二次創作小説(紙ほか)

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その1) ( No.862 )
日時: 2021/01/24 15:51
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

遅れましたがあけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年最初の話となる今回は前後編です!今回はツキノちゃんメイン!うちのツキノのダイ山の山奥の実家での秘密(桜設定)があっさりと明かされます。






ホルミー「私達の新しいPRのPVの仕事ですか?」


聖MIDI女学園中等部。その生徒会では生徒会役員でもあるクリティクリスタが会議もといある仕事を受けていた。ロージアは言う。


ロージア「ロージアちゃん達の新しいPRのために学園長がロージアちゃん達で自主的に作るならお金を出してもいいって!」
ジャクリン「学園長、やるやん!」
ホルミー「それならまずはメンバーの経歴みたいなもので撮影ですね。メンバーの経歴とは言っても流石に出身地とかは・・・」
ロージア「ダメダメそんなんじゃダメよ!お兄ちゃん達にもっとロージアちゃん達のことを知ってもらうためにはそれぐらいやらないと!」
ホルミー「うう・・・;言われてみればそうですね。まずはツキノの経歴もとい出身地から見た方がいいですね」
ツキノ「経歴・・・出身地・・・あ!ツキノの実家に座敷童みたいなのがいるからその人達をレガさんに紹介するつもりなの」
ロージア「ああ、ツキノのダイ山の山奥の実家に住まうあの座敷童三人衆ね。そういえば、レガさんにはこのことを伝えてないわね」
ジャクリン「それならレガさんも呼ぼうや!あの人、今はもう今日のバイトは終わりのはずやで」
ホルミー「じゃあ、レガさんにも撮影を頼んで・・・」


そしてその夕方。クリティクリスタとツキノに呼ばれたレガことレガムントと付いてきたハルトマンがダイ山に入ってツキノの実家を訪れようとしていた。


レガムント「呼ばれたのはいいが、なんでお前まで付いてくるんだ?」
ハルトマン「そりゃあ女の子の周りにレガムントは置けないからだよ」
ホルミー「いえ、ハルトマンさんはついていきたいだけですよね;」
ツキノ「あっ、着いたの!」


たどり着いたツキノの実家のインターホン代わりの狼煙をツキノが上げてそれに気付いた誰かがドアを開けようとした。


ツキノ「来たの!」
レガムント(そういえば、三人の座敷童ってどんな奴らなんだ?)


そのドアを開けたのは一人の上半身裸を曝け出した服を着た美しい男だった!レガムントとハルトマンは彼の出立ちに驚いた。


???「どちら様だ?おっ、ツキノ、ロージアちゃんとホルミーちゃんとジャクリンちゃん!」
ツキノ「ただいまなの!」
ロージア「アサトさん、お久しぶりでーすv」
レガムント「・・・なあ、ホルミー。ツキノの実家に住まう三人の座敷童の一人ってまさか・・・;」
ホルミー「えっ?目の前の彼も含まれていますよ?」
レガムント「」←驚愕
ハルトマン「えっ、これが!?かなりのイケメンじゃん!」
アサト「そんな褒められても何も出ねーぜ?」


すると、アサトの後ろから少し際どい衣装を着た太く見える眉のある平安風の少女と彼女の従者らしきと思われる老いかけの男性が出てきた。


???「アサト殿、ツキノ姫が帰って友達を連れて帰って来たのですか?」
???2「牛若丸様、そんなに走らなくとも・・・!」
ツキノ「あっ、うしおちゃん!ベンちゃん!」
レガムント(・・・うしおちゃん?ベンちゃん?)
ハルトマン(今牛若丸って聞こえた気が・・・)


そして彼らは出迎えられて夕食の食卓をする中でベンちゃんは言う。


ベンちゃん「いやー、まさかツキノ様に恋人らしきの人が出来るとは!」
レガムント「・・・違う!!(顔真っ赤」
アサト「そんなに照れなくてもわかるよぉ〜?(ニヤニヤ」
レガムント「ぐっ・・・!(こいつは苦手だ・・・!」


すると、ハルトマンがうしおに聞く。


ハルトマン「それでなんでうしおちゃんはうしおちゃんなの?」
うしお「私の本当の名前は牛若丸ですが、昔になぜか三人ともここに来る前の名前以外の記憶をなくしてしまってそれでツキノ姫のご父上に保護されたのです。特にアサト殿は名前が新宿のアサシンというか名前がない状態でして」
ロージア「ベンちゃんの本当の名前は武蔵坊弁慶なんですー」
ハルトマン「へー(どちらもあの平安時代の奴と同じ名前だな。若さんのことも分からんが今度調べてみるか」


そして大半がツキノの実家に寝静まった後に片付けをしていたレガムントはゴミを拾ってゴミ袋に捨てていた。


レガムント「あいつ、また酒を・・・;」
アサト「同僚が俺と同様で大変だねぇ〜。天騎士さん」
レガムント「!わかるのか」
アサト「まあ、ツキノから聞いたんでわかるさ。あんた、ツキノに告白したのに未だに返事をもらえてないんだろ?」
レガムント「!(そういえば、あれから返事はもらってない。多分深くは考えてないんだろう」
アサト「あんた、その顔は真面目すぎて面白いわ。まあ、もしもツキノを泣かせたりしたらその時はあんたを殺すから」
レガムント(ゾワッ;だが、まさかアサトもツキノのことを・・・)
アサト「じゃあ、俺は少し手伝ってから寝るわ。おやすみ」


