二次創作小説(紙ほか)

大切な思い出(後編)(その1) ( No.837 )
日時: 2020/09/29 22:04
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回は後編です!果たして記憶の香水をめぐる結末とは・・・?






記憶の香水。それは一見攻撃性はないが、かけられたら思い出さなくていい記憶まで思い出してしまうアイテムだ。そのアイテムをブラックにかけられたプロキオンはまだ帰ってこない・・・。


エージェント「プロキオーン」


しーん・・・


エージェント「そっか、あいつはブラックに記憶の香水をかけられて奴のところに行ったんだっけ。いやー、すっかり忘れてたよ☆アハハ☆」
サクソン(サンソン)「あなた、プロキオン君に出て行かれたショックを振り切ろうとしていたんでしょう?」
エージェント「!サンソン・・・!」


エージェントを心配して来たサンソンにエージェントは言う。


エージェント「な、何の用だ?プロキオンならとっくにーーーーー」
サクソン(サンソン)「彼もあなたも内心では複雑な気持ちだったのでしょうが、エージェント様はその複雑な気持ちをお腹の中に溜め込まなくていいんです。アリシア嬢達も・・・あなたのこともプロキオン君のことも心配して」


すると、サンソンはそう言いながらエージェントの頭をポンと撫でた。エージェントははぐらかそうとするが・・・


エージェント「いやー、サンソン。俺は子供じゃ・・・」
サクソン(サンソン)「・・・」
エージェント「・・・。ああ・・・」


エージェントはいつのまにか目から透明な雫を浮かばせていた。サンソンの本当の優しさにまるで子供のように泣いた・・・。
そしてエージェントが泣き止んだ後はサンソンは言う。


サクソン(サンソン)「だから、あの記憶の香水の効果をなくす方法があるとは言ったじゃないですか。それを今から探しに行くじゃないですか」
エージェント「えっ、今持ってないのか!?」
サクソン(サンソン)「天界というところの光の学園の生徒会長と話をさせてくれましたら、用意するとは思いますが、流石に一応は悪く言えば死人の僕が話をしたところでどうにも・・・」
エージェント「そうか、サーヴァントは悪く言えば死人になった英霊だもんな」
サクソン(サンソン)「それにこう言っちゃなんですが、いいタイミングなので言わせてもらいますが」
エージェント「なんだ?」


すると、サンソンはある事実を告げる。


サクソン(サンソン)「ブラック君から僕達とは違うサーヴァントの匂いがしたんですよ」
エージェント「えっ、ブラックの奴、お前らとはまた違うサーヴァントがそばについてるの!!?」
サクソン(サンソン)「でも、そのサーヴァントが今回の事件の元凶だとは考えにくいです。ならば、そのサーヴァントの協力が必要です。今日の夕方、一緒にそのサーヴァントのところに会いに行きましょう」
エージェント「!・・・ああ!」


そしてエージェント達一行がそのブラックに付いているサーヴァントに会いに行くが、たどり着いた場所は奇しくもBVLの屋敷だった。


アリシア「あら、BVLにしては大きい屋敷ね」
ベリー「でも、こんなところにブラック君のサーヴァントがいるの?」
エージェント「あのメイドの機嫌を取らすための高級マカロンは持って来たし、あとは上手くいけばいいんだがな」


そしてエージェントがインターホンを鳴らした結果気付いたペイペインが出てきた。


ペイペイン「アイオーン様!あなた、どこで鍵を忘れて・・・」
アレク「あっ、出てきた!」
エージェント「ペイペイン。この高級マカロンを渡すからちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」


すると、ペイペインがバンとドアを強く閉め出した!エージェント一行は驚く。


エージェント「ちょっ、なんで!!?」
ペイペイン「ふん、どうせアイレーン様目当てでしょうが、こっちも大変なことになってきてるので話をする気はありません」
エージェント「・・・そうか・・・」
サクソン(サンソン)「そちらでは今大変なことになってると思いますのでサーヴァントの僕達の話も聞き入れないでしょう」
ペイペイン「!?サーヴァント・・・?」


