二次創作小説(紙ほか)

Re: 京チョコ(黒魔女さんが通る!!) ( No.4 )
日時: 2017/01/24 19:12
名前: 奈未 (ID: mextbE/J)

ど、どうしよう……。
魔界へ一人で行くなんて……。
だって、何かの拍子で大形くんのぬいぐるみが取れたりしたら、スーパー悪い魔法使いになっちゃうんだよ。
 元々、暗御留燃阿にうらみを持ってて、その理由は長くなるから今は言わないけど、それと同時に魔界もうらんでるから、今までも魔界を支配しようとしたことがあって……。
だからまた、何か企んでいるんじゃ……。


桃花「あれ、お姉ちゃん?」


チョコ「え?…あ、桃花ちゃん。なんでここ……。」

って、すっかり忘れてた。
ここは桃花ちゃんも、大形桃として住んでいる大形家だから桃花ちゃんが帰ってくるのは当たり前か。



桃花「それにしてもお姉ちゃんがここに来るなんて珍しいですね。
何か用事があるって言ってませんでしたっけ?」


それは、そのう……。


桃花「……?
お姉ちゃん、なんか元気ありませんね。
本当に何かあったんですか?」




実は、大形くんが魔界へ行くって書き置きがあって心配だから、
あたしも魔界へ行きたいんだけど、どうすれば良いか迷ってて……。
とは、言えません。

でも、このままにしておくと、大形くんの監視役として人間界に来た桃花ちゃんにも迷惑かけちゃうし、さすがにダメだよね……。
あっ、それなら!






チョコ「ねぇ、桃花ちゃん。
後であたしん家に来てくれないかな?」


桃花「べつに良いですけど……。
何かあるんですか?」


さすがにここで言うと人目があるので、ひとまず。


チョコ「あのね、実は前から分からない問題があって。
だから教えてもらいたいなー、なんて。


桃花「それなら先輩に教えてもらえばいいじゃないですか?」


チョコ「でもね、ギュービッドっていっつも寝転がって漫画ばっかり読んでるから、教えてもらうにも教えてもらえなくて。」

これは本当のこと。
と、言っても、いつものことだけどね。


桃花「…うーん。
……分かりました!それじゃあ、お姉ちゃん。
準備してくるので、ちょっと待っていてくださいね!」


そうすると、桃ちゃん姿の桃花ちゃん。
せっせとお家の中へ。
 それにしても桃花ちゃんって、礼儀正しいよねー。
さっきのところも、ギュービッドだったら絶対に、
『チョコっと待っとけよ!』
とか、オヤジギャグを言うはずで……。
って、そんなこと考えてる場合じゃないよ!
あたしも急いで、お家へ帰らないと。











