二次創作小説(紙ほか)

無垢なるアイの願い星(後編)(その1) ( No.900 )
日時: 2022/11/14 13:18
名前: 桜 (ID: jX8tioDf)

今回はスタアラ&ディスカバリー合同編、いよいよそれぞれの動きを見せてきた後編!後編の後の完結編はそこから結末まで走り出すだけ。


タランザ「つか、中編を見る限りはマルクは未だに目を覚ましてないのね;」
ブラデ「オリジナルの俺様も良くも悪くも敵味方問わず気に入られる奴ってことだな・・・;」






ピーチ「実はデデデちゃんが天然の人たらしですとぉ!!?デデデちゃんは確かに憑依体質だし豪快だけど根は面倒見がいい善良だし最近はヒロイン気質、しかも美味しすぎるシチュの囚われたお姫様ポジktkr!!クルークちゃんも顔はよく見れば案外悪くないし意外と可愛いから囚われたお姫様ポジの、しかも助けに来る前に敵に調教される寸前にn」


※しばらくお待ち下さい






ウルフ「桃姫、黙っててくれねーか?(手にはケチャップ」
ピーチだったもの「」
タランザ&ブラデ(大王(オリジナルの俺)とクルークが気の毒すぎて言葉も出ない・・・;あと、その度に粛清に向かうウルフも・・・;)



ちなみに私はどちらかと言うと、王子様に片恋をしているお姫様に強い恋慕を抱く騎士様(主人公)という人風変わったシチュが最近のどストライクなタイプで(ry






一方、グレイドフルバンドフェス会場では行方不明になった観客&一部のフェス出演者を一同総出で探していた。幸いにもあのブラックホールが消えてからまだ30分しか経っていないが、それでも・・・


王ドラ「チッ!あのバカ達が吸い込まれたブラックホール・・・一刻も早くその性質を解明して連れ戻す方法を探さねば・・・でなきゃ・・・私の最近のクッッッッッソめちゃくちゃ可愛いお気に入りリストに入ってるサクソンさんがめちゃくちゃ泣いてるでしょうが!!」


あんた最近はサンソンのこともドラリーニョやミニッツ、プニィが入っているめちゃくちゃ可愛いお気に入りリストに入ってんのか!!?サンソン君は普段は真面目かつ儚げでも根は純真で案外怖いもの知らずで抜けてるところがありますからね・・・おまけに長身ながらも可愛くてモデルの女性並みにスタイルがいいからね。サンソン君、キミは王ドラのこと真面目で強くていい人だと思っているうちに逃げて。


シュウ☆ゾー「ふーん☆そんな理由でもキミが身を粉してまであのブラックホールの性質を調べるなんて珍しいね?」
王ドラ「シュウ☆ゾーさん・・・もしや自分に何かと突っかかる男がいるバンドのメンバーがブラックホールに吸い込まれて怒ってます?」
シュウ☆ゾー「そりゃああんなブラックホールでグレイドフルバンドフェスに出られないんじゃたまらないからね☆でも・・・キミの場合はサクソン君だけじゃないよね?」


シュウ☆ゾーの言葉に王ドラは一瞬だけ顔が少しだけムッとした。


シュウ☆ゾー「キミにちょっかいをかけてるリップちゃんのとこに最近居候してる騎士風の美青年だよね?時には誰もが仰天したり引くような奇行もするし、真顔で変なこと言うし、大事な話の最中で居眠りするほど空気読めないし、主に美人な人妻の各バンドの女性ファンにも手を出してこっ酷く怒られても懲りる気配のない女たらしの浮気男だけど・・・戦いでいうなら人外問わずに強さだけなら勝てたキミが言う相性最悪な相手だもんね☆ほら、攻守共にオールラウンダーで優れてるから・・・」
王ドラ「ハッ(鼻で笑う)そんなわけないでしょうが。確かにあいつに初めて会った際に口説いただけならまだしも最大の禁句である私の胸を触られて以来私はガン無視するし、あいつに触られたら服着替えるし、肌だったら全身消毒してもなおしつこいから死ねと言ったらあいつが動じることなく「死にました」って言うし」
シュウ☆ゾー「キミの方がそれの100倍酷いことしてると思うけどねっ☆」
王ドラ「じゃあなんて言えば?(^ω^#)」←装備してるマシンガン構えようとしてる
シュウ☆ゾー「ごめんねっ☆」


確かにトリスタンはそれをされても全く懲りないし、それでも顔は円卓一の超美形なので不特定多数の女性が未だに言い寄るので王ドラがムカつくと思うのは無理はないかもしれない。そりゃあ、桜サイドの最強四天王の中でも一番強いと目される王ドラは実は色恋に関してはやや潔癖な思春期で女性が大の苦手な恋愛運だけめちゃ低めのDTだからなぁ・・・






カーン「なかなかに大変な入り口辺りだな・・・」


スタアラの第3のステージである暗黒要塞ジャマハルダでは総出で無事に突入を果たしたカービィ一行はその要塞の入り口付近で敵を倒しながら進んでいた。ゼオが探査機でアイオーン達の居所を探る。


ゼオ「アイオーンとジャガーの居所の探知はあるが、その他にも複数の探知があった。でも、二人の探知が今も感知できる限り、見たところ敵じゃないな」
カービィ「見たところ敵じゃない・・・?ということは!」
ゼオ「ああ。アイレーン達はアイオーンとジャガーと既に一緒に合流を果たしてる」
プロキオン「ブラック君・・・!」


すると、クルークのニャスパーのよぞらがあるものを見つけた!


クルーク「よぞら、どうした?」
よぞら「なんかあの向こうに門が開いてる!」


よぞらの言った場所にカービィ一行が駆け出すと、そこには何らかの理由でボコボコにされて気絶中の門番であるポン&コンが道端に倒れ込んでいた!その後ろには門がもう既に力任せにこじ開けられたかのように大きく開いていた。


クー「道端で気絶中のイヌ科の二人・・・それに加えて門が力任せに開きやがったってことは・・・」
ププル「きっと合流を果たしたアイオーン達がポン&コンを倒して門を開かせてくれてだんだ!」
ディルムッド「加えてそれを何かの目印に使って居所を伝えているようであります」
メタナイト「よしあいつらに合流を果たすために行くぞ!」


カービィ一行は意気込みはバッチリに門をくぐり、向こうまで進行するが、ハッチンがパリスの体調が悪くなり始めていることを勘付き始めた。


ハッチン「パリス?具合悪いのか?」
パリス「いいえ・・・僕は大丈夫です」


そう言ったもののパリスはプププランドにたどり着いた時から心に存在したある違和感がジャマハルダに着いて段々と大きくなり始めていた・・・






リップ「・・・」


一方、新世界ではエフィリンが何らかの理由で洗脳状態であるデデデに攫われたことでリップ一行はその意気を消沈しかけていた。トリスタンはエフィリンのことは自分が悪いと思って謝る。


トリスタン「申し訳ありません・・・せめて私がちゃんと大王の動向に気付ければ・・・」
チャラ王「いや、それはトリスタンは悪くねえぞ。大王があんたの弦をハサミで切っちまったのが悪いしな・・・それが操られたせいかは知らんけど」
トリスタン「・・・」


意気消沈しかけた雰囲気の中である人物がその雰囲気を打開させるかのように声を上げた!


ツキノ「みんなエフィリンを助けに行かないの?」
大半の全員「!」
レガムント「ツキノ・・・?」


ツキノの本心からの意見に大半の全員はようやく我に返ったかのような気分になった。ツキノはおっとりながらも的確に目的を持たせるかのように言う。


ツキノ「エフィリンはこの先のところに連れていかれたと思うの。それに囚われたワドルディ達の救出はまだ終わってないの。もうここまで来たらやるしかないの。そうじゃないなら、ルーがないカレーと同じなのっ」


ツキノのおっとりながら芯の強い鼓舞にようやくリップ一行も失いかけたその気力が湧いてきた!


アサト「そうだな!ここまで来たらそれしかないな!」
ホルミー「ここまで来たらもう逃げるなんてできませんから!」
ルート「そうだ!こんなとこで諦めてる場合ではないっ!」


その気力を取り戻した大半の全員が一致団結する中、リップはツキノにお礼を言う。


リップ「ツキノちゃん。・・・ありがと」
ツキノ「いいの。このままならトリスタンさんもメルトちゃんもなんだか可哀想になるのっ」


次のステージエリアに進むことを決めたリップ一行はその足で歩き出した!


ハイネス「ところで次のステージエリアはなんでしょう〜?」
メルト「決まってるじゃないの」






メルト「オリジネシア荒野大地よ!」






一方、ワドルディの町。カフェで本を読んでいたアタランテはコロシアムの観戦を終えたタママとフランに声をかける。


アタランテ「おかえり。どうだ、コロシアムは」
タママ「なんかモー公が攻撃技を繰り出しまくって逆に観客をさらに盛り上げてました;」
アタランテ「あいつ、何気に畏怖というかなんだかんだで慕われているからな」
フラン「う!」
タママ「あれは伍長さんも認めたくないが故に嫌だろうし・・・あの人はむしろ好戦的だから対決に挑むんじゃないですか・・・」
アタランテ「何か知らんけど、汝の周りは大変そうだな;」


すると、タママがアタランテの座る席の隣の席にいる人物を目にする。先ほどようやく目を覚ましたゴルルムンバだ。


タママ「あ!あんた・・・」
アタランテ「心配ない。前まで受けていた何らかの洗脳が解けているからこっちに危害は与えてこない。汝にも・・・目を覚ましたらあの道化師の一頭身にも謝りたいそうだ」


ゴルルムンバはタママの姿を見た瞬間に彼の前まで寄って行った後に足を持ち崩しながら頭を下げた!


