二次創作小説(紙ほか)

全面協力のバレンタインのラプソディ(その1) ( No.871 )
日時: 2021/05/12 00:18
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回はタイトルの意味から間違いなくほのぼのギャグ調な雰囲気の話です。ポップンのあの子らの担当曲が好きなんだ・・・!






とある日のリップの実家のパティスリー店のアムール。クルーク達はこないだ頼まれていた例の薬草を届けた後にこれまでに起きたことをトリスタンに話した。


トリスタン「そうですか。ようやく仲間のサーヴァントを手にしましたか」
クルーク「まあ、大量のサーヴァントの仲間を手にすることができたからね。その代わりにクリティクリスタやレガさん、ハルトマンにはサーヴァントのことバレちゃったけど」
トリスタン「ああ、ツキノというレディには新宿のアサシンやレディ牛若丸、弁慶殿というサーヴァントを手にしてますね」
ハッチン「それにしてもツキ・・・ちゃちゃちゃにはあんな美形なサーヴァントがついていたなんてな」
クルーク「女子が苦手だからっていい加減にツキノのことは名前呼びしてあげなよ;あと、あいりのこともだよ。ツーストがあいりに手を出すことは許さないけどだからといって敬遠するのも面白くないって」
ハッチン「あいつ、色ボケでもちゃんとしてんだな・・・;」
トリスタン「ツーストって、世界のイケメンアイドルグループのミラクル☆4の二番手の方ですよね?」
ハッチン「ファッ!!?そうなのか!!?(あいつ、あいり・・・さんを前にするとデレデレになるから気付かなかった・・・;」
クルーク「そりゃあ、ツーストは普通に双循を止めにやって来たから知らないよね」


すると、アムールにお客さんが入ってきた。長い髪を上に一つ括りをしているよく見れば弓道部に入っているかのようなポップン学園の男子生徒だ。


???「すみません。和風モンブランってありますよね?」
トリスタン「いらっしゃいませ。和風モンブランならありますよ。ストックがありますから今用意しておくのでお待ちを」


すると、そのポップン学園の男子生徒はクルークとハッチンの方をちらほらと見る。その男子生徒はお金を払って和風モンブランを買った後にアムールを後にした。


ハッチン「今眉目秀麗な優等生らしき坊っちゃんが俺を見てたな」
クルーク「そりゃあただの不良はともかくハチみたいなファッショナブルな奴を見るとそりゃあ見るよね」
ハッチン「ガーン!!つか、何度も言うけどハチって呼ぶな!!」


トリスタンはふと見たその男子生徒の行動のことでほんの少し何かしら疑問を抱いていた・・・。






ツキノ「やっぱりライブの後のタイ焼きは最高なの!」


一方、ツキノはレガムントやアサトと一緒にたい焼き屋「あかし」でたい焼きなどのメニューを頼んで食べていた。うしおとベンちゃんはロージア達と一緒に近くのショッピングモールで買い物中だ。


レガムント「このたい焼き屋は美味いから仕事終わりとかによく行くんだ。場合によっては頼んだりしている」
アサト「へー。このたい焼き、美味いねえ。俺、たい焼きが大好物になったかもしれないねえ」


すると、そのたい焼き屋「あかし」の長女で看板娘である明石小牧が接客の休憩時間で彼ら三人に話しかけた。


小牧「あら、ツキノちん?レガちんとも仲良いのにもうこのイケメンとも!?」
ツキノ「小牧さん」
レガムント「いや、ここで誤解させるようなことは言わないで欲しい;」
アサト「おー、あんた美人だなー」
小牧「やだ、美人だなんて!「アタシを見てもそう思う?」


