二次創作小説(紙ほか)

ルナティック・スウィング!?(その1) ( No.878 )
日時: 2021/04/06 20:00
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回は前回のラストの伏線回収!ポップンのアメリカのトップスターのあの子が登場です!






ブロードウェイの劇場館長「我がアメリカのトップスターのブロードウェイの劇場は最近流星のごとく現れたcantabileによりさらに窮地に追いやられている!シェリー、日本を訪れるということは・・・わかるな?」
シェリー「うん。まかせてよ」


それから新たな風が吹き荒れることを誰もが知る由はなかった・・・。






空「あぁ〜、また抜き打ちテストかぁ〜;」


星ノ宮学園の全体集会。空はまた苦手な抜き打ちテストが出たことに心底煙たがっていた。彼女の幼馴染で恋人である勇飛は言う。


勇飛「それでも俺が課題のノート貸したんだから我慢しろ。抜き打ちテストの後は俺達は楽器のテストがあるんだからな」
空「むぅ〜・・・;」
オンレン兄妹の祖母「えー、最後にあなた達に朗報をあげます」


すると、星ノ宮学園の理事長を務めるオンレン兄妹の祖母が今日の全体集会の最後に言う。


オンレン兄妹の祖母「なんとこの学園にミュージカル授業を取り入れることになりました!その講師の主任も今日いらしてくれたので紹介します。あなた達喜びなさい。美しい男装の麗人よ!」
金城「理事長、セクハラです;」
雨季(みんな喜ぶなんてバカね;)
オンレン兄妹の祖母「来てー」


すると、そのミュージカル授業の講師でその主任を務める男装の麗人が入って来た。その美しさに大半の生徒達全員が見惚れる。


シェリー「アメリカのブロードウェイの劇場からやってきました。ブロードウェイのトップスターのミュージカル女優のシェリーです。よろしくお願いします」
大半の生徒達全員「おおっ!(ざわっ」
空「えっ、あのブロードウェイのシェリーさん?」
勇飛「知ってんのか?」
空「私がまだアメリカにいた頃に話題になってた期待の新人ミュージカル女優だったんだよ。あの人、アメリカのストリートバスケが得意でやってたみたいだけどトランペットやチェロもできるって言ってたよ」
勇飛「ふーん・・・」


そして全体集会を終えた後の休み時間にシェリーの周りには生徒達が集まっていた。


音楽科の生徒「シェリー先生、美人だけど男装が綺麗ですね〜v」
芸能科の生徒「何か歌えるものとかありますか?」
体育科の生徒「つか、彼か彼女はいますか?」
特進科の生徒「バカっシェリー先生に対してのセクハラだぞ!」


宮島「男女問わずすごいモテてるなーシェリー先生」
まほろ「めっちゃ綺麗な男装の麗人だもんね」
深雪「当たり前ですよ宮島先輩、まほろ先輩!あのブロードウェイのトップスターのシェリー先生がミュージカル授業の指導講師として来てくれたんですよ!アメリカの有名なミュージカルコンクールで歌で第一位!他にもトランペットやチェロのコンクールで二位と三位を取ってどこからも引っ張りだこ!最近は有名なハリウッド映画作品にもエキストラで参加して、間違いなく今大注目のミュージカル女優なんです!」
宮島「へー」
まほろ「とにかくすごい人なんだなー」


そして学校が終わった後の放課後、空は居残りの自主練でチェロを練習していた。そこにミイも来て彼女から的確な指摘を突けてもらっていた。


ミイ「うん。ちょっと音が柔らかすぎたね」
空「あ、やっぱり?ちょっと直すね」


すると、とある人影が訪ねて来た。シェリーだ。


シェリー「天川さん、椿さん」
空「あ、シェリー先生」
ミイ「何の用ですかー?」
シェリー「ちょっと天川さんのチェロの音が聞こえて一緒に練習しようと思って自分のチェロまで持って来ちゃった」
ミイ「えっ、いいんですか?」
空(シェリー先生のチェロ演奏が聴けるだなんて・・・!)
シェリー「今練習している曲は今度音楽科の生徒達で演奏するベートーベンの交響曲第7番のチェロパートのところよね?合わせるから私からの指摘で逃げないでくれる?」
空&ミイ「はーい」


