二次創作小説(紙ほか)
- Re: 京チョコ(黒魔女さんが通る!!) ( No.10 )
- 日時: 2017/04/04 02:14
- 名前: 奈未 (ID: uWCnjyP1)
大形くんは少しニヤッと笑った
…あっ、もしかして……!
「冗談もいい加減にしてください……!」
大形くんがあたしのことを好きだなんて、ありえないよ……。
自分でも、顔が赤くなっているのはなんとなく分かる。
そんなあたしに、大形くんは。
「でも半分嘘じゃないんだねぇ。」
…え! どういうこと……?
というか、さらにパニックになるようなこと言わないでください!
ますます顔が赤くなってる……。
「クラスメイト、と、してねぇ。」
…へ?あ、そういうことですか。
にしても、なんであたし一人だけで、こんなにも盛り上がってしまったのでしょう……。
無駄に熱くなっちゃった……。
一度落ち着こう。
そう自分に言い聞かせてから、手をうちわ代わりにして、顔をあおぐ。
はぁー、涼しい。あたし結構熱くなってたのかな?
「………ふぅ。
…それじゃあ、大形くん。
あたし、ギュービッドさまと、桃花ちゃんを探してくる!」
「それは意味無い、だねぇ。」
え? 意味が無いってどういうこと?
「ギュービッドと、桃が居るところは、大体分かってるんだねぇ。
きっと今ごろ、もう人間界に居るねぇ。
だから、探すなら人間界の方がいいねぇ。」
「え! もう二人は、人間界に居るの?
…じゃあ、大形くんも帰ろうよ。」
「きっと、二人はぼくのこと警戒してるねぇ。
だから僕はもう少しここに居る、だねぇ。」
「 ああ、そうですか。
ではあたしは、先に帰らせていただきます……。
って、違ーう!」
危ない危ない……。
監視役ってこと、すっかり忘れてた。
このままあたしだけ帰ったりしたら、今度こそグラディシュク会長に怒られるよ。
とりあえず、ここは平然を装って……。
「大丈夫だよ!
だから一緒に帰ろうよ!」
「嘘はいけないねぇ。」
ガクッ
やっぱりバレましたか……。
それに大形くんも、鋭い……。
「でも、黒鳥さんに言われたら断れないねぇ。」
ん? ということは?
「帰る、だねぇ。」
本当!?
良かった〜。
これで人間界でも監視役ができるし、桃花ちゃんやギュービッドたちにも心配かけないだろうし……。
あれ、なんであたしこんな事言ってるんだろう……。
とりあえず、学校の裏を強くイメージしよう。
ここで「学校〜」なんて適当に想像してたら、学校の一番上なんかにいてワーってことになりかねないからね。
「ルギウゲ・ルギウゲ・ムオベーレ!」
いつもみたいに、氷のような風が吹いたあと、急に目の前が明るくなった。
目を開くと、あたしが想像した通り魔界に来る前に居た、学校の裏へ帰ってこれました。
「僕も居るねぇ。」
「わわっ! ビックリした〜……。」
「でも僕はまだ家へ帰らないでおく、だねぇ。」
「え? どうして?」
「家に帰ったら、桃が帰って来るねぇ。
そうなったら大事になるかもしれないねぇ。」
で、でも、外にギュービッド達が来るかもしれないじゃない。
どっちにしてもそうなるなら、家に帰ったら?
「それは無いねぇ。」
え? なんでそんなことが、分かるの?
「ギュービッドと桃の事だから、曖昧に外に飛んだりはしないはずだねぇ。
もし移動魔法を使うなら、よく居る場所に飛ぶはずだねぇ。」
よく居る場所?
…そこってどこなんだろ。
「そこまでは分からないねぇ。」
「ですよね。
…じゃあ大形くんは、どこに行くの?」
「それは分からないねぇ。」
「…だったら……。
あたしの家に来ない?」
……あれ?
★追記
最後の方に文を追加しました!
結構文がおかしいので、お気を付け…←だったら早く言いなさい