すると、見た目は美女だが性別は男のオネエである今はファンタジー裁判ものを描く人気漫画家の明石清歌(漫画家としてのPNは赤阪美梨)が出てきた。


アサト「ほー、こっちも美人だ」
小牧「ちょっとアニキ!!今締め切り前でヤバいんでしょ!?」
アサト「えっ、男!?」
レガムント「ああいうのをオネエと言うんだ。お前、ツキノから渡された漫画を読んでるだろう。一部はその清歌さんが描いた漫画だ」
アサト「えっ!!?あの少年雑誌スペードで面白い裁判漫画の「魔導裁判」が!?あの絵柄、非常に大人っぽかったから女のPNだったからてっきり美人かと思ったよ!!?」
ツキノ「魔導裁判はツキノにもわかりやすい内容だったの!」
レガムント「まあ、スペードにはあの「りんごホームズ」を描いている作家の平安京納言も「怪盗フルート」を共同で描いている原作者マーベットや作画者松乃いのりもいるし、世界を知るならまずは少年漫画でも触れたらいい」
アサト「へぇ。見比べてみてもみんなそれぞれ違う色があって面白いな」


すると、二人の男女の高校生が女子が何やらあかしに男子を連れて行こうとして揉めていた。よく見るとその男子は先日アムールで和風モンブランを買っていたポップン学園の男子生徒だ。


???2「無我夢中に弓なんてしてないで、さっさと来い弓弦」
弓弦「いや、でも、乱麻さん。僕は恋愛が苦手で・・・」
乱麻「何か言ったか?」
弓弦「いえ、なんでも;」
小牧「あっ、二人ともいらっしゃーい」


小牧は乱麻が注文してくれたたい焼きを運ぶも弓弦はそれを一口も口にしなかった。小牧は乱麻にボソッと聞く。


小牧「乱麻ちゃん、弓弦君どうしたの?」
乱麻「ああ。よりによってとある少年に惚れたらしくてない、初めての恋だったから戸惑いも感じて食事もしないでこの有様だ。このままでは立ち戻るのも難しいだろうから私が行きつけのここに連れてきたんだ」
清歌「それで弓弦ちゃん、最近来なかったわけね。少年を好くなんてまるで甘酸っぱいBLね」
小牧「兄貴は黙ってて;」
弓弦「・・・あの少年は一見地味でも人を惹きつけるんです。あの少年は大切な弓をなくした僕と一緒に探して見つけ出してくれたんです。その時に嬉しかった僕にキャンディーもくれて。その時から恋してるんです。でも、あの少年には流石に些細なことですから僕を覚えてるわけないですよね・・・」
乱麻「弓弦・・・」


すると、弓弦の話を聞いたアサトが席から立ち上がって彼に話しかけた。


アサト「弓弦だっけ?なんなら、俺がそいつとの仲を取り持ってやろうか?」
弓弦「えっ!?」
レガムント「おい、アサト!それはいくらお前でもデリカシーの問題であって・・・」
アサト「俺はコミュニケーション能力が高いんでね。なんなら仲を取り持つぐらい簡単なことさ。俺に任せろ!」
乱麻「ならよかったな。それだけ物怖じしないタイプだったら安心だ」


すると、清歌が弓弦がテーブルに置いていたその少年の写真を見た。


清歌「あら、この子!?キャー可愛いじゃない!いわゆるメガネ属性の優等生ってやつ!?」
弓弦「あっ;」
小牧「こらっ、兄貴!」
アサト「俺にも見せてみろ」


すると、アサトが見たのは・・・






仲間と共に街を歩きながら好物のクレープに美味しそうに食べるクルークの写真だった(爆弾投下)