一方、エージェントは星ノ宮学園の高等部の吹奏楽部のクラリネットのパート練の教室にいるフィアに差し入れようとあやクルが作った餡蜜を持ちながらサンソンやアレクと共に同学園を訪れた。


エージェント「やっぱり和菓子といえば餡蜜だな」
サンソン「それは僕も食べたかったです・・・」
アレク「僕も食べたいなー」
エージェント「お前らは後で食べていいから我慢しろ;ん?チェロの三重奏か?」
サンソン「綺麗な音色ですが・・・力強くて派手な音色は空嬢、端正な響きの音色はミイ嬢、そして儚げな雰囲気の音色は・・・?」
アレク「ここだね」


すると、三人が部屋に入ると、気付いた三人は思わず演奏をやめていた。


ミイ「なんですかエージェントさーん?」
空「今いいところだったのに;」
エージェント「悪かったな。ん?」
シェリー「ん?おやーっ?」


すると、シェリーがエージェントに駆け寄りながら言う。


シェリー「エージェント、久々じゃないか!」
アレク「えっ?」
エージェント「ああ、あのチェロはお前の音色だったのか」
アレク「エージェント、この男装の麗人と知り合いだったの?」
エージェント「ああ、イギリスでの出張らしいとある公演でシェリーのボディーガードの依頼を受けたことがある」
シェリー「そうだよ元気でやってる?」
エージェント「ああ、今はアリシアのお付きの仕事してるよ。今この学園の高等部に在籍しているアリシアの姉に差し入れを届けに来たんだ」
シェリー「へぇー、この学園に在籍してるんだ!」


すると、サンソンはシェリーを一目で見て何かしらの匂いを感じて思わず吐きそうになってしまった!


エージェント「サクソン!?大丈夫か!?」
空「何か悪いものでも食べたの!?」


サンソンは薄れゆく意識の中であることを思っていた。
ただの人間であるはずの彼女に・・・強力なサーヴァントが付いてる匂いが・・・?






サンソン「すみません・・・;ここの中等部の保健室まで運ばせて下さって」


その1時間後、目を覚ましたサンソンは中等部の保健室のベッドの上にいた。付き添っていたエージェントは言う。


エージェント「いや、いいんだ。でも、高等部の保健室に連れて行ったらまずかったからな。あそこにはサキュバスが保健医として居座ってる」
サンソン「あー・・・;」
エージェント「でも、意識を取り戻してよかったな。サーヴァントなのに変なものでも食べたんじゃないかと・・・」
サンソン「違いますよ」
エージェント「え・・・?」


すると、サンソンは自分が倒れた本当の理由を話す。


サンソン「あのシェリーっていう女性にはおそらく・・・かなり強力なサーヴァントが付いてますよ」
エージェント「!?シェリーにもか!?」
サンソン「僕だってその真名ははっきりとはわからない。でも、強力なサーヴァントがいることは確かです」
エージェント「でも、そのサーヴァントらしきの奴はいなかったからなあ。まさか霊体化してんのか?」
サンソン「霊体化しているというよりは姿を意図的に隠していることが分かりませんね「おや?うちのシェリーが何かやらかしたのかネ?」


すると、とあるアラフィフな紳士の声が二人の耳に入った。突然現れたアラフィフな紳士にエージェントは言う。


エージェント「どちら様ですか?」
アラフィフな紳士「私はシェリーの養父で後見人であるジェームズだ。うちの養女が何かやらかしたなら私からも謝っておくヨ」
サンソン「いえ、とんでもありません。彼女に実力があることは嗅覚でもわかっていますから」
ジェームズ「ほほう。キミ、なかなかの嗅覚の持ち主だネ。気に入ったヨ」


