二次創作小説(紙ほか)

Re: 京チョコ(黒魔女さんが通る!!) ( No.3 )
日時: 2017/04/12 20:33
名前: 奈未 (ID: y98v9vkI)

2 本人の用事







【ダメ黒魔女がみるみる変わる!
 黒魔女二級用ドリル】


問1
次の文を適当に入れましょう

1、明日は金曜日なので(  )を見ましょう。
2、赤と、( )は黒魔法。
3、インストラクターは(   )なので黒です。

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

うーむ。 分からん……。
 1は例によって、とても黒魔女とは関係なさそうな、有名なあの映画なのでともかく。
2と3は真面目に分かりません。
大体3の問題、インストラクターって、その人によるものじゃない。
あ、人じゃなくて黒魔女か。
まぁそれより、肝心なうちのインストラクター、ギュービッドさまは、弟子のあたしがこんなにも悩んでるというのに、まったりモードでベットに転がりながら、《別フレ》を読んでる。
そうしたらギュービッド、あたしに気づいたのか、驚いたように怒ってきて。


「こ、こらぁ!
いつあたしがサボって良いと言った!」


は?
別にサボってませんし、漫画読んでるギュービッドさまに言われたくありませんっ!

…まぁいいや、いつもの事だし。
それより、大形くんとどうやって話そうかなぁ……。
…昨日あたしが、守ってくれたとか考えるから!












あたしがそんなことを考えているうちに、
いつの間にか朝練が終わり、下に降りて来たときにはも、う朝ごはんを食べる時間もないほど、ギリギリの時間で。


「千代子〜!朝ごはんは〜?」

そんなの食べてる暇無いよ!
でも、ここで止まってたら、いつも通り豆乳を飲まされ限らないから、いつもより少し急ぎめに!



「行ってきまーす!」

「あ、ちょっと千代子〜!」


ふぅ…危ない危ない。


「おはようございます!お姉ちゃん!」


うわっ、ビックリした〜……。
あまりにも急いでたもんだから、桃花ちゃんが居ること忘れてたよ……。
…ってあれ? 大形くんは?


「お姉ちゃん!
挨拶もしないで人にものを聞くなんて、礼儀がなってませんよ!」


「あ、ごめんなさい……。
おはようございます。」



「はい、おはようございます!
…それで、お兄ちゃんのことですが、あたしにも分からないんですよ。
朝から布団に丸まったきり、出てこないんですよね。
たまに、『京(今日)は休むねぇ。』とか言ってるくらいで。」


って、ダジャレかいっ!
…というか大形くんって、ダジャレ言う子だったっけ?


「それでずっと呼び掛けてはいたんですけど
出る気配もなさそうだったので、先に来ちゃいました!
多分後で来ると思いますし、先にいきません?」


あの〜、それは、監視役の任務を果たしていないことになっているのでは……。


「そ、そこは大丈夫ですから!」


は、はぁ……。
なんかいつもの、きちんとやる桃花ちゃんらしくありませんが、このまま言っていても意味無さそうなので、学校に向かいましょうか。












で、学校に着きました。
…と、言っても、着いたときにはもうすぐでチャイムが鳴りそうな時だったから、あたしは《廊下は走らない》という貼り紙を、50m走12秒8の鈍足で通過。

そしてガラリと教室のドアを開けたときには、足が悲鳴を上げてました。
でも教室から聞こえてくる声は、足の痛さを感じさせないほどうるさく……。




「あ、おはよう〜チョコ〜。
それより、チョコも見てぇ。
このワンピース、フリフリで可愛いでしょぉ。
特にぃ、この胸元のぉ、レースがぁ、お気に入りなのよねぇー。
服のピンクの色はぁ、一見派手だけどぉ、あたしくらい可愛いとぉ、可愛さが100倍にも増すんだよぉ〜。」

もうメグの服自慢は、耳にたこが出来るほど聞きましたっ!
でもたしかにすっごいド派手……。
 胸元にはヒラヒラのレースがV型に付けられていて、
下にはハートの宝石を埋め込んだようなキラキラなアクセサリー。
スカートは制服みたいなミニだけど、上も下も真っピンクで派手!
…うん?風も吹いてないのに、メグのスカートが盛り上がってる。
さては……。

「メグのスカートよ、舞い上がれ〜。」

「マリア、エロイ男子ユルサナイ!アチョー!」



やはりエロロースでしたか。
マリアちゃん、これからも裏委員長として活躍してください。
って、なんかあたしの横に誰かいるような……。


「おはよう黒鳥。そういや今日は大形居ないな。もういなくなったのか?
…なら俺の未来の極妻になってくれ!」


「こら、麻倉!なにが『俺の未来の極妻』だよ!
黒鳥は俺と世界一有名な霊脳者カップルになるんだからな!」


あたしはどちらもokしたつもりは無いんですけど。
もうこんな二人は置いといて、席につこう。


「今から(朝の会を面白くしな委員会)をやります!
誰か立候補は居ませんか!」



舞ちゃんが、まだ変な委員会を作る癖が直らないのはビックリですが、それよりダジャレをいっている方が驚きです。
にしても、朝からここまでうるさいとなると、尚更下級生からも変人クラスと呼ばれます…


「おはよう、みんな!」


「あ!き、起立!」

舞ちゃんが、慌てたように号令をとってます。
まぁ、号令に命を賭けている舞ちゃんにとっては、少しでも遅れるなんて学級委員に傷がつきますからね。


「よいよい。それには及ばん。」

松岡先生、殿様キャラが好きなのは分かりましたが、号令をしなければ舞ちゃんが納得しないんですけど。


「ああ、それとな。
今日は、大形が休みだ。」


え?
今、大形くんが休みって言いました?…それだと監視役の責任が……。
それにしてもなんで休んだんだろ
…まぁ、今日の帰りにでもよって聞こうかな。












そして放課後。
桃花ちゃんには、用事があると言って大形くんの家へ行ってる。
本当は一緒に行っても良いんだけどね。

でも、なんでここまでしちゃうんだろう……。



       ピンポーン
「すいませーん。」


「あら、チョコちゃん!
今日はどうしたの?」


「あ、はい。プリントと……。」

「プリント?」

「はい。大形くん休みだったから……。」


「え?京は学校へ行ったわよ?」



     ……へ?



なんか話が合わないような……。

「まぁ、とりあえず。
ここで立ち話もあれだし、中へどうぞ!」


「あ、いえ…プリント届けに来ただけなんで……。」


「あらそう?ならこれ渡しておくわね!」


 大形くんのママが渡してくれたのは白い封筒。
(黒魔女さんのバレンタインのアイデア借りました)


「これ、京が渡しておいてって、言っていたから。」


「あ、ありがとうございます。」



人目も気にしず、封筒を開けると中には手紙があった。




「拝啓 黒鳥さんへ、だねぇ。

ぼくは魔界へこれから行くねぇ。
だから今日は会えないと思うねぇ。
あんまり探さない方が良いと思う、だねぇ。
        大形 京より、だねぇ」






ま、魔界へ…!?
どういうこと…!



続く。

主 感想とかありましたらよろしくお願いします!

★追記
メグのファッション自慢は短く、
チョコの心境長く。に、なってしまいました。
とにかくヤヴァイ事になってますので申し訳ありません…。