アサトが少し手伝った後に寝床に行った。レガムントは台所に導かれるように行ってそこでアサト作のおにぎりを見つけた。アサトからの置き手紙を見つけたレガムントは言う。


アサトの書いた置き手紙「あんたちょっと頑張りすぎじゃねーの?これ食べて休め」
レガムント「ふん、激励か。意外な奴だな・・・」






ツキノ達がダイ山に里帰りしてから遡って数時間前。その人物は一足早くダイ山にとある目的のために入山していた。青の吸骨鬼一族の一人であるミリアム・ローだ。


ミリアム「ふーん。これがダイ山ね。ねえ、鏡よ。世界で一番美しいのはだーれ?」
魔法の鏡「それはミリアム様です。世界で一番美しいあなたの虜に男女関係なくならない者はいない・・・たった一人を除いては・・・」
ミリアム「あら?それは誰なのかしら?」
魔法の鏡「それはこの娘です・・・」
ミリアム「!!ウソ・・・?そんな・・・!」


すると、魔法の鏡にツキノが映っていた!ツキノの姿にミリアムは驚く。


ミリアム「この娘が!?私の虜にならないっての!?・・・まあいいわ。この鏡に映るツキノを見つけたら直ちに私のところに連れて来なさい!私が召喚したサーヴァント達!」
ミリアムに召喚されていたサーヴァント全員「はっ。お任せをーーーーー」

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その2) ( No.863 )
日時: 2021/01/24 15:53
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

その翌日、クリティクリスタはレガムント達に協力してもらってPRの撮影をしていた。


ロージア「はーいvまずはツキノの出身地のダイ山からでーすv」
ツキノ「よろしくなの」


アサト「ツキノがアイドルバンドのキーボーディストボーカルになったのは聞いたけど、まさかここまでサマになってるとは思えなかったよ」
レガムント「まあ、アイドルとしては素質は文句なしだからな。たまに食べ物関係でやらかすが」
アサト「ツキノらしいなっ」


そのクリティクリスタの撮影の時から遡って数十分前。誰かがとある目的でダイ山を訪れていた。クルーク達一行だ。


クルーク「ダイ山は流石にキツすぎだね;」
ゼオ「いや、頑張れよ。目的地はすぐそこだぞ」
ハッチン(運動に関してすぐ疲れやすいクルーク、可愛い・・・!)
ヤス(なんかハッチンの頭の中が見える気がするが、そっとしておくか・・・)
ほわん「うちのえいやっと村の山も雪が降ってるだけでこの山と同じぐらいだったなー」
ヒメコ「ああ、あそこも歩くのにキツいよね」
ジャッキー(ジャック)(お母さんの住んだ故郷・・・)
ププル「山菜集めのためにこのダイ山に来たけど、なかなかにユーモアがあるよねー」
アミティ「でも、あたしはこれはこれで楽しいよ!」
ラフィーナ「ジャガーさん、平気ですか?」
ジャガー「平気だ。ありがとう」
シグ「ムシー」
アイオーン「ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ」
リデル「アイオーンさん、大丈夫ですか;」
あやクル「すぐに持ってきたミネラルウォーターを出そう」
プロキオン「あ、麦茶もある?」
ベリー「ブラック君がちょっと疲れてるみたい;」
ブラック「やっぱりキツいな・・・;」
デオン「ブラック、大丈夫か?」
姫子「リップちゃんに頼まれた山菜集めの材料地はここですわよね?」
アレク「うん、山菜で薬草を出すように頼んだリップパパの知人の情報ではね」
サクソン(サンソン)「リップパパさん、意外と人脈は広いですよね・・・」
エージェント「アリシア、大丈夫か?」
アリシア「大丈夫よ!子供扱いしないで!」


リップパパの知人の植物学者の頼みでダイ山で薬草を探しに来たクルーク一行は雑談をしながら楽しむ中でクルークはほわんに聞く。


クルーク「そういえば、リップパパの知人の植物学者、ここの薬草は確かに珍しいのばかりだけど、何を調べるんだろうね?」
ほわん「うちもそのへんわからないなー・・・って、ほわ?」
クルーク「あれ?ボク達、知らない間に置いてかれた?」


一方、知らない間にクルークとほわんが置き去りになっていたことに気付いた他の一行はクルークとほわんをすぐに連れて行くために戻ろうとしていた。


アミティ「まさか知らない間にクルークとほわんを置き去りにしたなんて・・・;」
ヒメコ「まあ、クルークは誰かさんとは違って襲わないから大丈夫だよね」
ヤス「ぐっ・・・;」
サクソン(サンソン)「すぐに戻りましょう。きっとこんな山だから何が起こるかはわからない・・・ん?」


すると、サンソンは頭上に何かが飛んでいたことに気付いた。一方、クルークとほわんはすぐにみんなのところに行こうとして山を登っていた。


クルーク「いやー、まさか山がこんなところだとは・・・;」
ほわん「うちは平気だけど、そのリュックの中に何か入ってるの?」
クルーク「うん。ミニ裁縫箱と作っておいた三重箱の弁当と水筒と簡素バーベキュー用の肉とテントと・・・」
ほわん「すごい!うちも弁当を用意したんだけど、スマホで撮ってあるから見てみる?」
クルーク「見たい!ちょっと見せて・・・「あなた達の入ったリュックの中身はツキノという人間の少女の手がかりかしら?」