すると、ジェームズはエージェントに言う。


ジェームズ「キミはうちの養女とは面識はあるが、もしも手出ししたら・・・わかっているだろうネ?」
エージェント「出さねーよ!?なんでそうなるんだ!?」
ジェームズ「それならばよろしい。私はシェリーのお迎えに行ってくるから今後ともよろしくー」


ジェームズが立ち去った後に彼の飄々とした振る舞いにエージェントはかなり戸惑っていた。


エージェント「ったくなんなんだあのアラフィフのおっさんは!?シェリーを大切に思う気持ちはわかるが・・・」
サンソン「・・・(でも、それだけではない気がする・・・なぜだろう?」


その翌日、星ノ宮学園では今日も今日とてシェリーはたくさんの生徒達に囲まれていた。シェリーは選択授業となったミュージカル授業の主任講師にも関わらず一日で人気教師にのし上がったようだ。


太陽「シェリー先生、男女問わずモテてんなー」
琴「うん。授業も一人一人の個性にも向き合ってるしね」
樹「シェリー先生はブロードウェイのトップスターのミュージカル女優だからね」
勇飛「それにしてもあんな数を・・・」
空「うん」


すると、勇飛が空に聞く。


勇飛「空、このままだとシェリー先生に持ってかれても知らないぞ」
空「構いはしないよ。どうせなら実際の実力で奪い取る。勝負の世界はそういう実力主義だからねー」
樹「クスッ。すごい自信だねー。私が世界で一番最高〜とか思ってない?」
空「まさかそんな。その無害でピュアに整った顔に似合わずの策略家ぶりはキミが世界で一番最高〜だと思ってるけど?」
樹「」


樹はかつて自分がやらかしたことを思い出しながら慌てる!


樹「これ以上傷を抉るのはやめてよーーーーー!!」
空「〜♪」
勇飛「空;」


一方、フィアに忘れ物の弁当を届けに来たエージェントとサンソンとアレクはシェリーの人気ぶりについて関心を示していた。


エージェント「シェリー、すごいなぁ;」
サンソン「人気は個人によってですがギャップが元になりますからね」
アレク「やっぱりあんな整った顔立ちして男装の麗人だから人気なんだよ。かの有名なブリテンの王であったアーサー王みたいにね」
エージェント「アーサー王、シェリーと同じような男装の麗人だったりするのか?」
サンソン「ええ、トリスタン殿から聞きましてね。まあ、彼のことですので真相かどうかは分かりませんが・・・」


すると、サンソンの手元に持ってきた弁当がないことに気付く。


サンソン「あれ?弁当は・・・」
アレク「僕、食べてない」
エージェント「俺も食ってない」
サンソン「おかしいですね。弁当を奪ったのはどこの生徒でしょうか?」
ゼオ「俺だ(弁当もぐもぐ」
サンソン「そうですねあなたが食べていたのでは・・・!?」


すると、遊びに来たゼオにサンソンが作ったフィアの弁当が取られたことに気付いた!静かに切れたサンソンはゼオに詰め寄りながら言う!


サンソン「あなたはなぜそうやって食べ物とみれば食べてしまうんですか!?あれはフィア嬢の弁当ですよ!」
ゼオ「学食とか購買があるんだからいいじゃないか?フィアもまだまだ世間知らずとはいえそのことぐらいは理解しているだろう」
エージェント「たしかにそうだな・・・!」
サンソン「こんな少年に同意はしないで下さい(ピュアさは確実にゼオ殿の方が上だが・・・悔しいことに音楽にかけては超一流なのと飄々とした態度はあのクズそっくりだ!」


一方、ゼオの方をチラ見したシェリーは彼が自分の目的の一つであることに気付くが、シェリーはエージェントの方に駆け寄って話しかける!


