二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【おそ松さん】六つ子の『夢』 ( No.3 )
- 日時: 2016/11/20 17:23
- 名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)
「…………」
目を開けると同時に、柱時計の針の音と、まだ暗い部屋の中を確認する。
ああ、またこの夢か。
ハァ…と、弟たちに聞こえないような小さいため息をついた。
今の時間を確認しようと思い、もぞもぞと動いてうつぶせになると、手探りでスマホを探す。
スマホには、俺のイメージカラーである赤色(どちらかというと朱色っぽいが)の背景に、松が描かれたカバーをつけていて、何気にお気に入りだ。
カチ、と、右上にあるボタンを押すと、強い光とともに待ち受け画面が開かれた。
周りは真っ暗なため、光に目が慣れておらず、反射的に目を瞑った。
瞬きをしながらゆっくりと目を開け、時間を確認する。
AM 2:32
嗚呼、まだこんな時間か。
確か、寝たのが12時頃だったから……二時間半しか寝ていないのか。
小さくパフ、という音を立てて、枕に顔を沈めた。
でも、そのままだと息がしにくいので、結局二分ほどでやめた。
普通に寝転ぶも、また寝る気にはなれなかったので、もう一度スマホの電源をつけると、2chの掲示板、『松ちゃんねる』を開き、時間を潰しておくことにした。
色んなスレを見ながら、俺はまた、ため息をついた。
…最近、ずっとこんな調子だ。
…そういえば、弟たちにまで心配かけちまってたなあ…。
「…頼りない兄ちゃんだなあ……」
ついつい出た自分の声に驚き、慌てて口を押える。
ヤバい……。
だが、皆爆睡していたのか、俺の声で起きる者は一人もいなかった。
口からゆっくり手を離し、その手でもう一度スマホの画面を操作する。
カオスなスレ、悩み相談のスレ、今の状況を実況するスレ…など。
スレの種類は様々だ。
そして俺は、これらのスレを見ているうちに、あることが脳に浮かんだ。
…あの悪夢から解放されたい。
その一心で、松ちゃんねるにあるスレを投稿した。
『【助けて】悪夢から解放されたい【怖い】』