チョコ「ただいまー。
ねぇ、ギュービッドさま。少し聞いてほしいことが……。」


ドアをちょーっと開けて見てみると、ギュービッドが居ない。
いったい、どこへ行ったのやら……。


ギュービッド「アホ、バカ、マヌケ、おたこんなす、すっとこどっこい、豚カツ、トンカチ、鈍感女!」


え、な、なに! なんかギュービッドの声が聞こえたような…でも居ないし。
…ついにあたしも『幻聴』というものを、聞くようになってしまったようです。


ギュービッド「そんな解説してる場合かぁっ!」

う、うわ! またギュービッドの声が!
その瞬間、床に大きなドンッという音がが鳴り響くと共に、
あたしの前に黒いかたまりみたいなのが落ちてきた。


ギュービッド「い、痛ってぇ……。」

む? この黒いかたまりで、親父みたいなしゃべり方と言えば……。


ギュービッド「気づくのが遅い! この低級黒魔女!!」


それとこれとは訳が違いますっ!
って、あ、やっぱりギュービッドさまだ。


チョコ「…こんなところで、何してたんですか。」

ギュービッド「あ?あたしか?」

あんた以外に誰がいる……。

ギュービッド「天井に張り付きながら、
『なかよし』を読む、練習してたんだよ。」

そんなの何に役立つんだ……。


ギュービッド「そ、そんなこと、どうでも良いのっ!
やろうとする(心)が大事なの!」


へぇ、へぇ、そうですか。
だとしても、天井から落ちてくる黒魔女なんて前代未聞だと思うんですけど。


ギュービッド「たくっ。別に良いだろ。
天井に張り付いてる黒魔女がいても。」


別に良いですけど、それより『なかよし』返してくださいっ!
でもまぁ、もう良いや。 このままツッコんでたら、キリがありません。
…って、それはいつもと同じか。





ピーン ポーン





ママ「千代子ー!
ちょっと出てきてー!」



チョコ「はーい。
それにしても誰だろ?」




桃花「あ、お姉ちゃんこんにちは。」



チョコ「桃花ちゃん?
いらっしゃーい。」






ギュービッド「おお、桃花じゃねーか。
今日はどうしたんだよ?」


桃花「お姉ちゃんに呼ばれて来たんです。」



え?あたしに?
って、そうでした。 あたしが呼んだんだったよね。
ついさっきのことも忘れるなんて、ほんと記憶レス少女……。
我ながらあきれます。



ギュービッド「あきれる前に説明しろ、へちゃむくれ!」


へちゃむくれは余計ですっ!
あ、ここで熱くなっちゃダメなんだよね。

チョコ「実は……。」




あたしは、大形くんからの手紙を、オーバーオールのポケットから出すと、手紙を二人に見せた。
そうすると、みるみるうちに二人の表情が変わっていった。




ギュービット「こ、これ、どういうことだよ……。」


桃花「大形が、魔界へ行くって……。」



そりゃ、そうなりますよね。
って、のんびり見てる場合じゃないよ!
ちゃんと言わないと。


チョコ「…でね、大形くんのこと魔界へ行って探したいの!」

そう言ったら、手紙を読み終わった桃花ちゃんが、急に顔をあげて。



桃花「あたしも行きます!
監視役なのに、大形を野放しにしてしまった責任は、あたしにありますから!」


桃花ちゃん!


ギュービッド「あたしも行くぜ。
弟子が探しにいくってのに、インストラクターのあたしが行かずにはいられないっての!



ギュービッドさまも、ありがと!


そして、魔界に行くのに決まったあたしたちは、身支度を整えたあと
(身支度といってもゴスロリに着替えるだけですけど by.チョコ)





ギュービッド「そんじゃあ、大形を探しにいくぞ!
チョコ、桃花、手繋げ!」


チョコ「うん!」
桃花「はい!」





「ルギウゲ・ルギウゲ・ムオベーレ!」

呪文を唱えた後、氷のような冷たい風と、強烈な光と共に、
あたし達は吸い込まれるような感覚になったけどすぐに。


ギュービッド「もう、目を開けて良いぞ。」


目を開いてみると……。


チョコ「ま、魔界だ……。」

…それにしても、なんだかこの森暗いね。
どの木も、てっぺんが見えないくらい高くて、ごつごつした幹は、太くて、変なふうにねじまがってて。枝をいっぱいに広げて、葉っぱを重ねあうようにしてるから、空なんか全然見えないし。
足もとは、ひざまで下草がびっしり生えていて、それに、濃い霧。煙みたいにゆったりとゆらめいていて、五メートル先もかすんでる。


桃花「お姉ちゃん。
魔界に来て早々、コピペですか。」

ごめんなさい。 つい、本当のことだったから……。



ギュービッド「つまりここは、魔界の森だな。」



チョコ「え?それって、
『あ、くま』さんが居たところ?」


ギュービッド「そうだ。
てか、描写しといて、それにも気づかなかったのかよ。」


ほっといてくださいっ!
それにしても、『あ、くま』って何回聞いても寒いオヤジギャグです。

『《あ、くま。》図書室。《あくま》の図書室。《悪魔の図書室》!』
なーんて、言ってたんだよね。




桃花「先輩、お姉ちゃん!そんなゆっくり話している場合じゃありませんよ!
なんでここに来たのか忘れたんですか!」


チョコ「あ、ごめんなさい。」


桃花「お姉ちゃん、ツッコみたくなる気持ちもわかりますが、今は大形のことをゆうせんしましょう。」


はい、本当にすいません……。



桃花「では、これから大形を探しにいきましょう。
もしかしたらまた悪巧みをしているかもしれませんから。」



チョコ「そうだね。 じゃあ、いこ…」


ギュービッド「ちょっと、待ったぁー。」


がくっ。
なんですか、ギュービッドさま。


ギュービッド「三人で行くより手分けした方が早い。
全員別行動だ!」


えぇー……。



ギュービット「それじゃ開始!
ほんじゃ、でっぱーつ!」


チョコ「あっ、勝手に始めないでください!」




といっても、ギュービッドと桃花は、どんどん進んじゃって、結局一人で探すはめに……。




チョコ「…ん? あれ、大形くん!」



大形くん「黒鳥さん、やっぱり来たんだねぇ。」



ほっ。 ぬいぐるみは取れてませんでした。
でも、大形くん。
わざわざ魔界に来てまで何してるの?




大形くん「僕がここに来た意味、ねぇ。
それはねぇ……。」





続く。


主 今回キャラがおかしくなっています
すいません


★追記
なんか、ちがうなぁ。
やっぱり下手です、当たり前ですね。
というか、『☆』と『★』の使い分けかたどうすりゃ良いんでしょう。