アサト「」←まさかの人物に驚愕
レガムント「おい、アサト、どうした?俺にも見せてみ・・・!!?」
ツキノ「クルーク君なの!」


まさかの人物に流石にアサトもレガムントも躊躇うが、何せ一見地味な優等生属性の七三メガネでも意外と競争率が高くてもやるしかなかった。


アサト「こいつと仲を取り持てばいいんだな?俺から話をつけておくよ・・・」
弓弦「いいんですか?本当に?」
ツキノ「うん、アサトちゃん、頑張ると思うの!」


すると、ツキノが弓弦に近づいた途端に彼はびっくりしながら後ずさる!突然の対応にちんぷんかんぷんとなるツキノに乱麻は言う。


乱麻「ああ、こいつは女子が苦手でな。今は私相手ならある程度大丈夫だが初対面の相手だと慣れるのに1ヶ月はかかるぞ」
レガムント「1ヶ月!!?」


すると、それを間近の席で見ていた人物がいた。デオンとそのマスターであるブラックだ。


ブラック「・・・;」
デオン「まさかこんな状況に出くわすなんて・・・アイレーンに報告するか;」


その二人が代金を払ってそそくさと帰った後に自分達が居候として住まう屋敷の主であるアイレーンに弓弦のことを報告した。


アイレーン「なんだと!?私のフィアンセクルークに近づこうとする不届き者がいるだと!!?」
ブラック「ああ;」
アイレーン「ただでさえどこゆびのあのクソハチだけでも邪魔なのに・・・!最近ではあのサーヴァントのビッチ女もいるという噂ではないか!相手はどこのどいつなのだ!?」
デオン「待て!まだクルークと弓弦という奴は一度だけしか会ってないんだ!」
アイレーン「?そいつとクルークは一度だけしか会ってない?・・・!ふっふっふっ。ならば・・・2/14日のバレンタインデーでクルークに贈るとびっきりのチョコを作るのだ!ペイペインやお前達もチョコ作りに手伝ってもらうのだ?」
ブラック「正気か?」
デオン「かなり嫌な予感がする・・・;」
アイレーン「さぁ、とびっきりのチョコ作り開始なのだ!クルークに自分の想いが通じる、そうすればあの弓弦は屈するだろう・・・!」


2/14日の2日前。日向邸では日向夏美がサブローに贈る本命チョコと他の人物に贈る義理チョコ作りの内容に悩んでいた。


夏美「うーん・・・;やっぱゼオ君のは普通サイズのチョコじゃ満足できないよね・・・;クルークも周囲にメシウマ組がいるから普通に美味しい味のチョコじゃ満足できないだろうし・・・あー、サブローさんに本命チョコを渡すだけなのにどうしてこうなるのかー!!」
ルルー「夏美ー」


すると、ルルーが訪ねてきた。夏美からの相談をしにだ。


ルルー「どうしたの?好きな人に渡すバレンタインチョコ?」
夏美「うん、クルークにも渡す義理チョコの普通の味だとあのメガネは満足できないだろうからね;そういえば、ルルーはサタンに渡すチョコはできたの?」
ルルー「えっ!?ああ、今は作ってる最中よ!」
夏美「そう。まあ、あんまりまずいのは作らないでよー?」
ルルー「わかってるわ。じゃあまたバレンタインで!」


ルルーは日向邸をひとまず後にした後に自分の本来の姿を現す。なんと日向邸を訪ねたルルーはレガムントに頼まれた情報収集のためにドッペルゲンガーのスキルを使って日向邸を訪れたアサトだ。


アサト「まいったなー。まさかこの姿の女には好きな奴がいたとは;次やったら本人にもバレるだろうから他の奴に変身するか」


すると、アサトは今度はドロシアに変身する!ドロシアに変身したアサトはこの姿のままにある場所に向かう。


ドロシア(アサト)「この姿だったら演技できるしバレる恐れはないだろ?」


アサトはドロシアの姿のまま初めてスマブラ屋敷を訪ねた。アサトはスマブラ屋敷の内部を物色する。


ドロシア(アサト)「へぇー、随分と広めだねぇ。あのフランスの貴族風の処刑人もこんな感じかー?」
グリル「あっ、師匠!」
ドロシア(アサト)「!(こいつがレガムントの言っていたドロシアの女弟子か!)グリル?どうしたの?」
グリル「ちょっとチョコ作りの味見してー!」
ドロシア(アサト)「えっ?味見?」


すると、アサトが見たのはたくさんのココアパウダー付きのよくできたパンダパンだった!グリルは言う。


グリル「クルちんもマルクちんも食べるから、せめてもの味見はしてもらおうと思って!」
ドロシア(アサト)「どれどれ・・・!美味しい!」
グリル「でしょ!?クルちん、秘密の仕事で忙しいと思うから気軽に食べれるパンを作ろうって思ったんだー!」
ドロシア(アサト)「秘密の仕事ってクルミのこと?」
グリル「うん、そうだけど・・・って、師匠、クルミちんの正体を知ってんの!?流石師匠!」
ドロシア(アサト)「(しまった・・・;)ああ、結構前にね」
グリル「流石絵画の魔女!やっぱり師匠はすごいね!」
ドロシア(アサト)「うん・・・(本当に師匠のことが尊敬してるんだなあ」