すると、二人の前に鞭を持ったピンク髪の美しい女性と槍を持った少しワイルド風な男性が現れた。クルークは言う。


クルーク「ツキノのこと?ツキノならクリティクリスタのキーボードボーカルになってて今はダイ山にはいないよ」
???「そんな話が信じられるのかしら?クーちゃん!すぐにこの二人を捕らえなさい!」
クー「偉そうに命令するなメイヴ!我が真名はランサーのクー・フーリン!二人の命を頂戴する!」


すると、クー・フーリンと名乗った男性が二人を襲撃しようとしたが、そこで飛ばしたナイフに阻まれた!二人を助けに来たジャックだ。


ジャッキー(ジャック)「お母さん、クルーク兄ちゃん、大丈夫!?」
ほわん「ジャックちゃん!」
メイヴ「は!?アサシンクラスのサーヴァント!?」


すると、メイヴの後ろに彼女の首に刃を向けた人物がいた。サンソンだ。


サクソン(サンソン)「振り向いたら殺しますね」
メイヴ「!!?こっちも!?」
クー「メイヴ!すぐ助けーーーーー」


すると、クーの槍を剣技で飛ばした人物がいた。デオンだ。


デオン「ランサーのサーヴァントか。まあ、私が相手するのに越したことはないだろう」
クー「ぐっ・・・!セイバークラスのサーヴァントか・・・!」
メイヴ「クーちゃん!」


思わぬサーヴァントの登場に二人とも降参の白旗をあげる中でこの後にゼオ達が駆けつけた後はサンソンはどう始末するかを思案していた。


サクソン(サンソン)「さて、どう処刑しましょうか・・・」
クルーク「待って!」


クルークが止めた後に彼は何かをメイヴとクーに渡した。袋に入っていた稼いだ一部の高額の財産だ。


クルーク「もっぱらこれが目当てだったんだろ?命だけは助けてあげるから、代わりにこの世界に現界したからにはやり直してね」


クルークに命を見逃されたメイヴとクーは無言でその財産を持って立ち去った。ハッチンはクルークに聞く。


ハッチン「おい、いいのか!?あいつらを逃して!」
クルーク「別にサーヴァントも悪く言えば死人だけど、今もちゃんと生きてるんだよ。生きてるのにその命を奪うなんてどうかしてると思ったからね」
ゼオ「・・・そうか」


そして薬草の採取地にたどり着いた一行は薬草を探して採りながら何かを聞いたり色々と薬草の種類などの話題を持ちかけたりしていた。


ラフィーナ「薬草で傷口を塗る場合もありますけれど、食べて癒す場合もありますのよ?」
ププル「へー。これもそうなのかな?」
ラフィーナ「種類はわからないけれど、それは傷口を塗る場合の薬草ですわね」
ププル「じゃあ、採ってくるね!塗る場合とは言ったけど、どれぐらい効くのかなー?」
???「そこのお嬢さん方」


ププルとラフィーナは金髪の長髪の男に声を掛けられた。突然のことに少し戸惑うが、ププルは聞く。


ププル「なんですか?」
???「ツキノという少女は知らないかな?」
ラフィーナ「知ってますわよ。アイオーンに聞いたら分かると思いますから呼びますわね。アイオーン」


すると、アイオーンがラフィーナに呼ばれて来た。・・・たまたま一緒にいたサンソンとともに。


アイオーン「我が呼ばれたような気がするな・・・」
サクソン(サンソン)「どうしました?ん?」
???(サーヴァント!!)


すると、その長髪の男が咄嗟に武器を構えたサンソンに気付いて彼を倒そうとするが、サンソンは咄嗟に避けた。サンソンはププル達を庇いながら言う。


サクソン(サンソン)「すぐに逃げなさい。彼もサーヴァントです」
ププル「えっ、サーヴァント!?」
???「匂いでサーヴァントだとわかるアサシンのサーヴァントがいると聞いたが、まさか私達の後世のフランスの処刑人だとは。ならば我が真名を言おう。私はフィオナ騎士団の団長のフィン・マックールである!ツキノという少女の生け捕りが本来の目的だがお前達の命をいざ頂戴する!」
サクソン(サンソン)「望むところですね」


すると、クルークが騒ぎを聞きつけて彼らを探す声が聞こえた。その場にいた一同とフィンはクルークに気付く。


クルーク「サンソーン?何かあったのかいー?」
サクソン(サンソン)(クルークさん!)
フィン「言い忘れたが、実はあのメガネ少年を殺すサーヴァントを用意したのでね。ランサーのサーヴァント、ティムムッド!」
ティムムッド「はっ!」
サクソン(サンソン)「しまった!クルークさん!」


すると、ティムムッドの槍を槍技で相殺しクルークを助けたサーヴァントがいた。クルークに見逃してもらった先ほどのサーヴァントのクー・フーリンだ!


クー「まさかティムムッドに出くわすとはな!」
クルーク「キミは・・・!」
ティムムッド「!?」
フィン「クー・フーリン!?なぜお前が・・・ということはまさか・・・!」


すると、チーズを蹴ってフィンの頭に命中したサーヴァントがいた。クー・フーリンと同様にクルークに見逃してもらった先ほどのサーヴァント、メイヴだ!