ゴルルムンバ「オレが、悪い・・・ゴメン!あの光の剣を持っていた騎士に倒された後に、あのピエロはお前、背負いながらその騎士と、それでも怯まずに戦ってくれた。その時に、操られたから、記憶が曖昧だけど・・・!」


ゴルルムンバの性質である根は義理人情の厚さから来る誠意のある謝罪にタママはぽかんとしながらもその謝罪を受け入れた。


タママ「・・・ボクはもういいですけど、それは目を覚ましたマルクにも言ってほしいですぅ」
ゴルルムンバ「!ありがと・・・!」


すると、アタランテのスマホの方にLINEでの電話が鳴る。彼らの戦闘方面のサポートを担当する白魔導師の葉樹だ。


葉樹「もしもし、あっちゃーん?」
アタランテ「おう、葉樹か」
葉樹「とりあえず現状報告だよー。今、この世界にいるモーちゃんの腐っても同胞のサーヴァント、トリスタンのマスター一行は砂漠だらけのオリジネシア荒野大地にとっつにゅー☆キミらの興味深い貴重なサンプルであるクルークを含めたカービィ一行はジャマハルダの門をくぐり、本格的に進行チュー!でも、同じようにジャマハルダに進行チューである残りの人達はまだ非合流なう(>人<;)」
アタランテ「大事な現状報告を茶化すな(怒」
葉樹「でも、本格的に敵さんも注視してきたんじゃなーい?あとは彼らの動向次第だねー。こっちもできる限りの助力はするけど、それを果たしたら後は見守るだけだね。まあ、また何かわかったら連絡するから、グッバイ☆」


葉樹からの現状報告も兼ねた連絡を終えた後はアタランテはフランを見ながら優しく頭を撫でる。


アタランテ「フラン、あやつらは私らが思ったより事を進めてるぞ。計算通りとは行かないが、多分あやつらなら大丈夫だろう」
フラン「う」


アタランテは彼らの力を信じてモードレッドやフラン同様にその動向をなるべく見守ることにした。あくまでも彼らの力を観察するためだが、それでも。






ほわん「只今ジャマハルダを現在進行形で行進中ってことだね。ほわぁ・・・」
ヒメコ「ほわん、戦いとかでの通達風に言うんじゃない;」


ジャマハルダを進行する最中にエレナは合流を果たしてからの自身が聞きたかったことをエージェントに尋ねた。


エレナ「そういえば、エージェントが抱っこしてるグリルちゃん、まだ目を覚まさないのかしら?」
エージェント「ああ、目を覚まさないんじゃ俺の服を掴んでる手を未だに離さないままだし・・・目を覚ますのを待つしか道はないかなと思って」
エジソン(エージェント君が言ったことは本当だが、それ以前に気になるのはこの娘の身に潜在する巨大な魔力がさらに増えていること・・・魔術回路が関係しなくとも魔力量は巨大に持つ者ならば時には不安定に現すことがあるが・・・まあ彼女の普段からのムラもあるからあまり気にしない方が良さそうだな)
アリシア「?向こうにあるの何なのかしら?」


すると、アリシアが何かを発見した。新世界からジャマハルダに戻った後に何故か前にメルトに攻撃された以上にボコボコにされた三魔官の一人のフラン・キッスだ。


アリシア「・・・敵かは知らないけど、そうであれなんであれきっとペイペインさん達が返り討ちしたんだわ;」
姫子「あの方々、普段からもめちゃくちゃ強いお方が約2名はいますからね・・・;」
ゼオ「あくまで戦わなきゃならんからせめてもの情けとして起こすか。おーい、あんた大丈夫か・・・」


ゼオがキッスを叩き起こした後に目を覚ましたキッスはあることを発した!






キッス「何なんですの・・・って、あなた方はもしかして、あのライオン族の兄の愛しの恋人(未来の嫁)と癒し系の心友(本人談)、妹の愛しのフィアンセ(違)ですか!?」
リデル「えっ(顔真っ赤」
ゼオ&クルーク「」






何とオンレン兄妹が事実の一部に多大な脚色を含めた話をキッスに語られていました(爆弾投下)これにハッチンは勘違いして大ショックを受ける。


ハッチン「ファ〜・・・BVLのちっこいのがやけにクルークに親密に接してたけど、やっぱりそういうことだったのか・・・OTL」
クルーク「絶対違うよハチ!!」
メイヴ「根が優しくて可愛くて時にカッコいい私の愛しのマスターが、既に私以外の女を娶(めと)っていたというの・・・!?」
クルーク「違う!!」
ラフィーナ「不埒ですわーーーーーっ!!!(泣きながら激怒」
クルーク「だから違ーーーーーう!!!!」


クルークに関する恋愛事のもつれに一時全員が騒然する中でメタナイトはエージェントに聞く。


メタナイト「やっぱりあの紫メガネが私のカービィとも仲がいいのはそういうことだったのか?(ギャラクシアを構える」
エージェント「俺に聞くな!それとギャラクシアを構えるんじゃない!!(汗」


パリスはハッチンの様子に流石に気の毒だと思ったのか調子がさらに悪くなっているにも関わらず彼を心配して案じてくれた。


パリス「ハチさま。たとえ事実であっても一部に脚色を含まれてる場合もありますので・・・」
ハッチン「ああ、ありがとよ・・・」
キッス「・・・!」


すると、キッスはパリスを見て何かに気付いた感じをした後にカービィ一行に挨拶する。


キッス「ジャマハローア。ふふっ、これは私達の星での挨拶ですわ。私は三魔官シスターズの一人、氷華の三魔官フラン・キッス。本当ならばあなた方と戦いたいのですが、先にあのライオン族の兄妹と行動している恐ろしい女二人に返り討ちにされまして・・・」
カービィ「そりゃあ、あの二人はめちゃくちゃ強いからね;」
キッス「そうでしょうね。ですが、私をコテンパンに倒したとすれば・・・あとはわかりますわね?」


キッスの言葉に何かに気付いたゼオは先ほどまでのフリーズ状態から我に返って言う!


ゼオ「まさか・・・!」
メタナイト「もしかしたらそれで流石に苦戦を強いられているかもしれん。すぐに奴らのところに向かうぞ!」
フルシュ「OK!」


カービィ一行がアイオーン達のところに向かう中でパリスは一瞬だけ後ろのキッスの方を向きながら見る。


パリス「・・・」


パリスはその直後に前を向いてカービィ一行とともにアイオーン達のところに向かった・・・


キッス「・・・ふん。これで負けを認めたわけじゃありませんわ」


キッスは微かに嘲笑うかのようにそう呟いていた・・・。






スタアラではジャマハルダ、新世界ではオリジネシア荒野大地出発前

無垢なるアイの願い星(後編)(その2) ( No.901 )
日時: 2022/11/14 13:25
名前: 桜 (ID: jX8tioDf)

新世界ではオリジネシア荒野大地






一方、新世界の第5のステージであるオリジネシア荒野大地。リップ一行はエフィリンを助け出すためにそこに囚われていたワドルディ達を救出しつつそのステージを管轄するボスがいるところまで急ピッチで歩き進めていた。


ロージア「ここ、砂浜だらけだわ!!」
うしお「私の自慢である愛用のゲタも流石にこれはキツい・・・;」


ハルトマン「砂漠の大地な上に蒸し暑いから水でも飲まなきゃ流石にみんな死ぬね;」
ジャクリン「それならうちがとっておきに貯めといたMIDICITYで販売してるおいしすぎる水を飲んだ方がええよー!」
モイモイ「えっ、ジャクリン、めっちゃやさしー!」


ルート「ここにもアライブルモールがあるんだけど、ネイチェル草原のをさらに寂れさせた雰囲気だな・・・」
ベンちゃん「それでもこれをよくこんな状態で保てたようで・・・」
アサト「おい、こっちはワドルディ達の救出を完了した!引き上げるぞ!」


トリスタン「リップ。急に抱き抱えられて申し訳ないのですが、飛んでいる最中は私から離さぬように」
リップ「うん。ありがとう、トリスタンちゃん」
チャラ王&メルト「・・・(ムスッ」






トリスタン(ホワイティホルンズの時にエフィリンがあの言葉を呟いた際のあの表情・・・理由は今でもわかりませんが、恐らくは元の場所には本当に帰りたくないのでしょう。ならばエフィリンを救出して保護せねば・・・!)






一方、ワドルディの町。静かな雰囲気の夜にマルクはようやく目を覚ました。マルクは外に出てひとまず様子を探りに行ったら子供のワドルディ達をあやしに行っているモードレッド達の代わりに彼女のリオルのシルクの面倒を見ていたタママを見つけた。


マルク「おい、タママ」
タママ「マルク!よかった、目を覚ましたんですね!」
マルク「ああ、なんだか助けられたみたいなのサ。この町を守ってる白の兜を被る騎士が助けてくれたんだな(恐らくあの白馬の王子サマの風貌の騎士とは違うようだが・・・あの野郎、次は必ず勝ってやるから今に見てろ・・・」
タママ「そうですぅ。一癖も二癖もありそうな人達だけど、悪い奴らじゃなさそうですし・・・」


タママが思わず疲れで眠りそうになったところにマルクはシルクを見かけた。


マルク「こいつ、リオルじゃねーか。あの騎士のポケモンか?こんなところにお目にかかるのも珍しいけど、お前の方が眠たそうだから代わるか?」
タママ「うん。絶対に傷つかないでほしいですぅ」
マルク「ああ、わかってるのサ;(チッ、このリオルで何かに使えそうだったのに・・・」


そう思いつつもなんだかんだでちゃんとシルクの面倒を見ているマルクにタママは話しかける。


タママ「・・・。軍曹さんや王ドラさん達、めちゃくちゃ怒ってると思うですぅ」
マルク「・・・」
タママ「あんなことになって、殴られるどころじゃすまないですぅ;でも・・・そしたらあの時と同じまた一人になっちゃうですぅ。今は思い出したくないのに・・・マルク」
マルク「うん」
タママ「もし、見放されたとしてもお前はどんな理由であれボクを利用するとしても一人にしないでくれますか・・・?」
マルク「・・・」


タママとマルクの会話を密かに聞いていたモードレッドとアタランテはタママの奥底に抱えた内側の寂しさを垣間知り、自分の至らなさを少しだけ反省した。


モードレッド「はぁ・・・ダメだな気が回らなくて」
アタランテ「追い詰めるつもりじゃなかったんだがな」


その翌日、いつの間にか眠っていたタママはベッドの上で目を覚ます。起きたタママは自分が思わず眠ったことに慌てる。


タママ「も、もう朝ですか!?シルク、今、何時!?」
シルク「もうお昼前だよー」
タママ「うそっ!?こんなに長く寝てしまって・・・あの、えっとー・・・」


すると、アタランテとしおんがタママの眠る家に思わずあくびをしながら入る。タママは聞く。


タママ「・・・あっちゃんとしおんがシルクの面倒、代わってくれたのか?」
アタランテ「さて、何のことやら。それよりも昨日の夜に目を覚ましたマルクとかいう奴、何やら何かの魔法で試してるようだが・・・」
マルク「チェリーワールドとの世界の空間を繋ぐアーチを試してるところサ」
タママ「マルク!でも、魔力は?」
マルク「昨日でもう全回復してるから大丈夫サ」
タママ「それによる危険の可能性は?」
マルク「最小限に留めるように段階踏んでるところサ」
しおん「つまりこれから先にあったとしてもその被害を最小限にまで留めるつもりなのね」
アタランテ「・・・」