そしてグリルと別れた後にスマブラ屋敷を出た後にアサトは本来の姿に戻ってあかしに立ち寄り、レガムントや弓弦に一部は伏せた上でクルークの情報を報告した。


レガムント「どうやらあいつはよく言えば美味しいもの食べてきたから肌の血色がいいんだろうな。要するにとびっきり美味しいやつではないとダメだな」
弓弦「じゃあ、クルークさんの好物は?」
レガムント「ああ、クレープが大好物だ。特にチョコクレープ・・・待て・・・これはいけるぞ!」
弓弦「えっ!?クレープが!?」
レガムント「すぐにクレープの仕方を教えてやるから来い。アサトも一緒だ」
アサト「えっ、俺も!?」


三人はとびっきりのチョコクレープで各自アイデアを意見しながら弓弦だけのとびっきりのチョコクレープを完成していった。時にはツキノや小牧、乱麻に差し入れをしてもらったり清歌が作品のネタに使ったりしていた。そしてそれが完成した時・・・


アサト「わっ、美味そう!」
レガムント「俺が教えたんだありがたく思え。あとは渡せよ」
弓弦「はい!ありがとうございます!レガムントさん!」


一方、アイレーンの作ったとびっきりのチョコに味は悪くないが見た目がアレなチョコにブラックとデオンとペイペインも驚きを隠せずに顔真っ青になっていた。


ペイペイン「アイレーン様、本当にこんなチョコでいいんですか!?」
ブラック「オレならあんなチョコは食いたくない・・・;」
デオン「上に同じく;」
アイレーン「何言ってるのだこれなら食べてはくれるだろう!はーはっはっはっ!」


そして来るべきバレンタインデー。みんなそのイベント一色でウキウキしている中で社会人のサラリーマン姿のロムはこの状況に少し気まずいと感じていた。

全面協力のバレンタインのラプソディ(その2) ( No.872 )
日時: 2021/02/14 16:51
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

ロム「今バレンタインデーだな。俺も会社のOLからチョコもらっちまったな(引いているリアカーには大勢のOLからもらった大量のチョコ」
シュウ☆ゾー「ロム、もらったからには食べなきゃダメだよ☆」
ロム「ああ、お前の言う通りだ・・・って、シュウ!?どうしてここに!?(シュウ☆ゾーに口を手に塞がれる」
シュウ☆ゾー「ふふっ・・・まあ、僕はキミの倍以上にもらってるけどね・・・」


すると、二人にある女子二人が話していたのを見かけた。スモモネと何故か変装しているあいりだ。


スモモネ「あっ、二人ともっす〜」
シュウ☆ゾー「スモモネちゃん、こんにちは☆」
ロム「あれ?あいり?」
あいり「ひ、人違いですわよ!これっ、お願いね!」


あいりが急ぎながら立ち去った後にロムはため息を吐きながら言う。


ロム「バレてるよ。あー、ツーストにあげたいんなら直接でないと・・・」
スモモネ「このチョコ、ツースト君にじゃないっす」
シュウ☆ゾー「えっ!?じゃあ、あいりちゃんが渡したそのチョコは誰にあげるの?」
スモモネ「あいりちゃんのかつての遊び相手で初恋の人っす」
ロム「えっ!?」


一方、サンソンは歩いていた途端にチョコを持った女子とフォローする側の女子から声をかけられていた。


女子A「あの、サクソンさん!これっ、バレンタインのチョコです!」
サクソン(サンソン)「取次役かは知りませんが、エージェント様にならちゃんと直接渡して下さい」
女子B「ふふっ。気づいてないみたいだけどこの子、あなたのファンなのよ。あなたにあげたいみたいよ?」
女子A「あのっ、いつも学校の帰り道で見ていたんでこの気持ちだけでも受け取って下さい!」
サクソン(サンソン)「・・・」


すると、サンソンはチョコを受け取ってそのチョコを渡した女子に跪きながら手の甲に口付ける。


サクソン(サンソン)「乙女からの贈り物、感謝します。これからも自分のマスターを守るために尽力します・・・」


その数分後、サンソンのバレンタインのことを聞いたジャックが真相を知らずに彼を叱責する!