すると、何かに気付いたペイペインがドアを開けた!彼女は聞く。


ペイペイン「もしかしてその男と少年はデオンのことやサーヴァントの詳細を知ってるんですか?」
サクソン(サンソン)「えっ?」


サンソンとアレクがエージェントのサーヴァントであることを知ったペイペインはすぐさま屋敷に入らせてデオンがいる部屋まで歩きながら彼らからサーヴァントの詳細を聞かされた。


ペイペイン「そうでしたか。ということはあなたがデオンの言っていたフランスの最後の国王夫妻を処刑した処刑人のサーヴァント・・・」
サクソン(サンソン)「デオンは僕について何かおっしゃってました?」
ペイペイン「特に恨み言はありませんが、ただあなた達を見かけたと言ってました」


すると、アリシアは横目である部屋を覗き見るとブラックと一緒にいるプロキオンを見つけた!しかし、プロキオンは・・・


ブラック「なあ、プロキオン。寂しいなら一旦は帰って大丈夫だよ」
プロキオン「いやだ!そんなことしたらブラックが悲しんじゃう!ボクは、ブラックのそばにいたいんだ・・・!ブラック・・・!」


アリシア「・・・」
ペイペイン「着きました。ここです」


すると、ペイペインがドアを開けるとそこには俯くデオンがいた。ペイペインは彼女に声をかける。


ペイペイン「デオン。あなたの言うサーヴァントがあなたに会いに来ましたよ。話してあげてください」
デオン「えっ・・・」


すると、ペイペインがエージェント一行に頭を下げると、託したような形でその部屋から立ち去った。サンソンは言う。


サクソン(サンソン)「はじめまして・・・いや久しぶりだね、デオン。自分のマスターに何かあったんですか?」
デオン「・・・とある奴に唆されたブラックがプロキオンを連れてきてしまったんだ。それで私はお払い箱・・・いや、あれはもうブラックではないな。そいつのせいで何かがおかしくなってるんだ」
サクソン(サンソン)「デオン・・・」


すると、それを勝機と見做したエージェントは言う。


エージェント「・・・デオン、俺達と一旦は手を組まないか?」
デオン「えっ・・・!?いや私は・・・」
エージェント「俺達もお前も大切なものを失いかけてる。だから、利害が一致したんだ。お前一人では無理だろうけど、外にいるBVLが力を貸してくれるだろう」
デオン「!」


すると、すぐさまその会話を聞いたBVLが部屋に入ってきた。


アイレーン「私もブラックと仲良くなりたいのだ!」
ハンドレッコ「彼が本来の自分に戻るためならなんでも引き受けるよ」
ペイペイン「それにBVLも時折天界を行き来してますからね」
デオン「・・・!ありがとう・・・」


そして屋敷内では利害の一致により手を組んだ彼らはある作戦のために役割を分担していた。

大切な思い出(後編)(その2) ( No.838 )
日時: 2020/10/07 17:19
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

エージェント「じゃあ、俺やサンソンやアレクとフルシュの男子組はブラックをあるところにおびき寄せて連れて行くための戦闘班。デオン達女子組と俺達のポケモン達は光の学園に行ってそこの生徒会長のフローレに会え!記憶の香水の打破のための捜索班だ!」
デオン「私は女子に分類するのか;まあ別にいいが」
エージェント「よし、アリシア。フルシュは俺達と行動する代わりにレモアやルト、サリーをよろしくな」
アリシア「任せなさい!」
エージェント「じゃあ、テイクオフ!!」


戦闘班と捜索班が二手に別れる中で戦闘班はとある場所まで走りながら急ぐ。


アレク「その場所まで行ってどうするの?」
エージェント「それがアレを使える最適な場所だからだ。サンソンに言われて使うならちょうどいい場所だろうって」
フルシュ「あっ、着きましたよ!」


戦闘班が辿り着いたのは富士山だ!なんでも山脈ならアレを使えるには一番の最適な場所らしい。


アレク「綺麗な山頂だなー」
サクソン(サンソン)「グズグズしている暇はありません。どうやらそこに住まう山の魔獣の猪や、魔獣のキメラのお待ちかねです」
フルシュ「キメラってなんですか?」


