二次創作小説(紙ほか)
- 休息にトロイメライ(その1) ( No.841 )
- 日時: 2020/10/07 17:22
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回はヤスほわメインの長編の三部作です!そしてサンソン君と同じあのアサシンのサーヴァントの登場ですが、いい加減にスイッチ買いたい・・・OTL
大半の人達全員が青の吸血鬼一族のことを調べる中で何も知らない新参キャラであるハッチンはマシマヒメコことヒメコに聞いていた。
ハッチン「なあ、なんつーかみんなちょっとピリピリしてやがる・・・あれはなんだ?」
ヒメコ「あたしが知るわけないじゃん!きっとみんな何か下らないものやってるんでしょ?夏美達もそれに付き合っちゃってさ」
すると、ドアが開いた。コーヒーの給仕にきたほわんだ。
ほわん「コーヒー持ってきましたー!」
ハッチン「おいほわん、俺用のミルク入りのコーヒーは?」
ヒメコ「それ、カフェオレ;」
ほわん「ヒメコちゃん達の分は後で作るね!なんかみんなちょっとピリピリしてるみたいだし・・・」
ハッチン「そうだな・・・」
???「おい」
すると、彼らにとある声があった。ヤスだ。
ほわん「ヤス君!」
ヤス「サタンのおっさんからお前らに朗報だそうだ。これを渡して誘えって」
ハッチン「ファッ?なんだ?ん?超一流ホテルのトロイメライ、ご招待券付き?グループチケットだな」
???「は!?トロイメライ!?」
すると、そのトロイメライのグループチケットに食いついた人がいた。クルークだ。
ヒメコ「知ってるの?」
クルーク「知ってるよ!あの豪華な部屋とサービスで有名な伊豆のホテルだもん!ちなみに料理は豪華で美味いんだって!グループチケットの定員がまだ余ってるならボク達も連れて行って!」
ハッチン「(可愛い・・・)じゃあ、エージェント達も呼んで・・・」
すると、ヤスは突然の旅行にワクワクして楽しそうなほわんを見る。女子の扱いが苦手なヤスはほわんに対しては話しやすいと同時にいつも楽しそうにしている彼女に密かに特別な感情を持っていた・・・。
ゼオ「っしゃー!トロイメライだー!」
その翌日、旅行に行った一行は伊豆の超一流ホテルのトロイメライを訪れた。誘われたサクソンことサンソンは言う。
サクソン(サンソン)「あの魔王、ちゃんと采配はしているようじゃないですか」
アレク「サタンの魔王さん、なんだかんだ言ってすごいよねー」
エージェント「まあ、奴もそれなりの理由があるんだろうな;」
アイオーン「ところで・・・」
すると、一部の人達以外全員は一緒に来たある人物二人を見る。ムスッとしているブラックと彼を宥めているサーヴァントであるデオンだ。
ジャガー「こいつら、誰だ?」
アリシア「ブラックとデ・・・デオ。ちょうど暇そうにしていたから連れてきたの」
ブラック「なんでオレまで連れてこられたんだ」
デオン「いいじゃないか。せっかくの旅行なんだしさ」
ほわん「ほわぁ・・・!デオさん、めっちゃ可愛い見た目してる!」
ププル「デオさん、男の人か女の子かわからないような見た目してるよね・・・」
ヒメコ(あんなオレンジ猫とアイレーン様に引けを取らないほどの容姿だ・・・!)
すると、ヒメコの服の裾を引っ張る人物がいた。ヒメコと同じ名前の白鳥姫子だ。
ヒメコ「???(結構可愛いじゃん・・・」
アリシア「あっ、姫子!こっちこっちー!」
ハッチン「えっ!?ヒメコ・・・!ということはあんた、アリシアの言っていた同じ名前の・・・!」
姫子「白鳥姫子ですわ!」
ほわん「同じ名前だと間違えるから姫子さんって呼んでもいい?」
姫子「好きにして下さいですわ」
すると、プロキオンが一緒に来たアミティに言う。
プロキオン「ねえねえ、アミティさん、早くホテルに向かおうよ!」
アミティ「そうだね!」
ラフィーナ「どこの子供達ですか?躾がなっていませんわね;」
ベリー「あははっ」
彼らは超一流ホテルのトロイメライに入った後に部屋に向かうと、そこには男女別ながらかなり広めなスイートルームらしき部屋だった!