マルクはタママに王ドラ達のことを言う。


マルク「まあ確かに特に王ドラは絶対に怒るが、それだけ誰よりも心配してるはずサ。どんなバカな理由があるにせよゼオ達の行方も探してるところだし」
タママ「あ・・・確かにそうかも」
マルク「まあ殴りはするけど、流石に見放すことはサディストのあいつでもしねーよ」
タママ「本当ですか!?マルク、あんたも自分なりに何とかしようとしてくれてるんだね!」
マルク「ウザっ;」
アタランテ(こんな大かがりなこと、葉樹が見たら流石にびっくりだな・・・;)


すると、フランが何かの蓋された皿をを持ってタママのところに訪ねてきた。


フラン「う!」
タママ「フラン、どうしたですぅ?」


すると、フランが皿の蓋を外したらそこには美味しそうなパンプキンパイがあった。


タママ「パンプキンパイ!?確かにボクも大好きですが・・・」
アタランテ「モー公が汝への労いのために作ってくれたのだろう。あやつ、ジャンクフード系の他にもカボチャ料理が好物でな、あやつ自身は料理が苦手でも少なくともカボチャ料理だけは作れるのだ。特にパンプキンパイは美味いからな。全くフランを介せずに直接渡せばいいものを・・・」
タママ「でも、あいつ、ちゃんと作ってくれたんですね。ボク、ちょっと思い詰めすぎたですぅ」


タママはモードレッド作のパンプキンパイを食する。その味の意外な美味さにタママは嬉しそうに頬張る。


タママ「うん!美味しいですぅv」
アタランテ「・・・」


局面は今や大詰めを前に迫ってきている。それまでカービィ一行やリップ一行のそれぞれに何かが起きることがあっても何とか乗り切ればいいのだが・・・






一方、暗黒要塞ジャマハルダではとあるステージで何かの戦いが繰り広げられていた。スタミナ面では徐々に劣勢になってきたアイオーン達と得意の火に関する魔法で彼らを苦戦させている三魔官シスターズの一人、業火の三魔官フラン・ルージュだ。


ペイペイン「これが貴様の恨みか?」
ルージュ「当たり前でしょ!?なんかもう満身創痍の状態で戻ってきたアタシのキッスちゃんをさらにあんなコテンパンに遭わせてあんな可愛い顔に傷でもついたらどうすんのよ!!ジャマッデム!!許せないわ!!このフラン・ルージュ様が地獄の業火が生ぬるいと思えるぐらいお前達を焼き焦がしてやるんだから!!」
ハンドレッコ「どうやらこいつ、三魔官の義務というよりも大切な人をアタイらが返り討ちにしたことが許せないみたいだね。こっちはそっちがマスター達に奇襲をかけようとしてたからああするしかなかっただけなんだけどね・・・」
ブラック「なんか思わずこっちが悪い気持ちになるな;」
デオン「それよりもこの業火の三魔官とかいう女をなんとしても鎮めるぞ!」


多大な怒りからとはいえルージュの潜在的な強さにペイペイン達が大分追い詰められていく中でアイレーンはリーフィアのアンダンテを絶対に離さないと言わんばかりに抱きしめながら守っていた。


アイレーン「大丈夫なのだ。お前は草のポケモンだから、火に覆われぬように私が守ってやるのだ・・・!」
アイオーン「アイレーン、アンダンテと一緒に俺から離れるな。ジャガーも・・・!」
ジャガー「わかってるからどさくさ紛れに抱っこすな!!」


すると、ルージュがそれを見てさらに怒りが湧いたのかその矛先をアイオーン達に向けた!


ルージュ「お前らはこんな時でもいちゃついて・・・!!許さないんだから!!」
アイオーン「!!アイレーン、アンダンテ!!」
アイレーン「お兄ちゃま、ジャガー・・・!!」
ペイペイン「アイレーン様!!アイオーン様!!」


すると、ルージュの攻撃の業火を突如出現したバリアで見事に防ぎ切った!アイオーンは目をそっと開けると、そこにはずっと待っていた人物が目の前に・・・!


ゼオ「遅くなってすまんな」
アイオーン「ヴ・・・ゼ・・・オ・・・」


アイオーンはようやく会えれたことに安心したのか思わずいつものポーズを解いたことも忘れてその目には涙がポロポロとこぼれた。そこにクルーク達もようやく辿り着く!


クルーク「みんな、大丈夫かい?」
アイレーン「クルークー!!私を探していたということはついに私のフィアンセだと認めて・・・!!」
クルーク「違う;」
ペイペイン「貴様、アイレーン様に恋情を寄せられて嬉しそうに鼻を伸ばしておって・・・!!」
クルーク「違うってば!!(顔真っ青」


ようやく合流を果たせたことに嬉しくなる中でプロキオンとブラックは楽しそうに話していた。


プロキオン「無事でよかったー!」
ブラック「デオンやペイペイン達に守られたおかげでなんとかな;」


すると、思わずホッとしたジャガーを見つけたカービィは彼に声をかける。


カービィ「ジャガー、大丈夫?」
ジャガー「ああ、なんとかな。しかしアイオーンにずっと愛でるように抱っこされるとは思わなかったぜ;」
メタナイト「あいつ、そういえば小さくて可愛いものが大好きだったな・・・;」


サンソンやアストルフォの方もデオンにその身を案じながら声をかけた。


サンソン「よく無事で済んだね。デオン」
デオン「まさかお前が自分のマスター達と一緒にここに来るなんて思わなかったが・・・トリスタン達は?」
アストルフォ「それがまだ見つけてないよ;」
デオン「そうか・・・」


彼らの会話を聞いて思わず憤りを抱いたルージュは叫んだ!


ルージュ「お前達で楽しそうにしてんじゃないわよ!!それとジャハルビート!!」
ジャハルビート「!!」
ルージュ「あんたは元はこっち側でしょ!!?しかもハイネス様の熱心な崇拝者!!それがなぜフレンズハートの力とはいえそっちに加担してんのよ!!」
ジャハルビート「いえ、ハイネス様はあのライオンの男の差し金による襲撃で逃げたと言ってましたが!?」
ルージュ「アタシ達はハイネス様があんたと同様にこいつらに攫われたって聞いてるけど!!?」
エージェント「!!(三魔官シスターズを指揮する存在であるはずのハイネスが不在・・・?それにジャハルビートが言ったライオンの男・・・ハイネスはどちらとも否定しきれないとはいえそいつも何か関わってんのか?」


すると、ルージュは炎の剣を合流を果たしたカービィ一行に振るう!


ルージュ「嘘を吐くならアタシの炎の剣を食らってみろー!!」
フィン「それはどうかな?」
ルージュ「!!?」


すると、フィンが空を舞い自身の宝具を放つ!彼は通常攻撃にも水を特化した槍技を駆使する数多の武勇を打ち立てたフィオナの騎士団の団長であり、エリンの大英雄・・・!


フィン「大切な者が傷つけられた怒りはわかるのだが、結局同じことをして女性を傷つけている上にせっかくの美しい顔が怒りで台無しだぞ?」






フィン「宝具【無敗の紫靫草】!!」
ルージュ「ぐぅあぁっ!!!」






フィンの宝具によりルージュの怒りを鎮める形で倒した後にペイペインは思わず舌打ちした。


ペイペイン「ふん。ここから先は私が倒していたものを・・・」
サンソン「キミは満身創痍だろう?ほら、ちゃんと手当するから、パルス(パリスの呼び名)も体調がなんだか悪そうだから一緒に・・・」


すると、サンソンはパリスの異変に気付く。パリスの身体が闇に染まりかけていることに。


サンソン「!?この魔力は・・・!?」
ハッチン「パリス!?どうしちまった!?」
パリス「来ないで下さい!!誰も!!近づかないで!!」


すると、パリスの霊基が変貌した!見た目は召喚時の全盛期の姿とあまり変わらないが、服装は半分が黒紫色に変化しておりその左目には瞳孔に黒の長い線が浮き出ていた!


パリス「僕は誰も・・・傷つけたくない・・・!!だから早く・・・僕を・・・殺して下さい・・・!!」






ーーーーーあの研究所には触媒関係なくても土地縁、一例であればあの世界のような開発が進められていた文明でもサーヴァントを密かに召喚できるシステムがあった。これに限らずこのチェリーワールドという世界には触媒が有無関係なく何かしらの要因で召喚されることもあると聞いた。チェリーワールドの創造主であり作者でもある桜の魔導師桜はその理由こそわからないがそういった加護も少なからず纏っていたから、それができてしまっているーーーーーというのがあったのだろう。
その研究所のシステムで先に召喚されたサーヴァントの一人が逃げ出したためにその予備として召喚直後に凍結という形で眠らされていた僕はそれで目を覚ました。


パリス「あなたが、僕を召喚したマスターですか?」
レオンガルフ「そうだ。その忠義、その純なる想いを我らに捧げよ。お前は先に逃げたあのサーヴァントの代わりにあの星の戦士の暗殺のための爆弾として利用させてもらう」
パリス「爆弾・・・?」
レオンガルフ「もちろん奴が暗黒要塞ジャマハルダにたどり着いた時に爆弾が強制的に発動するように仕向ける。その際にお前ははぐれサーヴァントとして我らに敵対するように今の記憶を操作する。ーーーーーお前は所詮弱い。どうせそれしか価値がないのだから」