ジャック「サンソンのお兄さん!女子を倒すようなことはしちゃダメだよ!」
サクソン(サンソン)「いや、チョコをもらった感謝を伝えたら卒倒したんだけど?」
ほわん「ほわぁ、サンソンさんはモテるね。これで三人目だよ」←ヒメコやヤス達には感謝チョコを渡した


一方、ゼオは大多数のファンのゼオマニアからもらったチョコを律儀に食べていた。それを見たクルークは言う。


クルーク「へー。キミ、相変わらずモテるねー」
ゼオ「お前だってクルミでもクルークでもモテるじゃないか。下駄箱や机の引き出しにあったチョコをもらったんだって?」
クルーク「キミよりは少ないけどね。半数はボクが通ったピアノ教室の子達からだよ」
ゼオ「お前、年齢問わずに子供の面倒を見てるからな」


すると、アイレーンとハッチンがクルークへのチョコを持って部屋に入ってきた!


アイレーン&ハッチン「クルークー!!」
クルーク「ふ、二人ともどうしたの?」
アイレーン「このチョコを受け取るのだー!」
ハッチン「ずりーぞシンガンギタリストの妹!俺からもだー!ファーッ!」


すると、アイレーンは自分の等身大のチョコ、ハッチンは蜂型のチョコを出した!


クルーク「げっ;」
ゼオ「ハッチンならまだしもお前、保存の効かない自分の等身大のチョコをクルークに渡すのか?俺がもらった奴の方がまだマシだぞー」
アイレーン「チョコは私よ食べてvって言うつもりかと言え!!」
ハッチン「クルーク!俺のは感謝チョコだ!存分に食え!」←素直に本命チョコとは言えない人
クルーク「あ、ありがとう・・・」


クルークがアイレーンの自分の等身大チョコやハッチンの蜂型チョコをもらう一方、あいりからとある人物に渡す感謝チョコの受け渡しを任されたスモモネが仕事の合間にその人物を探す。その人物とは・・・


スモモネ「えーと、これ、モーさんという方に渡せばいいんすねv」
あいり『感謝チョコって言ってくださいね』
スモモネ「あっ。あの人っすかね?」


すると、スモモネはすぐ近くにいるモーさんことモードレッドのところまで駆けて声をかけた。


スモモネ「モーさーんv」
モードレッド「ん?」
スモモネ「はい、感謝チョコっすv」
モードレッド「えっ!?」
スモモネ「証拠として写真撮るっすvありがとうっす〜v」


スモモネの紛らわしい態度にあいりからの感謝チョコを受け取ったモードレッドは真意を知らずに顔真っ青になる。


モードレッド「・・・;どうしよう、変なピンクモモンガ女からもらっちまった・・・;感謝でも嫌だ・・・;」


一方、バレンタインのパンダパンを自分が知っている全員に配り終えたグリルは意気揚々と魔法の箒で空を飛んでいた。


グリル「〜♪パンダパンは美味しくできたし今日はいい日だね〜♪」
ドロシア「グリルー?」


すると、ドロシアが飛びながらグリルに声をかけた。グリルは気付く。


グリル「あっ、師匠!師匠の味見のおかげでパンダパン好評だよー!」
ドロシア「えっ?私、味見してないしグリルがパンダパンを作った日はプリンプで絵画教室開いてたんだけど?」
グリル「えっ?あれ〜?」


一方、夏美はルルーに声をかけていたが、ルルーは日向邸を訪ねたことに覚えがないと言い放った。


夏美「はぁ!?私、あんたがうちの家を訪ねてたのを知ってるんだけど!?」
ルルー「その日はサタン様への自分の等身大チョコ作りでいなかったわよ!あんた、自分の記憶違いのことで何を言ってるのかしら?」
夏美「記憶違いじゃないわよ!」


