二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.101 )
日時: 2017/09/24 22:42
名前: 彩都 (ID: lDBcW9py)  

『東方奇妙譚』 第十八章 鈍足なる鈍行

 時間は夕方、自分はやっと血糊を落とす事に成功した。
「はぁ……時間が掛かった……」
 自分はそう思いながら溜息を吐く。すると目の前に魔理亞が現れる。
「おっ、どうしたんだ? やっと血糊は落とせたか?」
「あぁ、落とせた」
「それは良かったな」
「あぁ……後はこれを干してっと……よし、明日から着れるな」
 自分はそう言って服を干す。自分があまりの疲労でその場で座ると、一人の少年が現れる。
「貴様が……周理輪廻だなぁ? 俺の名前は滓 歓喜(おり かんき)、『あの人』の命で貴様を殺害しに来た! お命頂戴!」
 少年──基、滓歓喜はそう言って、自分に向かって『スタンド』を出した。滓歓喜の『スタンド』は針金の様に細く、素早そうな感じがした。
「……ッッ!」
 自分は避けようと思ったが、血糊を落とす疲労の所為もあってか、避ける事が出来ずに『スタンド』の攻撃を受けてしまう。
「いでっ……って、あまり痛く無いな……?」
「そりゃそうだろ? だって俺の『スタンド』の力は一般人と同レベル。だが『能力』は強いぜ?」
 滓歓喜がそう言うと、指を鳴らす。何も起きていないぞ? そう思いながら瞬きをしようとする、すると『自分の瞬きするスピードが遅くなったような感覚を覚え』た、不思議、そして次の瞬間、決定的な事が理解出来た。
 何と『自分の手を使って立ち上がるスピードが遅くなっていた』のだ。まるで、年寄りのように遅くなった感覚。何だこれは……? 自分はそう思いながらゆっくりとゆっくりと滓歓喜を見ようとする──