二次創作小説(紙ほか)

Re: 京チョコ(黒魔女さんが通る!!) ( No.6 )
日時: 2017/04/15 21:37
名前: 奈未 (ID: MGNiK3vE)

上から急に、カラスのようなまっ黒い色をした檻らしいものが落ちてきた。
よく見ると、ひとのような形をしたのが二人居て、ひとりは、真っ白い髪をして黄色い瞳にとても真っ白い肌の色をしている人。
もう一人は、ピンクの瞳をしていて、茶色の長い髪をおろしている人……って!

「ギュービットさま、桃花ちゃん!」

そこにいたのは、紛れもなく、今日魔界に来たときに一緒にいたギュービットさまと、桃花ちゃん。


「なんか変なことになっちまったな……。」


「お姉ちゃん。詳しいことは大形が知ってるらしいですから、
まずは、話を聞いてみましょう。」


う、うん。
ねぇ、大形くん、なんでこんなことに……?



「黒鳥さんが逃げようとしたからねぇ。
しょうがなかったんだねぇ。」



「しょうがないって……。」



「でも黒鳥さんが、ぼくが言う
テストを受けてくれれば、教えてあげるねぇ。」

テスト……。


「はあ!?さっきから聞いてれば
何、チョコを手なずけようとしてんだよ!
チョコ、こんなのの気にしなくていいんだぞ!」


「そうですよ、お姉ちゃん!
あたしたちに構わないでください!」


……やるよ。
ギュービッドさまと、桃花ちゃんをこのままにはしておけないもん!


「…本当にそれでいいのかよ?」



いいもなにも、あたしのせいで二人が捕まったみたいなものなんだもの。
だから、どうしても二人を助けたい!
二人が反対しようと、あたしはやりますっ!


「これが、『師弟愛』ってやつだねぇ。
それじゃあ始めるよ、だねぇ。」


いつもやっているドリルと同じです。
これくらいは…ん?
え!? これ難しすぎます!


「終了だねぇ。」


結局全然、書けませんでした。
こうなるならいつもちゃんと、やれば良かったです……。


「じゃあ次は魔力のテストだねぇ。」


う……ついに来ましたか……。




─そして魔力のテストは終わり─




「はぁ、はぁ…疲れました…。」

いくらなんでも3級黒魔女に
2段認定黒魔法はキツすぎます…。


「その程度かねぇ…。
…もう少し期待していたんだけど、ねぇ。」




「…これじゃあ二人を開放することも
出来ないねぇ。」


「そ、そんな…!
というか、二人は関係ないでしょっ!
あたしが代わりになりますから、二人は解放してあげてください!」


「なにいってんだよ、チョコ!」

「そうですよ、お姉ちゃん!
大形の言葉なんか信じないでください!」



「いくらお願いされたところで、捕まえる気も、解放する気もないんだねぇ。
でも、黒鳥さんの修行を無くして普通の人間に戻すのは出来るんだねぇ
その代わり、記憶はすべて消えるけどねぇ。」


えっ!き、消える!?

あたしは、修行が無くなるのは一瞬良いなと思ったけど
すぐに、今までの記憶が全てなくなるのは嫌だと思った。
あたしが目指しているのは、「いい成績で修行を終えて、上位のひとがその後を
選べるところで、すべての魔力を捨てる」を選ぶのが夢だから…


「結構です!私はギュービットさまと
桃花ちゃんの事が大好きなので!」



「チョコ…。」


「お姉ちゃん…。」



「…そうかねぇ。じゃあ、二人を解放することはむりだねぇ。」



「そんな…!」



「あ?そんなの『お年』じゃねぇか!」

お年?それを言うなら、脅しでは?
シリアスな雰囲気が、ぶち壊しです……。


「…うーん…だねぇ。」

うわっ!大形くん、今にも黒魔法をかけてきそうな勢いです!



「ん?あっ!
一旦引けチョコ!」


「え?でも、二人が……。」


「先輩のいう通りですお姉ちゃん!
先輩とあたしには考えがありますから!」


「か、考え…?」



「何、ボーッとしてんだ!
あたしはチョコなんかよりずーっと賢いの!
だからこんなところから簡単に逃げられるっての!」




「……うん。わかった!」


一部、イラっとする言葉がありましたが、今はこんなことより
二人のほうが心配だけど、あたしもちゃんとしないと!



続く。