リデル「流石お兄様、すごい広いです・・・!」
ヒメコ「じゃあ、あたし達は食事の前におフロに入ろうかな」
ベリー「はーい」
大半の女子組全員が女子用の大浴場にワイワイと賑やかに向かう中でほわんが歩いている途中で何か押したような感覚がした。
ほわん「ほわ?何かあったのかなー?サタンさんの仕掛けか何かかなー?」
すると、ほわんは窓際を見やるととある幼い少女がホテルの縁側に居座っていた。ほわんは何かを感じて彼女に声をかける。
ほわん「?キミ、ここの子?お父さんとお母さんは?」
???「・・・」
ほわん「もしかして迷子?」
???「・・・(頭をふるふると横に振る」
ほわん「誰かと一緒に来てるの?」
???「・・・(頭をふるふると横に振る」
ヒメコ「ほーわーんー(遠くの方から声をかける」
ほわん「ほわっ!行かなきゃ!ごめんねっ」
ほわんが立ち去った後にその少女はほわんの足跡を辿って付いて行こうとしていた。まるで初めて会ったはずのほわんに何かを感じ取ったかのように・・・
- 休息にトロイメライ(その2) ( No.842 )
- 日時: 2020/10/07 17:24
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
そして女子用の大浴場では女子組が風呂場の温泉での入浴を楽しんでいた。中でもププルとアミティはヒメコのナイスバディな胸を見て大興奮していた。
ププル「わっ、すっげー!触ってもいい?」
アミティ「いいなー大きなおっぱい!」
ヒメコ「いや、人の胸を見て大興奮しないでよ;」
ベリー「そういえば、デオさんは?」
リデル「彼女(彼?)なら男女共用の風呂に入ってますよ」
姫子「あの人、女が男かはわからない容姿をしてますものね・・・;」
すると、ほわんは煙の隙間から先程の少女を見かけた。彼女に再び声をかける。
ほわん「あっ!風呂に入りたいならこっちにおいでよ!気持ちいいよ!」
???「・・・いいの?」
アリシア「ほわん、あの子誰?」
ほわん「何か迷子のような子みたい。聞いたのは聞いたけど」
ラフィーナ「でも、ここの子ではなさそうみたいですし、まあ外国から来たような子だと思えますわ」
ヒメコ「そういう事情ならあたしは一緒に入っても構わないよ」
???「・・・ありがとう」
先程の少女も大浴場に入る中で姫子は聞く。
姫子「そういえば、あなたは何て言いますの?」
???「!ジャック・ザ・リッパー」
ププル「・・・。名前は?」
ジャック「ジャック・ザ・リッパー」
アミティ「ジャック・ザ・リッパーってイギリスのロンドンで有名な殺人鬼の名前と一緒じゃん」
ラフィーナ「きっと名前がなかったからその名前を名乗るように言われてましたのね可哀想に・・・」
ヒメコ「ちょっと!」
ほわん「ジャックだから、ジャッキーちゃんって呼んでいい?」
ジャック「いいよ」
一方、男子組は男子用の大浴場に入っており、ハッチンはクルークの身体をじっと見ていた。
クルーク「?なんだい?」
ハッチン「い、いや、なんでもねーよ(眼福眼福!」
ブラック「あいつ、変な方向に走ろうとしてるみたいだが大丈夫か?」
ゼオ「あいつはああいう奴だから大丈夫だ」
すると、シグがあやクルに聞く。
シグ「そういえば、ここは混浴の大浴場ある?」
あやクル「今はデオが使ってるらしいがな」
ヤス「!・・・」
そしてその夜の夕食、大半の全員が集まって食べたり雑談し合ったりしていた。
フルシュ「あはは!それでその温泉に入ったら思わずダイブして足をつったんですか!」
アイオーン「我は足に痛みが走る・・・;」
ほわん「アイオーンさんは妹のアイレーンさんが言うに本当は完璧だけど、肝心な時は抜けてるよね(悪意のない清らかな笑顔」
アイオーン「ヴッ・・・;」
ハッチン「ところでさ」
すると、ハッチンがジャックに指を指しながら言う。
ハッチン「この女のガキンチョ、誰だ?」
ほわん「ジャック・ザ・リッパーっていう名前の小さな女の子なんだけど、ちょっとかわいそうだからジャッキーちゃんって呼ばせてもらってる」
サクソン(サンソン)「ジャック・ザ・リッパー・・・!!?」