そのマスターだった人は直後に僕の首を掴み何かを入れられた。その時の僕の悲痛な叫びと、アポロン様の慌てながら僕を呼びかける声は次第に聞こえなくなった。


ーーーーーーーーーーー


パリス「・・・あれ?僕、いつのまに召喚されたんだっけ・・・?」


僕は気付いたらポップスターのプププランドで目を覚ました。そして僕は間違ったことを思い出した。


パリス「そうでした!僕はプププランドみたいな土地に召喚されたはぐれサーヴァント!この土地はトロイアの雰囲気に何となく似てましたし!そうですよね、アポロンさまっ」
アポロン【そうだね、パリスちゃん】


あの時のアポロン様の肯定してくれた言葉は本当の事実を全て知っていたから僕のために吐いてくれたたった一つの、ある意味真っ当な嘘だったのだろう。それをしたら僕も傷つけることになるとわかっていたから。
そしてデデデ城で助太刀に入ったカービィちゃん達に出会った時に密かに芽生えた違和感をほんの少しずつ覚えるようになった。その違和感はハチ様になんだかんだで優しく接してくれたことも、一緒に冒険していた数多の出来事も、その最中でクルークさん達と合流したことも、ジャマハルダを見ると悍ましさを感じたことも、アイオーンさん達を探し続けたことも、それでも楽しかったけれど、その違和感をなくせないでいた。
その違和感がわかった時に蓋を開けてみれば、ああ、なんて稚拙で残酷で、憐憫で簡単な真実!それを思い出したからこそ違和感はない。
ーーーーーだからこそカービィちゃんもハチ様も、なんだかんだで気遣ってくれた優しかった仲間も殺すことが死ぬほど嫌だった。
それだから抵抗した。抗えなくても抵抗し続けた。だから、どうか。僕を。ぼくを。ボクヲーーーーー






イノチヲウバイタク、ナイカラ、コロシテ、クダ、サイ。






執筆した作者からしても何という理不尽・・・

無垢なるアイの願い星(後編)(その3) ( No.902 )
日時: 2022/11/14 13:31
名前: 桜 (ID: jX8tioDf)

ハッチン「パリス・・・!!」


ジャマハルダに突入したことを機に真実の記憶を取り戻したことでレオンガルフに埋め込まれた爆弾を発動させてしまったパリスを前に大半の全員は驚愕せざるを得なかった。エレナはパリスについて薄々と感じていた過ぎた魔力のことをゼオに話す。


エレナ「彼の霊基からそれに見合わないほど膨大な魔力量を感じたの。そばにいるあの羊が主犯だったらろくでもないことはするだろうけど、あいつの場合はナチュラルに騒動を起こしたり、教唆なんかもして双子の妹の女神の旦那を殺させたりしたんだろうけど、それはあくまでもナチュラルによ。だからこそ自分が見てる前でパリスにそんなことするとは思えない。ナチュラルにだったらこんな真っ黒な雰囲気を纏わせたりは流石に面倒臭いからしないわ」
ゼオ「ごめん、アポロンがバカ野郎でくそったれでろくでなしの誰もがドン引くレベルの自分勝手に振る舞うやつにしか聞こえないんだが」
カービィ「パリスちゃん・・・!!」


カービィは自分がパリスに狙われていることを悟っても彼を呼びかけようとする。そんな彼女を見たメタナイトはこれ以上は傷つかせないためにサンソンに進言する。


メタナイト「要はその子供がジャマハルダを破壊させるような威力を持つ爆弾を敵に埋め込まれたことか?ならば、尚更パルスの願いを聞かないわけがない。サクソン、今すぐパルスを殺すように仕向けろ!!」
サンソン「・・・!!」


メタナイトのサンソンへの冷徹な進言に大半の全員がざわつく。エジソンはメタナイトに対して抗議した!


エジソン「待ちたまえ!!サクソンだってパルス君には優しく陰ながら気遣ってたんだ!彼は確かに生真面目かつ変なところで素直じゃなくて冷静沈着だが、そこまで非情な奴ではない!」
メタナイト「だからといって助かりたいのであれば、何かを切り捨てるしか他はない!!いくらサクソンだって、そのぐらいの理解はあるだろう!」
カービィ「メタ!やめてよ!!」


思わず涙を堪えたサンソンを前にアストルフォは生前のことを少し思い出していた。


ーーーーー好きであった想い人が、別の男と結ばれて後に父親にもわかってもらえずに結報われなかったシャルルマーニュ十二勇士の同僚の話。その同僚はバカで全裸癖はあったものの単純な分まっすぐな男であったーーーーー


・・・その同僚はどんな不利な状況を前にしてもなんとしてでも助けようとするのにね。


アストルフォ「甘いよねぇ」


そう思った瞬間にアストルフォはメタナイトの方に牽制という意味も込めて剣を凄まじい速さで振るった。それは彼なりの情けとしてわざと空振りしたのだが、その素早さは大半の全員が思わず驚いたぐらいだ。


メタナイト「っ!」
アストルフォ「サクソンはそうだとしてもちゃんと人やこの世界を愛しているからできないんだよ。そりゃあ分を弁えるところは弁えるけれど、そんなこともわからない?キミ、変なところで頑固だね。逆に可愛い部分が目立ってるよ」
メタナイト「黙れ!貴様に何がわかる!カービィにも傷をつけさせるよりーーーーー」


すると、メタナイトの頭上にハンドレッコのチョップを繰り出した!それによりメタナイトは気絶し、ひとまず一触即発の事態を回避する。


ハンドレッコ「大好きな人が数度もされているからってそうじゃないんだけどね」
カービィ「ハンドレッコ。ごめん・・・」
サンソン「・・・アース。ありがとう」


あやクルはパリスの埋め込まれた爆弾の雰囲気から殺さなくとも阻止を導き出した提案をカービィに言う。


あやクル「カービィ。お前のフレンズハートでパルスを助けてくれないか?」
ハッチン「!」
カービィ「えっ?」
あやクル「あの子供が爆弾の素材はジャマハートの力から取り出した一端だ。しかし、パルスがなんとしてでも爆弾を発動させまいと抵抗し続けているからあの力も段々と弱ってきている。そのフレンズハートの力をパルスに当ててジャマハートの力が無くなれば、爆弾を阻止することはできるはず。その判断はお前に委ねる。お前が決断するんだ。あいつを生かすか殺すかどうか決めるのはお前自身だ!」


あやクルの叱咤激励に後押しを受けたカービィはフレンズハートを出した!


カービィ「フレンズハートを、パルスちゃんに投げる!たとえ可能性が低くても助けたいよ!」


カービィの判断にハッチンは思わずぱあっと嬉しさを感じ、彼女は爆弾を発動しそうになったパルスにフレンズハートを投げた!


メイヴ「あやクル。これで成功するかは正直に言えば博打よ?もし万が一・・・」
あやクル「構わぬ。お前達だってサーヴァントでたとえ泡沫の夢であっても生きてもいるのだろう?現に人の心があるのが証拠なんだからな」


フレンズハートが当たったパリスの身体からジャマハートの力が浄化されていき、その光が一瞬強く輝いた後にパリスは元の姿に戻った。サーヴァントであるために半分は賭けだったのだが、どうやら策は成功したようだ。


ハッチン「パルス・・・!」
ジャハルビート「ハチ・・・パルスちゃん・・・」



しかし、彼らの頭上にとある雷が鳴り始めた!


ラーマ「なんだ?」
リデル「雷が落ちてきて・・・」


すると、その雷とともに何かが降り立ったような影がカービィ一行の前に現れた!


???「ほう?あの爆弾をそのハートで阻止するとは、ただの俗物と見ていたが・・・だが、その快進撃もここまで・・・」






???「私は三魔官の長、ザン・パルルティザーヌ。今ここでハイネス様を攫った貴様らを粛清してくれよう!」






一方、新世界のオリジネシア荒野大地のボスステージ。リップ一行はようやく第5のボスステージにたどり着いた。


リップ「ついに来たよね・・・」
チャラ王「可能性は低いが、そいつがエフィリンの居場所を知ってることだけは信じるか・・・」
トリスタン「入りますよ」


リップ一行は第5のボスがいると思われる眠らぬ谷の奥まで進入すると、上に吊るされていたそこには鳥籠の中になんとしてでも見つけ出そうとした何かがあった!


ツキノ「エフィリン?」
ロージア「いるの!?」


しかし、リップ一行が駆け出した後に見たのはエフィリンのボロボロな人形のようなぬいぐるみだった!


ルート「ぬ、ぬいぐるみか!?なぜ・・・「ふーん。その強運でようやくこのエリアを管轄するオレのところまでたどり着いたのは褒めてやる!」!?」
ハルトマン「誰だ!」


すると、彼らの後ろに巨大な珍獣のような何かがあった!






???「オレはこのオリジネシア荒野大地を管轄するアルマパラパ!オマエらをオレのコレクションの一つにしてやる!それもとびっきりに飾ってな!」






アルマパラパは取り出した籠を駆使して手始めにツキノとロージアを閉じ込めた!


ロージア「きゃああああああーーーーー!!!」
ツキノ「いやなの〜!!美味しいもの食べられなくなるの〜!!」
アサト「待ってろ、今助けてやる!あらよっと!」


アサトの強烈な蹴りによりロージアとツキノが解放された後にアルマパラパに一斉攻撃を開始した!


うしお「弁慶、決して我らから目を離すな!」
ベンちゃん「かしこまりました、牛若様!この弁慶がお守り致します!」
レガムント「どうやらこいつはバリエーションが幅広い攻撃をするようだ」
ハイネス「ちなみに作者もリアルでディスカバリーをプレイした時にステージに戻ったのを数度は繰り返したほどアルマパラパの方が一番手強かったと言っていますよぉ〜!(実話」
ホルミー「ほら、なんとかダメージ与えてますよ!」


アルマパラパにダメージを与えることに成功したもののその直後に彼が転がり始めた弾みでステージの地面が破壊されリップ一行はその下に落ちた!


おぼろ(モイモイ)「落ちる!落ちる〜!!」
リップ「おぼろちゃん、アタシに掴まってて!!」


リップが落ちそうになった一寸子サイズのおぼろを守るようにしておぼろの代わりに転落の衝撃の弾みで気絶した!


メルトリリス「リップ!!」


下のステージに着地したアルマパラパがその直後に転がり攻撃を繰り出し始め気絶したリップ以外の一行は大半の全員が苦戦し始めた!