すると、戦闘班が行く手を阻む魔獣の猪やそれらを率いるキメラを見る。サンソンは静かに説明する。


サクソン(サンソン)「キメラはバーサーカークラスの中でも強い魔獣です。バーサーカーは言ってしまえばどんなクラスからの攻撃には弱いですが、逆に言えば自分の攻撃はどんなクラスでも効くーーーーー」
エージェント「それってヤバい魔獣じゃねーか!!」
アレク「まあ攻撃に気を付ければ倒せないことはないね。行くよ!」


戦闘班が富士山に密かに住まうキメラ達との交戦の中で一方、捜索班は天界にある光の学園に辿り着き、ちょうどその時間は放課後のために数人しかいない光の学園内を歩いていた。


デオン「流石に天界だな。王妃達のヴェルサイユ宮殿とも雰囲気が違う・・・」
ペイペイン「この廊下の奥には会長のフローレがいます。彼女にどうにかして会うことができれば・・・「そこで何をしている!」
ハンドレッコ「何奴!?」


すると、ハンドレッコが何者かからの攻撃を未然に防ぐ!その攻撃を放ったのは風紀の見回りをしていた風紀委員長のアビスだ。


アリシア「アビス!」
アビス「なんだキミ達か。こんなところまで来て何の用だ?」
ベリー「ベリー達はフローレさんっていう方に会いに来たの」
アビス「フローレ君に用があるのか。その様子だとただ事ではなさそうだな」


話の分かるアビスが彼らの様子を察してフローレのところに案内する。案内した後はアビスは去り際に言う。


アビス「ある程度は許すがあまりフローレ君に無礼な物言いだけはするなよ」


アビスが立ち去った後は彼女達はその部屋に入る。そこにいたのは椅子に座るフローレだった。


フローレ「アビスから聞いたが、一体どうしたんだ?」
アリシア「実は・・・」


彼女達から話を聞いたフローレは言う。


フローレ「その話が本当なら今すぐにでも用意したいところだが、無理だ」
ペイペイン「なんでですか?」
フローレ「アレは前に闇の学園の副会長のリゼットにあげたんでな、彼女は今は目的のための天界のリンゴ園にいるはずだから彼女に譲ってもらえればいい。そのルートまでの地図は渡すから後はできるよな?」
アイレーン「なのだ!」


そして捜索班は天界のリンゴ園に向かい、たどり着いた彼女達はリゼットを探していた。


アイレーン「リンゴが美味しそうなのだ♪」
デオン「ダメだよ!今はリゼットという闇の天使を探さないといけないんだから」
サリー「その外見に反して意外と常識人なのね」


すると、彼女達の後ろにとある気配があった!


ペイペイン「何者!?」


すると、後ろに振り返った彼女達の前に降り立ったのはリゼットだった!


リゼット「その様子だとリンゴよりも私が持ってるアレを手に入れたいみたいね。どうせそこの悪く言えば死人であるサーヴァントの願いを聞き入れたんでしょう?」
デオン「・・・」
リゼット「ほら。やっぱり。あなたの今の様子だとそうなんでしょう?」
アイレーン「デオン・・・!」
リゼット「可哀想に。死してもなお私が持っていた記憶の香水の効果を切らすためのアイテム、「革命のナイフ」を一人の少年戦士のマスターのために求めるなんてね。でも、このアイテムは渡さない。なぜかって?それは・・・」


すると、リゼットから何者かが革命のナイフを奪った!リゼットは驚く。


リゼット「!?革命のナイフが・・・!」


すると、革命のナイフを奪った人物はそれをデオンに渡す。その人物ーーーーー光の学園の副会長であるルクスは言う。


ルクス「クスッ。人の事情に口出すなんて流石にご法度じゃないかな?」
リゼット「ルクス(クズ)!!」
ルクス「ちょっとその当て字は酷いんじゃない?まあいいけどね。行って行って」


ルクスに促された捜索班はすぐに戦闘班が待つ富士山に向かうが、寸前にデオンはルクスの方に振り向きそれに気づいた彼は言う。


ルクス「本当に必要なのは償いではなくて、死人であっても誰かを想う気持ちかな。それが誰かからすれば間違いであっても」
デオン「・・・」


ルクスの発言を聞いたリゼットは険しい顔してわめきながら言う!