すると、サンソンはジャックの名前に驚きを隠せずに思わず正体を露見しそうになったが、デオンがそれを制した。
ププル「サクソン君、どうしたの?」
デオン「いや、なんでも。サクソン、きっとジャック・ザ・リッパーの本を読み過ぎたね(あれはどう見ても私達と同じサーヴァントだが、それに関しての匂いが敏感だからって私達の正体までもが露見させるなよ」
サクソン(サンソン)(ぐっ・・・)
クルーク「じゃあ、ボク達のこれからの友情が続けられることを祈って、カンパーイ!」
一同全員が料理を食べたり、ジュースを飲んだり、一部の大人組が酒を飲んだりして気がついたらみんな旅の疲れからか眠っていた。眠っていないほわんは眠っている彼らに毛布をかけた。
ほわん「みんな旅の疲れで眠ってるんだね。あれ?そういえば、ヤス君は?」
すると、ほわんが館内のマップを見た。それを見やるとある場所を発見した。
ほわん「あれ?これ、混浴のお風呂がある!今の時間なら誰もいないと思うからちょっと行ってみようかな?」
一方、とある大浴場ではヤスがその温泉に浸かっていた。ヤスは煩悩になりながらもそれを止めようとしていた。
ヤス(いやいやいやないないない!!この温泉に来たらあいつも来るかなとは思うがそんなことはない!!うっぜぇ!!)
すると、その温泉に誰かが入ってきた。ヤスは期待はしながらもそれを見ないように後ろを向いていた。しかし彼の聞き覚えがある声がそこにあった。
ほわん「・・・ヤス君、こんなところにいたんだね」
ヤスはその声を聞いて振り向く。なんとタオルを身体に巻いているほわんがいたのだ。そう、ここは混浴の大浴場。シグとあやクルが言っていた温泉だ。
ほわん「うち、何もしないから入っていい?」
ヤス「あ、ああ、いいぞ。タオルを巻いたまま入るなら。俺も見ないから」
ほわん「わかった」
すると、ほわんがタオルを巻いたままその浴場に入ってヤスと一定の距離を取った。ヤスは聞く。
ヤス「・・・あのガキンチョに懐かれたのか?」
ほわん「うん!ジャッキーちゃんはちょっとヘンかもしれないけど、ちゃんといい子だよ!ただ顔に少しの切り傷があるのはちょっと気になるけど」
ヤス「そうか・・・」
ほわん「えへへ・・・ヤス君ってなんだかんだ言って話しやすいよね。同性だったら絶対親友になってるよ!」
ヤス「・・・」
すると、ヤスはほわんにあることを聞く。
ヤス「・・・それ、そういう意味で言ったんじゃないよな」
ほわん「えっ?だって本当のことだし・・・」
すると、腰に身体を巻いているヤスはほわんを優しく抱きしめる。ほわんは突然のことにちんぷんかんぷんとなるが・・・
ほわん「ヤス君?」
ヤス「ほわん。好きだよ」
ほわん「うん!うちもヤス君のこと好きだよー」
ヤス「そういう意味で言ったんじゃない。お前のその笑顔、仕草、お人好しで優しいところ・・・それが他の奴に向けられる度に苦しくて、痛いんだ・・・!」
ほわん「ヤス君・・・?」
すると、その後に起きたことにほわんは驚いた。なぜならーーーーー
ヤスの唇がほわんの唇と重なったからだ・・・。
ほわん「・・・」
ヤス「・・・」
すると、バンとドアが開いた音がした!二人が音の方向に向くと・・・
ヒメコ「無言のまま二人で見つめ合わないでえええええーーーーー!!!」
ヤス「!?」
ほわん「ヒメコちゃん!?」
ヒメコが浴衣を着たままその浴場に乱入したからだ。ドアの外を見ると、一緒にいたヒメコに驚愕していたクルークとハッチンがいた。
ヤス「てめーら・・・」
ハッチン「違う!!起きたらヒメコが一緒に来いと言ったんだ!!」
クルーク「エージェントに貸してもらった万能カメラを使って撮ったりなんかしてないよ!」
ヤス「撮ってるだろうが!!」
ヒメコ「こんなことだろうと早めに起きて正解だったわ!!」
ヤス「正解じゃねえ!!」
彼らのドタバタ珍風景を密かに見ていたジャックはほわんの様子を見て何かを感じ取っていた・・・。
続く・・・!
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