メイヴ「ふう。やっぱり味方にすると嫌よねぇ」
クルーク「キミ達、どうして・・・」
サクソン(サンソン)「クルークさん、下がりなさい。この方々があなたに何をするかはわからなーーーーー」


すると、メイヴとクーがクルークを前にして跪いた。意外なことにサンソンも驚く。


サクソン(サンソン)「えっ?」
クー「先ほどはすまねーことした。あんたは殺さずに見逃してくれたのに俺達は・・・」
メイヴ「詫びと言ってはなんだけど、お願いがあるの。私達をあなたのサーヴァントにして欲しいの」
クルーク「えっ?」
サクソン(サンソン)「でも、あなた方はもうマスターを・・・」
クー「前のマスターならついさっき契約解除した!だから、あんたのサーヴァントとして仕えさせて欲しい!」
メイヴ「お願いよクルーク!」
クルーク「えっ・・・」


二人の態度を察したサンソンは武器を下ろしてクルークに言う。


サクソン(サンソン)「クルークさん。彼らの態度から先ほどの敵意は感じられない。だからどうか彼らの熱意を聞いていただきたい」
クルーク「・・・」


すると、クルークはクーとメイヴのマスターになることを決意した!


クルーク「・・・わかったよ。二人のマスターになることを許す」
メイヴ「!ありがとう!」
クー「これからよろしくな!」


すると、無数の弓矢が彼らを襲ってきた!彼らが驚く中で上を見やるとそこには騒ぎを聞きつけて粛清しに来た牛若丸ことうしおだ。


うしお「お前達!何をしてる!ここはツキノ姫の山だぞ!」
メイヴ「違うわ!私達は攫う目的で確かにツキノを探しにきた。でも、今はこのメガネ少年のサーヴァントになったわ!今更山を荒らす気はないわよ!」


メイヴの弁明にうしおはさらに険しい顔をした。


うしお「じゃあ、その少年が黒幕だというのか。ならば「違うのうしおちゃん!」
ツキノ「その人の言ってることはよくわからないけど本当みたいなの。それにクルーク君達はツキノの仲間なの!」
うしお「!」
クルーク「ツキノ?」


そしてうしおやツキノ達と邂逅した一行は先程から気絶しているフィンと彼を看病するティムムッドを連れてツキノの実家に招き入れられ夕食の卓に着く中でレガムントとアサトは彼らの話を聞いた。

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その3) ( No.864 )
日時: 2021/01/24 15:55
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

レガムント「それは何かは知らんが、大変じゃないか・・・」
アサト「そいつらがツキノを攫う目的ではあったが、サクソン達が返り討ちにしようとしたってことだな。んで、その後に命を奪うのを見逃してくれたクルークに仕えるという目的でそばにいるということだな」
ゼオ「まあ、そんな感じだ」


すると、サンソンはアサトに何か気付いたのかじーっと見つめる。アサトは気付く。


アサト「なんだ?こんな美形を見惚れて何か得したか?」
サクソン(サンソン)「いえ、何もありませんよ(エージェント様。名前以外の記憶は失っていると思いますが、やはり彼らは・・・」
エージェント(ああ。名前以外の記憶を失ったサーヴァントって感じか)
ブラック(でも、アサト達がそばにいるツキノはそれを知らない感じだ)
デオン(もし順当に行けばツキノはこの方々のマスターとなる感じか。だが、レガムントはそれを知らないし主人を危険な目に巻き込むからと反対はするだろう)


すると、アサトはアイオーンに聞く。


アサト「あんた、酒は飲めるか?」
アイオーン「ヴッ?神は酒の味は苦手だが、でも、ただ一つ好きな酒はある。ブラッド・グレイヴだ(カバンの中身からブラッド・グレイヴの入った瓶を出す」
アサト「おっ、いいねぇ〜!あんたらも飲むかい?」
クー「じゃあ、言葉に甘えるぜ」
メイヴ「私もちょっとその酒に興味あるから飲みたいわ!」


アイオーンの持ってきた酒を取り出す中でうしおは顔真っ赤で硬直しているヤスとハッチンに気付いた。


うしお「やはりいきなり攻撃したのはまずかったのでしょうか?」
ヒメコ「ああ、あれはいつものこと。今はあたし達相手なら平気だけど、女の子が苦手だから」
ベンちゃん「今時に言われる年頃ですな」


すると、フィンがハッと目を覚ました!フィンは自分の置かれた状況が一瞬わからなかった。


フィン「ここは!?」
ティムムッド「王!」
クルーク「キミ、メイヴの攻撃で倒れてティムムッドと一緒にここに連れてきたんだよー」
フィン「なぜ敵に情けをかけられてここまで運ばれる必要があるのだ!?」
クルーク「情けって・・・」


すると、フィンはアイオーンの持ってきたブラッド・グレイヴを見る。それを見てあっさりと観念したフィンはそれを口にする。


フィン「血のように赤い酒というものはなかなか良いな」
クルーク(飲んだ!)
ププル「ツキノちゃんの家は今日は鍋でみんな食べてるからちゃんと食べないとダメだよ。鍋は美味しいよっ」


ププルの愛らしい笑顔にフィンの胸が何故か突き刺さった。フィンは食べながら言う。


フィン「・・・先ほどは悪かったな。だから・・・キミを私とティムムッドのマスターとし、私の嫁としよう」
ゼオ「は?」
ププル「えっ、マスターならまだしもなんで嫁なの?」


ティムムッドはフィンとは対照的に自分と主人のフィンのマスターとなるププルを顔真っ赤で気まずそうに見ながらブラッド・グレイヴを飲み進めるが、コップに入った酒がなくなったことに気付いた。


ティムムッド「ライオンの子よ!ブラッド・グレイヴを・・・!?」


しかし、ティムムッドが見たのはブラッド・グレイヴが美味し過ぎて飲み干して気絶しているアイオーン以外の大半の大人組と全く気絶する様子も酔う様子もないアイオーンだった!


