二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方混垉憚ー願いを馳せる者達ー【東方project】 ( No.10 )
日時: 2017/01/08 11:10
名前: 玄蠢ーGenSyunnー (ID: 2QWuZ1bi)

目を覚ましてから数十秒。
...何だか体が重たい。
疲労とか、風邪とかそういうのじゃない。体の上に誰かが乗っている感じがする。
......ん?
誰かが..?

「いやああぁぁぁああああ不法侵入じゃない!!」

妖怪限りの馬鹿力を発揮して、毛布の中から慌てて抜ける。
私の家に入ってくるって誰だよ。泥棒か?マジの泥棒か?昨日は勘違いだったけど、今日は泥棒か?
とりあえず...相手の身柄確保しないといけないな。

そう思い、前を見る。
『おはよう』
「おはよう...。じゃなくて誰だよあんた」

.....見たことも無い人が居ました。
第一言がおはようって何?確かに今はおはようの時間だけどね?そうじゃないよね?
大体誰だよこいつ。マジで誰だよ。ガチで誰だよ。見た目的に女...か?

『蛍です』
「..........んぇ?」

蛍?ほたる?HOTARU?
良く分かんないんだけど...分からなすぎて変な声出たんだけど..。
そんな堂々と“蛍です”って言う人初めて見たよ。いやそうじゃなくて、名前だよ名前。

「うん、正体明かしてくれて嬉しい。けど名前教えて?」
『蛍です』
「何なんだよお前」

駄目だ。コイツと居たら疲れてくる。
質問を理解しきれてない辺り、チルノとは違う感じだけど馬鹿なんだろう。
...いや、馬鹿でも流石に名前は教えるだろう。
でも、名前が無かったら色々と不便だよね。この子呼ぶ度に蛍って言うのもどうかと思うし。

『正しくは蛍の化石、です』
「......ごめん良く分かんない。一度詳しく説明してくれるかしら」

遂には蛍の化石だと言いやがった。
蛍の化石って、昨日チルノから貰った奴なのかな?..そうだとしても、不気味だ。

蛍だとか、蛍の化石だとか言う目の前の奴に説明を求めてみる。
彼女は少し躊躇っている様に見えた。けど、口を開いてくれた。
そして、彼女が言った言葉は___。

『ほ...蛍です』
「よーし、遊びに行こうっと」
『あっ、ごめんなさい。ちょっとふざけすぎました』
「...これの何処がちょっとなのよ」

少々強引なやり方だったけど、話してくれるみたいだ。