二次創作小説(紙ほか)

序章:八奇人(その1) ( No.94 )
日時: 2017/01/12 18:03
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回から星ノ宮コンクール編スタート!これを機に長い間休んでいた特別編を不定期に執筆しちゃいます☆






今は自分にも負けたくないから、


「誰かに負けるのが怖かった」は自分にも負けてる証拠だから。


今だけはどうか、


無事に星ノ宮コンクールで結果が出せますように。






日常日和。特別編5 ーーーCello Eccentric Nocturneーーーー 序章

序章:八奇人(その2) ( No.95 )
日時: 2017/01/14 16:22
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

星ノ宮コンクールまで明日。空と勇飛とビャッコは星ノ宮コンクールのことで盛り上がっていた。


空「いよいよだね、星ノ宮コンクール・・・学内コンクールだけど、部外者や他校の人もOKだからビャッコ君は大丈夫だよね。チェロ、私の想像を遙かに越えるほど上手いし・・・」
ビャッコ「えっへん!まだまだ練習し足りないくらいだ!」
勇飛「学内コンクールは参加するのはビャッコやパトリの野郎を含めて32名だけど気が重いな・・・;」


「星ノ宮コンクール」
部門がない代わりにその楽器で誰が上位に入れるか競い合うコンクールである。ただし星ノ宮コンクールに参加するだけでも非常に名誉のあることだとされる。


空「まあ楽しまれば大丈夫!固執した実力主義だと面白くないからね!」
???「そうだね、天川君」
空「げ;」


すると、現れたのは常に微笑みを絶やさない儚げな雰囲気の美青年。空は彼を見た瞬間に嫌な顔をする。


空「・・・高等部の香宮会長;」
香宮「星ノ宮コンクールに参加するだけでも最大限の幸福。それはとても名誉あることだよ」
ビャッコ「空先生、知り合いですか?」
空「ああ。高等部のトップに君臨する八奇人の一人でリーダーだよ」
ビャッコ「八奇人?」


「八奇人」
星ノ宮学園高等部及び同学園のトップに君臨する八奇人。八奇人は普通科、特進科、音楽科、情報科、体育科、服飾科、芸能科、英語科の高等部の中から8つの分野で秀でる秀才が現れ、その座(もしくは高等部生徒会)に君臨する。男女は四人ずつ、トップは学園の女王、学園の皇帝に君臨する。


空「んで、高等部の音楽科トップの香宮蒼音(あおと)会長は九奇人を作るから私を入れたいって。私は何度も断ってんだけど、あの人は私が優れてるからって入れたいだけ。ちなみに八奇人も今回の星ノ宮コンクールに出るよ」
ビャッコ「ふーん。あっ;ビャ・・・自分みたいな奴が参加しても大丈夫ですか?」
香宮「全然大丈夫だよ。僕が許すよ。辻宮君、生徒会の雑用があるから手伝ってくれないかな?」
勇飛「あ、はい、いいですよ。行ってくる」


勇飛が高等部の生徒会の雑用の手伝いに行った中、ビャッコは聞く。


ビャッコ「空先生。八奇人に入るつもりはないですよね?」
空「絶対ありえない。そんなことしたら、みんなと遊べなくなるし、ビャッコ君のチェロも見れなくなっちゃうじゃん」
ビャッコ「・・・!はい!」


一方、勇飛は高等部の生徒会の雑用の手伝いをしていた。勇飛は書類仕事もできるために空以上の有能だった。


香宮「・・・何か可愛いね。ビャッコ君。素直で嫌味もないし、何よりまっすぐな子だったね」
勇飛「・・・まあ、悪戯はするやんちゃなガキですが、まあ元気なのはいいことです」
香宮「性格に悪戯っ子もつきものだよ」


一方、セイリュウはパトリとともにビャッコを迎えに来たはずが・・・いつの間にか高等部に迷ってしまった。


パトリ「さて!迷ってしまいましたね!」
セイリュウ「お前が飛んでばかりいるからだ!」
パトリ「えへへー。油断しちゃいましたね」
セイリュウ「?」


すると、セイリュウは香宮と話している勇飛を見かける。儚げな美青年だが、少し女性的な顔立ちと少し痩せた身体をしている香宮と楽しそうに話している勇飛にセイリュウは苛立つ。


セイリュウ(何なのだ。空がいるくせに。許さん!!!)


勇飛「じゃあ、この書類、たらこ(教頭先生のあだ名)に渡しておきますね。ん?」
パトリ「あ」
勇飛「パトリ!?どうしたんだこんな高等部に」
パトリ「実はね、迷っちゃったんですよ。勇飛さん、中等部までの道教えてくれませんか?」
勇飛「別にいいけど、セイリュウは?一緒にビャッコを迎えに来るはずだろ?」
パトリ「セイリュウさん?」






パトリ「勇飛さんの後ろで怒り狂ってます」
セイリュウ(^ω^#)
勇飛「えっ!?セイリュウ!!?」






セイリュウ「あの娘は誰なのだ!!?痩せた身体を持つ長身の娘!空がいるのに最低だぞ!」
勇飛「ああ、香宮会長?あの人、男だよ」
セイリュウ&パトリ「えっ?」
勇飛「しかも大財閥香宮財閥の嫡男。俺は香宮会長んところの高等生徒会の雑用の手伝いに度々駆り出されてんだよ」
セイリュウ「な、何だ、それならそうと言え!(パーンと勇飛の背中を叩く」
勇飛「うわっ;」


勇飛が中等部までの地図をセイリュウとパトリに渡しながら言う。


勇飛「この地図なくすなよ。ビャッコもちゃんと寝ないと背が伸びないから早めに迎えに行けよ」
パトリ「わかりました!」
セイリュウ「では生徒会の雑用、頑張るがいい」


パトリとセイリュウが中等部に行く中、勇飛は思う。


勇飛(まあ、セイリュウなら空に対して略奪愛はしないだろうがな。パトリも仕事でなんだかんだ言って根はちゃんといい奴だし・・・)
香宮「辻宮君。心配だから見に来たよ」
勇飛「わっ、香宮会長!」
香宮「天川君の交友関係のことが気になるのはわかるが・・・もうあんまり干渉しちゃダメだよ?いくら恋人だからって、友達との時間も大事なのだから」
勇飛「・・・そんなんじゃないですよ」
香宮「ふーん・・・あ、有明先生、生徒会の雑用が終わったら帰ります」
有明「ああ、終わったら気をつけて帰れよー」


一方、セイリュウとパトリがようやくビャッコのところにたどり着く中、それを見ていた人物がいた。空き時間にパトリを探しに来たレガだ。


レガ「パトリが・・・この人間界に馴染んでる!?そんな・・・本来の仕事に滞っている理由がそんなことだったとは・・・このままだとパトリ、エドガーにこのことがバレて殺されるかもな;いや、場合によってはリゼットも・・・;この手だけは使いたくはないが、あの紫の闇天使を呼ぶしかないな・・・」


レガは紫の闇天使を呼び寄せて報告する。そして星ノ宮コンクール第1セレクションの日がやってきた。今回はここまで。次回、星ノ宮コンクール第1セレクション!






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