ジャクリン「なんちゅう速いスピードや!まいるわ〜・・・;」
アサト「あいつがぶつかった衝撃で目を回しながら気絶するはずだからその隙に攻撃すりゃなんとかなるはずだ!」
ツキノ「頑張るの!」


気絶したリップに駆け寄ったチャラ王とトリスタンは彼女に呼びかける!


チャラ王「リップ!?大丈夫か!?」
トリスタン「ルート嬢ならメルトリリスが護衛を一任していますのでどうか意識を・・・!」
おぼろ(モイモイ)「リップ、ごめん!!私なんて守ろうとしなくとも・・・えっ?」


すると、三人はその直後のリップの姿に驚く。一方、アルマパラパになんとかさらにダメージを与えていた!


メルト「できた!これならなんとかなるわ!」
ハイネス「!!まだみたいですよぉ!!」


すると、アルマパラパはいつのまにか取り出していた人形とぐるぐるダンスをするかのように一行に攻撃をし始めた!


ロージア「わー!!ゴロゴロ攻撃より速いわー!!」
アルマパラパ「オレが倒れないと思ったか!?オレよりも疲弊したオマエらなどオレのぐるぐるダンス攻撃で一捻りなんだよ!!」


アルマパラパがぐるぐるダンスでロージアに攻撃しようとしたが、その直後に彼らがよく見知っていたとある声があった。


???「ならば今背中なら通用するってことよな?」


すると、その声の主がアルマパラパに峰打ちという形で攻撃する!それでもしぶといアルマパラパはふとその後ろの方を見ると、そこにはおぼろを守ろうとして落下の際に頭をぶつけた衝撃で吸血鬼のように人格が変わった裏リップがいた!


アルマパラパ「は!?オマエ、気絶したはずだろ!?なんで!?」
裏リップ「その思わず慌てた顔、貴様は我が気絶していると思ってタカを括ったということだな?ならば、貴様がそのバリエーションが豊富な攻撃を繰り出した際は我も遠慮なく行かせてもらうことにしよう」


裏リップはアルマパラパに攻撃を繰り出し始めた!彼女の突然の変わりようにうしおは驚く。


うしお「どういうことだ!?今のリップがまるで吸血鬼に変貌したかのようにしか思えんのだが!」
トリスタン「それが私にもさっぱりで・・・我らを殺そうとする悪意こそ感じられないのですが」
チャラ王「リップは頭をぶつけた衝撃で吸血鬼のような人格に変わる奴だよ。もちろんその間の記憶は元に戻れたら覚えてないけどな、少なくとも俺らを殺す気配はないぜ」
メルトリリス「でも、あいつを倒した後にリップは戻れない?」
チャラ王「倒した後も戻れないなら、方法はただ一つ・・・ペトルーシュカを俺とルートが奏でることだ。もちろんそのためにチェロやキーボードを日頃から持参して今も持ってる」
トリスタン「ペトルーシュカ・・・」


そして裏リップがアルマパラパを自身の蹴りで撃破した!アルマパラパ撃破後に他の仲間達がどちらかというと彼女を心配しながら駆け寄ってきた。


ホルミー「あの、リップさん?大丈夫ですか?」
裏リップ「?こいつは我が倒したが?囚われていた小さき者達も救出したのだが」
ハルトマン「いや、あんたの身の方がなんだか心配で・・・」
チャラ王「待ってろすぐに戻す。今持参してるチェロを組み立ててるから・・・」


すると、ペトルーシュカを奏でる音色が聞こえた!それをハープで奏でていたトリスタンだ。


チャラ王「お、お、お前、何してんだ!?」
トリスタン「ペトルーシュカであれば、私も弾けるのかと。ちなみに原曲は何気なくスマホをしていた時の演奏動画で聞いてあります」
チャラ王「何一つ情報が得られねぇー!!」
ルート「!?だが、リップの様子が・・・」


すると、裏リップはチャラ王とルートが奏でるペトルーシュカを聞いた時と同じような反応を示して彼女は元の人格であるリップに戻った!


リップ「あれ?アタシは・・・?」
ベンちゃん「その反応、元に戻ったと言っていいでしょうな;」


チャラ王とルートはトリスタンがペトルーシュカを奏でたことでリップが元の人格に戻ったことを驚いていた。


チャラ王「なんでトリスタンがペトルーシュカを奏でても戻ったのか!?あれは俺達が奏でることしか戻れないんじゃ・・・」
ルート「解せんな・・・;」
トリスタン「我がマスターが戻ったのにその反応は悲しい・・・」


すると、おぼろは何かを発見した!アルマパラパが保管していたコレクションの一つの桃色を帯びた水晶石だ。


おぼろ(モイモイ)「なんか落ちてたけど、あいつがコレクションしていたやつみたいね」
ツキノ「綺麗なピンククォーツの石なの〜」


すると、ツキノがその水晶石に触れたことでまたブラックホールが発動した!


アサト「!?なんだー!?」
ロージア「またあれが到来なのー!!?」


そしてリップ一行を吸い込んだブラックホールは静かにその空間の入り口を閉じた・・・。






新世界のオリジネシア荒野大地では何とかボスを突破したが・・・!?

無垢なるアイの願い星(後編)(その4) ( No.903 )
日時: 2022/11/14 13:36
名前: 桜 (ID: jX8tioDf)

このあと、まさかの・・・






一方、暗黒要塞のジャマハルダではカービィ一行はザン・パルルティザーヌと交戦を繰り広げていた!


エジソン「雷が脅威であれば、目には目を歯には歯をで返せば良い!」
クー「ただし、無差別はごめんだけどな!悪いけど、アンタには倒されてもらう!」
パルル「やってみろ。できるものなら・・・!」


すると、パルルは何らかの記憶の一端を微かに思い出していた。






ハイネス様。我が主。我が敬愛する優しき人。孤児だった私を、あの治安の悪かった薄暗い我が故郷の星の彼方で見つけて拾ってくれた。同じく孤児だったのを拾われたキッスやルージュとも引き合わせてくれた。
あなたの故郷である王国を復活すべく三魔官の長として全力を持って尽力してきたつもりです。
それなのに、どうして?どうして、あなたはいなくなってしまったのですか?今、私の目の前にいる奴らに攫われて未だにその拠点に監禁されて牢に閉じ込められているからですか?
ハイネス様。ハイネス様。どうか我ら三魔官があなたを助けます。あなたがあの時、愛のない両親達に蔑まれ罵倒された末に捨てられた私を、あの薄暗くて看守にも虐げられていた牢屋から救い出してくれたのと同じように。
今度は我らがあなたを助けますーーーーー。






気付いたらパルルはカービィのプラズマのトドメの一撃により倒されていた。それにラフィーナは鼻を鳴らす。


ラフィーナ「見ました!?これが私達の当然の実力ですわ!」
カーン「危うく流石に死ぬ場面もあったがな」


すると、ジャハルビートがパルルの身を案じて思わずオドオドしつつも自ら近づく。それにパルルが気付いた。


パルル「貴様はハイネス様の崇拝者の一人だな。あのずんぐりピンクが宿したフレンズハートの力で奴らの仲間になったのなら私にもう用はないはずだ」
ジャハルビート「いえ、パルルティザーヌ様。ハイネス様もきっと心配しています。あの軍団のボスにあなた方が操られてそれで気がかりになっているかと・・・!」


・・・何?我らが操られている?ハイネス様を攫った奴らの世迷言を信じてふざけた真似を!
パルルはその瞬間に彼らを払い退けるかのように雷を放った!


フルシュ「わーん!また雷ですかー!!」
ジャガー「あっ、待て!!」


パルルが足早に去って行った後にプロキオンはジャハルビートを見ながら言う。


プロキオン「ジャハルビート。どうやら君のハイネスがこの事件には加担してるけどその黒幕じゃないのは本当だよね?」
ジャハルビート「・・・はい。ハイネス様は恐らく三魔官を助けるために自ら逃亡したのです。自分以外に三魔官を傷つける奴が存在してなるものかと」
ブラック「悪人ではあるとはいえそれはある意味理に適ってるな。オレとしてはその考えは嫌いじゃないけどな」


すると、アリシアがエージェントが抱えている人形グリルをその正体を知らないまま気にかける。


アリシア「・・・まだグリルは起きないの?」
エージェント「ああ、そろそろ目を覚ます頃だと思うが、一向にその気配がない。最悪な事態にならなければいいんだが・・・」


すると、その瞬間にまたあのブラックホールが出現した!カービィ一行は思わず吸い込まれてゆく!


姫子「もうなんなんですのーーーーー!!?」
ベリー「もういやぁぁぁぁぁーーーーー!!!」
アレク「グレイドフルバンドフェスの時と同じブラックホール・・・!?」


カービィ一行が吸い込まれた後にそのブラックホールの入り口は静かに閉ざされた・・・






トラン(トララ)「うわぁぁぁぁぁーん!!!なんで僕は介入しちゃいけないんですかぁー!!タママ先輩ーーーーー!!!」


一方、グレイドフルバンドフェスの会場では彼らが吸い込まれたそのブラックホールの解明を未だに果たせずに次第に停滞していた。タママの無事を想って泣き叫ぶトランの近くの場所ではクロウがアイオーンを密かに気がかりになっていた。


クロウ(俺だってヘタレオンを心配すると思わないわけねーだろ・・・ちきしょう・・・)


一方、王ドラはそんな状況でも諦めずになんとしてでもブラックホールの解明のためにあらゆる本を大量に読み通しながら調べていた。そこにアルカレのセレンが声をかけた。


セレン「王ドラ君、大丈夫?少し休んだ方がいいと思うよ」
王ドラ「絶対にイヤですよ。まだブラックホールの解明が終わってませんからね」
セレン「それはわかるけど、これ以上無理させたらキミの身だってもたなくなるよね。それにしてもあのブラックホール・・・」


セレンは何気なくあることを口にする。


セレン「なんか思いたくないのにローズクォーツと似たような感じがしてイヤなんだよねー・・・」
王ドラ「へぇ。成金らしい愚痴ではないですか・・・」


すると、王ドラはその言葉を聞いてあるヒントを導き出した!もしあのブラックホールにローズクォーツと同じものだと適合したら・・・!王ドラはすぐさまローズクォーツの詳細が記載されている本を見つけてそのページをめくるまで調べ始めた!