アイオーン「お前も酒を口にするか?」
ティムムッド「いえ、あなたは酒がかなり強い方なのですね;」
ツキノ「アサトちゃん、生きてるのー?」
ジャガー「これ、飲み干しやがったのか(手には好物のバーボン」


そしてその後に大半のキャラ全員が満腹感で寝る中で起きていたクルークとゼオが夕飯の後片付けをしていた。


クルーク「ったく、風邪ひくよね;」
ゼオ「俺は結構これはこれで楽しいが」


すると、二人が夕飯の片付けをしている最中でベンちゃんに引き止められた。


ベンちゃん「あの」
ゼオ「ん?」
ベンちゃん「ププル嬢から聞きましたが、ゼオ殿はいわゆるプロの魔導師ですな?」
ゼオ「そうだが。それがなんだ?」
ベンちゃん「ちょっと聞いて欲しいことがありまして・・・」


翌日、ゼオ達はベンちゃんからの頼みでとある場所を尋ねた。アサトもついてきた上で。


ゼオ「なんでお前までついてくるんだよ?」
アサト「いいじゃねえか、ベンちゃんからお前らの護衛を頼まれてるんだ。大丈夫だ、ツキノはレガが守ってくれるし」
サクソン(サンソン)「なんか仲良くはなりましたね;」
メイヴ「あー、ここね」


すると、たどり着いたのは豪華な工場らしき建造物だ。もちろんダイ山には以前にそんな建物はない。


クルーク「ここ、何らかの魔力でできてるね・・・」
ハッチン「こんな豪華な工場を魔力で建てられたってわけだな;」
デオン「でも、普通のミューモンなら魔力は微弱で建てられないはず。だとしたらこれは・・・」


すると、誰かが彼らの前に飛んできて着地した!驚く彼らにその人物は言う。


???「お前ら、この地に現れた青の吸血鬼一族側からの侵入者か」
ププル「違うよ!ボク達はベンちゃんという方に頼まれてここにきたんだよ!この山にこんな工場が建てられるってことは何かあるんでしょ?」
???「そのように勘ぐってたのか・・・「あら?カルナ、その方々には何かありそうよ?」


すると、小柄な少女が彼らの前に姿を現した。


カルナ「ブラヴァッキー」
ブラヴァッキー「どうやら青の吸血鬼一族側からの侵入者ではなさそうだし。様子を見る限り青の吸血鬼一族の手がかりを探しているわよね?」
ゼオ「まあ、そうだが。わかるのか?」
ブラヴァッキー「なんでたってあたしは魔術師よ。まあ、カルナ同様にサーヴァントではあるけど」
エージェント「サーヴァント・・・!」


そして彼らはブラヴァッキーとカルナに工場内を案内される中でその中心部に着く。着いた後にブラヴァッキーは言う。


ブラヴァッキー「さぁ、エジソン。彼らは案内したからこっちに」
ブラック「エジソン。アメリカの発明王だよな?」
アレク「うん。彼にはどんなので現れるかちょっと注意だね」


そしてエジソンが現れ、彼らはその姿に驚いた!何しろそのエジソンは・・・






ライオン頭だったからだ(爆弾投下)






エジソン「わーはっはっはっ!私はエジソンである!サーヴァントの発明王である!」
ヤス「ライオン頭かよ;うっぜぇ;」
アイオーン「ヴッ;Σ(・ω・;)」
エジソン「さて、異邦の者達よ。どうしてここに来たのだ?」


エジソンに聞かれたゼオはこう答えた。


ゼオ「俺達は青の吸血鬼一族の手がかりを探してる。今回の件は青の吸血鬼一族が関わってるんじゃないかと疑問視してるんだ」
エジソン「青の吸血鬼一族か」


すると、エジソンはこう答えた。


エジソン「それだったらよく聞きたまえ。今このダイ山が青の吸血鬼一族の一人によりこれからの聖杯大戦の場所になっている」
大半の人達全員「!!」
エジソン「私達は青の吸血鬼一族に立ち向かうためにこの山に工場を建てて奴らに反撃の機会を窺っているのだ。キミらは見る限りサーヴァントを手にしているが、今のままでは青の吸血鬼一族に蹂躙されるだろう」


その数分後に外に送り返された彼らはブラヴァッキーとカルナに見送られる。


ブラヴァッキー「聞きたかったことはそれね。まあ、あなた達が何も介入しなければ攻撃はしないから安心してね」
カルナ「つまりはその聖杯大戦に余計な介入はしなくていい」
ゼオ「ああ、わかった」


彼らはツキノの家に帰路に着く中でほわんは聞く。


ほわん「何もしなくていいって言ったけど、本当にこれでよかったのかな・・・?」
ヒメコ「どうだろうね・・・」
クルーク「・・・」


クルークはエジソン達の態度にどこか疑問を抱いていた。ツキノの故郷が聖杯大戦に使われる方が、或いはそれに何も介入せずに無事でいることが本当によかったのかと。クルークは顔を上げながら言う。


クルーク「みんな!やっぱりツキノの故郷が聖杯大戦なんかに使っちゃダメだよ。エジソン達の言う通り確かにダイ山の聖杯大戦の中で何も介入せずに無事でいるのは幸せなのかもしれない。でも、それじゃダメなんだよ。そんなのは誰にとっても本当の幸せじゃないよ」
ゼオ「・・・!」


