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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.110 )
- 日時: 2017/10/15 22:08
- 名前: 彩都 (ID: ZFLyzH3q)
「ご、ごめんなさい! まさか輪廻さんの敵だったとは……!」
「い、いや、いいよ、人間誰しも失敗はするし……」
「そ、そうですよね!」
「それ、お前が対象じゃねぇだろ……」
魔理亞はそう言って頭を垂れる。すると寝転がっている阿仁真人に向かって攻撃をしようとするプランドールをレミリィと共に止める。
「ま、待て待て! 俺はコイツに話を聞かないとダメなの!」
「落ち着きなさい! まだ料理は作れるから!」
「ホント……? なら、待とう」
「ほっ……」
自分は安堵して、阿仁真人を叩き起こす。
「おい、起きろ」
「……ん? な、何だ……?」
「『あの人』の情報を言え、言わないとお前を殴った奴の飯にする」
「ひっ……は、話すから待て! ……『あの人』は、『あの人』は……俺にも分からない、俺はただ単に雇われた身、だから分からない、声以外……」
呆気ない回答で自分ははぁ、と溜息を放つ。
あぁ、そうか、コイツはあまり知らない存在なのか……自分はそう思いながら阿仁真人に言う。
「じゃあ殴られろ」
「い、厭だ!」
「じゃあ料理を作ってくれ、あの女の子が喜ぶような、な?」
「は、はい! 是非作らせて貰います!」
「もしも不味かったら、殴られる」
「ひ、ひぃっ!」
阿仁真人は走って料理を作りに向かう。これで良いか、自分はそう思いながら、椅子に座って、休憩をする──今日は『スタンド』使い、来て欲しくなかったのに……
第十九章 武っ器武っ器にしてやんよ 完
第二十章に続く──
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