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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.120 )
- 日時: 2017/10/29 22:49
- 名前: 彩都 (ID: tVX4r/4g)
「え、えーと、私の名前は寅丸 星(とらまる じょう)と申します、一応毘沙門天の弟子です」
「へぇ、ってか、記憶が無いから毘沙門天も分からないけれど……」
自分がそう言うと、水蜜が寅丸星に言う。
「あっ、そういえばあの子は?」
「あぁ、あの子は私の宝塔を……」
「えっ? 宝塔ってあの宝塔? アンタ……!?」
冷たい眼差しで見つめる水蜜に頭を下げる星。
「ち、違います! ほ、宝塔はただ単に落としただけですから!」
「それがダメなんだよ!?」
「ひうぅ……」
「……あっち、大丈夫なの七輪?」
「んー? 何時もの事さ、放っておけ」
「あっ、はい」
自分が七輪にそう言って、安心する事にする。すると料理をバクバク食べている背中に六本の何かが生えた少女が白蘭に近づいて言う。
「ねぇねぇ、皆も早く食べないのぉ?」
「えっ? あぁ、今はこの人に挨拶しないといけないからな。何と言っても、この企画の主役だからな?」
「えっ? 主役なの? 冴えない人間だなぁ、と思ってた……私は封獣 ゆえ(ほうじゅう ──)、ゆえって呼んでよ?」
「あ、あぁ……俺は周理輪廻、宜しく」
自分がゆえに言うと、ゆえは驚いた表情を見せる。
「あぁ、アンタが周理……成程ね、あぁ、宜しく。それじゃあ呑気に食事でも再開するよ」
そう言ってゆえは走って、色々な料理に手をつけ始める──な、何つー自由さだ……自分はそう思いながら静かに溜息を吐く──
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