すると、クーがクルークの頭を撫でながら言う。


クー「それでこそ俺達のマスターじゃねーか。契約したかいがあったな」
クルーク「クー・・・」
メイヴ「私もクルークと同じ意見だと思うわ。だって私達がクルークに契約したときにもうすでに介入してるしね。そのエジソンに言われてこのままでいるなんて私達をバカにしたようなもんよ」
ゼオ「メイヴ・・・よし、明日はあいつらにその聖杯大戦を止める意志の強さを見せつけてやろうぜ!」
大半の全員「おう!!」


その夕飯の時、ベンちゃんはゼオから自身が頼んでいた工場の詳細の情報を聞き出していた。


ベンちゃん「なるほど。それで止めるために戦うというのですか・・・」
ゼオ「ああ、ここまで関わっちまったことはしょうがない。今更引き返せんな」
ベンちゃん「あなたらしい意見ですな」


すると、ププルが慌てながら二人の方に来た!


ププル「ゼオ!大変!」
ゼオ「どうした?」
ププル「さっきハチ君が見たというんだけど、二人の男性らしき人達が青の吸血鬼一族の配下に囚われたらしくて・・・!」
ゼオ「!」


ゼオは何かに気付いたのかすぐさま立ち上がった!


ベンちゃん「ゼオ殿?」
ゼオ「ごめんベンちゃんすぐ戻る。その間はツキノ達を守ってくれ」
ベンちゃん「ゼオ殿!?」


そしてゼオ達が指定の場所にたどり着いた後は隠れながらその場所を見張っている青の吸血鬼一族の配下の様子を窺っていた。

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その4) ( No.865 )
日時: 2021/01/24 15:58
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

ゼオ「見張りの配下は二人だけか・・・」
クルーク「後ろからの奇襲が良さそうだね。クー!」
ブラック「デオン」
クー「任せな!」
デオン「任せて!」


クーとデオンが後ろから見張りの配下を奇襲する中でその隙に彼らはその場所の地下水路に駆け込んだ!地下水路に入った彼らは持っていた電光ライトを使って地下水路内を探した。


ヤス「この地下水路には確か牢があるってアサトから聞いた。多分まっすぐ歩けば着くだろうって」
アミティ「ちょっと暗いから怖いねー・・・;」
プロキオン「あ。ここだ」


すると、その地下牢には例の男性二人が鎖に繋がれたままに幽閉されていた。他にも鎖に繋がれている人も二人いた。


アレク「この鎖を壊せばいいんだよね?」
アリシア「アレク、その鎖には触らないで」アレク「?」
あやクル「これは見るからにサーヴァント殺しの鎖だ。サーヴァントが触れれば死に至る場合もあるだろう。よくこんなもの持っていたな」


すると、あやクルが魔法でそのサーヴァント殺しの鎖を一気に壊した!その男性ーーーサーヴァントであった青年はサーヴァント殺しの鎖から解き放って倒れ込みそうになったところをシグが抱き抱えた。


シグ「大丈夫かー?」
???「・・・!?あんたら誰だ!?どうやってここに入って来たんだ!?」
サクソン(サンソン)「その話は後でですよ。あなた、真名は?」
???「・・・ロビンフッドだ。ロビンでもロビンフッドでも構わないぜ」
ゼオ「じゃあ、ロビンフッド。すぐにそいつらを連れて地下水路から脱出するぞ」
ロビンフッド「は?どうやって・・・?」


その数分後、彼らは走りながら地下水路から脱出しようとするが、その直後にベリーが突然の攻撃を受けそうになったところをサンソンに助けられた!


サクソン(サンソン)「ベリー!大丈夫かい!?」
ベリー「大丈夫だよ」
メイヴ「この攻撃は・・・」
???「突然一斉に裏切ったということはそういうことか」
フィン「!!」


すると、彼らの前に現れたのはおぞましい雰囲気を纏ったクー・フーリンだった!顔立ちもクルークのクー・フーリンによく似ているが・・・


クルーク「あんた・・・クーだけど、クーじゃないね」
クー(?)「人間の小僧、サーヴァントを見る目に関してはあるみたいだな。俺はバーサーカーとして現界したクー・フーリンだ」
アレク「バーサーカー・・・!かなりの強敵じゃないか!」
クー(バーサーカー)「人間の小僧に話を聞く。ロビンフッド以外のサーヴァントはどうした?」


すると、クルークはおぞましい雰囲気を放ったバーサーカーのクー相手にも毅然とした態度で答えた。


クルーク「どんな答えでもキミはボク達を殺す気だろ?だから、あえて答えないよ」
メイヴ「クルーク・・・!流石バーサーカーのことやサーヴァントを熟知してるわね♪」
クルーク「いや、ただの勘による偶然なんだけど・・・;」


クルークの毅然とした態度にほんの少しだけ苛立ったバーサーカーのクーは攻撃の刃を放った!