シェリー「エージェントー、おはよー!」
エージェント「ああ、おはよう」
アレク「おはよー」


シェリーはサンソンに説教されている最中のゼオを再度チラ見するが気付かれないようにパッとエージェントの方を向いた。


シェリー「そういえば、cantabileもあの有名な歌番組「なぜなにウタルナティック」で新曲を披露するんですって?あのレイジンちゃんと一緒の番組で!」
エージェント「お前、あの実力派三人組のガールズバンドのレイジンを知っていたのか?」
シェリー「どこも色んなバンドは有名よ。例えばましゅましゅちゃんやどこゆびも知ってるわ」
エージェント「へー、オールマイティなんだなー」
シェリー「じゃあ、僕はこれで!団体の客演チケットも送ったから来たら通してもらうように言うからアデュー!」


シェリーはそう言ってまた生徒達のところに戻った後にエージェントはゼオに聞く。


エージェント「へー。お前らなぜなにウタルナティックに出演するんだなー。レイジンも一緒に」
ゼオ「ああ、そうだが。誰から聞いたんだ?」
エージェント「えっ?シェリーっていうさっき話した女だよ。ブロードウェイのトップスターのミュージカル女優!」
ゼオ「ほー」


その夜にその歌番組の団体チケットを持ったエージェント達はほわんとヒメコとジャック、ヤスとハッチンも誘っていた。ついでに姫子やブラックとデオンも。

ルナティック・スウィング!?(その2) ( No.879 )
日時: 2021/04/06 20:04
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

ハッチン「あのシンガンのヘタレニートギタリストとクルーク達は?」
エージェント「別の方から見るって」
ヤス「一緒には行かなかったのか・・・」


すると、ブラックがむすっとしながら言う。


ブラック「・・・なんでオレまでこんなとこに連れて行かされなきゃならないんだ」
プロキオン「いいじゃないかせっかくの歌番組なんだし」
ベリー「テレビでも見れるけど引きこもりは良くないよー」
ブラック「何のためにアイレーンの屋敷の部屋の一つを貸してもらって改造したと思ってるんだ。この国の気候にはあまり慣れてないんだ」
ジャック「夜だし室内だけどねー」
ブラック「うるさい」


すると、ジャックに思わず暴言を吐いたブラックの頭にアリシアのゲンコツが飛ぶ!


アリシア「女の子にうるさいって何よ!」
姫子「そうですわよ!」
ブラック「何すんだ!」
フィア「ちょっと三人とも静かにして!」
デオン「・・・もうどこから突っ込んでいいのか・・・」
フルシュ「放っておきましょう」


一方、cantabileは楽屋でゼオはアドリブ用のパフォーマンスを覚えたりププルはヴァイオリンのチューニングをしたりクルミことクルークはソファーが爪弾く指でピアノを弾く素振りを見せていた。彼らの事務所のピアニッシモの社長である大湾星華こと王ドラが言う。


星華(王ドラ)「そろそろ時間よー」
ゼオ「OK」
ププル&クルミ「はーい!」


すると、cantabileの手伝いにやってきたクロウは彼らに軽めかつ美味しいアーモンドクッキーの差し入れをする。


クロウ「ちょっと待て!ほら」
ゼオ「わぁ、アーモンドクッキー!」
ジャガー「スタンバイしてる間は食うなよ」
クルミ(クルーク)「わかってまーす」
リデル「今夜も最高のステージにして下さいね」
アイオーン「ヴっ!」
ププル「うん!」


そしてcantabileはステージの収録現場に急ぐ中で彼らはすれ違う誰かに気付いた。レイジンことRAIGINGSIGNALだ。


ララリン「やあ、キミ達か。クルミは初対面だったね」
クルミ(クルーク)「はっ、はじめましてっ」
スモモネ「まだまだ垢抜けない部分はあるけど可愛いッス〜v」
ういうい「・・・」
ゼオ「お前らの方はもうステージに立ったっけ?」
ララリン「ああ、対バンではないけど実質実力を見せつける場ではあるから今のボク達相応の全力を出させてもらったよ」
スモモネ「今頃は観客の頭の中があたしたちでいっぱいじゃないッスか〜?」
ゼオ「そうか、良かったな。まあ、ダントツで目立ってやるよ」
ララリン「相変わらず自信に満ちてるなキミは」


レイジンが立ち去った後にういういは何かに気づいたのかクルミをチラ見して立ち去った。一方、スマブラ屋敷。遊びに来ていたメイヴは彼らがいないことに退屈感を感じていた。