セレン「ちょっとどうしたの!?」
王ドラ「聞く暇があるなら手伝いなさい!あなたが私にヒントを提示したかもしれませんから!」
セレン「えっ!?」


セレンのふと発した言葉から得たそのヒントでブラックホールの解明を導くために各自で様々な動きを見せ始めていた・・・!






リップ「いたた・・・」


リップ一行はとある地で目を覚ました。無意識に何かを掴んだ上で。チャラ王は意識が曖昧ながらも言う。


チャラ王「お前ら大丈夫か・・・?」
ホルミー「なんとか・・・それよりも足が浮かんだような感覚・・・!!?」


すると、リップ一行はその風景で信じられないような光景を目にする!何しろ彼らが目を覚ましたその場所は・・・!


ハルトマン「宇宙かこれー!!?」
ツキノ「じゃあ、ツキノ達が今掴んでるのは小惑星の群の一部なの?でも、あまり苦しくないの」
レガムント「この小惑星群を掴んだのが幸いしたというか・・・この小惑星が何かに掴まれることで俺達の酸素も失くすのを防ぐ性質があることがおかげとはいえなぜこんな場所に・・・」
ハイネス「!!!」


すると、ハイネスはその先で何かを見つけて驚く!


アサト「ハイネス、どうした?」
ハイネス「やっぱり間違いない・・・」






ハイネス「あそこは我らの故郷の星、大魔星マジュハルガロアですよぉ・・・!!」






クルーク「ちょっとー!!ゼオがなんか飛ばされた地の火山の暑さでぶっ倒れたんだけどー!!」


一方、とある場所で目を覚ましたカービィ一行はその地にある火山の暑さをなんとか越えたことで何かの研究所前にたどり着いた。研究所前にたどり着いた途端に暑さに弱いゼオがダウン・・・;


ゼオ「」
ププル「ゼオ、それでもよく頑張った方だよ・・・!」
エレナ「寒さにはめっちゃ強い反動なのね・・・;」
エージェント「サクソン、お前はめっちゃ嫌だと思うが回復スキルでゼオを助けてくれない?」
サンソン「正直気に食わないのですが、彼はまだ踏ん張る必要があるので承知しました(何しろカービィが僕を助けるために口移ししたのがある意味衝撃でしたから・・・;」


すると、メタナイトがゼオと入れ替わるような形で目を覚ましたことをクーが気付く。


クー「おっ。ようやく目を覚ましたのかぁ?」
カービィ「メタ。パルスちゃんの今の姿を見てよ。それでサクソン君に謝って」
メタナイト「!・・・ああ」


ハッチンに抱えられて眠るパリスを見たメタナイトは直後にサンソンの方を向いて彼に謝る。


メタナイト「サクソン。すまなかった。カービィがまた同じように傷つけられるかもしれないと思ってこれ以上傷を増やさせまいと思うばかりで、貴公がそれを言われるのがどれほど辛いのかというのを考えなかった。貴公がエージェントと出会うまでにどんなことがあったのか私でも理解しかねる。許せとは言わんがだからこそ自分から言うのを待ちながらその気持ちに寄り添わせてほしい」


メタナイトの誠意を込めた謝罪にサンソンは生前の記憶を少しだけ思い出したが、彼はメタナイトを見て答える。


サンソン「却下です」
メタナイト「がんっ!!」
デオン「サクソン〜;」
サンソン「謝罪で都合のいいことを述べられるのを聞くのは嫌いです。今の我が身故にそんな簡単なものじゃないでしょうし。・・・でも、あなたのその謝罪は・・・嫌いじゃないですから」
メタナイト「サクソン・・・」


カービィ一行はその研究所らしき場所に行けるエレベーターらしきの前に行くと、そこには彼らにとってよく見知った仲間の顔を見て驚いた。


カービィ「・・・デデデ・・・?」
メタナイト「あれはマスクド・デデデの陛下の時とは違うようだが・・・!?」
ヤス「どうやらそのマスクを付けたあのペンギン大王から闇のオーラが纏ってやがる・・・!!」


何らかの闇の力が纏うマスクを着けたデデデこと別名ワイルドデデデがカービィ一行に襲い掛かってきた!カービィ一行もなんとか応戦するが、そのワイルドデデデのプププランドのデデデ城で相対した時とはあまりにも違っていた予想外の強さに思わぬ苦戦を強いられていた。


フルシュ「信じられない!!強すぎます!!デデデ城で相対した時とはまるで違う!!」
エージェント(大王、倒された後に何らかの鳥籠に囚われてどこかに連れて行かれて・・・パリスのことやジャハルビートの事実と三魔官がハイネスが攫われたっていう話の食い違いから辻褄を合わせると・・・まさか事前にバンドフェス前に攫った時に手筈を整えた上でそれがその間に・・・!?)


カービィ一行は大半の全員が薄々とその理由を勘付き始め、その上でデデデをなんとかそれから引き離させることを自分達の勝利とするが、デデデはまるで理性を全て失くした野獣のように衝動的に強烈すぎる攻撃を繰り返していた。


ラーマ「(あの仮面から闇、つまり魔性の力を感じていた・・・ならば、万一マスターのリデルやその恋人のアイオーンをも傷つけることになるやもしれぬし、我が最愛の妻のシータに会うという余も心底好かぬ。それでも・・・!)リデル!余に魔力を回せ!」
リデル「ラーマさん!でも・・・!」
ラーマ「言いたいことはわかるのだ。だが、あの仮面を打ち砕くには余が魔性特効の宝具を放つしかない!大丈夫だ、そやつがそれで死なぬようにできる限り努力してやる!そなたがそれでもできないと言うなら従う!判断は任せる・・・!」


ラーマの決意に自分のことよりも彼の身を案じていたリデルはそのために剣を取ることを承諾の証として彼女の令呪が光り始めた!


リデル「セイバー、ラーマ。令呪を持って命じます。宝具をデデデ大王に放って!」


リデルの令呪により魔力が回されたラーマはようやく宝具の輝きを放ち始めた!ラーマの姿にアイオーンは何かに気付く。


アイオーン「リデル・・・!そうか、あやつの宝具は・・・!」
ゼオ「魔性の特攻が効くタイプの類だ。大王が身に付けてるあの仮面からは闇というか魔性の力を感じ取ったんだ。つまりそれは魔性特攻が効く宝具持ちのラーマが奴に王手を取るということだ・・・!」
エレナ「って、ゼオ、いつのまに目を覚ましてた!?」


ラーマが自分の頭上にいることに気付いたデデデはすぐさまハンマーを振ろうとするが、それは急だったのか思わぬ空振りをした!つまり幸か不幸かその隙が生まれた瞬間に・・・!






ラーマ「デデデ大王、邪悪な魔性の力から解き放て!宝具【羅刹を穿つ不滅】!!」
ワイルドデデデ「!!!」






ワイルドデデデはラーマの宝具により倒された後の鳥籠らしきに囚われていたワドルディ達が解放された後にカービィやメタナイトとともに倒れ込んだ彼の元に駆け寄った!


カービィ「デデデー!!」
メタナイト「陛下!!」
囚われていたワドルディ全員「大王さまあああああーーーーー!!!」


彼らの呼びかけに反応を示すかのように目を覚ましたデデデはいつもの調子で彼らに話しかけていた。


デデデ「・・・全く相変わらず騒がしいからうるさくて眠れんゾイ;」
囚われていたワドルディ達全員「大王さまーーーーー!!!」
カービィ「デデデ・・・!」
メタナイト「陛下、ご無事で・・・!」


大半の全員がデデデの無事を喜ぶ中で彼はエージェントに抱えられながら眠る人形グリルを見た。


デデデ「エージェント、そのグリルはどうしたんだゾイ?」
エージェント「何か一緒に飛ばされて発見した時に意識を失ってたからせめてもの目を覚ますまでは放っておけなくて・・・」
デデデ「・・・おい、そいつはまさか・・・」


すると、そのエレベーターがなぜか開いた後に何らかの衝撃音が鳴った!あまりにも突然のタイミングで大半の全員が思わず驚いた。


ヒメコ「なんなの・・・?」
ジャック「!なんか動物みたいなのがたくさん来たよ!」
ほわん「ほわ?」


すると、その直後に大量のザコ敵がカービィ一行を攻撃しに向かってきた!


ジャハルビート「ザコ敵ですよぉ!!」
ペイペイン「我らはエレベーターの中に乗り込む形で逃げますよ!そのワドルディ達も一緒です!」


カービィ一行はエレベーターに乗り込もうとするが、ワドルディの一体が走った弾みで転けてしまった!


デデデ「!ワドルディ・・・!」


デデデはそのワドルディを助けにエレベーターから引き戻るが、その大量のザコ敵の襲撃から逃れる時間はもう僅かであることをも悟った上でそのワドルディをカービィに投げ込む形でエレベーターに入れさせた!


カービィ「デデデ!?」
アストルフォ「あんたはいいの!?ワドルディは助けてもあんたが・・・!」
デデデ「ワシは構わん!それとそこのエージェントの信頼篤い用心棒!エージェントからなるべく目を離すな!お前の仕事でもあるゾイ!」
サンソン「!?は、はい!そちらもどうか無事でいて下さい!」


エレベーターの扉が閉ざされた後、一人残されたデデデはそのハンマーを持ちながら大量のザコ敵に立ち向かう!


デデデ「さて。奴らへの今までの詫びはここで果たすゾイ・・・!」






公式のディスカバリーのストーリーにもある大王様の行動に全私が号泣・・・(´;ω;`)

無垢なるアイの願い星(後編)(その5) ( No.904 )
日時: 2022/11/14 13:41
名前: 桜 (ID: jX8tioDf)

一方、「入れ替わった後の」スタアラでは大魔星マジュハルガロア、新世界ではレッドガル禁足地からのラボ・ディスカバール






一方、ハイネスの案内による大魔星マジュハルガロアでようやく最深部である神降衛星エンデにたどり着いたリップ一行はその中心部にある祭壇に祀られているものを目にしてどことなく不気味な感じを覚えた。


ジャクリン「あの黒いハートに禍々しさを覚えるんやけど、嫌やわぁ〜・・・」
ハイネス「ええ。そうでしょうね。本来ならば我らがこれを呼び覚まそうとしてましたが、それを私のバカな三魔官と同様にビースト軍団と、そのボスに一足先に召喚されているアサシンのサーヴァント、吸血鬼カーミラにも狙われた以上、今はまだその時ではないということでしょうね〜」
トリスタン「!あのビースト軍団にメルトリリスよりもに早く召喚されたサーヴァントが、この事件に加担しているということですね」
おぼろ(モイモイ)「吸血鬼カーミラ・・・」


カーミラ。ハンガリーの名門貴族として生まれその高貴な血筋による優秀さを信じて自分の美しさにこだわった結果、乙女の生き血による風呂のために650人もの少女を殺害したことでその事からも由来した「カーミラ」という有名な女吸血鬼の名を付けられた吸血娘。そう、彼女は美しい容姿を持って成長したエリザベート・バートリー・・・!