クー(バーサーカー)「ほう。じゃあ、お前の隣にいるメイヴと一緒に消えな」
エージェント「来るぞ!サンソン、アレク、頼む!」
サクソン(サンソン)「任せて下さい!」
アレク「わかった!」
ほわん「ジャックちゃん!」
ジャック「うん!」
ププル「フィン!ティムムッド!」
フィン「任せたまえ」
ティムムッド「はっ!」
クルーク「メイヴ!」
メイヴ「こうなったからには任せなさい!」


今いる味方のサーヴァント達がバーサーカーのクー・フーリンと戦う中で一方、アサト達はゼオ達の帰りを待ちながらツキノ達を守っていた。


アサト「遅いね〜」
うしお「遅いですね」
ベンちゃん「遅いですな」
ロージア「クルーク君達、この山の中で何か急いでたみたいだけど何してるのかな・・・?」
ハルトマン「放っておけよ。またお腹が空いたら帰ってくるさ」


一方、ゼオ達は今いるサーヴァント達が地下水路でバーサーカーのクー達と戦っていたが、なかなかにダメージを与えられたもののお互いに互角という形でダメージを与えていた。


クー(バーサーカー)「なかなかやるみたいだな。だが、こいつはどうかな・・・」
ゼオ「!!」


すると、ゼオ達の前に現れたのは弓使いの肌が黒い青年。そう、この青年もアーチャークラスのサーヴァントだ!


サクソン(サンソン)「!?アルジュナだと!?」
アルジュナ「私の真名にはお気付きみたいですね。こんな形で殺したくはなかったのですが、青の吸血鬼一族の第五始祖のミリアム様の命令を果たさせていただきます」
ジャック「くっ・・・!!」


すると、無数の槍がアルジュナの方に飛んできた!遠方からではあるが、アルジュナとバーサーカーのクーはその槍の行く末を探すが、クルーク達が上を見上げるとそこには彼らを助けに来たクーとデオンだった!


クー「クルーク達、無事かー!」
デオン「今クーが無数の槍で引き付けてるから急いで登って来い!」
クルーク「クー!」
ブラック「デオン!」


彼らが全員地下水路から脱出した後にバーサーカーのクーは取り逃したことをほんの少しだけ悔やんだ。


クー(バーサーカー)「ちょっと惜しいことはしたな。いい殺し相手だったのに」
アルジュナ「次は彼らは私の宿敵のカルナを引き連れてミリアム様のところに来ると思いますのでその時を待機しましょう」


彼らが脱出した後はツキノの家に帰路に着く中でクルークはメイヴに言う。


クルーク「それにしてもよく愛する人を目の前にして殺そうとしたよね」
メイヴ「?なんのことかしら?」
クルーク「だってクーはキミが一番執着する相手なんだろ?今までの態度からそのぐらいは察するよ」
メイヴ「・・・。歴史を見なくても流石わかるのね。私は確かに私に逆らったあの男には執着があった。クーちゃんが二人いるなら私は敵でも良かった。でも、クルークはクーちゃんとは違った意味で何か他の男とは違うわね。そこにいるだけで力になるというか、見抜いても距離感をぎゅうぎゅうと詰めようとはしない・・・」
クルーク「結局何が言いたいんだ・・・」


すると、クルークが目にしたのはメイヴではなくゴスロリを着たとある幼い少女だった。少女は言う。


???「別にそのままのあなたで大丈夫ってことよ」
クルーク「・・・?」


すると、クルークが目を擦るとそこにはメイヴがいた。メイヴは驚いた様子のクルークに聞く。


メイヴ「?クルーク、大丈夫?」
クルーク「あ、いや。なんでもないよ」


その翌日、クルーク達一同はツキノの実家の近くの湖で簡素だがバーベキューをしていた。


ホルミー「誰か肉食べたい人はいますかー?」
ゼオ「食う。焼く」
ベンちゃん「簡素ですがクルーク殿の持ってきた肉は美味ですな」
ラフィーナ「そりゃあクルークが知り合いの猟師兼肉ソムリエさんのところから持ってきたやつですもの!」
レガムント「アサト、野菜をもう少し入れるか?」
アサト「いいよぉ〜」


一方でクルークは自分の隣のメイヴの隣で食べている人物を見ていた。サーヴァントで実はクー・フーリンの師匠であり養父であったフェルグス・マック・ロイだ。


クルーク「あんた、ゼオが隠し持っていたスペアポケットから出てきたのによく食うね;」
メイヴ「こういう男なのよ」
フェルグス「いやー、俺もまさか無限のポケットに窮屈もなく入れられるとは思わなかったよ」


フェルグスの他に二人のサーヴァントもゼオが隠し持っていたスペアポケットから出てきた。ビリー・ザ・キッドとラーマだ。


ププル「ビリー君、肉は食べれる?」
ビリー「食べれるよ。やっぱこの世界の料理は最高だね!」
リデル「すみませんが、ラーマさん。そのような見た目して誘拐されかけたりしませんか?」
ラーマ「誰が誘拐されるか!余を甘く見るでない!」


彼らはバーベキューを楽しんでいる中で今日の夕方にはエジソン達のところに行って同盟を持ちかける予定だった。エージェントは天体望遠鏡を持ちながら簡素バーベキューで焼いた肉や野菜を食べていた。


サクソン(サンソン)「エージェント様、早く食べないとゼオ殿が食べますよー」
エージェント「今確認したら行く」


すると、エージェントは空上から何かを見つけた。エージェントは確認してみるとそこには青の吸血鬼一族の配下の戦乙女らしき者達がこっちの方に来ていた!