メイヴ「うぎーっ!!!退屈だわ退屈!私が声をかけた男子は大体は彼女持ちか彼女持ちでなくとも断られるし・・・!」
フィン「後者はキミがビッチだと見抜いたからだろう?」
ブラヴァッキー「そういうあなたこそ女子に声をかけたら断られたじゃない」
フィン「私があまりにも美しいからなのだよ」
クー(そういうとこだよ;)
エジソン「私が拾ったゼオ君が忘れてた弁当を届けに行きたいんだがな」
ディルムッド「確かにそうですが、テレビ局という居場所が・・・」
ナーサリー「そういえば、とある人から渡してくれたゼオさんのスケジュール帳に今日のテレビ局が書かれてるわ!」
クー「もらったのどこの誰だよ;」
ナーサリー「素敵なアラフィフのおじさまよ!名前は知らないけど」


そして三人の味方サーヴァント達はゼオに弁当を届けるために彼らが出演するなぜなにルナティックの番組元のテレビ局に向かうことに!ディルムッドは言う。


ディルムッド「本当に行った方がよろしいのですか!?」
フィン「我らの姫もとい私の未来の嫁の晴れ舞台だ。行って損はないだろう?」
メイヴ「つか、私達が美しいから行く先々で見られてるわね」
通行人A「なあ、コスプレか?」
通行人B「つか、あの桃髪の女の子、めっちゃ可愛くね!?」
通行人C「でも、こんな夜中になんでコスプレなんだ?」
クー「気のせいじゃねーか?」


彼らはようやく例のテレビ局にたどり着く!しかし、テレビ局のスタッフに入り口を阻まれていた。


テレビ局のスタッフ「ダメ」
エジソン「は!?なぜだ!」
テレビ局のスタッフ「・・・あのね、キミ達。ここがどこか知ってる?」
ナーサリー「ここ、例のテレビ局よね?」
ブラヴァッキー「多分ここで合ってるわ」
テレビ局のスタッフ「ほら、過激なファンは帰った帰った。しっしっ」
フィン「・・・」
メイヴ「じゃあ、ちょっと覗いてもらうわ!」
テレビ局のスタッフ「あっ、こらっ!」


メイヴ達が無断でテレビ局に入る中で周りの華やかさにクーは流石に参っていた。


クー「やっぱキラキラしてんなー;」
メイヴ「でも、やっぱり私の方が美人ね♪」
フィン「私の方が美しいな」
ディルムッド(そういうところですよ王;)


一方、cantabileは新曲の「ルミナス・フューチャー」を奏でて会場もさらに盛り上がる中でハッチンはクルミの歌声と曲、そして彼らの演奏に圧倒されていた。
その曲はあまりにもハイレベルなほどに高くて切なくて楽しくて、紛れて俺は消えそうになった。
そして収録現場を終えたcantabileは自分達の曲が今日も観客の心を盛り上げたことに満足しつつ更なる高みを目指そうとしていた。


ゼオ「今日もクルミの曲を最大限に活かした俺の華麗なるアレンジが際立ったな」
ププル「キミの功労じゃないけどねー」
クルミ(クルーク)(き、緊張した!まさかあそこにハチが来るとは・・・)


すると、ゼオがテレビ局のスタッフにとあることを話してもらった隙にクルミはジュースを買いに行こうとして収録現場に戻りつつ自販機を探していた。一方、クルミの近くで隠れていたハッチンはヤスに相談しながら彼はこう静かな声で答えた。


