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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.134 )
- 日時: 2017/11/26 22:06
- 名前: 彩都 (ID: as61U3WB)
「有難う、マミゾウ、ぬえ」
「いや、そんな事を言われる筋合いは無い、ただ単に貴様が襲われるのはちと可笑しいからな? だって、お前は主役なのだからな?」
マミゾウはそう言って、攻撃を受けた肩を叩く、物凄い衝撃が肩に走り、肩を押さえる。
「お、お前……!」
そう言う自分にマミゾウは静かに言う。
「フフフ、痛みを堪えろ少年よ、さすれば、また一歩成長するだろうからなぁ」
「こ、この野郎……!」
自分がそう言うと、目の前に黒いもやがかかったぬえが現れる。
「だ、大丈夫なのか、肩は……?」
「だ、大丈夫、一応は……ん?」
自分がそう思っていると、ぬえの体が段々とはっきりとしてきた、どういう事だろう?
「ねぇ、ぬえ?」
「ん? 何?」
「お前、今黒い格好してる?」
「えっ!? そ、そうだけど……? もしかして私の姿、見えているの?」
「え、えっと……背中に赤と青の羽っぽいのがある、三本ずつ、計六本の」
「あ、当たってる! そ、それは私の姿!」
驚くぬえを見て、まさか自分はぬえの見た目が変化した事に気が付いたのか、と思う、するとぬえが言う。
「凄いね、アンタ。だって私の姿は『私に恐れない』存在にしか見えないからなぁ」
「と言う事は俺は君に恐れていないって事だよなぁ?」
「つまりそう言う事だね」
「成程……」
自分はそう言って、ぬえの正体を知る事が出来て、少し嬉しかった、そして倒れている物見遊山花咲を見つめる──後で縛ろう、そう思いながら──
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