エージェント「!!サンソン!青の吸血鬼一族の配下だ!すぐさまツキノ達を避難させろ!」
サクソン(サンソン)「は、はい!」


サンソン達がツキノ達をツキノの実家に避難させた後に青の吸血鬼一族の配下であった戦乙女と戦う!その最中でロビンフッドはサンソンに言う。


ロビンフッド「お医者様、ビリーが倒れかけてるからすぐに回復できますかね?」
サクソン(サンソン)「できるよ!それぐらいしないと困るからね・・・!」


一方、ツキノの実家で避難していたロージアはぷんすことなりながら言う。


ロージア「もう!せっかくのバーベキューだったのに一体どうなってるのよ!?」
ジャクリン「まあまあ落ち着きロージア」
ベンちゃん「彼らには何らかの理由があると思いますのでどうかご勘弁を」


すると、アサトがハルトマンに砕けた口調で会話する。


アサト「でも、あんた俺と同じ属性とはいえ顔は本当に美形だなあ」
ハルトマン「そうなの?そもそもこんな美形じゃないと・・・」


すると、アサトとハルトマンの間に戦乙女が放っていた矢が飛んできた!レガムントは心配する。


レガムント「大丈夫か二人とも!?」
アサト「大丈夫だ。ん?これはよく見たら矢文か?」


アサトがそれを読むと、すぐさま立ち上がった!ツキノは聞く。


ツキノ「アサトちゃん、どこに行くの?」
アサト「いや、俺は用ができた。済ませたらすぐさま戻るぜ」
ツキノ「わかったの!」


アサトが外に出て矢文に書かれてあった指定の場所にたどり着き周りを見渡す。


アサト「矢文を放った奴はどこだ?いねーなら帰るが・・・」
クー(バーサーカー)「ここだ」
アサト「!」


アサトはバーサーカーのクーが放った攻撃から避けて自らも攻撃する。バーサーカーのクーはアサトが記憶を失っていながらもサーヴァントとしての飛び抜けた実力に少しばかり驚くが・・・


アサト「へっ。あんた、意外とやるねぇ〜」
クー(バーサーカー)「それはお互い様だ。だが、お前には一つ見落としていることがある」
アサト「・・・!?」


すると、アサトはバーサーカーのクーの宝具を受けて大ダメージを受けた!


クー(バーサーカー)「宝具「噛み砕く死牙の獣」だ。思う存分受け取れ」

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その5) ( No.866 )
日時: 2021/01/24 16:01
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

クルーク「は!?アサトがまだ帰って来てない!?」


その夜に戦乙女との戦いを終えて帰ってきたクルーク達はアサトが外に出たまま帰って来ていないことを知った。ハルトマンが説明する。


ハルトマン「なんか俺達のところに戦乙女からの矢文みたいなのが放ってきてアサトがそれを読んで行っちまった」
サクソン(サンソン)「!!あの飄々男!」
エージェント「えっ、サクソン!?」
サクソン(サンソン)「すぐにアサトを探して連れ戻しますから待ってて下さい!」


サンソンは自分が密かに調合していたとある薬を持ちながらアサトを探した!


サクソン(サンソン)「少し荒療治かもしれない。だが、これなら・・・!」


一方、アサトはバーサーカーのクーの宝具で怪我だらけになりながらも辛うじて生きていた。彼は木に擦り付けながら言う。


アサト「ああ。俺はここで死ぬんだな。ツキノにはちゃんと詫びねーといけないんだな・・・」


すると、アサトを呼ぶ声がした。サンソンだ。


サクソン(サンソン)「アサト!大丈夫ですか!?」
アサト「サクソンか。俺はここで死ぬからツキノには伝えてくれ。ちゃんと戻って来れなくてすまなかったと・・・」


すると、サンソンはとある丸い錠剤の薬を持ちながらアサトに詰め寄る。


アサト「なんだ!?」
サクソン(サンソン)「これを飲みなさい。飲まないとあなたは記憶を取り戻せないまま消えてしまいます」


アサトがサンソンに薬を飲まされ、その直後に身体に負った傷が癒された。サンソンは言う。


サクソン(サンソン)「何か・・・思い出しましたか?」
アサト「・・・。自分の真名はまだ言えねーが、全て思い出した。俺はこの山に現界されたはぐれサーヴァント。そこにツキノの親父が拾ってくれたんだなぁ」
サクソン(サンソン)「記憶を思い出したならよかったです。行きましょう」
アサト「待て!ツキノは!?ツキノは無事なのか?」
サクソン(サンソン)「無事です。レガムント殿が守ってくれましたから。行きましょう」


サンソンがアサトを背中に背負ってツキノの実家に帰路に着く。その最中にアサトは聞く。


アサト「あんたもサーヴァントか?」
サクソン(サンソン)「はい。最も中世のフランスで生きた処刑人ですが」
アサト「あんた、処刑人には見えねーなぁ」
サクソン(サンソン)「どういう意味ですか?」
アサト「なんだかんだで助けてくれるんだろ?それはそばにいたマスターがヘタレだけどいい奴だからなぁ。悪いマスターだったらあんたがどうなっていたかわからない」


アサトの言葉にサンソンは朧げにマリーのことを思い出し、目から雫が少しだけ浮かんだ。彼らがようやくツキノの実家に帰路に着いた後はサンソンからエージェントに事情を話してエージェントは驚いていた。


エージェント「は!?バーサーカーのクー・フーリンに遭遇した!?記憶を思い出したならよかったけど、あまりにも無謀じゃねーか!!」
アサト「すまねえ」
あやクル「とりあえず肉料理を作って食べさせるから。それまでは休め」
サクソン(サンソン)「ありがとうございます(うしおとベンさんにも例の薬を飲ませないとな・・・」


青の吸血鬼一族の第五始祖ミリアムによるダイ山での聖杯大戦。それを止めるべく水面下で動くクルーク達だが、そのタイムリミットは刻々と迫っていた・・・。
後編に続く・・・!






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