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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.111 )
- 日時: 2017/10/22 21:56
- 名前: 彩都 (ID: 5VUvCs/q)
『東方奇妙譚』 第二十章 ストッピング・ポーズ
阿仁真人が厨房に向かい、自分は優雅に椅子に座りながら手元のグラスに口をつける。
「ふむ、美味い」
「アンタ……酒が飲めないなんて、不運ね」
そう言って、レミリィが自分の隣に立つ。すると、一人の管をつけた少女が現れる。そして、レミリィを見つけると、頭を下げ、自分の近くに寄る。
「初めまして、周理輪廻殿。私は古明視 さとり(こめいし──)、さとり、と呼んで下さい」
「あぁ、分かった。というか、何で俺の名前を知っている?」
さとりという少女に不思議そうに言うと、さとりは簡単に答える。
「あぁ、それは私の能力だからですよ、『視ただけで、相手を知る』能力、と言えば良いのでしょうか? 簡単に言えば『心を視る』能力、そう、私は『覚妖怪』なんです、だから、『心の中で思った事は全て、私は理解出来る』んです、だから、隠し事は無駄ですよ?」
いきなり怖い事を言うさとりに、自分は冷や汗を掻きながら返答する。
「お、おう……そうなんだな、それじゃ宜しく!」
自分はそう言って、右手を出す。するとさとりは驚愕している。どうしてだろう? 『そう思う』と、さとりが言う。
「えっ? 私の事が怖くないんですか? 『心の中で思った事が理解される』事を、貴方は怖くないんですか!?」
「何処が怖いの? 俺は思った事は何でも言うタイプなんだ。逆に言ってくれる分楽かもしれないな」
自分がそう言うと、若干さとりは引いていた。……そんなに引かれる言葉なのか、自分は『そう思いながら』自分は手元のグラスにもう一度口をつける──
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