ヤス「いいか?クルミのサインを貰いたいなら今しかない。お前の本気を見せろ!」
ハッチン「わっ、ちょっ、ヤス!?」


すると、クルミが先に飛び出てきたハッチンに気づいた。


クルミ(クルーク)「あなたは・・・」
ハッチン「あ、あの、そ、そそそそそ、その・・・」


すると、ハッチンの様子を別々にテレビ局のスタッフの方から逃げてきたフィンとディルムッドが見ていた。


フィン「なんだ奥手だな。この私が助力を仰いでやろう」
ディルムッド「王!?」


一方、ほわんとヒメコはハッチンの様子を見にヤスのところに行こうとしていた。


ほわん「ハッチン君、大丈夫かな?」
ヒメコ「大丈夫だよあいつ、当たって砕けろだよ」


すると、二人は槍の魔力で水の技を出すフィンとそれを止めようとするディルムッドを見かけた。


ほわん「ほわっ!?フィンさん!?」
フィン「いざ・・・」
ヒメコ「ちょっと何やってんの!」
フィン「!?」
ディルムッド「あっ!危ない!ハチ殿!」
ハッチン「ファッ?」


すると、フィンのアクシデントによる水の技からハッチンをクルミが庇いながら守った!ハッチンは声をかけた!


ハッチン「クルミ!大丈夫か!?だいじょう・・・ぶ・・・ファッ・・・?」


しかし、水の衝撃で髪が分けたクルミにその場にいた全員が衝撃を覚えた!なぜなら・・・


ハッチン「(似てる・・・!けどでもまさか!)クルーク・・・なのか・・・?」


自分の本名を呼ばれたクルークは観念したのか頷いた。


クルミ(クルーク)「うん」


ハッチンは自分の好きなクルークがクルミだった秘密に衝撃を隠せずに未だ信じられずに口がぱくぱくしていた。クルミは言う。


クルミ(クルーク)「ボクが作曲してることはバレたくないんでね、だからゼオ達の提案でこういう格好してたんだ」
ハッチン「そんな・・・!」


すると、そのクルミを先に撒いたメイヴとクーとナーサリーが目を点にしながら見ていた。


ハッチン「メイヴ!クー!!ナーサリー!!!」
メイヴ「えっと・・・私、クルミちゃんに一目会いたくて・・・」
クー「なのにこれはどういうことだ・・・?」
ナーサリー「話が次元が違いすぎてついて行かないわ・・・!」
クルミ(クルーク)「・・・」


すると、クルミは自分で髪を整え直して立ち去ろうとしたところをメイヴが声をかけようとしたが・・・


メイヴ「あ、あの・・・クルーク・・・?」


しかし、クルミは後ろからメイヴを見た後に振り向くことはなく立ち去った。


ハッチン「あっ!クル・・・(クルーク・・・メイヴ、クー、ナーサリー・・・」


一方、エジソンとブラヴァッキーも捕まえようとしたテレビ局のスタッフを撒いてあまりにも室内図の広さに愕然していた。


エジソン「いやー、しかしこんな大きな室内だったとはなー」
ブラヴァッキー「早くゼオに弁当を届けに行きましょ」
ゼオ「おい」
エジソン&ブラヴァッキー「!?」


無言の圧力を貫くゼオにエジソンは黙って弁当を彼に渡す。すると、逃げて行く二人をゼオが捕まえようとした!


ゼオ「こらっ待て!」


一方、そのゼオの様子を見ていたナーサリーにゼオのスケジュール帳を渡したアラフィフのおじさまことジェームズは今回を失敗と断じた。


ジェームズ「いやー、今回は失敗だったネ。マスターとサーヴァントの間にあった信頼関係が私達にとって仇となったネ」


すると、その彼にとある人物が声をかけた。シェリーだ。


シェリー「結局あなたはこれも一つの駒として考えてるじゃないか。まあ、これはあくまでも最初の段階だけどね」
ジェームズ「わかっているじゃないか。私の養女・・・私のマスター」
シェリー「キミの飄々とした態度は変わらないね。でも、これから楽しくなりそうだね」
ジェームズ「ああ・・・」


そう言いながら二人は夜の暗闇に消えた。これが世界をさらに震撼させることは誰も知る由はなかった・・・


FIN






「後書き」


いやー、シェリーさんの初登場話ですが、彼女の出番はあまりなかったですねー;新たなサーヴァント登場ですが、真名はお察しの通り。
そんなわけでご報告ですが今度ニンテンドースイッチのライトを買えることになりました。つまり星のカービィのスターアライズをプレイしてようやくスターアライズ編が書ける・・・!






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