アサト「サーヴァントの中には時にクラスのバリエーションが豊富な奴もいて、場合によっては子供時と青年時で召喚されることもあるんだ。もちろん必ずしもそうじゃない奴もいるが、エリザベート・パートリーという奴はそれのいい例だよ」
ツキノ「じゃあ、少女の時の彼女はどんな姿なの?」
アサト「元気なお転婆で、わがままなスイーツ系のトラブルメーカー系の言ってしまえばスレンダーな美少女だな。まあ、歌を歌うのが好きなんだがねぇ、それは今は言わなくてもいいねぇ」
トリスタン&メルトリリス&うしお&ベンちゃん「・・・・・・・・・・・・」
レガムント「何かよくわからんが、こんな状況で聞く場合ではないから今はこれ以上聞くのをやめておく」
アサト「悪いねぇ。・・・んで、アンタはもう決意してるんだよな?」


アサトの問いにハイネスは頷いた後に答えた。


ハイネス「勘違いしないで下さいよぉ〜。いずれこの銀河を征服するのはあのビースト軍団ではなく我らですぅ。それがたとえ誰だろうと譲るのはいなっ・・・いなっ・・・いなっ!いなっ!いなぁーーーーーっ!!」
メルト「・・・」


リップ一行だってわかっている。ハイネスはレオンガルフに操られた三魔官を連れ戻すために逃げてきたとはいえ元はレオンガルフ率いるビースト軍団と手を組んでいたリップ一行の敵であることはともに新世界を旅したとしても変わりはない。
しかし、次に出たハイネスの言葉でリップ一行はぱっと顔を上げた。


ハイネス「だから、それを一旦でも封印・凍結するために私を倒すのですぅ〜」
大半の全員「!!!」
トリスタン「ハイネス・・・貴公はそれでよろしいので?」
ハイネス「はい。でも、勘違いしないでもらいたいですねぇ〜。裏切るとは言ってませんが。優しくするとも言ってません。私も立派な悪人ですからねぇ〜・・・!」


ハイネスは自身のスキルの魔術で三魔官の影を呼び出し、リップ一行にあえて立ち塞がった!チャラ王は彼の言葉を聞いて戦う意志が芽生えた。


チャラ王「・・・あんたは悪人中の悪人だよ。でも、その自覚のある悪人なら、願いを聞いてやらんことはないな!」
リップ「うん。戦おう!」


それからの戦いの最中は激闘に激闘をさらに重ねたものであった。お互いに全力を以って戦ったのか、ハイネスの方が元々の強さによる高い潜在能力を持っていてそれでリップ一行が本気で戦ったのかはわからない。どちらにとしてもリップ一行がハイネス相手に全力で戦い、アサトが彼にトドメを刺そうとした!


アサト「闇の俠客、ここに参上。宝具【十面埋伏無影の如く】!!」
ハイネス「ぐわぁぁぁぁぁーーーーー!!!」


アサトの宝具によりトドメを刺されたハイネスは倒れ込んだ。それを見てロージアはつぶやいた。


ロージア「自分がその祭壇にある奴を破壊されたのを見たくないから、私達に倒させたってわけね。その上で手加減なしの全力で挑んでくるとは自覚のある悪として振る舞うこいつらしいわね」
メルト「まあね。ハイネスが気絶している間にとっととそれの破壊を始め「ハイネス様・・・?」!!?」


すると、リップ一行に大魔星マジュハルガロアに駆けつけてきた三魔官シスターズが現れた!倒れ込んだハイネスを見て三魔官シスターズは次第にその悲しみが狂気に変わっていった。


リップ「あなた達・・・!」
キッス「私達と同じようによくもハイネス様までも痛めつけましたわね・・・?」
ルージュ「アタシ達の親愛なるハイネス様までもよくも・・・!」
パルル「監禁だけでなくついに痛めつけてくれたな・・・!!」
トリスタン「っ!レディ三魔官シスターズ、貴女方は間違ったことを吹き込まれている。貴女達の親愛なるハイネスは、貴女達をなんだかんだと心配してビースト軍団のボスから連れ戻しに行くために・・・!」
パルル「黙れっ!!!」


三魔官シスターズは攫われたハイネスがリップ一行に痛めつけらたという誤解を信じてそれぞれの武器を構えながらその能力を全解放させた!


パルル「貴様らのこれまでの非道なる行いの報いだぁぁぁぁぁー!!!」
大半の全員「・・・っ!!」






パリス「ん・・・」


ハッチンに抱き抱えられたパリスは彼らとともにいるエレベーターの中で目を覚ました。大半の全員はパリスの無事を喜んだ。


ハッチン「パリス!目を覚ましたか!」
パリス「ハチ様・・・あの・・・」
ハンドレッコ「カービィちゃんのフレンズハートで助けてくれたんだ。あの爆弾はそれで消えてるよ」


パリスはそのことを聞いて思わずあんぐりとした後にカービィは聞く。


カービィ「あの、この丸い羊は操られてなかったんだよね?」
パリス「はい。羊様はなんだかんだ僕をずっと見守ったんだと思います」
あやクル(カービィやメタナイトに知られないようにそう呼んでるのはわかるが・・・なんかめちゃくちゃ腹立つ・・・)


すると、パリスはハッチンの方を向きながら言う。


パリス「・・・ハチ様が殺さないでほしいと、カービィちゃんに頼んだんですか?」
ハッチン「頼む頼まないであれどそりゃあんな死に方されちゃたまらねーし・・・そうだとしても放っておけなかったんだ・・・」


すると、パリスは思わず嬉しくなったのか笑顔を浮かべた。


パリス「ハチ様。僕はやっぱり死にたくない。一緒にいたいです」
ハッチン「・・・ああ。もう大丈夫だ。お前を操った奴が何をしても必ず守ってやる!」


すると、エレベーター内にとある放送が聞こえた。さわやかな雰囲気ではあるが、どこかきな臭さを感じる声・・・


デオン「なんだ・・・?」
アミティ「何かの説明の放送みたいだね・・・」


すると、エレベーターが目的の場所に辿り着き、そこから降りたカービィ達はその放送を聞きつつ真っ直ぐな道から繋がるその場所の最深部までたどり着いた。
そこにはなんと何らかの生物を閉じ込めていたホルマリンらしきの前にある椅子に座るレオンガルフが待ち構えていた!


レオンガルフ「流石にそれを見て驚いたか、ピンクの者とその仲間達よ」
クルーク「あんたは・・・」


すると、メイヴはレオンガルフの隣に立つカーミラを見て驚愕した!


メイヴ「あなたはもしや・・・!」
カーミラ「ここでは華麗なる絢爛の女吸血鬼カーミラとだけ名乗っておくわ。これを見てごらんなさい。この子が、あなたと一緒に旅していた見るからに奇天烈な格好をした人間の少女が話をしていた星の戦士よ」


すると、カーミラはもう一つのホルマリンに閉じ込められたある生物をカービィ達に見せる。そこにはリップ達とホワイティホルンズにて旅していた時にビースト軍団に操られていたデデデ大王に連れ去られていたエフィリンだった!


エフィリン「キミが・・・リップが言っていた勇敢な星の戦士・・・?」
カービィ「リップ!リップがキミと一緒に旅していたの!?」
メタナイト「じゃあ、彼女を含めた未だ行方不明の奴らはどこにいる?」


メタナイトの問いにレオンガルフはこう答えた。


レオンガルフ「わざわざ貴様らのいた場所に入れ替わりで飛ばされている、と言えば信じるか?何しろ奴らも貴様らの時と同様に我がビースト軍団の奴らや三魔官の一端まで倒していたからな。まさかレッドガル禁足地にまで飛ばされてカーミラによる操りで我が配下に置いていたデデデ大王を倒してこのラボ・ディスカバールにまで来るのは驚いたがな」
カーン「まさか我らが飛ばされた地が・・・!」
アイレーン「で、リップ達は何らかで入れ替わるような形で我らのいたその先の場所に飛ばされていたというのだな・・・!」
レオンガルフ「逃亡したハイネス同様に最も消すべきなのは貴様もだな、ジャハルビート。自らが崇拝するべき者の気持ちに寄り添うとは・・・いいご身分だな」
ジャハルビート「・・・っ」


そしてカーミラがさらなる到達すべき目的を述べた!


カーミラ「そしてビースト軍団が悲願としていたこの方が目を覚ます前に片割れが逃げ出した・・・今私が生きたままのホルマリンとして持っているこれがそうよ」
エフィリン「やだ・・・!また戻るなんてやだ・・・!」
フィン「それはどう見てもその子が嫌がっているだろう?あなた方はそれを見てもわからないのかな?」


フィンの挑発も兼ねた言葉に少し逆鱗に触れたレオンガルフはカービィ一行の前に立ちはだかった!


レオンガルフ「今それを言ったな?我らビースト軍団の悲願を阻もうというのなら・・・野獣(ビースト)の餌食となれい!!」






一方、大魔星マジュハルガロア内の神降衛星エンデではリップ一行はレオンガルフからの洗脳による誤解で凄まじい強さを放った三魔官シスターズ相手にアルマパラパの時以上に大苦戦していた。


レガムント「行かんな・・・俺達のスキルでもそれ以上の力で相殺している!」
メルト「一人相手だったらなんとか倒せるけど、三魔官が揃ったシスターズが相手ならばもう勝ち目は・・・!」
ロージア「そんなのいやぁぁぁぁぁ〜!!!」


すると、何らかの輝きがリップ一行に放ち、それを身体に纏いながら防御としての役割を持った!
突然の輝きにリップ一行は驚く。


ホルミー「これはアルマパラパの時にツキノが偶然触れていた水晶石と同じ輝き・・・?」


すると、何らかの一際輝いていた一つの光がリップ一行に近づく。その直後に声を発した!


