二次創作小説(紙ほか)
- Re: 京チョコ(黒魔女さんが通る!!) ( No.128 )
- 日時: 2017/02/21 20:29
- 名前: 奈未 (ID: qiUm6b63)
暗いです。寒いです。 そして、静かです。
鳥の声ひとつ聞こえません。
これって、さっきも言ったような……。
…でも、さっきよりも暗くて寒いんだよね。
空まで伸びてるほどの木が多いのは同じなんだけど、木の本数が多くて、歩く道も無いって言うくらい。
森の最深部って感じもするけど、こういうの、森林って言うのかな。
…どうしてこんなことになったかというと、自分でも長くなりそうなのでまとめると……。
一 あたしはなぞの生物を追っかけていた
二 そしたら急になぞの生物は消えた
三 つまりあたしは迷子になった
というわけで……。
…これからどうすれば良いの〜!
なーんて叫んでも、とぼとぼ歩くしか思い付かず……。
あぁ〜…ギュービッドさまと桃花ちゃんのところに戻りたいんだけどなぁ。
とりあえずここに居ても何も変わらないので、歩いてみ魔性(ましょう)……。
☆
え〜。 黒鳥千代子、ただいま現在地が分かりません。
だって、歩いてみたのは良いものの、景色ひとつ変わらないんだもん。
それとは裏腹に、足は痛くなる一方だから、歩くのも辛いです……。
チョコ「もう、ギュービッドさま〜、桃花ちゃ〜ん!助けて〜!」
…まぁ、こんなこと叫んで助けてくれれば、あたしが歩く必要もないんだけどね。
???「……コ〜!」
へ?
???「……ちゃん〜!」
この声ってもしかして……!
チョコ「ギュービッドさま、桃花ちゃん!?」
ギュービッド「ん?その声チョコか〜!」
うん!そうだよ、ギュービッドさま!
桃花「…え、あ、はい。
お姉ちゃん、今そっちに行くので、動かないでくださいよ〜。」
え?どういうこと?
そう思ったときには、あたしの目の前にギュービッドさまと桃花ちゃんの顔が。
桃花「お姉ちゃん!探しましたよ〜!」
ご、ごめんなさい。
ついアリスの真似をしたくなって……。
ギュービッド「アホ、バカ、マヌケ、おたこんなす、すっとこどっこい、方向オンチ、どこにいっても、黒鳥千代子はいつも迷う!」
…………。
…感動の再会が一瞬にして吹き飛びました。
あたしは運動オンチですけど、方向オンチではありませんっ!
ギュービッド「じゃあこの有り様はなんだよっ!」
チョコ「それには、深〜い訳があるんだよ。
それにあたしも聞きたいことあるんだけど。」
桃花「なんですか?」
チョコ「声が聞こえるくらい近かったんだから、黒魔法使うほどでもなかったんじゃないのかなって。」
桃花「ああ、それは……。」
ギュービッド「あたしがそうしようぜって言ったんだよ。」
それまた、なんで?
ギュービッド「そ、それは…なんとなくだよっ。」
はあ?
ギュービッド「あたし達だけが走ってきて再会〜って言うよりも、あたし達だけがカッコ良く登場しといた方が雰囲気出るだろ?」
そんな雰囲気要りませんっ!
というか、あたし達『だけ』が、って、どういうことでしょうか。
桃花「まあまあ、ギュービッド先輩もお姉ちゃんも、落ち着いてください。
とりあえず、言い争うのはここがどこなのか分かってからにして下さい。」
そ、そうでした……。
桃花ちゃんが冷静で助かります〜。
桃花「お姉ちゃん!
助かる前に、しっかり探してください!」
は、ハイ。
すみませんでした……。
ギュービッド「それならあたしが調べ済みだぜ。」
おおー。
で、結局ここはどこな訳?
ギュービッド「森林だ。」
はあ?
それは分かってます。
だから、ここはどこかって聞いてるんですけど。
ギュービッド「だから、『死ん霖』って言ってんだろ!」
森林じゃなくて死ん霖(しんりん)?
はあ……。
魔界はこんなところまでオヤジギャグですか……。
……で? その死ん霖っていうのはなんなの?
ギュービッド「それはだな……。」
うんうん。
ギュービッド「……………。」
どうしたの、ギュービッドさま?
…もしかして知らないとか?
ギュービッド「そうじゃなくて……ちょっとめまいがな……。」
え、大じょ……うっ。
あたしも少しめまいが……。
桃花「あ、あたしもです……。」
めまいなんてなったことないんだけど、結構くらくらします……。
『バタッ』
そして、三人はそこで倒れてしまったのであった。
主 ちゃんちゃん、めでたしめでたし♪
↑どこがだ。
やっとここまで、繋げられたー。(本当)
途中の黒魔法っていうのは、
【ルギウゲ・ルギウゲ・トラスラダーレ】
の、移動魔法です。