すると、ルルーと夏美が言い合いになる中でたまたま近くにいた大量のバレンタインチョコをもらっていたエージェントとアレクが来た。


エージェント「おい、どうしたんだよ?」
アレク「なんか言い合いになってないかい?」
ルルー「夏美が私が日向邸を訪ねたなんて変なこと言ってんのよ!」
夏美「変なことじゃないわよ本当よ!」


夏美とルルーの発言にエージェントとアレクは心当たりがあるかのように互いに目を合わせていた。一方、クルークはハッチンがくれた蜂型チョコを食べた後にアイレーンの等身大チョコを食べていたが、ギブアップに近いぐらい顔を青ざめていた。


クルーク「もう無理!!ギブアップ!!」
ゼオ「うわー、ここまでも食べる気か」
ププル「クルークはなんて律儀で男気があるんだ!」
アイオーン「ヴッ(チョコを食べるのを手伝うつもりらしい」


すると、少しおめかしをした弓弦が彼らの前に出てきた!


ププル「?」
ゼオ「誰だ?」
アイオーン「ヴッ?」
弓弦「あ、あの・・・このチョコクレープ受け取ってください!!」


すると、弓弦はクルークにチョコクレープを渡した。クルークはチョコクレープをもらいながら言う。


クルーク「あ、ありがとう。アイレーンからの等身大チョコの口直しにはちょうどいいよ」
弓弦「えっ;そうですか・・・」
クルーク「ん?」


すると、クルークが弓弦に何気ないことを口にする。


クルーク「キミ、前にどっかで会ったっけ?」
弓弦「!」
あやクル「クルークー。チョコフォンデュ作り手伝えー」


すると、あやクルに呼びつけられたクルークは立ち去る際に言う。


クルーク「そういえば、キミ、名前は?」
弓弦「ゆ、弓弦です」
クルーク「弓弦、だね。じゃあね、弓弦!」


クルークが他の仲間と一緒に立ち去った後に弓弦は意中のクルークが自分を微かに覚えてくれたことに歓喜した!


弓弦(!!?あの時に覚えてくれたんだ!?)


そのバレンタインの夜、たい焼き屋あかしでは弓弦がレガムントとアサトにそのことを報告した後に二人は彼の小さな成功に歓喜した。


アサト「よかったじゃねーか!」
レガムント「あいつ、性格的にイケメンだな」
弓弦「よかった本当によかったですーーーーー!(今日のことで机に突っ伏しながら嬉し泣き」


すると、エージェントとアレクがアサトのところに訪ねて今までのドッペルゲンガー変身について咎めようとしたが・・・


エージェント「アサト、下らねー遊びを思い付かないで・・・」
アレク「・・・下らない遊びじゃなかったみたいだね」
乱麻「そっとしてやれ。少なくともアサトは弓弦のために情報収集で動いていたんだからな」
ツキノ「アサトちゃん、頑張ったの!」
エージェント「何の情報収集だ?」


すると、乱麻に耳打ちされたエージェントはその理由に驚愕する!


エージェント「えええええーーーーー!!?」
アレク「エージェント、店内では声を抑えようよ」


一方、クルークは家で弓弦からのバレンタインのチョコクレープを美味しそうに食べていた時に今日のことを思い出した。


クルーク「今日はアイレーンの等身大チョコといいハチの蜂型チョコといい強烈だったなー;まあ、ハチのは感謝チョコだけどね」←ハッチンからの好意に気付いてない
???「それ、お前一人で食うつもりか?」
クルーク「うん、食べるけど・・・って、マレン、来てたんだ。キミがもらったチョコと一緒に食べるかい?従兄弟同士なんだし」


マレンと呼ばれた人物はクルークの誘いに頷きながら承諾した。クルークの従兄であるそのマレンの容貌は・・・






アサトこと新宿のアサシンに酷似していた・・・。


FIN






「後書き」


次の話にネタに困っていたんですが、弓弦と乱麻の登場話とバレンタイン話を書こうと思って今回の執筆に至りました。書きたかったエピソードも書けて満足!
さて、最後に登場したクルークの従兄であるマレンは何者なのか?その素性は?それは次回までお楽しみください。






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