リゼット「死人が誰かを想う気持ち!?そんなことはできるの!?」
ルクス「できるよ。すっごくできる。そこに心臓ーーーーーいや、心がある限り」
リゼット「死人でありながらなんという不誠実、不可解な気持ち・・・やっぱり今すぐ処分して・・・「不誠実でも不可解でもない!!」


すると、リゼットの前に立ちはだかったのは天騎士のハルトマンとレガムントことレガだ!


ハルトマン「人は!」
レガ「み、みんな・・・;」
ハルトマン「可愛い子が大好きだ!人が可愛い子好きで何が悪い!」
リゼット(°□°#)
ハルトマン「ここは俺達可愛い子好きな人達任せて、その少年戦士のところに行ってこい白百合の騎士よ!(そして終わったら俺と一緒にお茶しよう・・・」
デオン(断固拒否します・・・!)


すると、レガはハルトマンにこう弁解する!


レガ「な、なんという言い方だ!お前があの騎士を助けたいって言うから来たのに・・・!」


すると、二人にリゼットの攻撃の炎がかかった!二人は断末魔を上げながらデオンは革命のナイフを持ちながらアリシア達とともに戦闘班が待つ富士山に向かう!


デオン「待ってろブラック!すぐに助けに行くから・・・!」


一方、富士山では戦闘班がようやく魔獣達を倒し終えた。サンソンは言う。


サンソン「時間ですね。みなぎる魔力を感じます」
アレク「ということはもうすぐだね!」
エージェント「よっしゃ!それまでにアリシア達を待っててーーーーー」
フルシュ「あっ、犬のフン!」
エージェント「わっ、きたねっ!」


すると、エージェントが避けたところの近くにナイフが突き刺さった!フルシュのおかげで助かったエージェントだが・・・


サンソン「このナイフは・・・」
アレク「もしや!」


すると、彼らの前に現れたのはプロキオンを連れて隠しておいたブラックだった!ブラックは言う。


ブラック「オレとプロキオンのことを邪魔するのは許さない。死ね死んでしまえ死なないなら殺してやる・・・」
フルシュ「あらら、この子は完全に憎しみと独占欲に支配されてますね」
ブラック「黙れ。オレの魔力を見せてやろう。ポイズンファイア!」


ブラックはポイズンファイアでエージェントを焼き殺そうとするが、エージェントはその攻撃を俊敏に避けてブラックの方に向かった!


ブラック「なっ!?人間のくせに避けてるだと!?」
エージェント「まあ、俺は不死身だからそれぐらいは避けれるからこのぐらいは簡単だから。それに、憎しみに囚われたお前にプロキオンを渡すわけにはいかない」
ブラック「・・・!」
エージェント「サンソン!行け!」
サンソン「はい!」


すると、サンソンは自身の宝具を使ってブラックに攻撃する!


サンソン「ラモール・ペストワール!」
ブラック「!!」


そしてブラックはサンソンの宝具の攻撃に大ダメージを受けて倒される。エージェントは言う。


エージェント「・・・死んでないとはいえ少しは効いたみたいだな」
アリシア「エージェントー!みんなー!」


すると、捜索班が革命のナイフを獲得した上で戦闘班のところに戻った!デオンは言う。


デオン「革命のナイフをフローレから渡されたリゼットからルクスが奪ってくれて渡してくれたんだ。もう時間はないと思うけど・・・」
エージェント「頑張ったなお前ら!」
ブラック「ーーーーーっ何故だ!!」


すると、ブラックは足掻きをしながら言う!


ブラック「なぜお前らはオレを放っておかない!プロキオンとのことはオレが解決するはずーーーーーなのに・・・」
エージェント「過去のことを引っ張り出さないでプロキオンとはまた最初から友達になればいいんだよ。それが記憶をまた消してしまったとしても」
ブラック「ッ!だが・・・!「デオン!」


すると、デオンが尚更足掻こうとするブラックを抱きしめる!ブラックはこれに驚いていたが、デオンは言う。


デオン「ごめん・・・!あの時の私はブラックが私のマスターだから、マスターの言うことはちゃんと聞かなきゃ行けない気持ちに囚われてたかもしれないっ。でも、ブラックのことはどうしても放っておけなかったんだ。できなかったんだっ!ブラックは・・・ブラックは私がサーヴァントとして出てきた後でも生前でも一番最初の好きな人なのに・・・!」


