒いんだよな〜・・・;」
サクソン(サンソン)「大丈夫だから僕も手伝いますよ」
アレク「中身は食用品や女の子のお洒落?用ばかりだね;あと、プロキオンのポケモンのニャオニクスのサリー用のリボンも;」


彼らはリップ達に互いに気付かないまますれ違うが、おぼろがエージェントを横見した瞬間に何かに気付いた。


リップ「どうしたの、おぼろちゃん?」
おぼろ(モイモイ)「ううん、なんでもないわ(今一瞬あの組織に潜入してるスパイらしきを見かけたけど・・・そんなわけないわ。人違いよ」


これが後に繋がって起こるリップが探すラブナや魔界の怪盗が探す月のフルートと関連していたこと、そして世界を震撼させる事件が少しずつ始まろうとしている序章が始まることを彼らは知る由もなかった・・・。


FIN






「後書き」


今回は短いですが、短い故にちゃんと意味のあるストーリーに仕上げられたのではないかと。
今回は単なる話に過ぎないと思いますが、そのうちにちゃんと書こうと思いますのでその時までよろしくお願いします!






短かったなー。感想OK