二次創作小説(紙ほか)

水の旅館 後編 ( No.47 )
日時: 2017/01/30 18:59
名前: りっくん (ID: PZ9Od3EC)

(崩星竜ブラックドラゴンに因りオレカ界は滅亡の危機に瀕していた、その最中、偶然ゲームセンターでオレカバトルをやろうとした影宮怪斗はオレカ界を救う真の勇者としてオレカ界に入り込み旅をしていた)

水の旅館に泊まっていた怪斗とヤコは部屋で眠っていた


怪斗「・・・・・・」


怪斗は寝ておらずちゃぶ台に座り込んで首にかけていたロケットペンダントを取り蓋を開け中の写真を見ていた


ヤコ「うーん・・・・・ん?」


ヤコが電気スタンドの光と起きている怪斗に気付き起きた


ヤコ「はっ・・・・!」


ヤコは驚いた、怪斗は黒髪で髪型は変わっておらず、制服を着ている姿の姿だった、一体制服を着ている男は誰なのか?


ヤコ「怪斗・・・さん?」


ヤコは怪斗に声を掛けた、ヤコはもう一度怪斗の姿を見ると制服を着た男の姿ではなくなっていた、そしてヤコの声に気付いた怪斗は


怪斗「あ?何だ、起しちまったか?」


と、ヤコに言った


ヤコ「あ・・・・大丈夫だコン、さっき・・・・制服を着た男の人が居て・・・・」


ヤコの言葉に怪斗は途端に目を真剣なまなざしにしヤコを見た


怪斗「・・・・・・(ヤコを見ている)」


ヤコ「ど・・・・どうしたコン?」


怪斗「・・・・いや、何でもねぇ、寝ろ」


そう言うと怪斗はまたロケットペンダントの写真に目線を向けた、ヤコは怪斗のロケットペンダントの写真が気になるようだ


ヤコ「怪斗さん、そのロケットペンダントの写真は何だコン?」


怪斗「あ?・・・・あぁ、俺の親父の写真さ」


そう言うと怪斗はロケットペンダントの写真をヤコに見せた、そこには老人の写真が刻まれていた


ヤコ「へぇ・・・・怪斗さんのお父さんなんだぁ〜!」


すると、怪斗はくぐもった声で


怪斗「・・・・あぁ」


と返事した、何だか寂しそうに見える


ヤコ「どうしたコン?」


ヤコが心配な声で言った


怪斗「いや、何でもねぇ、明日は早ぇぞ、寝ろ」


怪斗は心配すんなと言わんばかりに言った、そこでヤコは


ヤコ「ねぇ、何かお話して欲しいコン、そしたら寝るコン」


怪斗に条件を言った


怪斗「あ?話か・・・・」


怪斗は沈黙した後


怪斗「ありゃあ俺が高校の帰り道の時の話だ」


怪斗(人間)「ただいま!父さん」


怪斗「俺は大野連と言う高校生でな」


大野連「父さん?あれ、静かだな、茶の間にいんのかな?」


怪斗「俺が茶の間に行った時、親父は倒れてた、俺は慌てて救急車を呼んだ」


大野連「あの!父さんが倒れてるんです!来てください!(救急車を呼んで)」


怪斗「緊急隊員は意識の無い親父を乗せて走り去った、その時俺は救急車の中へ素早く入った、そして病院に着いて、俺は親父のいる手術室に入ってな・・・」


大野連「父さん!父さん!(涙ぐんで手を握って言う」


怪斗「その時俺の親父が意識を取り戻した」


連(怪斗)の父親「連・・・・すまない・・・・お前がもし寂しかったら・・・・この写真を見て思い出してくれ・・・・」


怪斗「親父は死に間際にこれをくれた」


怪斗はロケットペンダントをヤコに見せて言った


怪斗「そして」


ピ・・・ピ・・・・ピ・・・ピーーーーーーー


怪斗「親父は俺の目の前で死んだ、俺は絶句して病院を飛び出し、自転車をこいで森に行った、それが俺がこうなる原因だった」


怪斗「俺は森に着いて自殺を試みた、だが誤って自転車ごと崖から転落して・・・・俺は死んだ、そして俺はこうなったのさ」


怪斗はヤコに言った、何と言う事だろう、怪斗は人間じゃ無かった、彼の話に


ヤコ「・・・・・うぅ・・・」


怪斗の過去の話に感傷しヤコは泣いていた、彼女の目から感傷的な涙が後から後から流れ出る



怪斗「へっ、人はいつか死ぬもんだ、こんな話当たり前だろ」



怪斗は泣いているヤコに言った後こう言った




怪斗「あの森には封印された怪物がいてな、俺がこうなるのはあの怪物の呪いを俺の魂に雑じらせたからな、あとこれも、俺が自殺した後手に入れたのさ」


怪斗は暗黒殺傷剣を見て言った



ヤコ「そんな事が遭ったんだコン・・・・・じゃあ怪斗さんは・・・・人間じゃないのコン?」



ヤコは泣きながら怪斗に言った


怪斗「厳密に言うと半分怪物で半分人間だな」


ヤコ「でも・・・・体は人だコン・・・怪物に見えないコン…」


怪斗「化けの皮さ、俺の本来の姿は異形の怪物だからな、お前に見せたくねぇ、見たらお前は俺から消え去るだろうな、俺の事が嫌いになって」


ヤコ「ううん、ならないコン!確かに怪斗さんは怪物のはずだコン、でも怪斗さんはうちの事助けたでしょ?嫌いになれるわけないコン!怪物の姿を見ても怖くないコン!例え体形が全く違っても、怪斗さんは怪斗さんでしょ?だから怖くないし消え去らないコン、いつまでも一緒にいるコン!大好きだから!」


ヤコは泣きながら言った、自分の事を助けてくれた怪斗が何よりも好きだ、だが怪物でも自分を助けてくれた優しい心を持つ怪斗は怪物でも変わらない、怪斗なんだ、そんな気持ちを胸にヤコは怪斗に言った


怪斗「・・・・・・・・・」


怪斗はヤコを見つめて・・・・・



怪斗「へっ、おめぇに言われると違う意味で聞こえるぜ」


ヤコ「良かった!怪斗さん、今はうちがいるからもう一人じゃないコン」


ヤコは怪斗に励ましの言葉を言った


怪斗「この事は誰も言うんじゃねえよ、二人の秘密だぜ」


怪斗はヤコに言った、ヤコは頷く


怪斗「さぁ寝ろよ、明日は行くの早ぇんだ」


ヤコ「うん!怪斗さん、お休みなさいコン♪」


ヤコはそう言うと眠りに入った


(怪斗の過去を聞いたヤコ、だが今はもう寂しくない、怪斗はもう一人ではない、次は黒金山へ行く、そこには何が待ち構えているのか?そして黒鉄竜アイアンドラゴンを倒す事が出来るのか?)