デオンが涙を流しながらサーヴァントとして押し殺さなきゃ行けなかった気持ちがどんどん溢れてくる。それはなによりも誰かを想い、なによりも、温かい気持ち。
オレはずっとずっと呼んだ。誰かに助けてほしくて、ずっと一人ぼっちは寂しかったから呼んだ。プロキオンとーーーーー自分のサーヴァントになって何があってもついて来てくれたデオンだけ。


サンソン(そうか。デオンはサーヴァントだから、だからブラックに対して抱いた特別な感情を押し殺していたんだ。自分の愛するマスターの笑顔を見るために・・・)


すると、足音がした。ブラックに連れられたプロキオンだ。


プロキオン「あの・・・ブラックがどうしたの?」
ブラック「プロキオン・・・ごめんな」


すると、ブラックは革命のナイフをかざして、プロキオンの中にあった記憶の香水の効果を切ったことによりブラックとの過去の思い出は消えた。思い出が消えたプロキオンは目を覚ましながらちんぷんかんぷんとなる。


プロキオン「あれ?ボク、何をしていたんだっけ?」
アレク「記憶の香水の効果が切れたみたいだね。プロキオン、なんかこの子から言いたいことがあるそうだよ」
プロキオン「えっ?あれ、キミ、こないだの・・・」


すると、デオンに背中を押されたブラックは言う。


ブラック「あの・・・プロキオンって言ったかな。オレと・・・友達になって・・・!」


ブラックの申し出にプロキオンは目をきらめかせながら言う!


プロキオン「いいよ!ボクもちょうど女の子の友達ばかりでキミみたいな子と友達になりたかったんだ」
ブラック「!ありがとう・・・!」


その様子を見ていたサンソンはペイペインに一連の騒動のことで謝った。


サンソン「ごめんなさい、ペイペイン嬢。まさかデオンがあなた達のところにいたとは・・・」
ペイペイン「アンポンタン!そんなことデオンを初めて見た時から知ってますよ!人を見る目を磨きかけさせられたパーフェクトメイドを舐めないで下さいね」
サンソン「えっ」
ペイペイン「でも、アイレーン様やブラック、デオンを泣かせるようなことがあれば承知しませんよ地の果てまですっ飛んで行きますからね!わかりました!?」
サンソン「はい!」


ペイペインの忠告を聞いたサンソンの肩にペイペインは起きながら話をする。


ペイペイン「じゃあ、今日はじっくりとサーヴァントについてさらに詳しく話を聞かなきゃ行けませんね」
サンソン「はい・・・えっ;」
ペイペイン「生前のことなんてどうでもいいですから、あなたはあなたのいいマスターを存分に守りなさい!」
アリシア「・・・。ペイペインさん、エージェントのことをある程度は信頼したんじゃない?」
エージェント「うーん、どうだろうな;」


一方、この様子を見ていた珠黄泉族の副頭領のCマホは記憶の香水の効果が切れたことを残念に思うと同時にサンソンとアレクの力について驚いていた。


Cマホ「驚いたわ。まさかサーヴァントにあんな力を持っていたなんて。サーヴァントにはサーヴァントしか殺せない。だったら、こっちもそれ相応のサーヴァントを用意しなきゃね」


Cマホはそう言って立ち去って姿を消した後、屋敷ではエージェントは戻ってきたプロキオンに言う。


エージェント「プロキオン、寝ていた間は一体どんな夢を見たんだ?」
プロキオン「うーん・・・ブラック君に連れられたところは覚えてるけど・・・なんか紫の鎧を着た円卓の騎士のような人がすぐに逃げるように促してくれた気がする」


プロキオンはいつかキミがサーヴァントを手にした時、その時は自分達も強くなってるかもしれないな・・・。


おしまい






「後書き」


今回は久々の前後編ですが、珠黄泉族副頭領のCマホが裏で襲来したということでこれからの物語の伏線にはなると思いますね。
ちなみにプロキオンの言っていた紫の鎧を着た円卓の騎士は誰のことかって?それはこれからに向けて秘密にしておくことにします。一部の人はお気付きかと思いますが。





感想OK