セレン「あっ、よかった!どうやら間に合ったみたいだね」
ルート「セレン!?」


一つの光を通信として繋いだセレンはリップ一行にとある事実を説明する。


セレン「今新世界に飛ばされたカービィちゃん達の方にも通信繋いでるよ。あのブラックホールの性質をようやく解明して今回の件限定でピンククォーツと同じ力を保つ装置を発明してたんだ。それで今医務室で休んでる王ドラ君にはかなり感謝だよ?」
トリスタン「そうですか。王ドラ殿が私を心配するなんて、ついにあの方が私のことを・・・!」
セレン「それに関しては絶対違うよ;とにかくその装置でキミらの防具代わりの防御術のシステムを製作したんだ。さっきも言ったけど限定な上にその防御術は3回までだからね。それを絶対無駄にしないで!」
うしお「わかりました。なんとか駆使します!」


すると、一際輝きを放つ装置による光に気付いたパルルは激昂する!


パルル「うるさい!なんなのだ貴様らは!我らのブラックホールをわざわざ下らん解明しておって!」
セレン「!」


すると、光を通信機代わりに使ってるセレンに対して攻撃しようとした瞬間にトリスタンの宝具が発動する!


トリスタン「大人しくしなさいっ。首が落ちます」
パルル「!!しまっ・・・!!」


一方、新世界ではカービィ一行にも強力な防御術が張られており、これはレオンガルフやカーミラさえも驚いていた。


カーミラ「・・・!!」
レオンガルフ「これは・・・!?」
カービィ「限定だけれどその分強い防御だからいいよねぇ。ここで倒れて・・・!!」





トリスタン「宝具【痛哭の幻奏】!!」
カービィ「コピー能力ドラゴニックファイアァァァァァー!!」





彼らがそれぞれの地でお互いの敵を倒した後にリップ一行は三魔官シスターズの身を案じていた。


リップ「・・・本当だった。三魔官シスターズはハイネスの知らないところで洗脳されてたんだ・・・」
おぼろ(モイモイ)「ハイネスは確かに悪だけどある意味適ってる理があるから責めていてもなんとも言えないわね・・・」


すると、倒れ込んでいた三魔官シスターズとハイネスの身体が突如浮かんで祭壇の方にまで向かった!


セレン「!!誰かが4人に同時に倒された時に細工してくれたね!?あっ、新世界にいるカービィ一行もなんかヤバいことになってる!!」
アサト「嘘だろ!?そりゃヤベェよ・・・!!」






いよいよ大詰めの開幕前・・・!

無垢なるアイの願い星(後編)(その6) ( No.905 )
日時: 2022/11/14 13:45
名前: 桜 (ID: jX8tioDf)

一方、新世界のラボ・ディスカバールではレオンガルフの身体が侵略種フェクト・フォルガに変化していた。エフィリンは救出した。しかし、レオンガルフはその野望を潰えることはなかった。なぜならビースト軍団の長年の悲願であるおぞましい生物が目醒めレオンガルフや乗り込んできた大量のザコ敵まで取り込んだからだ・・・!!カービィ一行はエフィリンを守りながら追おうとしたフェクト・フォルガから攻撃も繰り出しつつ逃げていた。


アミティ「ぎゃあああああーーーーー!!!このままじゃ取り込まれるーーーーー!!」
シグ「ムシ、いるかな」
ラフィーナ「シグ!あんなおぞましいの近づくんじゃねーですわ!!」


フェクト・フォルガに追われていながらもアイオーンが愛用のギターであるホーリーアークを奏でようとした!


ジャガー「アイオーン!!」
アイオーン「この神に考えがある・・・!無差別に飲み込むおぞましき禍いし者よ、闇の太陽神の機転を見るがいい!」


すると、アイオーンはフェクト・フォルガに演奏で増幅させた闇雷で攻撃する!フェクト・フォルガは大ダメージを与えられたのかうずまくった。


ほわん「やったの・・・?」
ヤス「そうだといいんだがな・・・」


すると、フェクト・フォルガは丸い何かに変えて大量の触手が出現した!


ブラック「うわー!!まだだったかー!!」


カービィ一行が触手に捕まらないように逃げ回る様子をラボ・ディスカバールの屋上から見ていたカーミラはほくそ笑むように言う。


カーミラ「アレが簡単に倒されるわけないでしょう?二つの世界で散らばったとしても片方に自在に行き来なんてできないわ」


すると、その触手の一つがエフィリンを捕らえた!


エフィリン「カービィー!!」
カービィ「エフィリン!!」


エフィリンがフェクト・フォルガから変貌した丸い何かに取り込まれたままどこかに連れて行かれた後にププルは慌てる。


ププル「どうするんだよ!?リップちゃん達がボク達と入れ替わってたことが本当ならボク達が倒したとしてもリップちゃん達は・・・!!」
ゼオ「俺の魔法で時間制限付きでカービィを二つにすることはできるけど、流石に空間の転移ができる魔法は・・・」


すると、何かしらの異空間ロードが出現した!突然のことにカービィ一行は驚く。


メタナイト「異空間ロード!?魔力の質からしてこれは・・・!」
カービィ「マルク!?そういえば、マルクもブラックホールに飛ばされて・・・まさか!」


マルクがようやく完成した二つの世界を繋ぐ異空間ロードが出現したことによりカービィはゼオの魔法により力を通常に保たせたまま二つに分裂し、リップ一行の何人かが異空間ロードに気付いて転移で新世界に向かっていた。カービィ一行も何人かが転移しようとする!


ゼオ「じゃあ、時間制限付きだから無駄にすんなよ!でも、強いて言えば俺も二つに分裂すべきかな?」
デオン「いいからさっさと行けー!!」


カービィ(スタアラ)、メタナイト、ジャハルビート、アミティ、ラフィーナ、シグ、クルーク、メイヴ、クー・フーリン、ナーサリー、カーン、ププル、フィン・マックール、ディルムッド・オディナ、ゼオ・ウィグルゥ、エレナ・ブラヴァツキー、トーマス・エジソンが異空間ロードに転移した後に残りの一行は異空間ロードから新世界に来るメンバーを待っていた。


ジャック「ナーリー、無事でいてね!」
アイレーン「私もクルークと一緒に転移したかったのだ〜!!」
ハッチン「後は異空間ロードを通してここに来る奴らを待つしか・・・!」


すると、その人物達が異空間ロードから新世界に到着した!トリスタンやメルト、おぼろを連れたお騒がせな幼馴染トリオ・・・!


リップ「来たよ!」
カービィ(ディスカバ)「エフィリンから話を聞いてるよ。必ずあんなのからエフィリンを助けに行こう!」
リップ「うん!エフィリンもいい加減に泣いてるしね?」


何人かがメルトを見て驚く中でトリスタンはエージェント達がいないことに気付く。


トリスタン「そういえば、エージェントやハチ殿らは?」
フルシュ「はい!今もう一つの仕事を遂行をしようとしてるのではないですか?」
アリシア「アリシア達はフルシュ達とともにいろって言うのよ!」
姫子「私だって戦うのに・・・!」
ベリー「パパのバカ・・・」
トリスタン「?」


一方、カーミラは遠くからエフィリンを取り込んだ後のアレを見て満足げに笑う。


カーミラ「ふふ。異空間ロードが出現して分裂した星の戦士の子の一つをもう一つのアレのところに飛ばしたのは予想外だけど、それでもね・・・」
エージェント「お前、まだ残っていたんだな!」


すると、エージェントとサンソンとアレクとアストルフォ、プロキオンとブラックとデオン、ハッチンとパリスがカーミラに戦いを挑んだ!


ハッチン「これ以上は好き放題させるか・・・!!」






一方、ワドルディの町ではマルクが例の異空間ロードをようやく完成させたことによりモードレッド達がワドルディ達全員をポップスターに帰還させた後、モードレッドはマルクやタママに聞く。


モードレッド「もう行くのか?」
マルク「ああ。ボクがあのお人好しカービィを助けないわけないのサ!」
モードレッド「そうか。ああ、そういやマルク。ついでに言うが、ずっと見知った顔をちゃんと見分けるのを絶対忘れんなよ」
マルク「?わかったのサ」


マルクが異空間ロードでカービィ(スタアラ)達のところに向かうが、タママはモードレッドに言う。


タママ「ちゃんと保護してくれてありがと。そっちも無事でい・・・」
モードレッド「あっ!?風で兜が誤作動を起こした!!」
タママ「おいっ!今はそれを直してる場合じゃ・・・」


すると、タママは思わぬ強風による誤作動で兜が外れたモードレッドの素顔を見る。モードレッドは気付いていたが、タママはそれでも前の方に向き直して、自分の空間転移スキルでカービィ(ディスカバ)達の方に向かった。


アタランテ「あのオタマジャクシの奴、汝の素顔を見たと思うが予想に反して汝の方は嫌悪感抱かないな。なぜ?」
モードレッド「それはほっとけ。不意だっただけだ(オレらができることはここまでだ。後はお前ら次第だよ。せめてものその意志を見せてやがれ円卓のポンコツアーチャー、トリスタン!」






そしてカービィ(スタアラ)のフレンズ能力やゼオの魔法などで力を合わせたことで出現したティンクルスターアライズに乗っているカービィ(スタアラ)一行は祭壇に祀られていたものから変貌した強大な脅威を前にしても戦う意志は変わることはなかった。


メタナイト「破神エンデ・ニル・・・!!」
アサト「ここからが大詰めだぜ〜!」
カービィ(スタアラ)「うん!」


一方、新世界ではカービィ(ディスカバ)一行が丸い何かから変貌したもう一つの強大な敵に立ち向かおうとしていた。その恐るべき敵の名はフェクト・エフィリス・・・!


リップ「カービィちゃん!」
カービィ(ディスカバ)「うん!」


カーミラの方はエージェント達が倒しに行ってくれている。全てに決着を果たそうとする戦いは幕を開けた・・・!






カービィ(スタアラ)&カービィ(ディスカバ)「さぁ、始めようか!!」






完結編に続く・・・!






まさか後編がこんなに長くなるなんて思わなかった・・・OTL感想OK